鋼殻のレギオス | 今日もだらだら、読書日記。

鋼殻のレギオス

[著]雨木 シュウスケ [絵]深遊

大地は汚染され、そこで生きていけるのは“汚染獣”と呼ばれる怪物だけになってしまった世界。人類は意思を持って移動する「自律型移動都市」に暮らしていた。武芸の道を捨て、新たな生きる道を模索するために学園都市ツェルニへやってきたレイフォンは、生徒会長の陰謀により転校初日に武芸科に転科を強制され、自衛小隊に編入させられるのだが…
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作者さんの前作「マテリアル・ナイト」が肌に合わなかったので新シリーズも敬遠していたのですが、夏コミで買ったレギオス本とか、以前書いた生徒会長キャラまとめエントリでオススメ頂いた事もあり、1巻だけ買って長い事積んでました…のを、ようやく読了。

えーと、マテリアルナイトの感想でも散々書いたんだけど、この人の文章、すっげー読み辛い。自分以外にこういう感想を聞かないんで、肌に合わないのかもしれない。とにかく、読んでいてなかなか設定や描写が頭に入ってこない。テンポ悪い。特に前半の学内での模擬試験?の時の戦闘描写の判り辛さは格別で、何度読み返しても描写が浮かんでこなかった…自分でも酷いと思うんだけど、特に読み飛ばした訳でもないのに「あれ、ニーナいつ怪我したの!?」状態。ラストバトルは結構あっさりかたがついた所為か、まだマシだったけど…。キャラや物語もイマイチツボに来なかった前シリーズと違って、今回は物語も設定もキャラクター達もかなりツボに来ただけに、ただひたすら読み辛いのだけがネックでした。

キャラクター的には女の子勢も凄くいいんだけど、主人公・レイフォンの萌えキャラっぷりはかなりのもの。葛藤しまくりのヘタレくんなのに実は反則レベルの最強キャラで戦闘モード入ると冷静沈着キャラ(むしろ冷血キャラ?)になっちゃうそのギャップとか、悟っているように見せかけておいて後半で覗かせる精神的な幼さとか、もう最高でした。漫画版を先に読んでたので、はなからレイフォン萌え補正が働いてしまった事は否定しないけれども。ラストバトルの圧倒的な闘いっぷりは、「無茶苦茶だーーー!?」と思いつつもうっかり惚れてしまいそうw

噂に聞いてた生徒会長のカリアン氏も良い「悪役」で実に良かったし、「自立歩行する都市」という世界設定も面白かった。また、レイフォンとは対照的に自らの夢に向かって一生懸命な女の子達が凄く愛らしい。あと、リーリンからの手紙のシーンはマジで最高です。リーリンは本気で本編再登場希望で!ストーリーを引っ掻き回してくれそうだ!

そんなこんなで物語自体には凄く興味を持てたので、機会があれば2巻以降も読んでみようかと思ってるんだけど、本気で作者さんとの相性が最悪という予感がするので、どうしようかなあ…ほんと、あの読み辛さがなければ今すぐにでも2巻買って来る勢いなんですが。



余談ですが、深遊さんの描く漫画版はかなり最高でした。
私のようにシリーズを読もうか否か悩んでる人はとりあえず漫画版に手を出してみると良いかと。ある程度本編ネタバレもありますが、それに見合う面白さはあると思います。

レイフォンかっこいいよレイフォン。

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コメント

  1. 各務桜花 より:

    読みづらい。あー、解りますそれ。とこっそり手を挙げてみる。
    本読み仲間に「マテリアルナイト」を薦められて読んだ時に全く同じ感想を持ちました。
    こういうのは相性ですから、どうしようもないんですよね;
    キャラ造形は結構好みだったんですけども・・・。

  2. うらら より:

    こんにちは?、コメントありがとうございます!
    あああああ、読みづらいお仲間が居た!(笑)
    ほんとに、物語自体はかなりヒットだったのに、文章的な相性が悪いのがほんと勿体無くて…。
    他のサイトさんの感想を見ると、続きも結構面白そうなので、ちょっと悩んでしまうのですが。
    …というか、せめてこの積読の山さえなければ無理してでももうちょっと読んでみようかなーとか思っちゃうのですが!