[著]清家 未森 [絵]ねぎしきょうこ
町のパン屋の看板娘・ミレーユ。色恋沙汰に生まれてこのかた御縁が無く、ひたすら実家のパン屋の商売繁盛のことばかり考えていたが、ある日謎の青年に拉致(!?)され、死んだとばかり思っていた父親の元に連れてこられてしまう。しかも、成り行きから双子の兄・フレッドの身代わりとして王宮に出仕することになってしまい…!? |   |
ついったーで「
鈍感×鈍感とか、天然×天然とか、両思いなのに進展しなくていつまでももどかしい関係なカップリングの話が読みたい!」と叫んだら
オススメされたので手にとってみました。きっぷのいい町娘・ミレーユが父方に引き取られた双子の兄の身代わりとして男装し、陰謀渦巻く王宮に潜り込む…というお話です。
商売根性溢れる庶民派で、どこか破天荒な女の子であるミレーユが見せる、女の子らしい一面がとてもかわいい。プロローグの暴れっぷりからして彼女に周囲が振り回されるのかと思いきや、慣れない男社会に振り回されたり、陰謀渦巻く貴族たちのやり方に憤ったり心を痛めたり…という姿に若干の驚きと、それ以上の愛おしさを感じました。王宮での鬱憤を晴らそうととった行動とその顛末には爆笑したけど。
そんなミレーユが「身代わり伯爵」となった時から影に日向に彼女に付き従い、次第に惹かれていくのが兄の親友・リヒャルドなわけですが…恋愛ごとに不慣れで不器用な二人のすれ違いから、それが解きほぐされるエピローグまで思う存分に楽しむ事が出来ました。「王道ファンタジー」と謳うだけあって、素晴らしい王道展開にニヤニヤがとまらない。王道すばらしいよ王道。
しかし、完全にドツボにハマったのは終盤でミレーユの兄・フレッドが登場してからでした。
何、この素晴らしすぎる兄貴!!!笑顔で人を惑わす昼行灯ぶり、自分大好き妹大好きなナルシストっぷり、そしてミレーユとリヒャルドの恋路をさりげなく進展させようとする策士ぶりに最初から最後まで胸がキュンキュンときめきまくりました。もう、わたし、フレッドの親衛隊に混ざってもいい……。
ミレーユとリヒャルドの淡い恋の行方や二人の周囲を渦巻く陰謀といい、
素晴らしすぎる萌え兄貴といい、いろいろな意味で素晴らしかったです。少しずつ、続きも読み進めていこうとおもいます。とりあえず兄貴にもっと出番を!!!
| [著]清家 未森 [絵]ねぎし しょうこ 庶民的パン屋の看板娘、ミレーユ。双子の兄の予測不可能な行動のせいで、またも『身代わり伯爵』として登城することに!そんな彼女に、隣国の女公爵(特技:呪詛返し)との結婚話が舞いこんだ。彼女いない歴16年なのに(ちなみに16歳)!というか、そもそも女なのに!!さらには再び陰謀の予感が…?かくして、『身代わり伯爵』の笑いと涙の冒険がはじまる!!奇人変人美形筋肉増量中、超王道王宮ファンタジー第2弾。(「BOOK」データベースより) |   |
ひょんなことから伯爵である兄・フレッドの身代わり役を務める羽目になった庶民の娘・ミレーヌが繰り広げる王宮ロマンス第二巻。今回は、再び代役を務める事になった彼女が兄の結婚話やら肝試しやらに振り回されるお話。
キャラクターが増えて、横文字苦手な私には時々人物が判らなくなる事も多々あったんだけど、それ以上に個性豊かなキャラクター達のやりとり楽しい。っていうか、本編よりもフレッドが帰ってきた後のキャラクター達のイキイキとしたやりとりばかりが印象に残ったなあ。普通に聞いてプロポーズとしか受け取れないようなセリフの応酬を繰り広げてるのにまるで互いの気持ちが伝わってなくて二人でお互いに鈍感鈍感天然天然言い合ってるミレーヌとリヒャルトや、そんな二人に嫉妬の心を燃やしまくるミレーヌのお父さん(親バカ)や、ちょっとズレてるジーク&リディエンヌ夫妻の姿にニヤニヤが止まりません。
さりげなく新たな恋のフラグもたてられたり、その裏でなんだか不穏な動きもあったりして、続きがどうなっていくのか楽しみ。
| [著]清家 未森 [絵]ねぎし しょうこ パン屋の後継者争いに破れ、うちひしがれるミレーユは、なりゆきでリヒャルトのために恋のショールを編むことに。しかし、編みかけのショール(もどき)を美形でナンパな怪盗に盗まれ怒り爆発!乙女の執念で怪盗捕縛に挑むミレーユは、シアラン王家にまつわる陰謀に(自ら)巻き込まれてしまい…!?かくして『身代わり伯爵』の恋と暴走の挑戦がはじまる!!いちゃいちゃ指数上昇中、胸キュン王道ファンタジー第3弾。(「BOOK」データベースより) |   |
シリーズ第三巻は大掛かりな「身代わり」はなしで王宮の騒動にミレーユが巻き込まれて暫く王宮に留まる事となり、リヒャルトとの関係で悶々としたりするお話。個人的に、フレッドが好きというのもあるけど、「身代わり」はこういうピンポイントな使われ方の方が好きだなあ。既に真相が身近な人の殆どにバレているせいで、緊張感が薄いというのもあるのかもですが。
いつも「身代わり」で接している時とは違うリヒャルトとの距離感に戸惑ったり、突然聞かされた帰郷の話にドキドキしたり、謎の女性の存在にうろたえるミレーユが女の子していて可愛いなあ。一方のリヒャルトもひょんなことから勘違いをしてしまって……完全に両思いなのに勘違いからすれ違い続ける二人の姿にニヤニヤします。エピローグでのもどかしいいちゃいちゃぶりも最高。このくっつきそうでくっつかない絶妙な距離感、たまらない。
脇役関係ではさりげなくフラグが立ってるようにも見受けられるセシリア様とフレッドの関係にもニヤニヤしたけど、何よりヴィルフリート可愛いよヴィルフリート。
…な、なにあの可愛い人!!ただのかませ犬キャラかと思っていたらいつのまにやら妙なフラグを立て、ミレーユとフレッドの入れ替わりに翻弄されてわたわたする姿にキュンキュンします!!そしてそのヴィルフリートを天然で惑わすミレーユと、意識的小悪魔的に幻惑するフレッドが実に酷いw個人的にフレッド×ヴィルフリートもありだとおもうんですがいかがですか(誰に言ってる)
なんだか物語りもシリアスな方面に動き出しそうだけど、魅力的なキャラ達が今後どんな騒動を巻き起こしていくのか、それが純粋に楽しみ。