召喚士マリア6 堕天使に安らぎを、真の名に微笑みを。 | 今日もだらだら、読書日記。

召喚士マリア6 堕天使に安らぎを、真の名に微笑みを。

[原案]安田 均 [著]北沢 慶 [絵]四季 童子

聖都サザンで司教を含む6人の人間が連続的に惨殺される。一見何の繋がりもない6人には思わぬ秘密が隠されていて、それに気付いた時は既にイスファン王子の計略を止めることは出来なかった。大混乱に陥ったサザンを、マリア達は救う事が出来るのか…!?
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本編5巻が出たのってもう2年以上前なんだなあ…短編集がどうしても肌に合わなくて切ってしまったら、そのあと見事に短編集しか出ないという最悪のオチが待っていて、久しぶりに読んだらすでに基本設定から忘却していましたな「召喚士マリア」シリーズ完結編。

イスファン王子の肉体を乗っ取って王国の中で着々と準備を進めていた魔神オセの策略が遂に発動。ナナは行方不明になり、国王は生死の境をさまよい、王国騎士団はほぼ壊滅、大学院と教皇庁は指揮権を巡ってグダグダな争いを繰り広げ、挙句計画の鍵を握るマリアを始末しようとする始末……と超劣勢なところから始まり、フレイムとの意思疎通が図れなくなってどん底に落ち込むマリアを仲間達が助け出す辺りから段々ふたたび盛り上がってくるという構成。序盤はもう本当に転がり落ちるように辛い展開の連続で、一気に絶望のどん底という感じでした。設定忘れてたのでちょっと置いてきぼりくらったのは内緒(おい)

しかし、そこから後半の盛り上がりっぷりがまた半端じゃなかったです。仲間達の奮闘、フレイム復活から始まってどんどん盛り上がってきたところに加えて今まで登場したキャラクター達が応援に駆け付けるシーンは、ベタだけど胸が熱くなる。落ちこぼれだったマリアが、自らの“魔物フェロモン体質”を利用して魔物達を召喚するあたりは最高潮。ていうか初登場時は間違いなくギャグキャラだったのに美味しいところもってきすぎだオッサン!!!

ラストはちょっと駆け足というか、予定調和な終わり方をしてしまったように感じられたけど、正直完結編が出るかどうかは五分五分かなあと思っていたシリーズなので最終巻が見れただけでも満足です。本当にありがとうございました。

……とはいえ、最終巻の盛り上がりっぷりが半端じゃなくて、猛烈に面白かっただけに最後に5巻を読んでから年数経ってたのが残念でしょうがなかったなあ…短編を切ってしまった自分が悪いと言えなくもないけど、せめて1年開かないペースで読みたかった気がする。そして彼らの活躍がこれで終わりだとおもうとちょっと寂しい。短編シリーズは正直、他六門ワールドを知っているのが前提な設定が多すぎて読む気しなかったんですが…今更ながら手を出してみようかなあ。

個人的にはアルとフレイム、どっちとくっつくのかはっきりしないままおわったのが一番残念。いやまああの設定からして、どっちつかずのまま終わってもある意味アリかもしれないけど……どっちもイケる的な意味合いで。
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