キケン | 今日もだらだら、読書日記。

キケン

 

成南電気工科大学機械制御研究部略称「機研」。彼らの巻き起こす、およそ人間の所行とは思えない数々の事件から、周りからは畏怖と慄きをもって、キケン=危険、と呼び恐れられていた。これは、その伝説的黄金時代を描いた物語である。 (「BOOK」データベースより)

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 新入生の元山・池谷が上級生に勧誘されて連れて行かれた部は成南電気工科大学機械制御研究部、略称「機研」。快適空間を謳う部室や設備の数々に惹かれて入部を決めたが、そこは“敵に回してはいけない”と周囲に恐れられるアクの強い部活で……!?男子大学生達が部室を根城に“本気の”遊びを繰り広げるお話なんだけど、色々と本気すぎる彼らの巻き起こす騒動の数々と最初は上級生達に振り回されるだけだった下級生達が段々『機研』の部員らしくふてぶてしく成長していく姿が楽しい。

 特に文化祭を前にした彼らの大人気ないまでの本気っぷりが本気でやばかった。それでさえヤる気マンマンだったところに、(自称)ライバルのPC研が露骨に企画をぶつけてくるんだけど、相手が可哀想に思えるほど正攻法で本気出してくる機研の面々の死角のなさときたら……やぶれかぶれに直接攻撃を仕掛けてくるPC研にもひるまない下級生達の本気の怒りにもニヤニヤが止まりませんでした。

 そして、最後を締めくくる「卒業後の文化祭」の話がとても爽やかな終り方でまた素敵。どうしようもない位に楽しかったからこそそこに自分の居場所が無くなってしまっている事を、自分達の知っている場所ではなくなってしまった事を認めたくない気持ちとか、とてもあるあるすぎてしんみりするんだけど、そんな心配をぶっとばすような最後の黒板にホロリとした。

 なんかこいつら、大学卒業してもなんだかんだで仲良くやってくんだろうなあ。良い友情モノでした。いつまでもお幸せに!