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オタクガール、悪役令嬢に転生する。

[著]富士 ゆゆ  [絵]はくり

オタク暦15年、BL一筋に生きてきた腐女子が『脱!悪役令嬢』を目指して大奮闘!?最後の記憶はイベントのアフター―なのに、目の前の鏡に映っている縦ロール女は誰っ!?戸川芭琉が転生したのは、超人気乙女ゲーム「私立学園花乱舞」の悪役令嬢。高校3年間の破滅フラグを回避せよ!…って言われても、このゲーム全然知らないよ!?だって私、腐女子だったんだから―!!攻略キャラの知識は無いけど、兄と幼なじみのCVが生前の推しカプと同じっぽいので妄想だけは捗ります!!!(「BOOK」データベースより)

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 腐女子OLが、とある乙女ゲームの世界の「悪役令嬢」として転生してしまった。高校時代3年間の生活で「破滅エンド」を回避しなければいけないが、元になった乙女ゲームの知識などまるでなく、ヒロインも攻略対象すら知らない手探りの状態で…!?というお話。

 俗世から隔絶されたセレブ校、その身は箱入り娘のお嬢様。行動に縛りの多く一人になり辛い状態で転生先の世界観設定の把握すらおぼつかない。そんな中で自分にとっての「バッドエンド」を回避しようと右往左往する展開が楽しかった。その合間にオタク女子としてなんとかマンガとかアニメとかに触れようとするけど、どこまでも邪魔が入って阻止されるのがジワジワ来る。いやしかしオタクにとってこの「断食」はつらいですよねわかるわ……。

 ヒロインが誰だか解らないと、どういう行動が「悪役令嬢」として受け取られてしまうのか未知数で。序盤から「この娘がヒロインでは?」というキャラが何人か提示されているけど、あれだけ露骨にヒロイン扱いされていると引っ掛けのような気もしてくる。実は今主人公に弄られてるこの娘こそがヒロインなのでは……!?と想像しながら読むと、予想外の所で悪役令嬢フラグ立ててしまってそうで、勝手にハラハラしてしまったw

 しかし、世界観とか配役とか気になる部分が沢山あるのに、世界観の全体像すら見えずに終わってしまったのが残念です。原作が「なろう」らしいので続巻前提なんだとおもうけど、この巻だけだと面白いかどうかの判断すらできない。

 「悪役令嬢」の概念をラノベで見たから知ってる!!って言われるのも若干違和感あったのですがこれはラノベ発の概念なの?意味としてはなんとなく伝わるんだけど属性として直接単語にしてるのは初めて触れました「悪役令嬢」……最近少女小説系のなろうではやってるみたいなので、そっちを想定した発言なのかなあ。「兄と幼馴染みのcvが前世で好きだった二次カプの中の人と同じ」という腐女子設定も、今後生きてくるのかもしれないけどちょっと本編に上手く絡んでないというか、浮いてた気がする。

 読み終わった後に軽く「なろう」の原作の方も見たのですが、番外編で元の世界の主人公の友人が勢い余って主人公の追悼本?出す!!!みたいな流れになってるのおもしろかったです。元の世界の情報があまりにも少なすぎるので、あれ最後の方に入ってたら良かった気がする。

ログ・ホライズン1 異世界のはじまり

[著]橙乃 ままれ  [絵]ハラ カズヒロ

老舗オンラインゲーム「エルダーテイル」の世界に日本人ゲーマー3万人が閉じ込められた。モンスターとの戦闘、味を失った食料、死ぬことのない境遇。昨日までプレイしていた「剣と魔法の世界」が今日からの「現実」。混乱続くエルダーテイルで、一匹狼を自負していたシロエが、旧友直継、美少女暗殺者アカツキらと、廃墟アキバから世界を変える。 (「BOOK」データベースより)

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 テレビアニメが面白かったので手に取りました。「エルダーテイル」という老舗オンラインゲームのプレイ中、ゲームと酷似した異世界に飛ばされてしまったプレイヤーたちのお話。アニメはかなり圧縮してまとめてたんだなあ。大体アニメと同じ展開なのですが、細かい世界観の設定などアニメでは削られた部分が多くて新しい発見も多かったです。

 なによりアニメでは見えて来づらかった各キャラクターの心情が丁寧に描かれてるのが楽しかった。特に、マリエを中心とした知人と話している時に物凄く距離を測りながら自分が首を突っ込んで良い領域なのか葛藤しているシロエが印象的。確かにアニメ見てたとき、その過去やギルドを作らなかった経緯をふまえるとそういう類の「迷い」が殆ど見受けられないのは違和感あったなあ……堂々としていながら実は物凄く葛藤してたんだと思うとなんだか凄い可愛いぞ。

 ただ、1巻はまだ序盤ということもあるけど世界観設定の解説が多すぎていささかテンポ悪い感じだったり、なかなか物語が進まないことがもどかしかった。同じような文章が何度も出てくるのは元がWeb小説だからなのかなあ。ススキノへ向かうことになってからはかなりサクサク読めるようになったのですが、そこにたどり着くまでが長かったです。

 アニメはうまく序盤を削ってテンポ良くしてたんだなあというか、割とこれは序盤で損してるタイプの小説じゃないかなあって印象。ただ、大本の原作である「なろう」版よりはずっと読みやすくなってると思います(自分が「なろう」の形式になれていないというのはあると思うのですが)。「なろう」の序盤で挫折した人はこちらから入った方が入りやすいかも。

デーゲンメイデン 2.池袋、穿孔

[著]田口 仙年堂  [絵]柴乃 櫂人

Dアーム。それは、長い時を経て異能と人格を得た伝説の武器たちの総称。彼等は気まぐれに人と契約し、力を発揮する。池袋で休日を満喫する練司たちの前に、またもロキの伝承者とDアームが現れた。彼等の目的は、サンシャイン60の地下に眠る日本最古のDアーム。そしてその中には、なぜか練司の探し求める少女の姿があって―。阻止に動く練司たちに対し、ロキの伝承者の口から驚くべき事実が語られる。「僕たちはグングニルを破壊するために活動しているんだ」ヒトと剣がしのぎを削る古今東西名武器バトル。 (「BOOK」データベースより)

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 あとがきが汁だく(意味深)
 や、やっぱりこのノリのあとがきで続けるんですか!?予想以上に長くてびっくりしたけど凄いジワジワと笑わされたw人間の姿をとり不思議な力を持つ『Dアーム』と、彼らと契約した人間「伝承者」達が東京を舞台に繰り広げる武器バトル第2巻。

 自分の戦う理由を否定された練司の上司・ライラが周囲の人間やDアーム達の“戦う理由”を知り、自らの戦う理由を見つめなおす展開が凄く良かった。正義のため、でも別に良いのにわざわざ台詞を言い換えたり、かっこいいけど実は凄く年齢相応の女の子らしさをもってるライラが可愛い。そして糸はすっかり男前になってまあ……。

 うーんしかし、「ミロク」以上にバトルメインというか駆け足というか……キャラクター達は魅力的なのにキャラの掘り下げほっぽってバトルばかりが進行するもどかしさが……。というか、1巻以上に展開が駆け足。4巻完結らしいのである程度駆け足にしないと進まないというのはあるかもしれないけど、それにしてもバトルばかりの展開はきついなあ。

 死別した幼馴染との再会やら、対立する両組織の思惑やらで色々きな臭い感じに。単純な「善」と「悪」という構図にならずに敵にも敵の正義があると薄々気づいた上でそれでも譲れないもののために戦う、という構図がとても好きなんですが練司とかはそこまで割り切れてない感あるので次の巻でどうなるのかなあ。というかいすかこれヤンデレフラグ立ってませんよね大丈夫だよね!?

翠星のガルガンティア(1)

[著]谷村 大四郎 [監修]虚淵 玄(ニトロプラス)  [絵]Production I.G [キャラクター原案]鳴子ハナハル

はるか宇宙の深淵、人類は種の存亡を懸け、宇宙生物ヒディアーズと闘争を繰り広げていた。異形の天敵を前に敗戦を重ねる人類銀河同盟は、乾坤一擲の反撃を試みる。その作戦中、少年兵士レドは人型機動兵器チェインバーとともに不測のワープ事故に巻き込まれてしまう。辿り付いたのは翠の海に覆われた辺境の惑星、地球。滅びたはずの世界に暮らす人々との出会いは、戦いしか知らない少年に何をもたらすのか―。大人気アニメ待望の公式ノベライズ登場! (「BOOK」データベースより)

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 アニメ「翠星のガルガンティア」のノベライズ。宇宙でずっと宇宙生物相手に命がけの生存戦争をやってきたレドが何の因果か人類の故郷である地球にたどり着き、宇宙とか神話の世界な地球人との価値観の違いに戸惑う、みたいな展開。元は同じ人類でありながら全く考え方の違う彼らの異文化コミュニケーション具合が面白かったです。あとチェインバーさんかわいい。中に人などいない。

 悪くはなかったけどこの手のアニメ忠実ノベライズにありがちな、起承転結の「起」で終わっちゃった感がとても強くて、アニメを見ないで読むとかなり物足りない。良くも悪くも「アニメの副読本」として楽しむべきノベライズなんだろうなあと感じました。物語自体も映像で見たほうが面白そうな感じだったので、時間を作って改めてアニメ版を見てみたい。

僕と彼女のゲーム戦争5

[著]師走 トオル  [絵]八宝 備仁

伊豆野宮学園に、珍しいお客がやってきた。甲斐ヶ原女学園の祇方院つかさ。関東ゲーム部ネットワークのメンバーである彼女は、天道しのぶに「学校対抗戦」への参加を呼びかけにきたのだった。ゲームでの勝負が大好きな天道は、二つ返事で快諾し、現代遊戯部は1泊2日の学校対抗戦へ参加することに。だが、ある問題が発生!伊豆野宮学園以外の参加校7校は、すべて女子高。ということは…男は岸嶺ひとり!?果たして無事に一晩過ごせるのか、岸嶺? (「BOOK」データベースより)

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 ドキッ☆女の子だらけのセレブゲーム合宿、前半戦。合宿1日目は個人戦ということで「みんGOL」「ぷよぷよ」「東方Project」が登場。表紙の先輩がどうみてもただの霊夢です本当にありがとうございました。

 杉鹿と鷹三津+αの岸嶺争奪戦が激化しはじめたところで漸く天道先輩とのフラグが立ちましたよ!?いやまあ、個人的にあんまりハーレムラブコメに持っていかれるとキツイんだけど。それでも、自分を「男」として見てくれていない先輩に向かって岸嶺が一世一代の告白をするのには思わずニヤニヤしてしまいました。真っ赤になる先輩可愛いな!!

 ゲーム描写は……“魂転生”でゲーム世界に入り込んでしまった「みんGOL」、元々ゲームのルール自体が単純な「ぷよぷよ」は凄い楽しく読めたんだけど、「東方花映塚」のゲーム描写がガチ過ぎてちょっと理解追いついてなかった…。花映塚も一応1人モードはやったことあるんだけどなあ。

 元々割と、初期の巻は岸嶺が毎回の用に“魂転生”を発動させてゲーム世界に入り込んでしまっていたので難しいルールとかわからなくてもそこそこ楽しめたのが、ここにきて割とガチなゲーム描写が増えて理解がおいつかなくなってきた感じ。前回のスパIVAEはともかく今回の東方は、確かに元々ストーリー自体にのめりこむようなゲームじゃないし、現代遊戯部内での人間関係に主眼を宛てて行くなら“魂転生”展開が減るのは仕方ないのかなあ。個人的にあの能力が面白くて読んでいたので、今回は能力発動が1回しかなかったのが残念。

 「ぷよぷよ」はまさにこの作品に出て来た「ぷよぷよ知ってるけどSUNまでしか分からないゲーマー」だったので、フィーバーのシステムが凄い面白そうでちょっと普通にやってみたい。いや、コンパイルじゃなくなってからキャラデザがどうしても受け入れられなくて……げふげふ。華麗に14連鎖キメて杉鹿をけちょんけちょんにする鷹三津さんがマジおとなげない。

 本筋とは関係無いけど、ゲーム勝負で負けが込んで一番最初に天道先輩にやらされた「スペランカー」を持ち出す岸嶺に、地味にニヤニヤしました。

王子はいつでもガチ勝負! はじまりは神剣、だろ?

[著]望月 もらん  [絵]松本 テマリ

剣と武勇を誇る火高国の王子・緋央、ケンカは基本ガチ。生き別れた悪友の魁をめぐって大暴れし、キレた父王に男子禁制の神域にぶちこまれることに。“巫女”修行しなければ追放、正体がバレても一発アウト!なのに、キレイすぎる女装姿をヒガむ女子達からイジメられ、隣国男前王子の颯人には見初められてしまい!?大和男子の本気、見せます!?熱血和風ファンタジー、誕生。(「BOOK」データベースより)

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 不幸を呼ぶ王子として不遇な扱いを受けてきた王子・緋央は他国の王子と喧嘩沙汰になったのをきっかけに巫女見習いとして斎宮にぶちこまれることに。そっちでも巫女見習いの少女達から陰湿な苛めを受けたり、散々な目に遭っていたが……というお話。

 和風で女装でファンタジーで……と、好きな要素が詰まっているので購入したんだけどなんかどっちつかず感が強くて残念。離れ離れになった親友・魁との友情をやりたいのか、次期斎宮候補の少女・音葉を巡った少女漫画系バトルをやりたいのか、それとも女装にホレてしまった隣国王子・颯人との見た目少女漫画事実上BLな倒錯ラブコメをしたいのか……せめてどれか1つに焦点を絞ってほしかった気がする。というか、あれだけメインを張っているのにあらすじに音葉の存在1ミリも匂わせてないのは地味にこう、ズルい気が……。

 女装要素も個人的にはものたりないんだけど、主要人物の中では唯一どちらの緋央も知っているのに正体のばれてない颯人の前で、「緋央」と「ひよこ」でキャラクターを使い分けるのがとても美味しかった。というか女装時は完全にラブコメなのに、「緋央」と颯人ではライバル的な関係性になるのすごくいいなあ。この辺もうちょっと深く掘り下げてくれたらいいのに。

 どの関係性も好きなんだけど、どの関係性も中途半端なのが本当に残念でした。続きは……うーん、多分買わないかなあ。

H+P(13) ‐ひめぱら‐

[著]風見 周  [絵]ひなた 睦月

姉・神来桜子の命令によりカルタギアの女王・カリギュラと結婚すると一度は宣言してしまった恭太郎。しかし愛する“トレクワーズの五美姫”との約束を守るため、彼は無謀な決闘を姉に申し込む。ところが恭太郎は決闘を申し込んだ次の日から、ユフィナ、レイシア、エリス、アルト、メルルらとイチャイチャでラブラブな生活を送る始め、桜子の感情を逆なでしていく。だがそれは、ある男から託された壮大な計画の始まりだった!?究極のエロコメディーがついに完結。 (「BOOK」データベースより)

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 シリーズ完結編。ハーレムエンドになるのは既に既定の路線という感じだったけど、うーん、予想以上の範囲の広さでハーレムが形成されてるなあ。

 史上最強の姉・神来桜子との最終決戦!みたいな大きなイベントごとはあったものの、基本は両想いになったトレクワーズの五美姫とのイチャイチャラブラブがメイン。正直、恭太郎の考えには色々モヤモヤしてしまうことも多いんですけど、姫様達も納得済みのハーレム展開だし、世界観的にはいけない事じゃないしな…。ただなんというか、恭太郎はよくも悪くも「ハーレムラブコメの主人公」という、物語にとって都合の良い存在から抜け出せなかったなあと思う。

 明かされた一連の物語の真相を聞くと、正直恭太郎よりもガイルーン視点でこの物語を見てみたかった気がします。まあ、それやるとジャンル変わっちゃうんだけど。あと、さりげなく物語の裏で展開されてるアレスタの恋物語にニヤニヤしました。色々な意味で凄い所に着地しちゃったけど、幸せになれてよかったねアレスタ…。

 エロ描写、シリーズ初期の奇をてらったエロは笑って読んでたけど途中から変に奇をてらいすぎてあざとすぎて引くわ、逆にマンネリだわみたいな感じになりその辺は本当にきつかったんだけど、シリーズ終盤、お互いに素直になってからのエロコメ描写はとてもよかったです。良い仲になったお姫様達とのイチャイチャは見ていてとても可愛かったです。

 しかし、色々な部分をファンタジーな設定で誤魔化して綺麗に落としにかかったんだから、最後まできっちりとファンタジーを貫いて欲しかったというか、ラストでお姫様達が次々に中に出せ云々言い出す場面とか、カリギュラ様が第二次性徴迎えたからもうヤっても大丈夫とか最後なんでこんなに生々しいの!?

 メルルの見た目もかなりギリギリアウトじゃないかなって思うんですけど、カリギュラ様11歳とか年齢的にはアウアウにも程があってマジ誰か止めろ……。

魔女の絶対道徳

[著]森田 季節  [絵]NOCO

「束縛のない人生が一番だ」連続殺人事件の犯人を追っていた俺、水主頼斗は、逆に縛り上げられてしまった…。そのピンチを俺は「天狗」の少女、輪月に「天狗の血を引く」という理由で助けられた。いや、むしろ改めて輪月に拘束された。ところで、お前の手伝いをするのはいいけど、事件って解決してるの?俺、咒師っていう和製魔法使いで、事件が解決しなかったら実は死ぬんだけど…大丈夫?正義の和製魔法使いと不純少女の青春怪奇ストーリー。(「BOOK」データベースより)

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 咒師(のろんじ)という和製魔法使いの家系に生まれ、自分の住む土地の異界のバランスが崩れると死んでしまうという呪いのようなものに罹患しているせいでいやおうなしに町内の正義の味方をやっている主人公が、天狗や吸血鬼の末裔な美少女達と出会い土地を乱す者たちが引き起こした事件の解決にあたる和風系伝奇バトル。

 あらすじとカラーイラストから伝奇系ちょいエログロ暗黒ラノベ的なものを想像していたけど、むしろ若干ダーク気味な異能バトルをツマに口の悪い人外系美少女達との軽妙な会話を楽しむ系のなにかだった。伝奇方向に寄った化物語を想像していただけるとわかりやすい感じ。

 面白かったけど個人的にはダークな和風伝奇バトルを物凄くもとめていたので、そういう意味で物足りなかったかも……会話の軽妙さに重きを置いているせいか設定や世界観は重いのにバトルシーンでのシリアス度というか、なんか重さが足りない。事件が解決できないと主人公が死ぬ設定とか、今回の話ではかなりギリギリのラインまで来てるのでもっと描写に切迫感あってもよかったのになあとかどうしてもおもってしまう。

 人外ヒロインたちが、主人公とは特に恋に落ちたわけでもなく血の存続的な部分で惹かれて結果的に主人公には大変迷惑すぎるハーレム構図を形成してしまっているのは面白かった。こんなハーレムまったくうらやましくない。

下ネタギャグの乱発が好きでないので個人的な話ですが好みじゃなかった。
和風美少女とバトルと軽妙で下ネタな会話劇が好きな人なら凄く楽しめると思います。

STEINS;GATE‐シュタインズ・ゲート‐ 変移空間のオクテット(1)

[著]明時 士栄  [絵]一葉 モカ [表紙]huke[原作]5pb.×ニトロプラス

8bit時代を彷彿とさせる内容で話題を呼んだPCゲーム「STEINS;GATE 変移空間のオクテット」が、ノベライズに“変移”して降臨!果てしない“戦い”の末、「シュタインズゲート」の世界線に到達した岡部倫太郎のもとに届いた一通の「Dメール」が、凶悪なる混沌の招来を告げる―!想定と妄想の狭間に揺蕩う世界線で、岡部倫太郎…いや“狂気のマッドサイエンティスト・鳳凰院凶真”の“戦い”が再び始まる。 (「BOOK」データベースより)

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 シュタインズゲートの番外編的ゲーム「変移空間のオクテット」のノベライズ。

 元のゲーム自体が昔ながらのコマンド入力での不自由さ・自由さを愉しむのが主体な感じの物語で、どちらかというと物語としての重厚さとかは一切無く、お使いにお使いを重ねて謎解きをしていくタイプのゲームなのでこれをこのままノベライズしてしまうことに意味があるのだろうか…。原作ゲームプレイ済だと面白味が無いし、プレイしていないひとにとってはその後ゲームをやった時の楽しさを奪うだけな気がして。うーん、「猫がいっぱいいて通れない」とかそういうコマンド総当り式ADVにありがちな不条理メッセージまで再現する必要はあったのだろうか。

 1巻はほぼ忠実に原作ゲームのシナリオをそのままにして結末だけを変更し、2巻では“オクテット”の世界線から更に分岐した別の世界線での物語をやるみたいです。だとすると多分オリジナル展開になるはずなので、そちらの物語に期待したい……かなあ。

 個人的に、クライマックスでのナイトハルト&岡部のやりとりが好きだったので、そこだけピンポイントで削られたのが本当に残念で……2巻のクライマックスでそちらもやってくれるといいなあ。

僕と彼女のゲーム戦争4

[著]師走 トオル  [絵]八宝 備仁

前回の雪辱を果たそうと、ライバルの駿河坂学園電子遊戯研究部から挑戦状が届く。部長・天道をはじめとした現代遊戯部の面々は、その挑戦を喜んで受け、決戦へ向けて動き出す。岸嶺も猛特訓を始めるのだが、思うように上達しないことに不安を覚え、ある決心をする。それは、強者どもが集まるというゲームセンターでの武者修行なのだが…。(「BOOK」データベースより)

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 前巻の展開を受けて、ライバルの駿河坂学園電子遊戯研究部との格闘ゲーム対決をすることになった岸嶺達。チーム戦とはいえ、個々の技量が試されることになる格闘ゲーム対決という事で、一番の初心者である岸嶺の特訓をはじめるが…というお話。

 まるまる1冊「ストリートファイター」回。プロゲーマー監修による、格ゲー脱初心者講座は確かに役に立つし、面白いと思うんだけどもうこれラノベというよりもラノベ調の格ゲー技術解説書だよなーという気持ちがどうしても。ライバル校の面々との手に汗握る攻防や敗北展開など、物語上は凄くアツくなるお話だったのでもうちょっとこの解説部分をすんなりまとめてくれないものかと思ったのも一度や二度ではありませんでした。

 でも同時に、この解説部分なしにいきなり「EXセビキャンからコアコパに繋いでうんぬん!!」みたいなことやられたら本を壁にぶんなげるレベルだったとおもうし、格ゲーみたいに歴史もあってファン同士の暗黙の単語とかあるとこのくらい解説がないと仕方ないんだろうなあ……

 次巻はまた色々なゲームをやっていく3巻までの流れに戻るそうなので、次巻を楽しみにしたいです。



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