« 3月 2017 4月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30

キケン

[著]有川 浩  [絵]徒花 スクモ

成南電気工科大学機械制御研究部略称「機研」。彼らの巻き起こす、およそ人間の所行とは思えない数々の事件から、周りからは畏怖と慄きをもって、キケン=危険、と呼び恐れられていた。これは、その伝説的黄金時代を描いた物語である。 (「BOOK」データベースより)

   個人的お気に入り度数

 新入生の元山・池谷が上級生に勧誘されて連れて行かれた部は成南電気工科大学機械制御研究部、略称「機研」。快適空間を謳う部室や設備の数々に惹かれて入部を決めたが、そこは“敵に回してはいけない”と周囲に恐れられるアクの強い部活で……!?男子大学生達が部室を根城に“本気の”遊びを繰り広げるお話なんだけど、色々と本気すぎる彼らの巻き起こす騒動の数々と最初は上級生達に振り回されるだけだった下級生達が段々『機研』の部員らしくふてぶてしく成長していく姿が楽しい。

 特に文化祭を前にした彼らの大人気ないまでの本気っぷりが本気でやばかった。それでさえヤる気マンマンだったところに、(自称)ライバルのPC研が露骨に企画をぶつけてくるんだけど、相手が可哀想に思えるほど正攻法で本気出してくる機研の面々の死角のなさときたら……やぶれかぶれに直接攻撃を仕掛けてくるPC研にもひるまない下級生達の本気の怒りにもニヤニヤが止まりませんでした。

 そして、最後を締めくくる「卒業後の文化祭」の話がとても爽やかな終り方でまた素敵。どうしようもない位に楽しかったからこそそこに自分の居場所が無くなってしまっている事を、自分達の知っている場所ではなくなってしまった事を認めたくない気持ちとか、とてもあるあるすぎてしんみりするんだけど、そんな心配をぶっとばすような最後の黒板にホロリとした。

 なんかこいつら、大学卒業してもなんだかんだで仲良くやってくんだろうなあ。良い友情モノでした。いつまでもお幸せに!

こちらの記事もオススメ

  • [著]有川 浩 [絵]徒花 スクモ 前回の事件で負傷した堂上が、漸く退院して関東図書隊に戻ってきて暫くたったある日、図書館の書籍が盗まれるという事件が発生した。...
  • [著]有川 浩 [絵]徒花 スクモ 昭和の終わりに公序良俗を乱し、人権を侵害する表現を取り締まる「メディア良化法」と呼ばれる法律が制定され、様々な書物が検閲の上...
  • [著]有川 浩 [絵]徒花 スクモ 「過去に戻れるとしたらいつがいい?」 そんなたわいも無い会話で盛り上がる堂上班。副隊長・緒形は大学時代に始まったかつての恋を...
  • [著]有川 浩 [絵]徒花 スクモ 敦賀原子力発電所で無差別テロが発生。その手口が『原発危機』という小説と似通っていたことから、メディア良化委員会はその本の作者...
  • [著]有川 浩 [絵]徒花 スクモ 長いこと憧れ続けた"王子様"が、郁のすぐ傍に居るあの人だった…!?何の前触れも無く知らされてしまった真実に、郁は大パニック。...
※ 90日以上前に投稿された記事へのコメント・トラックバックは受け付けておりません