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絶望系 閉じられた世界


[著]谷川 流
[絵]G・むにょ

 
ぶっちゃけるとこの作者さんの本は「涼宮ハルヒ」が個人的に微妙だったので
(嫌いではないけど世間が絶賛する理由がいまいちよくわからない人)
なんとなーく敬遠していたのですが…なんとなく挿絵とかストーリー紹介につられて購入。

いきなり悪魔と天使と死神と幽霊が自分の家におしかけてきちゃうというストーリーで
萌えがどうのだの、そんなネタばかり出てくるのでハルヒと同じ系統の「萌え」話かと思いきや
読めば読むほど「あれれ?」な方向に進んでいくストーリー。
そして最後は中盤で一瞬頭をかすめた通りの、結構後味の悪い終わり方。

やっばい、この人ちょっと惚れ直したかも(笑)

「まいじゃー?」さんで「後味が悪いので注意」と書かれていたので既に事前準備はできたし
中盤あたりでただの萌えストーリーでないこと、後味悪い終わりになるんだろうなというのは
ある程度予測できたので意外にその辺りは気になりませんでした。

でもなんか、本当に天使とか死神とか悪魔とか、人間を超越したものがいるのだとしたら
本当にこんな感覚なんじゃないかなー、ってなんとなく納得してしまった。
「絶句」でも似たような口論がありましたが、あちらはもっと人間擁護してくれるもんね。
しかし手洗いで殺される罪のない雑菌たちっていうのはなんか凄いうまいたとえだなあと。

狂気におかされた人間と、人間外のものたちが中心に据えられているので
なんだか普通の人間なら当然考えるはずの建御の思考が凄い愚かに見えてしまった。
でも、ほかの小説だったらこっちが当たり前…というか普通に建御に萌えてた可能性もありますが(笑)

ハルヒが苦手なのは露骨な萌えっぽい展開が微妙ー、っていうのあるんですが
この小説では萌えネタすらストーリー全体に流れる「普通」への皮肉みたいな空気を増長してるような気がして。
ひたすらゲームやってる悪魔が個人的には結構うけました。

なんか凄い不思議な感覚の小説でした。読んでいて非日常にトリップしてしまうような、そんな感覚。
後味の悪い終わり方が大丈夫な方にはオススメかも。

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