ブレスレス・ハンター1 | 今日もだらだら、読書日記。

ブレスレス・ハンター1

 

未知の怪物「ブレスレス」。触れるものは朱に染まり、血塗られたその姿を見た者に訪れるのは、即ち“死”。妹・智笑美を事件により失った櫂原優毅、そして智笑美の恋人を名乗る高出水勇生。同じ名を持つ2人は、運命に導かれるように「幻銃」を手にする。それはブレスレスを消滅させることができる唯一の武器だった。2人の“ユウキ”はブレスレスを狩る者“ブレスレス・ハンター”として、苦悩と絶望に満ちた戦場に駆り立てられる。 (「BOOK」データベースより)

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事故で妹を亡くした櫂原優毅はその事件の『被害者』の手で両親を喪い、妹の恋人を名乗る少年・高出水勇生と共に異能の力を手にする。妹を殺した異形の怪物・ブレスレスを消滅させる唯一の手段であるそれを手に入れた同じ名前を持つ二人は、ブレスレスに対抗する機関から勧誘され、人間が転じた異形の化物との戦いに身を投じていく。

HJ文庫の1巻無料キャンペーンで手に取りました。すごい昔懐かしい学園異能ラノベだ!と思ったらHJ文庫の創刊ラインナップで、そりゃあ昔懐かしいわ……。

「他者を傷つける」という事に快楽を感じたことのある優毅は異形の怪物を倒すための力を得て、手に入れた能力を本当に使って良いのか迷い、その葛藤故に手に入れた能力を発揮することが出来ない。自分の弱さにコンプレックスを持ち、死んだ彼女から聞かされた優毅の強さに憧れていた勇生は、その力を妹を殺した敵を倒すために使ってほしいと願う。表面上は同じ目的を持っているように見えて完全にすれ違っている主人公二人の関係性が印象的でした。実際優毅は他者を傷つけることを怖れているのではなくて、他者を傷つけることによって自分が快楽に溺れるのを怖れているんだけど、そのへんがどうしても伝わらないんだよなあ。

異能の力が与える快楽の熱に浮かされたようなチームメイト達、そして真実を教えてくれない機関の大人たち。1巻の時点だと誰も本当のことを語ってない感というかいろいろな意味でさわりで終わってしまった感が強いんだけど、この投げっぱなし感というか色々と血生臭く薄暗い感じがいかにもゼロ年代の学園異能という感じで楽しかったです。