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ROBOTICS;NOTES -ロボティクス・ノーツ- (1)

[著]長野 一郎  [絵]カジミヤ、福田知則 [原作]5pb.×ニトロプラス

廃部寸前の「ロボ部」復興のために奮闘する、種子島高校3年生・瀬乃宮あき穂。しかし、幼なじみのロボ部部員・八汐海翔はそんな状況でもひたすら格闘ゲーム『キルバラ』に夢中だったのだが―。科学ADVシリーズ最新作『ロボティクス・ノーツ』のメインストーリーを描く公式ノベライズが遂に登場!種子島を舞台に展開する、ロボットを巡る少年少女たちの物語が、今度は小説の世界へ「拡張」される。世界を救うのはヒーローじゃない―オタクだ。 (「BOOK」データベースより)

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 科学アドベンチャーシリーズ第三弾「ROBOTICS;NOTES」の原作ストーリーのノベライズ。その前に出たファミ通文庫・スニーカー文庫のノベライズと違い、こちらは原作通りのあき穂・海翔2人を中心視点としたノベライズになってます。

 原作忠実展開……かとおもって読み始めたんだけど、一部のキャラクター設定や展開が大胆に改変されてる。全体的にメインキャラが大変「いい人」方向に拡大解釈されている感があって、まあ確かに全員こちらの方が原作よりもとっつきやすいキャラクターではあるんだけど、うーん……あき穂のこと心配しすぎでわかりやすいデレを隠しきれてない海翔にも若干違和感あったけど、あき穂は姉へのコンプレックスを強調されすぎて性格がかなり変わっちゃってる感じだったのでかなり違和感ありました。

 そして一番大きな変更点は瑞榎さんの存在がまるっと消されていて、代わりにミッチーが彼女の設定(HUGを装着している/現在までみさ希と連絡を取れる友人であるという点)を引き継いでいるという部分。原作ゲームの展開を最後まで知っていると、ミッチーがどこまで「瑞榎さんとしての役割」を求められているのか考えてしまって物凄く不安すぎる。もうなんていうか原作知ってるとわかりやすいフラグ……だよな……。瑞榎さんの物語は、ロボノのエピソードの中でも有数に思いいれのあるエピソードなので、正直こういう弄られ方をしてるのは不安しか涌かない……。

 ただ、様々な「暗黙の了解」によって成り立つ海翔とあき穂のツーカーな関係性はとても美味しかったし、最初違和感のあった練習試合のエピソードも、ROBO-BAN本戦になったらきっちりそこを使って盛り上げてくれたし……で、原作を一切考慮しないで読めたら凄く面白かったと思います。特に、ROBO-BANでの対決は本当にアツかった。また、原作プレイ済のファンとしては、かなりストーリーや設定も変えて来てるから、その辺をどう整合性とるのかはとても気になります。

 でもどうしても原作をやっているとキャラクターの違和感が先に立ってしまうので……うーん。
 原作のキャラクターにある程度思い入れのある人にはオススメできないかも。

薄氷あられ、今日からアニメ部はじめました。

[著]島津 緒繰  [絵]KD

エッチな絵を描いているところを女子に見られてしまった。僕の高校生活は終わった。そう思った。しかし、なぜか生活に変化はない。僕の秘密を知った薄氷もぼっちだから、噂が広がらないのか?だが、ある日人気のない屋上に連れ出された僕は薄氷から「秘密をバラされたくなければアニメを作れ!」と脅迫され、アニメ部をつくるハメに…。アニメ美少女の概念を覆すヒロイン誕生!第3回『このライトノベルがすごい!』大賞・栗山千明賞受賞作。 (「BOOK」データベースより)

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 マンガを描くのが好きな主人公は、隣の席の目立たない女の子に弱みを握られて彼女の作ろうとしていたアニメ部に引きずり込まれる羽目に。そしてその隣の席の少女・薄氷あられ、実は物凄い美少女だった!! というお話。

 ラノベ界では珍しい、アニメーターネタのラノベということでアニメ制作に関する裏話とか1つの作品を皆で作る青春的な要素を物凄く期待していたのですが、どちらかというとラブコメ比重の方が強かった。その割りにヒロインが余りにもヒドインでちっとも萌えられな……げふっげふっ。アニメ制作的な意味でもラブコメ的な意味でも、登場人物全員がなぜか敵ポジションのはずの生徒会長の踏み台にされているのはどういうことなんです?

 各所で見せるアニメ制作ならでは創作ネタや裏話的な解説が凄く面白かったので余計「どうしてこうなった」ってなる……。特に自分が漫画描いてるからというのもありますけど、似ているようで全然違う「漫画制作」と「アニメ制作」の違いみたいなのが凄く面白かったので、もっとその辺を描写してほしかった。

 なんかイマイチ全体的に、アニメ制作に対する部員達の情熱や苦労が伝わってこなくて、空回りしてる様子しか描写されてなくて、しかもピンチになったら安易に外部に頼ってしまい、その外部があっさりと彼らの苦労を解決してしまうという感じでなんか盛り上がらない。生徒会長がスーパーオールマイティなのはわかりましたがオールマイティすぎて、もうちょっと他のメンツが彼女を出し抜くような展開が見たかったなあ。せっかく最大の敵が味方になるという展開なのに、ライバルだからこそ知ってる彼らの強さにに対する信頼と心強さとか、そういうのが全然ない。っていうかアニメ部と漫画研究会の対立構造ってつきつめるとただの姉妹喧嘩じゃないですかやだー……。

そういうラノベじゃないのよ、大事なのは生徒会長のデレなのよっていわれたらぐぅの音もでないんですけど……正直ヒロインは論外だけど生徒会長にも可愛さを見出せなかったので単純に合わなかったんだろうなあ。

のうりん

[著]白鳥 士郎  [絵]切符

ガイアが俺にもっと耕せと囁いている
県立田茂農林高校――通称『のうりん』。そこは、農業に青春をかけた少年少女の集う、人類最後の楽え―― 「牛が逃げたぞおおおぉぉぉぉ!!」 うるさい! あらすじくらい静かに言わせてよ!! あー、おほん。 ぼくの名前は畑耕作(はた・こうさく)。ここ『のうりん』に通う、ちょっぴりアイドルオタクな高校生だ。 そんなぼくの通う学校に転校してきたのは、憧れの超人気アイドル草壁ゆかたん……!? 方言幼馴染、メガネ美少年、ラブリー小動物、巨乳少女! 妄想系女教師! パンツ! 足フェチ! そして、謎の転校生…… ここには青春の全てがあるッ!! 奇才・白鳥士郎が送る農業学園ラブコメディー! 今、収穫の秋(とき)!!

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 うーん、「なんらかの事情で笑顔を失った元アイドルに、農業を通して笑顔を取り戻して貰う」っていう物語の主軸そのものと、予想外にがっちりしてた農業ネタ(しかも「銀の匙」とかで一部話題になった畜産方面ではなく、畑作稲作方面ネタなので新鮮でした)自体は凄く面白かったんだけど、物語を彩る下ネタ全開なギャグが単純に合わなくて、キツかった。もう単純にこれは、自分には合わなかった。あとフォントサイズ弄りは大事な場面で効果的な場面で使うからよいのであって、一世代前のテキストサイトのノリでガンガン使われると萎える。

 下ネタ以外だとやたらネット(というか2chまとめブログ系)で話題になったネタを仕込んでいたり……で、まあ元ネタ知ってれば「ぷぷっ」ってなるけど、ネットやってない層を全く想定してないよなあ、とも。「まさか、<クライム>の<カタリスト>を<オラトリオ>なしで」ネタをまさか普通に出版物で見る事になるとは思わなかったです。

 主人公置いてきぼりにして展開されるヒロイン2人の主人公争奪戦もなんかイマイチついていけなかったなぁ。それとなく伏線貼ってるのはわかるんだけど、林檎がしょっぱなから「主人公は私のもの」状態の独占欲丸出しで意味判らない。せめて林檎が主人公に惚れたきっかけになる伏線くらいは1巻で回収してほしかった……

砂漠の薔薇と海の星 灼熱の悪魔はささやく

[著]あすか  [絵]由貴 海里

「そなたを俺の花嫁とする」。初恋相手と婚儀を控えたマルフォーネ王国のルセリアはある宵、盗賊のような男に攫われる。男の正体はビアラン王国の第一王子・アルバトル。『砂漠の悪魔』と名高い彼は恐ろしく整った美貌の持ち主だけど居丈高・傲慢・強引と三拍子揃った俺サマぶりで、ルセリアの初恋の相手は自分だと主張!?宮殿に幽閉されるばかりか、魔導師のジンから“出生の秘密”を見せられルセリアの混乱は極まるばかり。アルバトルの寵愛はさらなる波瀾を巻き起こし―!?灼熱の国でラブロマンスの環が回り始めた。 (「BOOK」データベースより)

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 初恋の相手との婚儀の直前に、ビアラン王国の第一王子・アルバルトによって攫われてしまったマルフォーネ王国の王女・ルセリア。アルバルトは初恋の相手は自分だと主張し、ルセリアを自らの宮殿に幽閉してしまう。しかし、彼女には大きな秘密が隠されていて……!?というお話。

 ただひたすらヒステリックにそして頑なにアルバルトを拒んでいたルセリアがある場面から唐突にデレるので「!?」となった。なんか物語の必要上強引にデレた感じがするというか、割りと真面目にルセリアがアルバルトにデレる要素が見当たらない。いえ、物語で描写されてない部分で色々と彼の良いところに触れる何かがあったのでしょうが、その辺の描写がちょっと足りない。物語の本線の方も伏線の張り方が露骨で話の先が見えてしまう。(ていうか“パーフェクトファントム”て……)

 一度デレた後は「ツンってなんだっけ……」状態だし、アルバルトも初期の鬼畜具合と終盤のデレデレっぷりがどうも繋がらなくて、そういう二人の気持ちの変化を見たかった私としては凄く残念でした。いう事を聞かないルセリアをアルバルトが父親のハーレムに放置する展開とか、個人的にはとても酷くて良かったと思ってたら。

 前半は結構面白いなあと思っていただけに、どうしてこうなった。

レイセン File2:アタックフォース

[著]林 トモアキ  [絵]上田 夢人

街に漂う悪霊を祓う神霊班の仕事(主に雑用・運転手)に慣れ始めたヒデオ。しかしある夜、お祓いに出向いた先で、不可思議な少年少女グループ“フォース”と出会う。なんと彼らは、睡蓮すらも知らないタイプの精霊を操り、悪霊を祓うどころか、捕らえて集めていたのだ!正体も目的も分からない敵の出現で、神霊班は警戒態勢に。そして戦力増強のため、ヒデオに地獄の修行が課せられるのだった―第二の人生、ますます波瀾万丈に。 (「BOOK」データベースより)

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話自体は普通に面白かったんだけど、書き下ろしの番外編の分量が多すぎて本編があまりにも物足りない。前半の新たな敵「フォース」との顔合わせや修業話が面白かっただけに、肩透かしを食らった気分が否めませんでした。

番外編も面白いことは面白かったんだけど、「レイセン」本編とは雰囲気が違いすぎて…うーん……短編集とかなら、気にならなかったんでしょうけど。本編・番外編で今回大活躍した葉多恵さんは「ミスマルカ興国物語」からの出張キャラらしいですね。

2巻が色々な意味で中途半端なところで終わってるので、3巻でどういう風なところに落としてくるのかが気になります。

天使から百年2 天使から零年

[著]野梨原 花南  [絵]ここのか

「僕の過去に踏み込む、君みたいな…無神経な人間ははじめてだ」怒りの滲むイズシールの声を聞いても、カイは怖くなかった。だって私は―イズシール先輩の味方になると決めたから。異形の敵・ロドーリーの攻撃で、現代日本に飛ばされたカイたち。彼女たちの前に、大天使・キュービドーの力を受けたという青年・雪村誠が現れた。元の世界に戻る手がかりを求め、誠と一緒に行動するうちに、カイはたくさんの“真実”を目の当たりにする。大天使の願い、ユイカの気持ち、そしてイズシールの過去。自分を取り巻く人たちの“想い”に触れ、カイの中で何かが変わり始める―。これは自分の願いを見つけた少女が、世界と向き合う物語。(「BOOK」データベースより)

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え、うそ、あと1冊で終わり?カイのキャラかわってね!?とちょっと理解が追いつかなかった印象が……うーん。読み終わってみたら目まぐるしい物語の展開おいといてカイとイズシールの舌戦しか印象に残ってない不思議。

読書メーターの感想を読んでも色々な人が言ってたけど、カイのキャラが1巻の時の印象と全然違ってて、中盤くらいから物凄く「あれれ?」となった。あれ?この娘いつのまにこんなにイズシール先輩LOVEに?1巻の頃はカイとユイカの百合っぷる方面で行くんだとばかり思っていたから余計びっくりだよ!?

他人が踏み込まれたくないと思っている過去に踏み込むのは良くない事だ、と自覚しながらも執拗にイズシールの過去を暴こうとする姿は、一途な少女の恋愛感情を何か一歩踏み越えているものがある気がしてますます……うーん。そしてジャンセンが報われないかませ犬ポジションっぽいなあというのは1巻の頃からやや感じてましたが、ここまで報われないポジションに落ちるとは。ジャンセンがんばれ超がんばれ……

個人的に、ユウキとイズシールのやりとりは個人的にはとても美味しかったです。全体的に同性・異性含めバカップルと一方通行ばっかの本作で唯一のきっかけは利害関係一致系な仲悪し悪友親友ポジションなのでとても期待。

あと1冊なのでとりあえず最後まで追いかけてみたいとは思うけど……もうちょっと巻数をかけて、ゆっくりやってほしかったお話な気がする。

H+P(7) —ひめぱら—

[著]風見 周  [絵]ひなた 睦月

カルタギア帝国に捕らわれたままの神来恭太郎の下には、大量のプレゼントが山積みになっていた。彼をすっかり気に入った幼女帝・カリギュラが、プレゼント攻勢に出ていたのだ。しかも…。「さあ、きょーたろ!受け取るがいいのだーっ!」彼の目の前には、チビっこい身体にピンク色のリボンを巻いただけの、ハダカのカリギュラが!?どうやらプレゼント攻勢の最終手段!“私自身がプレゼントよ”作戦に出たらしい!!一方、カリギュラの魔法攻撃によって小さくなったユフィナたちは、恭太郎がいた頃の楽しいお世継ぎづくりの日々を回想する―。妄想爆発なハーレム・ライフは、心も身体も休まらない感じです。 (「BOOK」データベースより)

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回想形式で語られる短編集………だと……!?

今回もカタルギア帝国でのうれしはずかし微笑ましいやりとりが描かれるのかと思ったらトレクワーズでのエロコメに逆戻りしていた……お城に眠る様々な魔法のアイテムをめぐって毎度毎度ちょっぴり(?)えっちなハプニングが連発します。一応区分的には「短編集」ですが内容的にはほぼいつも通り。いつも……通りです……。

良くも悪くも「いつも通り」なんだけど、6巻でのカリギュラ王女と恭太郎のやりとりが自分的にツボすぎただけに、そっちを期待しまくっていただけにものすごいしょんぼりした自分が居る……どうせ展開的には近いうちに恭太郎がトレクワーズに奪還されていつも通りのエロコメ展開に戻るんでしょうから、もう1冊くらいカリギュラ王女との心温まるやりとりに焦点を充ててもいいんですよ!?いえ、前巻がこのシリーズ的には異色だったことはなんとなくわかりますが……。

次巻で話が動きそうな気配なので、次巻以降に期待かなあ……正直トレクワーズでのエロいやりとりをそろそろ楽しめなくなってきた自分が居るので、最後まで読むかどうかは次巻の展開如何かなあと思わなくもなかったりも……。

EROTICS×ANGEL

[著]綾月 りょう  [絵]本田 たまのすけ

美しくも最強―悪魔の貴族、ゼル。彼に囚われた天使、フェリシアを待っていたのは淫靡な快楽に満ちた日々。躰を戒められ奪われる純潔。道具や媚薬、彼の執事まで加わっての責めに、禁じられた愉悦を感じて…。もう天使界には戻れない。涙を零す天使に悪魔は甘く囁く。「お前は俺のものだ」。彼の独占欲は種族を越えた究極の愛へと変わり始める―。超ハードErosファンタジー。ティアラ文庫新人賞受賞作。 (「BOOK」データベースより)

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某ついったーで「ティアラ文庫新人賞作品がエロい」という話を聞いて思わず手に取ってしまいました。悪魔の虜囚となった天使が悪魔から陵辱されるというお話。

確かにこれまでに読んだティアラ文庫の作品群の中では飛びぬけてエロいんだけど、ひたすらエロシーンだけ選り抜いてつまみ食いしている間隔で個人的には物足りなかった。ヒロインが序盤で「口では嫌がってても身体は悦んでる」状態に突入してしまうのでなんだかなあ、と思ったのもあったし、相手の悪魔がヒロインに惚れた理由が「一目ぼれ」の一言で済まされているのも、そこに陥るまでの心の動きを読むのが好きな私としては興ざめ。

ひたすらエロシーンを書く事に注力してそこにいたるまでの流れはただテンプレに当てはめただけのように感じて、とにかく物足りないというか、どこかで見たような展開の詰め合わせみたいになっちゃってるのが辛かった。ヒロインが悪魔に一筋の優しさを見出して一瞬だけ心を許した瞬間に堕天の兆候が……という展開は上手いと思ったけど、そこまでやったんならそこからなしくずしに流されちゃわないでもう1抵抗してほしかったな。

せっかくの陵辱モノなのにそちらに徹し切れてないというか、全体的に「もう1波乱あっても」と思ってしまうんですよね。あとこれはティアラ文庫レーベル自体の方針っぽいけど何故いつもかませ犬が中途半端なんだ。思わせぶりに出てきた執事が実は魔王のスパイで、くっつくまえに魔王との対決が…みたいなの想像してたら執事はただの3P要員でガッカリしたよ!!!

ギャルゴ!!!!! 地方都市伝説大全

[著]比嘉 智康  [絵]河原 恵

占い師だった祖母から「人間以外の多くの女性に愛される」と予言された田中春男。ギャルゲー攻略が異様にうまいことから「ギャルゲーゴッド」→ギャルゴと呼ばれ、リアルの女の子とはとんと縁のない日常を送っていたが、ある日なぜか凶暴で有名なドーベルマン(♀)に懐かれたり、妹の持っていた人形が喋り出したりしはじめて…

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リアル人間の女の子にはもてないが、人外の女の子とギャルゲーのヒロイン達にはモテモテな少年・田中春男が占い師にして町の都市伝説ハンターだった祖母の跡を継ぎ、都市伝説の元となる怪異と対決していくお話。手にとったきっかけはどうやら感想サイトで「ご近所ヒーローもの」「ピンク髪ヒロイン」という属性描写を見たかららしいです。

ちょっとおかしな連中に振り回されながらも、身近な友人達のために必死で立ち上がる主人公の姿には好感が持てるのですが、なんか全体的にむりやり詰め込んだ要素を扱いかねているような印象を受けて、最初の方は全く物語の世界に没入できなかったなあ。特に第一話は、主人公の動機から何から全てが唐突に思えて、設定書きを読まされているような印象を受けて読んでいてキツかったです。“ギャルゲーゴッド”という設定も物語に一切なじんでないように思えたし、主人公の独特の語り口も一つの魅力なんでしょうが、特に高所恐怖症になった理由とか、本当に「目的のための理由」という気がして、全く感情移入できなかった。

ただ、大体の設定が提示された後に満を持して始まった第二話はかなり面白かった。天然ボケなヒロイン・コトリさんと彼女に“お似合い”な美青年・桑島に嫉妬する春男が迷走する姿には凄く共感できたし、ギャルゲー友達である草一の為に身体を張って立ち上がろうとする春男の姿が印象的。特に、いじめられている彼の為に意外な人物が立ち上がる場面では、胸が熱くなりました。

しかし、2話の最後で衝撃の事実が明かされるんですが……それを受けた後、3話での春男の態度があまり好きになれなくて。なんか結局春男の事を本気で心配してくれてるエリアスを傷つけた上に、「コトリさんを巻き込まないため」といって逆に彼女を傷つけてしまって、それでも完全に彼女との関係を断ち切ることができないヘタレっぷりが…そこは彼女との関係を断ち切るにしろ彼女のそばで護る立場にたつにしろ、もっときっぱりかっこよく決めてほしかったなあ。

あとやっぱり、この作品ってなんか設定出しが下手だとおもう…。ラストで明かされた「都市伝説」の内容については思わずニヤリとしてしまう所があったのですが、その前までに展開されていた内容があまりにも重かっただけに、なんか大きく肩すかしをくらったような印象でした。3話は次巻回しにしてでももうちょっとページ数を割いてもよかったのでは。

世界観設定やストーリーやキャラクターには魅力を感じるのですが、なんか全体的にのめりこめない自分が居て、それが残念。正直、どこが笑いどころかわかんなかったし。ただ、第二話は普通に面白かったので、案外2巻以降読んだら普通に楽しめちゃうかもしれず…うーん。

一応続きも買ってあるし、巻を重ねるごとに面白くなるみたいな話も聞いたので、また気が向いたら読みたいと思います。

運命のタロット1 《魔法使い》にお願い?

[著]皆川 ゆか  [絵]乱魔 猫吉

憧れの片桐先輩に憧れて…という些か不純な理由で新聞部に入ったライコこと水元頼子は、20年間封鎖されていた資料館に取材として入る事に。そこでタロットカードを1枚だけ発見したのだが、家に帰ってみるとその《魔法使い》のタロットカードの大精霊と名乗る謎の美形が現れる。どうやらタロットカードの封印をといてしまったらしくて…!?

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ついったーの少女小説読みの間で何故か「見守る部」が出来るほどの再読ブームな「運命のタロット」シリーズ。実は中学生時代に自分内少女小説全盛期が来てた際にずっと気になってて、結局ご縁がなくて手を出せなかったシリーズだったことを思い出して今更集め始めてみました。…んで、古本屋に行く度にこそこそと運タロを探す日々が続いたのですが、むしろ「ティーンズハート」そのものがめったにないよ!!昔投売りされてた小林深雪とか折原みととか花井愛子すらないよ!!!キャンパス文庫やスーパーファンタジーはちょろちょろあるのに!マジでびっくりしました!!

まあそれはとにかく、ひょんなことから魔法のタロットカード?らしきものの封印を解いてしまった女子高生・ライコのお話。ぶっちゃけ物語は導入というか「さあこれからだぞ!」ってところで終わってしまうので評価不能な感じなのですが……もうちょっと物語の全体像が明かされてもよかったんじゃないかなあ、とか思わなくもなかったり。「その後面白くなる!」って聞いてなかったら色々とキツイものがあったかも……

ていうか何より、ハートマークとか()表現によるセルフツッコミとか状況解説とか、先ほど読んだ「セイバーマリオネットJ」の擬音表現改行連発とは別の意味でいろいろ、なつかしかった。自分がハマった当初の正しい「ライト」少女小説臭がプンプンした。“(しくしく)”とか、昔良く使ったなあ!フォントサイズ弄りはないけど極太ゴシック体による強調表現懐かしいなあ!!とか。

とりあえずラストで敵っぽいキャラクターが現れて、2巻からようやく物語が本格始動しそうな予感なので、続きを楽しみにしたいと思います。



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