魔王城二限目 | 今日もだらだら、読書日記。

魔王城二限目

[著]田口 仙年堂 [絵]朝未

“魔人”の子供たちの教師となったエイゴは、彼らと町の人々が少しでも理解し合うために、彼らが人の中で生きていくことが出来るように「社会見学」を計画する。なんとか町の人を説得し子供達を連れて町を訪れるが、町の子供たちの嫌がらせが思わぬ事態を招いてしまい…!?
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強大な力を持ち「魔人」と畏れられる子供達と、彼らの「先生」役としてやってきた軍人の青年達の心の触れ合いを描くファンタジー第二弾。

今回は表紙の通りキサラとマルスのターン!!社会見学をきっかけにして絵の才能を持つキサラと、不思議な音楽を奏でるマルスの才能がとある人物に認められて…というお話。町の人々と打ち解けるのには予想通りに様々な難題が立ちふさがるのですが、本当に僅かながら“魔人”である彼らと打ち解けようとする人々がいるという事に、なんだかほんわかしてきます。

そして、伯爵、本当に良いキャラだ…!!てっきり権力者にありがちな、横暴な頭の固い貴族かと思いきや、“魔人”達の力を危険視しながらも、評価できる才能があるなら偏見を持たずにきちんと評価し、それを生かさせようとするという、正しい意味で「貴族の誇り」を持った好人物でした。伯爵いい男だよ伯爵。エイゴとの関係にもにやにやします。

しかし一方で「魔人」を排除しようとする軍の上層部の人間…というよりもかつての「英雄」を妄信する狂信者的存在が動き出してなんだかきな臭くなってきた感じ。件の人は「ガーゴイル」でのレイジ的な存在になるのか、それともこの人はまだまだ前座でその上に更なる巨悪が立ちはだかる感じなのか。今後の展開が楽しみです。

それにしても、あとがきが色々凄い。初コミケが夏コミで一般入場っていうのは最大級にきついパターンだと思うんですが!あれ以上にキツかったコミケは、雪が降った年にコミケ一般参加したときくらいだなあ…。
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コメント

  1. くら より:

    ガーゴイルやコッペの、ほのぼのしたイメージが強かったので、ハイナート大佐の
    ようなキャラが出たのは、驚きましたね。シビアな世界観でも、まだ人殺しなどの
    一線を越えるなんて事は無いんじゃないか、という甘い考えは見事、くつがえされ

    ましたwこのもやもやした気持ちは次巻で解決されればいいんですが(´・ω・`)

    自分、まさに、初めてのコミケが夏コミの一般入場でしたwとにかく、日差しが、
    とてもきつかったですね…orzあと、迷子になって目当てのサークルは1箇所しか
    行けませんでしたw

  2. くら より:

    すみません、すでに戦争でばんばん人殺してますねorz
    あまりに、大佐の殺人シーンが印象に残ったもので
    連投すみません

  3. うらら より:

    こんにちはー、コメントありがとうございます!
    「魔王城」、コッペやガーゴイルと比べるとかなりシリアスな展開だというのは1巻の時点から判っていましたが、あちらの世界観のイメージが強いと、改めてああいうキャラが出てくる事に衝撃受けますね。

    個人的には、記事本文でも触れたように「吉永さん家のガーゴイル」のレイジのようなポジションのキャラクターなのかという印象を持ったのですが、まだ序盤なのでまだまだ先にこのような立ち位置のキャラクターが登場しそうな気がして、とてもハラハラします。次の巻では少し事態が良い方向に話が向かってくれるとよいのですが?。