K SIDE:BLUE | 今日もだらだら、読書日記。

K SIDE:BLUE

 

“青の王”宗像礼司率いる、対能力者治安組織“セプター4”。その屯所の一角にある半ば忘れられた資料室に、重厚な肉体をもつ隻腕の男―善条剛毅がいる。ただならぬ気配を放つ彼は、前“青の王”時代からの古株で抜刀術の達人だという。人気のない深夜の道場で、新米隊員の楠原剛に剣を教える善条。そこへ、室長・宗像が真意の測り知れない薄い笑みを浮かべながら現れる―。 (「BOOK」データベースより)

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 テレビアニメ「K」の前日譚ノベライズ。新人隊員・楠原の視点から描かれる、伏見が入る前の《セプター4》の物語。

 Side:REDで王不在の旧セプター4が描かれたので、宗像が新しい王になった時の話が入るのかなとおもってたらそんなことなかった!けど、青の王になったばかりの宗像が組織としての地固めをしている頃の話。ストレインの捕縛にとんでもない大人数を動員したり、どこかまだ思考錯誤してる感じが新鮮。アニメで始めてみてなんか笑ってしまったサーベルを抜く『抜刀』動作にも意味があるんだなあとしみじみと……。

 なんかよい意味でも悪い意味でも「主人公」らしいキャラクターが居ないなあと思うKだけに、楠原の輝く主人公オーラに震える。腕は未熟だけどセプター4の隊員達や元の職場の人間達から愛され、そして王である宗像や前王の側近である熟練の猛者・善条に目をかけられ、悩みながらも少しずつ成長していく姿にニヤニヤする。なんかほんと、「K」らしからぬ王道な主人公の成長物語だ!!

 ……などとおもっていたらあっさりその考えをひっくり返してくるような後半が衝撃すぎて。Kって主人公としての人物特性を一定以上積み上げると死ぬ法則でもあるんですかね……(赤のクランで一番主人公特性を積んでいたのは十束であると密かに思ってる)。

 とにかく良い意味でまっすぐな癒し系主人公キャラだっただけに、彼の退場が伏見の入隊と入れ違いに起こったことが残念でならない。伏見と楠原の絡みも見てみたかったなあ……というか、「デイズ・オブ・ブルー」での部屋割りを見ると、もし楠原が死んでなかったら楠原と伏見が同室になってたんじゃないかしらと想像してしまう。なんか、宗像さんなら何らかの意図を持って伏見のわがままをねじ伏せて同室にしてしまったような気がする……。

 これ読んだ後にデイズ・オブ・ブルー読み直したら1話にそれとなく楠原が出てきててじんわりした。何かの形でコミカライズのほうにもでてきたらいいんだけどなあ。

K -デイズ・オブ・ブルー-(1) (KCx ARIA)

黒榮 ゆい、来楽 零(GoRA)、GoRA・GoHands
講談社
発行日:2014/4/7