天元突破グレンラガン3 | 今日もだらだら、読書日記。

天元突破グレンラガン3

[著]中島 かずき [絵]品川 宏樹 [原作]GAINAX

ロージェノムを倒し、地上に人間と獣人の共存する国を作り上げた大グレン団。総司令になったシモン、その補佐になったロシウを筆頭に殆どの大グレン団メンバーは樹立された政府の要職になり、そして7年間の平和を謳歌していた。ロージェノムが遺した言葉に不安を感じたロシウを除いて。そして7年後、月から謎の新たなる敵が襲来して…!?
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アニメ版の「第三部」を描いたノベライズ第三弾。いきなりシモンが大人になってるよ!?いや、以前から第三部でいきなり大人になるって話は聞いてたんですが…実際目の当たりにするとビックリでしたw

7年間の平和な生活によりすっかり平和ボケした大グレン団の前に、更に強大で絶望的な敵が襲い掛かる!という展開で、今までになく絶望的な敵と立場が大きくなりすぎてしまった所為で1つにまとまれない味方……と、後半までもどかしい展開が続きます。かつての大グレン団の面々と、ロシウ率いる“第二世代”の戦後派の対立は本当に見ていてもどかしいというか、「そんなことしてる場合じゃないでしょー!!」と叫びたくなってしまいました。正直「あの」行き当たりばったりな大グレン団に政治なんてものが勤まるとは思えなかったのですが、もろにその予想とおりだったというか…彼らを疎ましく思うロシウの気持ちも正直判る。

それでも、彼らもただのうのうと7年間を貪っただけではないんだなあと思うような描写が多く、その辺は非常に楽しめました。父親になった二人の葛藤とかも興味深かったし、それ以上にキタンの葛藤する様子は凄く感慨深かったです。自分よりもずっと若い筈のロシウが、どんな思いで感情を殺してあの判断をしたのかなんて、以前のキタンだったら気付かなかったんじゃないかなあと思いますし。2巻まではただのキレやすいバカ男としか思えなかった(酷)のがすっかりいい男になって…(正直、そのいい男っぷりが死亡フラグに思えてしょうがないのはきっと気のせい。…なんかそんな噂を聞いた気がするのもきっと気のせい。)

そしてなんといっても一番成長したのは総司令になったシモンでしょう。特に2巻でのうじうじしっぱなしのシモンの姿が印象に残っているので、ニアがああいうことになってしまっても、自分の処刑を叫ぶ市民達の姿を見ても、自分の殻に篭らず毅然として対応している姿は物凄くかっこよく感じた。ほんと大人になったんだねシモン…。ヴィラルとの凸凹関係も非常に良かったです。こういう元宿命のライバル同士がなんだかんだいいながら共闘する姿って言うのは燃えますね!!

というかあれはどうみてもシモン×ヴィラr(強制終了)

後半の、大グレン団の活躍はやはりこうでなくちゃというか、この人たちは前線で戦ってるのが似合うよなあといわざるを得ない爽快な展開。ていうか、もろに「俺達の戦いはこれからだ!!」な終わり方なんですが、まだ4巻があるんだよね!?(笑)

最終巻が楽しみです。
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