お・り・が・み 澱の神 | 今日もだらだら、読書日記。

お・り・が・み 澱の神

[著]林 トモアキ [絵]2C=がろあ?

伊織貴瀬を礎として、新たな世界の枠組み“ユグドラシル・システム”を築こうとする天の勢力に対し、魔王にして聖女となった鈴蘭は徹底抗戦を決意する。ゼピルムの魔人に加えて神殿協会の枢機卿達の殆どをも味方に付け、絶対防壁となった大神殿に乗り込むのだが、そこには澱深くに眠り絶大な力を持つ“カミ”達が立ちふさがる—!
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最後までシリーズの持ち味を残したまま、綺麗に終わってくれました。前回の「光の徒」なんかはギャグ分抑え目だったのがちょっと残念だったけど、この「澱の神」はあくまでシリアスメインにしつつ、ギャグも忘れていないこの絶妙なバランスが最高でした。

とりあえず……一生ついていきます、律子枢機卿!!
典型的な剣と魔法の世界の話で、魔王も聖女も天も魔も出てくる話でありながら、律子枢機卿の説得のシーンとかその辺の現実的な感覚がまた素敵。予想以上に現実的な聖騎士の皆様も素敵すぎ。いや、実際正義のために結束するよりもああいう理由の方が常識的な人間としては説得力があるに決まってるよね(笑)そしてダシに使われた挙句「案外少ないな?」とか言われちゃうショーペンハウアー様に、今回一番の不幸大賞の座を謙譲したい。

作品に登場した多くのキャラクターがそれぞれの想いを貫くために戦い、様々な形でぶつかり合う最終回。意外な者が敵になったり、また味方になったり…と、目まぐるしい展開の目白押しでしたがどの戦いもとにかく熱くて凄く良かったです。個人的には翔希・睡蓮とほむら鬼の戦いが好きでした。翔希は勇者の筈なのに最後までイマイチいいところなかったですけど。

エピローグも実にこの物語のオチにふさわしい感じで、最後まで素敵でした。やっぱり、どんなに綺麗ごとを言ってもこの物語に死者は似合わないとおもう。今までのボスキャラ達がまるで某勇者アニメで浄解された元ゾンダーが如く偉くいい人になって再登場するのは微妙にご都合主義を感じてしまいましたが、この物語だからこそアリな結末だと感じてしまいました。ていうかあまりにも素晴らしく円満終了なラストに、不覚にも涙が流れそうになってしまいました。

何はともあれ、こうして物語は「戦闘城塞マスラヲ」に続くわけですね。一応「お・り・が・み」を読まなくても楽しめるシリーズとして作られているようですが、こうして「お・り・が・み」を読み終えると、マスラヲをパーフェクトに楽しむにはこのシリーズの存在が不可欠だということを実感します。2冊だけだし、今すぐ読み返してみようかなとおもうほど、マスラヲの続きが思いも新たに楽しみになってまいりました。

「マスラヲ」が好きで「お・り・が・み」に手を出していない人は3巻が発売される前に読破しておくと「マスラヲ」が100倍楽しめますよ!!(微妙に誇張表現)

コメント

  1. 玲朧月 より:

    「お・り・が・み」シリーズ七冊読破お疲れ様でした。
     ついでにデビュー作「ばいおれんす☆まじかる」も未読でしたら、読んでみる価値はありますよ。
     三冊と少ないです。……打ち切り&絶版作品ですけど。

     「管理局の白い悪魔」より数年も前にバ○オレンス魔法少女というジャンルを作っていた林トモアキさんには先見の明がw

  2. うらら より:

    コメントありがとうございます。「お・り・が・み」、凄く面白かったです!
    「ばいおれんす☆まじかる」も未読なので、近いうちに古本屋辺りで探してみたいと思います。
    バイオレ○ス魔法少女は確かに時代先取りしてますね…!

    最新作「マスラヲ」の続きもどうなるのか楽しみです?。

  3. 南雲 空 より:

    「お・り・が・み」の検索でたどり着きました。
    とっても面白いですよね。この作品がマイナーなのが不思議です。

    あと、「お・り・が・み」のアニメ化をたのみこむ企画が出来ました。
    無料ですし、よかったら参加お願いします。
    http://www.tanomi.com/metoo/naiyou.html?kid=72457

  4. うらら より:

    南雲空さんいらっしゃいませ、コメントありがとうございます!
    面白い作品なのにマイナーなのは、本当に勿体無いですね。マスラヲや新シリーズもはじまりましたし、これを機会に過去作品にも触れてくれる人が増えてくれれば…と思うばかりです。

    実は「たのみこむ」は未だに利用した事がないのですが^^;
    近いうちに覗かせてもらいますね?。