バッカーノ!2001—The Children Of Bottle | 今日もだらだら、読書日記。

バッカーノ!2001—The Children Of Bottle

[著]成田 良悟 [絵]エナミ カツミ

不死者となってからはや300年…マイザーは不死者仲間であるチェス、シルヴィ、ナイルの3人と共に、一人の不死者の元を訪れる。笑顔に異様な執着を持ち、"笑顔中毒者"と呼ばれるその男・エルマーは私有地の森の中に深く閉ざされた閉鎖的な村に身を寄せていたが……
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不死者やらマフィアやら泥棒やらが巻き起こす騒動を様々な視点から描く「バッカーノ!」シリーズ5冊目。今回は300年前に全ての始まりとなった不死者達が現代の閉鎖された村を舞台に繰り広げるお話。複数の人間の視点からの群像劇だったこれまでの作品と違い、通常の小説と同じような三人称視点で描かれるのが印象的です。

色々面白かったところはありますし、エルマーのキャラクターも中々素敵だったのですが今回はとりあえずチェス可愛いよチェスでいいんじゃないですか!とある事件をきっかけに人間不信になってしまった老年ショタが、マイザーやエルマーをはじめ、錬金術師仲間達や不思議な少女・フィルと出会って少しずつ態度を軟化させていくという流れが正直たまりません。特に村人に襲われた際にフィルを守ろうと孤軍奮闘するくだりではとても心がときめきました。しかも最高のタイミングで挿絵が入って、それがまた燃えるという…

他のキャラクター達も負けず劣らず印象的で、ほんとキャラクターの魅力だけでぐんぐん先に先にと読み進められてしまうシリーズっていうのが良いなあ。特にハッピーエンド至上主義者のエルマーの空気読めなさとウザイまでの前向きっぷり、それに対して終盤で一度だけちらりと見せる非情な一面とのギャップがたまりません。あとナイルの口調が何気に脳内で癖になる。

それにしても、確かに第一巻のラストでそんな事を語られてたような記憶があるけど、カラーページのアイザック&ミリアの会話に噴いた。 気 付 く の 遅 い よ ! 彼らの前向きポジティブシンキングはエルマーに匹敵できると思います。というか、エルマーと話の合いそうなお二人さんだ…。