リーディング・ブラッド 最強の血統 | 今日もだらだら、読書日記。

リーディング・ブラッド 最強の血統

 

瞳に映る青き紋章=俺の嫁候補の徴【しるし】!? 『ギャルゲヱの世界よ、ようこそ! 』田尾典丈新作!!美しい彼女の瞳には "適性者の紋章 "があった――。相坐凪紗には使命がある。それは高校卒業までに嫁を探して子を成すこと!相坐家は "武士" の異能力で鬼神を封印している。その力を継承する子を数年内に作れなければ、いずれ鬼神が復活し、世界は滅びるだろう。嫁を探し必死でナンパを繰り返すも、失敗続きの凪紗の前に、ついに全ての理想を満たした少女・魅花が転校してきて……。世界のために素敵なお嫁さんを探す血統アクションコメディ開幕!

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 代々その異能力で「鬼神」を封印している「武士」という一族の分家の長子であるが故に、20歳までにその血を次代に伝えるための“適正者”との間に子を成さなければならない凪紗。モテモテな父や本家の兄に囲まれて、彼女なんてすぐに出来ると思っていたのにそのまま高校生になってしまう。内心焦っていた彼の前に適正者の女の子が転校してきて……というお話。

 主人公が鬼退治しながらヒロインたちといちゃこらいくぞー☆みたいな話かとおもったら、敵である「鬼」側にも色々複雑な事情が見えてくる。序盤でなんてことないと思っていた要素が後半への伏線へと繋がっていき、ひっくり返しにかかってくるのがとても面白かった。最初はあざとすぎるくらいにあざといラブコメぶりを発揮していて「!?」と思ったのですがそういえばギャルゲヱ1巻序盤もこんなかんじで露骨なあざとさかもしだしてましたね……っていうか割と細かい所から少しずつ繋がっていくのでネタバレに配慮するとものすごく感想書きにくい作品だこれ!!

 “適合者”の少女達はお嫁さん候補というだけでなく主人公の能力を引き出す事も出来るんだけど、能力を引き出すためにキス、という設定は色々な意味で大変美味しいですね!能力バトルの設定が明かされた辺りから俄然面白くなってきたというか男性の適合者からも能力を引き出せるのか、わたし、とても気になります。とりあえず事情知ってそうなあの人とキスするところからはじめようか!?

 この巻ではかなり蚊帳の外で放置プレイだった幼馴染も、どう考えても後で仲間(もしくは敵)になるフラグっぽいし、設定からしてどう考えても主人公ハーレム化しそうな気配の設定でしたが、毎巻主人公が新しいヒロインとフラグ立てる系ラブコメになっちゃうのかしら。色々な意味で次巻の展開がどうなるのか楽しみです。

 …しかし、「5000人に1人」しかいない適合者が日曜日に駅前で探したくらいでそんなに大量に見つかっていいんでしょうか。多分これ気にしちゃだめな部分ですけど物凄い気になりました。桁一つ減らしておいた方が無理なかったんじゃないかなあ…。

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