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秋津島二 惑いし宿命の乙女

[著]鷹野 祐希 [絵]水上 カオリ

託宣は「大物が動けば全てが動く」と告げた。恋人の仇を討つために、斎としての力が欲しい事に変わりはない…しかし、そんな理由で斎になってしまっていいのだろうか。諏訪・厳島の斎に出会い、自らの受け継いだものの重さを知った佐唯の胸には迷いが生まれる。何とか迷いを断ち切り、宿神儀式を行うため奈良に戻った彼女の元に、厳島の斎・弥彦から知らせが届き…
 

どこが?といわれると難しく、時にちょっと小難しくはあるのですが、地道に面白いですね。逆に言うとイマイチ盛り上がりに欠けて感想が書き辛かったりするんですが。

前回もかつて姉妹のようにそだった少女たちと戦う運命になったり、その少女の手によって恋人が殺されてしまったり…と非常に重い話でしたが、斎としての力を剥奪するという目的で襲われそうになったり、水百の過去にもいろいろあったり…と、ますますストーリーに重さが増していく印象です。奈良の面々にも受け入れられたというわけではないようですし、かつての妹分だった祥姫の黒化はますます進むし、厳島の斎・弥彦と宿神・市寸島比売にも妙なフラグが立ってしまっていそうな予感がするし、ラストに現れたあの人はどうみても…だし。しかし、そんな中で僅かながらではありますが前向きに自らの宿命を受け止めようとする佐唯の姿が素敵です。今後の展開がどうなっていくのか非常に楽しみ。

そんな中本当にわずかな間でしたが、奈良の大神神社で佐唯と感応して言葉を交わした大物主命のキャラが偉い素敵なのですが。とにかく重い空気の中彼のセリフだけが素敵に浮いてます。真顔で「禊の際に服を着て水を浴びるのはおかしい」「斎が自らの夫である宿神の前で全てを見せないのは変だ」だのと言い出した挙句、「禊の際は是非、服を脱げ」としきりに強要する神って、ほんとにどんなんだwこの作品唯一の清涼剤として是非今後も頑張っていただきたいものです(セクハラ発言を)

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