池袋に集う様々な人々に、『首なしライダー』という面々が繰り広げる群像劇第三巻。今回は謎の人斬りの事件をきっかけに「黄巾賊」と呼ばれるカラーギャング達と「ダラーズ」の対立が深まっていって……というお話。
活動を際活発化させる「黄巾賊」に新興勢力の「ダラーズ」、そして謎の人斬り集団「罪歌」の三勢力が生んだ不穏な三つ巴。その中で正臣と帝人と杏里の三人がお互いがお互いを思い合うが故にすれ違っていく姿にこちらまでハラハラしてしまう。特に中学時代の過去に苦悩する正臣の姿は色々と見ていられないものがありました。そして、彼を引き戻された「過去」も、見えないところで姿を変容させていて——というすれ違いっぷりが切ない。あと裏で色々と彼らにいらん情報与えて暗躍する臨也さん鬼畜すぎる。
そんな正臣を叱咤して過去に立ち向かうための勇気を与え、後からこっそり力になる「大人」たちが凄くかっこよかった。特にドタチンとサイモンがかっこいい……!!サイモンに関しては、ラストの臨也とのやりとりでうっかり噴出しましたが。
そしてなんとか立ち上がった正臣がかっこよすぎる。中学時代の話からある程度喧嘩強いんだろうなあというのは予想していましたが、ここまでとは…!!2巻の静雄とは違う意味で魅せられてしまった。本当に、このシリーズ魅力的なキャラが多すぎて困る…!
彼等の三つ巴の裏で暗躍する臨也と、新羅・セルティの前に舞い戻った岸谷父の動きが不穏すぎますが、とりあえず落ち着くところに物語が落ち着いて本当に良かった。ラストの展開は少し物寂しいものもありましたが、正臣と帝人が今度は何も欺くことの無い友人同志として笑い合える日が来ると信じてる。チャットでの小粋な返しにはそんな未来がいつかきっと来るはずだと信じさせるだけの何かがあって、にやりとしてしまった。
それにしても、岸谷親子とセルティのやりとりがはんぱなく可愛い。岸谷父に翻弄されからかわれるセルティさんが超可愛いです。特にリトルグレイと警察に怯えるセルティさんにもきゅんきゅんしてしまった…!!セルティ可愛いよセルティ!!
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