さよならピアノソナタ | 今日もだらだら、読書日記。

さよならピアノソナタ

 

音楽を聴くことと機械弄りを趣味にする少年・ナオは「心からの願いの百貨店」と名付けた海辺のゴミ捨て場でピアノを弾いている少女と出会う。彼女はかつて天才ピアニストとして名を馳せた蛯沢真冬だった。彼女の演奏に心惹かれるナオだが、数日後転校してきた真冬は何故かナオが密かに使っていた空き教室でギターをかき鳴らし始めて…!?

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ついった界隈でオススメ攻撃を喰らったので手を出してみました、というかなんかオフ会行ったら実物が回ってきました。3巻が発売されてからのオススメ攻勢は異常だったと思うんだ…と呟いてみる。(発掘できただけでもこのへんとかこのへんとか)

自分で演奏はしないけど音楽を聴くことが大好きなナオが自分の放課後の平穏な音楽ライフ(笑)を取り戻すため、空き教室を占拠してしまった天才音楽少女(本職はピアノだけどギターも超絶上手い)・真冬に音楽勝負を挑もうとする……というお話。

本線であるナオと真冬のラブコメも素敵なのですが、個人的にはナオをたきつけて音楽の世界に引きずり込もうとする神楽坂先輩が最高!!ゴーインで姉御肌でかっこいい姉貴キャラはどの世界でも良いものですが、神楽坂先輩のオトコマエっぷりとかっこよさは半端じゃありません。そしてどんどん彼女の思惑通りに「音楽を演奏すること」にハマっていくナオの姿にニヤニヤが止まりませんでした。

神楽坂先輩や幼馴染の千晶と3人ではじめて曲を合わせた時、そして真冬と二人で曲を奏でた時に主人公が感じるワクワク感や一体感が凄く心地良い。"曲を奏でる"ということの楽しみがこちらにまで伝わってくるようなシーンで物凄くツボに来る。

後半には真冬がピアノを辞めた理由や彼女の持つハンデが明かされ、熱い展開になったりホロリと泣かされたり。王道な青春ラブコメ路線で始終胸がきゅんきゅんいいっぱなし。どこか独特な雰囲気があって、それがまたとても素敵でした。これは続きが楽しみです!

余談ですが「ゴミ捨て場」「捨てられた楽器」「ボーイミーツガール」というと、こちらよりも先に富士ミスの「フォルマント・ブルー」を髣髴する私です。あれも好きだったな?。ちょっと異能とかSF要素入りますが「ピアノソナタ」がツボにハマった人でそういう要素が大丈夫ならかなりお勧めかも。

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カラっぽの僕に、君はうたう。?フォルマント・ブルー (富士見ミステリー文庫)木ノ歌 詠
富士見書房 2005-01

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