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義兄 明治艶曼荼羅

[著]丸木 文華  [絵]笠井 あゆみ

「堪忍して、お兄様……」富豪の家に母の連れ子として入った雪子。待っていたのは義兄の執着愛。独占の証のように刺青を彫られ逃れられない。緊縛、言葉責め……。章一郎との淫らすぎる夜は、雪子を官能の深みに堕とす。禁断の愛に震える雪子に救いの手を差し伸べたのは貞吉。純真な好青年との逢瀬で知る初めての恋。しかし兄は妹を奪い返さんと悪魔のような企みを!? 明治官能浪漫!

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これはエロい&救いがない。ティアラ文庫は長らくご無沙汰だったのですが、結構頑なにこういう展開の話はやらないようにしてるイメージがあったので、びっくり。

義理の兄によってどんどん淫らな身体にされちゃう妹のお話なのですが、くもの糸が絡み付くように少しずつ着実に逃げ場を奪われていく様子が凄い。肉体関係を持つ前から優しい言葉の中に少しずつ混ぜ込まれた毒のような言葉で少しずつ兄にとって都合のいい女に変えられて行く。あらすじには「執着愛」と書かれているけど、こんな歪んだ想いを“愛”とは呼びたくないなあ。義兄の歪んだ執着と異常な独占欲に、肉欲で囚われてしまう主人公・雪子の姿が痛ましい。

まともな人付き合いも出来ない彼女が唯一恋焦がれたのが兄とは正反対の純朴な好青年・貞吉。まあこれ間違いなくこっちとゴールインなんて展開はないですよねって思ってたけど予想以上に酷い展開でした。

愛のないエロとバッドエンドに耐性無い人には絶対駄目だろうけど、逆にそういうのが好きならかなり楽しめるお話だとおもいます。雪子がどうしようもなく堕ちて行く様子が丁寧に、良い意味で「悪趣味」に描かれているし、個人的には雪子が無理に兄の章一郎に靡くような展開じゃないのもポイント高い。あくまで章一郎は歪みきった征服欲・雪子は肉欲の為にお互いを求めていてそこに愛は生まれない。この手のヤツはなんだかわかんないうちに途中から相思相愛になるパターン多いよね……

ところで岩田が男色家だと分かった瞬間に岩田×章一郎(リバ可)を思い浮かべたのは私だけじゃないはず。

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