されど月に手は届かず 魍魎の都 | 今日もだらだら、読書日記。

されど月に手は届かず 魍魎の都

[著]本宮 ことは [絵]眠民

春宮・師貞親王が夜な夜な悪夢に魘されている、と親王の乳母をしている母から相談を受けた橘則光は、陰陽師に協力を仰ごうとする。加茂家から当代きっての陰陽師・安部晴明を紹介してもらったところ、妖怪退治で有名な源頼光とその四天王が遣わされてきて…
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諸事情により本編より先に出ていたというシリーズ番外編です。本編でも少しだけ話題に上った橘則光が頼光四天王と共に東宮に障っている妖怪を退治する……というお話。

諾子もちょっとだけ登場して、二人の出会いが今度は則光側から描かれたりするのでその辺のリンク具合が結構面白かったです。ただ、私の場合本編から先に手をとったのですが、この番外編は本編の後に読んだ方が明らかに正解な印象でした。こちらから先に読んだら「なんで諾子はここしか出番が無いんだろう?」って感じになりそうですし、本編でネタ振りされてるからこそ面白かったという部分が多いようにも感じます。ドラマCD化のためだったらしいとはいえ、ちょっと勿体無い使い方だなあ。

そんなわけで本編に登場した個性豊かなキャラクター達の魅力については語るまでも無いのですが、綱とは違う方向のキレモノ美形・源頼光やご本人の登場は無いものの美味しい所をもってきまくりな安部晴明が地味に素敵です。そしてますます謎が深まる稀代の陰陽師様の素顔が非常に気になります。で、出るよね!?

ちなみに頼光四天王では公時がだいすきです。
次に好きなのは貞通です。
判りやすいですか、そうですか。

後半は東宮に憑いていた妖怪、そして綱達と「鬼」との戦いがメインになってきますが……下敷きにされている原典がまた、自分の好きな物語の中でも複数の作品から下敷きにされているなじみのある物語で、原典も読んだ事無いのに思い入れありまくりな私はとにかく脊髄反射しまくりでした。というかもう本当にこのシリーズ、時代設定と下敷きになってる人物・事件がいちいちツボすぎる。よりによって「大江山」なんて!!茨木童子だなんて!設定だけで萌え死ねる…!!

挿絵はこちらの方のほうが平安っぽくて好きだったりします。
本編の挿絵、ポップで可愛くて確かに本編の作風には合ってると思うんですが……明らかに、露骨に平安じゃないパーツが平然と描かれているのが平安時代萌えとして許せない…特に諾子の服装。なんで十二単の下からフリルがのぞいてるのかと小一時間問い詰めたい。

ところで問題のドラマCDに好きな声優さんが出演されてて、物凄く気になります。
その人が則光役だったら正直即買いだったんだけどな…!!