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Re(アールイー):4 バカは世界を救えるか?

[著]柳実 冬貴  [絵]一葉 モカ

佐藤光一は、打ちのめされていた。自慢だった銀髪に黒髪が生え始め、中途半端なプリン頭になるほどに。「―私は一度世界を滅ぼしたんだよ、コーイチ君」明日菜の声が、脳内で反響し続けている。それは残酷な真実。『一周目の世界』で自分はアルルも世界も守れなかったのだ!現実の重さに途方に暮れる光一を、心配する広美やアルル。折しもクリスマス直前、広美には、光一に思い出してほしい大事な「約束」があった。だが、光一は広美との「約束」を思い出す暇もなく、月陽奏麻との強制デートに連行されることに―。 (「BOOK」データベースより)

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「……君がコーイチか」
全てを知った上で、明日菜はアルルがそう呼んでいたように、光一の名を呼んだ。
受け継いだ約束を??彼にもう一度返すために。

急展開のシリーズ4巻。前巻で真実が明かされたときも衝撃だったけど、明日菜の回想という形で語られる「一周目の世界」の姿が衝撃的。そしてそこから続く、終盤の展開に呆然。面白いっていうかもう、なんというか、この展開は凄い

『シェード』という言葉の意味と、「一周目」の光一達の姿を見た時の衝撃といったら。かつての世界の記憶をたった一人受け継いだ明日菜がどれだけの想いで『シェード』をつくり、この7年の間アルルの為だけにひたすら報われない孤軍奮闘を続けてきたのかと考えると、胸が苦しくなる。

一方で明日菜の記憶を覗いてしまったことで真実を知った光一が周囲の人々に励まされ叱咤され、再び立ち上がる姿が印象的でした。本当にどこにでも居る臆病な少年でしかないから、重すぎる現実には打ちのめされるし凹むし逃げ出したくなったりもする。それでもへっぴり腰でも前を向いて、日常と非日常、相反する両方を守ろうとする姿が熱く、頼もしい。

光一が「非日常」を愛するのと同じくらいにどれだけ「日常」を愛しているかが前半でたっぷり描かれているからこそ、終盤の展開が辛かった。ありとあらゆる意味で奪われていく「日常」の姿に、ただただ呆然とした。そして最後で明らかになったラスボス……『神』の正体がええええええええそうくるのかああああああ!?

しかし、こんなに面白いのに次巻で完結って……!!
光一の幼馴染達、明日菜と板介、すっかり光一と仲悪コンビとして定着した「能力泥棒」さん、そして思わぬ本性(?)を覗かせた矜持のアルル溺愛っぷり……と、メインキャラだけでなくサブキャラもどんどん魅力的になってきて、彼らの活躍をもっと見たい!と思うんですが……番外編でも短編集でもいいので、もうちょっと彼らの動く姿が見たいです。ついでにどんどん影が薄くなっていくロリ宮にも光を当ててあげてくださいお願いします。

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