« 11月 2018 1月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31

吉永さん家のガーゴイル3

[著]田口 仙年堂 [絵]日向 悠二

兎轉舎の店主・高原イヨに頼まれて彼女の新発明・『植物と話す事ができるヘルメット』の実験台にされてしまった双葉。ところがアクシデントが起き、ヘルメットが取れなくなってしまう。嫌々ながらその格好で暫く生活を送る事になったのだが、何故かイヨやガーゴイルは「あまり装置を使わないように」と忠告してきて…
   個人的お気に入り度数
吉永さんと愉快なご近所さんたちが織り成す、ホームコメディ第三弾。植物と一時的に意思疎通が出来るようになった双葉が、黄色い彼岸花のハナ子と“友達”になるというお話。

男勝りで乱暴者、だけど根は心優しい双葉が何度先生に諭されても実感できなかった「植物にも命がある」という事実を思いも寄らぬ形で実感していくのが面白かったです。イヤイヤながらも彼らの声に耳を貸さずに居られない双葉が感化されていく姿が微笑ましいです。

しかし、人間として生活していく以上植物一本一本に人間性を認めていたら生きてはいけない……というのが、「現実」として双葉とハナ子との友情の前に立ちふさがる姿がとても切ない。最初はイマイチどういう意味かわかりかねる部分があったのですが、兎轉舎でのイヨとの会話や校庭でのヒッシャム達との戦いでの双葉の反応を読んで、どういう意味かを痛いほど思い知らされる。そんな辛い戦いの中、双葉の為に敢然と立ち上がるガーゴイルと和巳の姿がとてもかっこよかった。特に、近頃ツッコミ役としての立ち居地を確立し始めてるとはいえ、どうしても双葉と比べるとなよなよした部分ばかり見せている和巳の活躍には胸が熱くなりました。

ラストは少し物悲しい展開になってしまいましたが、植物の生命の重さを知って一つ大きな成長を遂げた双葉の姿にまた胸がジーンとなりました。

こちらの記事もオススメ

  • [著]田口 仙年堂 [絵]日向 悠二 病気で長いこと入退院を繰り返しているクラスメイト・吾郎のお見舞いにやってきた双葉と悪ガキ3人組。クリスマスを控え、病院で行...
  • [著]田口 仙年堂 [絵]日向 悠二 戦争に行った喜一郎は某島で行方不明になってしまう。東宮雅臣の元に身を寄せたイヨは雅臣の研究の、そして双葉は身寄りのない子供...
  • [著]田口 仙年堂 [絵]日向 悠二 商店街の残り物ばかりを集めた福引で、アンティーク店の提供する3等賞を当てた吉永双葉。当たったのは犬の石像っぽく見える自称“...
  • [著]田口 仙年堂 [絵]日向 悠二 “夢”として過去を疑似体験できる「記憶発掘装置」を使い、3日も眠り込んでしまったイヨ。そろそろ起きなければ死んでしまうかも...
  • [著]田口 仙年堂 [絵]日向 悠二 夜のお墓で、クラスの3バカと夜の墓場で「運動会」を繰り広げ、住職にこっぴどく叱られた双葉。帰ってきたらガーくんの様子がなん...
※ 90日以上前に投稿された記事へのコメント・トラックバックは受け付けておりません