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シゴフミ—Stories of Last Letter

[著]雨宮 諒 [原案]湯澤 友楼 [絵]ポコ

乗っていた電車の横転事故に遭い、死んでしまった葵。自らの身体が在るあるはずの電車を眺めていると死後の人間が書いた「シゴフミ(死後文)」を届ける仕事をしているという不思議な少女・文伽が現れる。葵は自らの親友であり「半身」だった少女へとシゴフミを託すのだが…
   個人的お気に入り度数
またカラー絵にだまされた…orz
表紙が好みだからと釣られて購入した本って、白黒になるとなんでみんなこんなに印象が違うんだろう。いや判ってる。一応、趣味で絵描いてる人間だし「カラーイラストを描くのと"挿絵"を描くのは訳が違う」って事くらいは把握してるけど、でも商業誌なんだからもうちょっとちゃんと"挿絵"の描ける人を当てて欲しい…。

盛大に愚痴から入ってしまいましたが、ストーリーはとても良かったです。死者とそれに関わる人間の間でやりとりされる「シゴフミ」を巡って、配達人をしている文伽とマヤマが時には越権行為をしながらも奮闘するみたいな話で……ああそうかこれ、実は「しにがみのバラッド。」の新刊だったんだね!?

ダメだ?…物語自体は良いのだけど、脳が勝手に「しにバラ。」と比べてしまう。展開はまんま「しにバラ。」だし、文伽とマヤマのやり取りはしにバラ。とキノを足して3で割ったような感じだし。本筋が凄くいいな?と思えただけに、逆にプンプン漂うパクリ臭が邪魔でしょうがない。せめてメイン2人の性格だけでも今挙げた2作品とは全く違うオリジナリティを持たせられなかったものか。ていうか、どうみても文伽は性格がキノなモモで、マヤマは性格がエルメスなダニエル…。

「キノの旅」「しにがみのバラッド。」という偉大な先人が居なければ(もしくは私が知らなければ)☆5くらいの評価はつけたと思います。でも、個人的には同じような「死」を絡めた泣かせ展開の短編といえば、やっぱり初期「しにバラ。」の方が全然上だと思ってしまうんですよね…。挿絵で?1、「どっかで見たような展開」に?1しときます。

ただ、物語そのものは非常に面白かったし、「しにバラ。」だって私が最初読んだときの感想は「キノのパクリ」「キノのパクリ」だったわけで、今後どういう風に先人の2作との違いを出していくのかは興味深いです。2巻まで買ってしまっているというのもあるし、今月発売された3巻を買うかどうかは2巻を読んだ感想次第って事になりそうです。

ちなみに、ストーリーとしては3話の「父さんの眼差し」が一番好きでした。ベタだけど泣かせるストーリーもさることながら、2話「ひとひらの想い」との思わぬリンク具合にニヤリとさせられます。2話で消化不良気味だった部分を3話が上手いことフォローしてくれるといった内容で短編なんだけど1話1話が完全に独立しているわけじゃないという絶妙なバランスが凄く良かったですね?。

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