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れじみる。Junk

[著]藤原 祐 [絵]椋本 夏夜

あの戦いから数ヶ月が経ち、狭間学園に文化祭の季節がやってきた。硝子達はいつもの仲良し5人で文化祭を見て回るのだが、硝子は虚軸が消失して以来、すっかり引っ込み思案でおとなしい性格になってしまった舞鶴蜜の事が気になっていた。そんな中、佐伯ネアが硝子と蜜の二人を呼び出して…?
   個人的お気に入り度数
絶望した!晶のメイドさん姿がミニキャラだけだった「れじみる。」に絶望した!!

あんまりにも悔しいから満点評価から☆1つ引いてやった!!やってやった!!だってだって、「TS喫茶」と聴いた瞬間から椋本さんの描く女装少年(?)が見られるー!と期待してたのに!2Pぶち抜きまでは出来なくても、1P全部メイド晶の挿絵で使うくらいしてくれてもいいと思う!!
……え?需要が無いですか、そうですか……

そんなわけで、一連の事件が終わったあとの文化祭中に「思い出話」という形で語られるほのぼの短編集。殊子にからかわれる晶のクラスメイトの話、里緒がナースの格好で皆の看病(?)をする話、温泉にやってきた殊子が女子風呂を覗こうとして姉妹バトルを繰り広げる話…と、振り返ってみると本編途中退場キャラの追悼スペシャルといえなくも無いような。殊子先輩はやはり良い姉キャラだ。

ほのぼの100%な本編の中、本編の結末を知っているからこそ時折やってくる寂しさというか切なさというかが秀逸。特に「ナンパ×休日×ショッピング」での芹菜のモノローグには不覚にも涙が滲んだ。戦いの果てに消えていった二人については言うまでも無く。とにかく随所随所で涙腺を刺激されます。

そして元の性格に戻ってしまった蜜が様々な過去を振り切って前に進みだす4話「ありがと、ばいばい。」はもう、冒頭の漫画から溢れそうになる涙を堪えるのに必死でした。あのメンバーの中では唯一の「大人」である佐伯ネアが子供達の為に最後の力を使って見せた奇跡と、それに応えようとする蜜の最後のセリフ。本編の余韻を残したまま、綺麗に後日談でちょっと心残りだった部分を片付けてくれたという感じで、本当に素敵でした。

そしてギャグ分100%のオマケ2編は色々な意味でどちらも最高だったのですけど、やはり電撃BUNKOYOMIに収録された「病棟」が最高。ギャグあり百合っぽい展開ありかつパロディ全開という、とんだはっちゃけっぷりを見せてくれました。

「……『キラの旅 ?the coordinated world?』?」
「うん、衝撃文庫でいまいちばん人気の作品なんだよー」
「こんな感じー。『できそこないの人間どもの乗るグフが溢れかえる宇宙を、一台のフリーダム(注・モビルスーツ。胸を貫かれてもパイロットが死なないものだけを指す)が、ゆっくりと飛んでいた。……』」

満員電車の中で思いっきり噴出した私に非はない……と思う。
「胸を貫かれてもパイロットが死なない」が色々と突き刺さった。なんていうか、これだけ色々な作品でネタにされる某ガンダムと某スーパーコーディの人は、実は結構偉大なんじゃないかとうっかり思ったり。

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