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ぼくと魔女式アポカリプス

[著]水瀬 葉月 [絵]藤原 々々

ぼくこと宵本澪は“普通”を嫌う高校生だ。人生は壮大な暇つぶし、学校では変人扱いされているがそれでも“変人”という型から逃れる事は出来ない—と思っていたが、ある日の放課後、引っ込み思案で普通の少女・砧川冥子に告白されて以来すべてが変わってしまって…
 

主人公の恐ろしいまでの中二病発言に危うく本を投げ出そうかと思ったけど、そこを我慢して読んだら凄く面白かったです。投げないでよかった。後2P主人公の独白が続いていたら多分投げてた気がしますが。

中二病で人生投げまくってる高校生がひょんなことから喪われた種の復活を願う魔術師達と、彼らの依代となった代替魔術師達がお互いが持つ“根源闇滓(ルート・アンシィ)”を奪い合うという血みどろの戦い「聖杯戦争励起節(エキサイテイション)」に巻き込まれてしまうというお話。全体的に物凄い欝展開まっしぐらですが、ストーリー展開自体はかなり王道なもので、例によって主人公も最後には中二病な自分が今まで疎んでいた“普通”の中にこそ大切なものがあったと気づくという展開になっています。

なにはともあれ、魅せ場は。ヒロイン・冥子の扱う「代償魔法」は自らを自傷する事によってその肉体を魔術に使うというものですし、こういう設定のお話ではお約束の、魔術を使う“代償”として自らを削るような展開もあり…で、どうみてもこのシリーズのラストは幸せにはなれないんだろうなあという予感がひしひしとしてきます。表紙に騙されないエロ養分もきちんと完備。特にラストで明かされる、“敵”の魔術師の正体とそれに慟哭する主人公の姿は凄く良かったです。凄くストーリーに引き込まれたし、魅せられたし、泣かされた。

ただ、一つだけ不満を申せばイマイチ強引な設定が多かったというのを感じました。特に冥子と巳沙希が代替魔術師となった原因がどちらも強姦絡みだったのには正直閉口したなあ。なんか、女の子でこういうネタだったら「とりあえず●イプしておけば可哀想だろ!!」って男の欲望が透けて見える気がして、女の読み手としてはよい気分がしませんでしたね。後者はまだいいんだけど、冥子が父親に強姦されて自殺したっていうのはもう、本当に理由がないと言うか安っぽいお涙頂戴のための設定って感じで…正直こっちは学校で虐められてるという設定があるんだから、それ絡みで良かったんじゃないかと思うと言うか、家庭の問題に持ち込む理由があまりないんだよなあ…。

キャラクター的には主人公のトランスセクシャル設定(←ネタバレ)も実にイイですしヒロイン勢もよい味出してますが、色々な意味で草太というキャラクターにツッコミ入れずに居られない。ちょっ…おま…ショタな外見で昼行灯な腹黒ってどういうこと!!その外見で数々の女の子達の母性本能を掻き立て、次々と虜にしていくという設定は実にけしからんです。更にその魅力で男まで食い物にしようとは…そ、そんな上目遣いで腕ハグされたって本当の生意気ショタッ子萌えには通用しないんだからねっ!…………じ、じじじじつにけしからんぜハァハァ(*´д`)



…ぶっちゃけ中盤で草太に代替魔術師容疑がかかった時(ネタバレ)、
草太×澪をかなり濃厚に妄想したのは乙女のヒミツです☆(ちっとも隠せてない)

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