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多重心世界シンフォニックハーツ 上 独声者の少年

[著]永森 悠哉 [絵]曽我部修司×高山瑞季(シトロネット)

内包する人格の数により格差が生まれる多重人格者達が住む世界。そんな惑星アーモネイディアにただ1つの人格を持って生まれた“独声者”のソロは両親を早くに亡くし、同じ“独性者”のカノンと共に肩身の狭い毎日を送っていた。ところが、ある日彼等の住む街に現政権に反対するテロリスト達が現れる。テロリスト達はソロの事を探していたというのだが…
 

多重人格を持つのが当たり前の世界…という世界設定に惹かれて購入。
ちょっと前半の展開がやたらおそく感じた割りにラストは猛烈に詰め込み過ぎという印象がありますが、デビュー作(投稿作)だと1巻で強引にでもオチをつけなければいけないはずなので、こんなものなのでしょうか。加えて少々キャラクターも詰め込み過ぎの感じがありましたが面白かったです。
しかし、最初に思わせぶりに出てきた敵側の2人組とか正直いらなくね?

中盤まで良くも悪くも王道的な展開だったので、ラストの展開には意表つかれました。いえ、これも王道といえば王道ですがなんとなくそうなるとは想像してなくて…もっと穏便に上手くやってしまうものかと。前半の学校での苛めの描写や定期健診での盗み聞きのシーン、また敵側の残酷な描写がお約束の展開ながら恐ろしくリアルで、印象的でした。人間の汚さがダイレクトに伝わってくるというか…。

上下巻構成のようなので、下巻も楽しみにしたいと思います。

しかし多重人格ネタ燃えな自分としては、そっち方面ではなんとも物足りない話だったり。
違うんだよ、多重人格っていうのはお互いの人格を憎み合ってたりどっちの人格が表に出るのかでもめたり、人格内で食うか食われるかのギリギリの攻防起きまくりとか、そういうのがないと駄目なんだよ!!設定上致し方ないとはいえ、人格同士が仲良く手を取り合って主導権を譲り合うとか多重人格設定萌え的に凄くガッカリでした。そういうのを期待してる人は結構期待はずれかもしれません(そんなん期待するのお前だけだ)。

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