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本日の騎士ミロク1

[著]田口 仙年堂  [絵]高階 聖人

生来の気の短さからバイトを次々とクビにされたミロクは唯一の特技である剣を振るう事が出来る職場としてジルサニア騎士団を志す。ところが、配属されたのは「赤目隊」と呼ばれる変わり者ばかりが集められた、剣を持たない部隊だった。ところが憧れのお姫様・ジェルメールの意外すぎる素顔を目の辺りにしてイライラが募るばかり…!?

   個人的お気に入り度数

「吉永さん家のガーゴイル」「魔王城」シリーズの田口さんが富士見ファンタジアでおくる新シリーズなファンタジーもの。

血生臭いシーンも多かったですが、それ以上にやたらとアットホームな王族の皆さんとか移民であるミロク達に偏見のないジルサニア国の人々がまるで国ごと御色町(※吉永さん家のガーゴイル)みたいな心地よいご近所臭をかもしだしていて素敵です。もちろん、メインのお話はミロクと「赤目隊」のメンバー達の繰り広げるお話でそこに登場するキャラクターもそれぞれ魅力的なんですが、バイトをクビにしつつもミロクの転職先を提案してくれる食堂の店長さんとか、何かと話し相手になってくれる“騎士”の入団式でお隣だった公園管理人のお爺ちゃんとか、名もない脇役がいい味出してて、それがとてもツボに入る。

しかし、ストーリーはこのテのファンタジーラノベ的には王道中の王道すぎて先が容易に想像できてしまい、少々物足りないものがあったかも…ミロクに隠された過去とか「実は皆有能なんだよ!」な設定のあたりは明かされても「ですよねー」って感じになってしまってました。

そんなありがち感を一気に吹っ切ってしまうようなクライマックスには胸がスっとした!とっさの機転で武器にしたアレを構えてのシーンでも様々な意味で非常にときめいたのですが、返り血スキーとしては263Pのミロクの挿絵とその周辺でニヤニヤせずにはいられない。普段はヘタレバカだけど戦闘シーンではワイルド系有能(+返り血)って、なんだこの燃えキャラ!!!「ガーゴイル」「コッペ」、それに「魔王城」のイメージを加えても意外なほどに血生臭い展開にもびっくり。赤目隊、容赦ねー!

でも個人的には、展開よりもなによりもフェリサにしてやられた気がしてなりません。
銀髪無口娘=「何、このフェリ」とか思っててすいませんごめんなさい!口を開いた彼女の第一声を聞いた瞬間噴出しましたよ!!意外性的な意味でいいキャラすぎる…ひょっとして終盤まで殆ど口を開かなかったのはこのためだったんだろうかとか。

ミロクの過去やジュジュに隠された力をはじめとして、まだまだ色々な謎が残っているのでその辺が今後どういう形で明かされていくのかも気になります。続きがとても楽しみです。

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