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やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。5

[著]渡 航  [絵]ぽんかん8

長いようで短い夏休みも、もうすぐ終わり。小町といつもの日々を過ごす八幡の家に、結衣が訪れる。さらには戸塚からの誘い、クラスメイトからの頼み事…。そして花火大会で偶然再会したのは、雪乃の姉・陽乃だった!群れない、期待しない、押してダメなら諦めろ―。人間関係において間違った悟りの境地に達し、孤高を貫く“ぼっちの達人”八幡のスルースキルをもってしても、見過ごせない、やり過ごせない事実が雪乃、結衣、八幡の3人の関係を少しずつ変えていく。間違い続ける青春模様、ターニングポイントの第5弾。 (「BOOK」データベースより)

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 やめてあげて!!!平塚先生のライフはもう0よ!!!

 なんかもう色々ありましたけど大体この一言につきるというか平塚先生の話が笑えなくてほんともう八幡もらってあげてよ……あの話の平塚先生が本当にいい女なので、この人がいまだ独身という現実がつらい。あと親族会合のウザさ異常すぎてなんとかならないんですかね。

 様々なキャラクターを交えて描かれる、雪ノ下雪乃不在の夏休みを描いた短編集。戸塚とのデート話で、戸塚の可愛さに安定がありすぎてやばいけど戸塚を前にした八幡のモノローグが相変わらず面白すぎるのが正直ジワジワ来るというか、戸塚を前にした八幡お前の方が可愛い。あと材木座さんの安定感は癒し。

 そして一応メインは由比ヶ浜結衣との夜祭デート(?)だとおもうんだけど、番外編を装いつつも今後の展開へ向けてしっかりと不穏なフラグを立てている感じなのが。由比ヶ浜に嫌な思いをさせたくないといって自ら引こうとする八幡自身が、関わらないと公言している「学園カースト」を一番気にしているんじゃないかなあと思う。二人の距離の縮まりを感じるほんのり暖かい短編であるにもかかわらず、それでもこの2人の距離がこのままスムーズに縮まるなんてことは絶対に無いと思わせてしまう冷たさの潜んでいる、そんなお話でした。

 そしてなにより、前巻よりフラグを立てられていた「黒いリムジン」にまつわる雪ノ下雪乃の“嘘”を発端として垣間見える八幡の本音にひやりとさせられる。意識的に特定の誰かへの執着を持つ事を避けているようにすら見える八幡が露わにした、むき出しの感情の危うさにぞわぞわ。この終わらせ方大好きだけど、次巻以降待っているのはきっとユルい馴れ合いなんかじゃきっとない、もっと深刻であやうい何かなんだろうなあ。

——雪ノ下雪乃ですら嘘をつく。
 そんなことは当たり前なのに、そのことを許容できない自分が、俺は嫌いだ。

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