彩雲国物語 紫闇の玉座(下) | 今日もだらだら、読書日記。

彩雲国物語 紫闇の玉座(下)

 

―残り時間は、一日足らず。それ以上は生きられぬ。縹家の大巫女・瑠花の力を借りて蝗害を鎮めた秀麗。しかしその決断は秀麗に残された時間を侵食し、生命を蝕んでいく。同じ頃、勢いを増す旺季を前に、国王・劉輝は苦悩していた。強力な後ろ盾も、官の信頼をも失った自分が、果たして玉座にふさわしい者なのか。そして、彩雲国最大の危機が訪れる―。シリーズ第18弾、怒涛の最終巻「紫闇の玉座」(下)、ここに完結。 (「BOOK」データベースより)

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「彩雲国物語」シリーズ、完結編。最期の一日を残して眠りについた秀麗。一方、劉輝は旺季との戦いを避けるために紫州を落ち延びて……というお話。

シリーズ中盤以降はその優柔不断さにヤキモキさせられる事も多かった劉輝ですが最後に来て大きく成長した姿が眩しかったです。その優しさは失わないまま、「王」としての大きな器を持った姿はまだすこし頼りないけど、劉輝と秀麗に惹かれて集まった人々の顔ぶれを見ていたらそんな心配もふっとんでしまうようでした。これまでの長い物語で出会った人々が劉輝のために次々と駆けつける姿は感無量でした。

そして、劉輝の王としての成長も凄く良かったけど、やはり秀麗が復活してからの盛り上がりぶりはやばい。色々な人の力を借りながら、最後の1日になると知りながらそれでも真っ直ぐに劉輝のところへと駆け抜ける彼女の姿が印象的でした。男子陣の活躍も凄かったんですけど、劉輝や楸瑛と共に旺季の前に並び立つ秀麗の姿を見たらやはり主役が居ないと締まらないなあと。

………しかし、それでも年の功には勝てないのか、最後で美味しい所を全部、彼の人に持っていかれた気がしてならない(笑)いやほんとうにあの人の「あの」登場のしかたはズルいですよね!?そしてほぼメインキャスト総登場なこの場面で、出番を食われた一部の人(つか黎深&絳攸)がマジ哀れ……

序盤で語られたあの思わせぶりな未来図をしっかり回収し、大団円でありながらもどこか最後は少し切ない終り方が素敵でした。本当に面白かったです。

……しかし、個人的には割を食った人とか最後の最後で出番のなかった人とかにも是非日の目を当ててあげて欲しいな。あと1冊くらい……外伝とか、でないものでしょうかw