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東京レイヴンズEX1 party in nest

[著]あざの 耕平  [絵]すみ兵

緊急事態発生!平和な陰陽塾に突如、謎の『敵』襲来!!陰陽師を育成する陰陽塾。そこは、強力な結界に守られた日本屈指の安全な学舎、の筈だった。しかし今、その平和は破られた。謎の『敵』は数々の術を駆使し陰陽塾を攪乱、生徒の中には負傷者も発生する異常事態に!狙いは、稀代の陰陽師・夜光の生まれ変わりと噂される土御門夏目なのか!?塾内に響き渡る警戒警報を背に『敵』は愛刀の刃をキラリと光らす。ふさふさしっぽに狐耳…どっかで見たようなその『敵』の正体は!?陰陽塾でのてんやわんやな日常のほか、春虎と北斗、夏の日の出会いを描いた書き下ろしを含む、シリーズ初の短編集! (「BOOK」データベースより)

   個人的お気に入り度数

 ドラマガ連載分+書き下ろしを加えた短編集シリーズ1巻。主人公である春虎以外の面々の視点から語られる、日常のちょっとした出来事やドタバタ騒ぎを描いた短編集。

 冬児メインの短編『阿刀冬児のロジック』が大変良い悪友だった!!かつて自らが住んでいた町で、とあるモグリの陰陽師の開いている“集い”に冬児がもぐりこむ話なんだけど、かつての悪友・そして現在の悪友との絆が透けて見える大変美味しいお話でした。冬児を信頼してるから過剰な心配はしないけどそっと影から自分の出来る事を模索する春虎の水面下での行動がたまらない。また、作中では危なげなく陰陽塾の授業についていっているようにみえる冬児が影でどれだけ努力を重ねているのか、その一端が透けて見えたのもアツかったです。

 一番笑ったのは天馬視点の短編『ペガサス・ファンタジー』。誕生日ネタの話にありがちなサプライズパーティネタで楽しくもほんのりあったかく終わらせてくるのかとおもったらまだ一段階オチがあった!!誕生日で色々な意味でソワソワが隠せない天馬も可愛すぎるんだけど、友人の誕生日を祝おうとして気合入れすぎて盛大に空回りするみんなの姿にニヤニヤがとまりませんでした。

 そして甘酸っぱさでは京子視点の『倉橋京子の挑戦』も負けてはいなかったけど、やはり夏目の視点から北斗と春虎の出会いを描く『トライアングル・ミステイク』が可愛かったなあ…!!北斗を操るのに四苦八苦して何度もギリギリのところで春虎の目の前で致命的なミスをやらかしそうになる北斗の姿にも笑ったけど、それを操る夏目さんの七転八倒ぶりたまらない。夏目さんまじ残念可愛い!!

 どの話もとてもほんわかするんですけどその反面、すでに失われた日常にじんわりする。この本をこのタイミングで出すのはいろんな意味でズルい。本編は第一部を終わらせていよいよ第二部へ。バラバラになった彼らが再びこんな日常を取り戻せることをそっと祈りつつ、続きを楽しみにしたいと思います。

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