箱はマのつく水の底! | 今日もだらだら、読書日記。

箱はマのつく水の底!

[著]喬林 知 [絵]松本 テマリ

コンラッドとはぐれ、ヨザックを失い、サラレギーと二人きりでいわくつきの地下道を行くユーリ。精神的なショックからか視力を失ったユーリをサラレギーは更に追いつめようとする。その頃勝利達と意見を違えた村田は単身で異世界に渡る為行動を開始して…!?

遂にコメディパートが殆どなくなってしまって鬱展開まっさかりなまるマシリーズ。ストーリーも短いページ数でブツ切りだし例によって嫌すぎる所で切れてるし…聖砂国篇をリアルタイムで追いかけてたら読むの挫折してた危険性もあったかも…。

今回はヨザックを失って鬱々としているユーリを更に追いつめるサラレギーと、少々危険な方法で異世界に渡ろうとする村田がメイン。前世以前の記憶を有する村田が歩んできた苦悩のシーンが印象的でした。そして「地にはマのつく星が降る!」で有利が感じていた安心感と同じ、もしくはそれ以上のものを村田が有利に感じていたというのは少し感慨深い。何はともあれ今回の村田はボブ&勝利組を出し抜いた件といい、前世以前の記憶の話といいかっこよすぎる。くそ、やめてくれ、あんたの逆ツンデレっぷりに萌えてしまうじゃないか!!

(※逆ツンデレ:普段はだらしなく、おちゃらけている人物が、真面目な話しをしてきたり、実は重荷を背負ってたりする様の事。某SNSで発祥し、密かに私が現在一番プッシュしている萌え属性。ちなみに、これに対してヴォルフラムはその手のコミュニティで必ず名前があがる程展開的な男のツンデレである。)

対して聖砂国組はますます重いですねー。非常事態とはいえもうすっかり大シマロンの事とか忘れて陛下陛下言いまくってる気がするコンラッドが素敵すぎです。あんた、そんなに陛下LOVEならシマロンなんか行かなきゃ良かったのに、このー!(笑)

いやあしかし、ギュンターも毒女アニシナもグレタも出てこないまるマがこれだけキツイとは…確かにこの状態で眞魔国残留組のほのぼの小ネタを挟まれても微妙な気はしますが…。どこまでも鬱展開まっしぐらで、どこで息継ぎをすればいいのか判りません。本編がたった140ページで終わるのはある意味救いですが、これはこれで物凄く蛇の生殺しという感じ。ていうかもう少しお待たせしても構わないからこんなページ数で分冊しないで欲しい。300ページで分冊とか、何度も言うけど電撃文庫だったらありえない措置だよなあ…近頃の少女小説って皆こうなのか!?

あと聖砂国篇に入って以来、めっきりBL小説化が著しいのが気になります。カロリア篇の頃から似たような傾向がありましたが、近頃の挿絵の狙いっぷりは酷い。特に75ページと115ページは電車の中では間違っても開けません。なんだこの全開エロス…さすがBL漫画も描かれているテマリ先生だぜ!!!うっかり萌えちゃっただなんてそんな…ッ、サラレギー×ユーリ萌えなんてちっとも考えてないよ!!!??

サラレギーはエロい仕草でユーリをいたぶるし
コンラッドは正直、眞魔国に渡る前より陛下LOVE度アップしてるし
ムラケンまでナチュラルHOMOな彼らに毒されたのか、今回遂に

「僕はずっと渋谷有利がほしかったんだ」

なんて言い出します。ちょっ、所有宣言キタコレ!!!


しかしここまできたら何故最後の展開に挿絵が付かないのか小1時間問い詰めたいのですね。
ちょっとヴォーーールーーーフーーーー!!!!!


とりあえずヴォルフラムスキーとして、現在物凄い蛇の生殺し状態なので早い所最新刊出してくださいお願いしますマジで。


短編の「マ王陛下の花嫁は誰だ!?」は本編の衝撃が大きすぎて特にいう事なし。あ、入れ替わった有利と村田の挿絵が非常に可愛かったです。というか何度も言ってるけど短編は短編で別に一冊出して頂いて、本編で余計な分冊を繰り返さないで頂きたい。

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