« 3月 2018 5月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31

空色パンデミック1

[著]本田 誠  [絵]庭

「見つけたわよ、ジャスティスの仇!!」「…はい?」高校受験の朝、駅のホームで僕はその少女と出逢った。彼女―結衣さんは“空想病”。発作を起こすと正義の使者とかになりきってしまうらしい。以後なぜか結衣さんは何かにつけ僕の前に現れる。空騒ぎに付き合ってられない。最初はそう思っていた。彼女を守るため世界を敵にまわして戦うことになるなんて、思いもしなかった―。えんため大賞優秀賞受賞、狂騒と純真の「ボーイ、ミーツ、空想少女」。(「BOOK」データベースより)

   個人的お気に入り度数

発作的に自らの空想の世界の住人になってしまう「空想病」の少女・結衣。高校受験の日に偶然彼女の「空想」に巻き込まれてしまった主人公は、何故かその後も彼女につきまとわれることに。なんだかんだで彼女の空想につき合わされていくうちに……というお話。

ちょっと不思議要素を孕んだ、それでも普通の少年少女達が繰り広げるボーイミーツガール……だとおもって読んでいたら、後半以降の展開に度肝抜かれた。結衣の空想が世界に広がり、空想が現実を侵食し、どこまでが『空想』でどこからが『現実』かわからなくなっていく。足元が揺らいでいくような感覚。空想が空想のまま終らず、周囲の人たちの認識を捻じ曲げて現実までをも書き換えていくのが凄かったです。

そしてこの作品のキモは色々な意味で最後の1Pだと思うのです。いえ、あまりにも自然に書かれているので最初全く気付かなくて、読書メーターの感想を見ていて読み直して噴出したのですが!!この落ちてるように見せかけてちっとも落ちてない最終ページ凄い。もうなんていうか「最終ページが本編」と断言してもいいくらいじゃないか。

2巻がここからどう展開していくのか、とても楽しみです。

こちらの記事もオススメ

  • 発作的に自らの空想の世界の住人になってしまう「空想病」の少女・結衣と彼女に気に入られてしまった普通の高校生・景が繰り広げるボーイミーツ「空想少女」第二段。今回は...
  • シリーズ完結編。幾度も結衣の発作に巻き込まれるうち、現実と空想の区別がつけられなくなってしまう「現空混在症」に罹患してしまった景。自らが空想して作り上げた「結...
  • 学校にやってきても頻繁に空想病発作に見舞われ、別人になってしまう結衣。めんどうくさいから極力関わらないようにしようとしてるのに、景はなんども彼女の発作の“登場...
  • 1巻、2巻も凄かったけど3巻は更に輪をかけて構造が複雑になってる!「現実」を侵食する「空想」が幾重にも絡んで、どこからどこまでが現実での出来事なのか判らない。 ...
  • 友人・田所の引越しを手伝わされた際に出会った、田所の双子の姉妹への「アタックけん」をもらってしまった赤井。それ以来なにかとふたりと出会う機会が増えたのだが、姉...