« 3月 2018 4月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30

ギャルゲヱの世界よ、ようこそ! disc7

[著]田尾 典丈  [絵]有河 サトル

二次元の女の子に恋をして虚しくならないか(Y/N)?
理恵の世界から戻った俺こと都筑武紀は、かつてない衝撃を受けていた。 死んだはずの両親が生きている! しかも目の前には恋人状態の高橋が!!   『八年前の事故が発生しなかった世界』――だがしかし、この幸せで残酷な世界に俺の愛するヒロイン達は存在しない。 そして、事態収拾のため情報を集めようとした俺は、ある人物からもたらされた驚愕の真実に戦慄する……まさか、あの事故が!? 選択肢無限の真世界を奔走する、青春ADVノベル、待望の第7弾!

   個人的お気に入り度数

負荷軽減の為、分割されたヒロイン達のレイヤーを行き来していた武紀は元の世界に戻ろうとした拍子に別の「世界」へと飛ばされてしまう。そこは武紀の両親をはじめとして様々な人が犠牲となった“8年前の事故”の起らなかった世界。ヒロイン達の代わりにそこにいたのは死んだはずの両親と、“恋人”の高橋愛子で——というお話。

「高橋ルート」がまじ破壊力やばい!!!!!

「もしも」の世界でいよいよ正ヒロイン昇格な現実産ヒロイン・高橋さんがヤバい。素直じゃない所はもちろんあるけど、武紀への恋心を隠さない高橋さんのまっすぐな愛情と信頼がやばい。デートやら痴話喧嘩やら萌えポイントは大量にあるんだけど、個人的に2人の高橋愛子の会話にはニヤニヤが止まらなかった。さりげなく幼馴染の彼女もヒロイン戦線に加わって武紀さんマジフラグ建築士。

明かされたフェアリーテイルシステム誕生のきっかけと2つの「世界」の真実。片方の世界を「選択する」権利を委ねられた武紀が恋人と両親のどちらを取るかで葛藤する姿は心が痛くなるんだけど、最終的に「全員を幸せにしたい」という武紀だからこその結果に辿り着いてくれて本当によかった。

それにしても高橋さんの猛攻もすごかったけどそれ以上に正樹と武紀、二人の“主人公”の親友具合がやばい。武紀が何かやってくれることを信じて自らの存在を削ってでも武紀の帰る場所を守ろうとした正樹に、彼の予想を超えるところまでしっかり信頼通りの行動を見せる武紀の行動にニヤニヤが止まりませんでした。263Pでうっかり悶えたのは私だけじゃないはずだ。

正樹と武紀はもちろんなんだけど、どこの並行世界へいっても関係性の変わらない翔也の安定感とか、有能なのにシスコンという残念な“裏主人公”秀之など、本当に男子の活躍が美味しいシリーズになってきて困る。いよいよ「シルバーブレット」シリーズとのリンクも強くなって来て、両シリーズともに続きが楽しみです。

Re(アールイー):4 バカは世界を救えるか?

[著]柳実 冬貴  [絵]一葉 モカ

佐藤光一は、打ちのめされていた。自慢だった銀髪に黒髪が生え始め、中途半端なプリン頭になるほどに。「―私は一度世界を滅ぼしたんだよ、コーイチ君」明日菜の声が、脳内で反響し続けている。それは残酷な真実。『一周目の世界』で自分はアルルも世界も守れなかったのだ!現実の重さに途方に暮れる光一を、心配する広美やアルル。折しもクリスマス直前、広美には、光一に思い出してほしい大事な「約束」があった。だが、光一は広美との「約束」を思い出す暇もなく、月陽奏麻との強制デートに連行されることに―。 (「BOOK」データベースより)

   個人的お気に入り度数

「……君がコーイチか」
全てを知った上で、明日菜はアルルがそう呼んでいたように、光一の名を呼んだ。
受け継いだ約束を??彼にもう一度返すために。

急展開のシリーズ4巻。前巻で真実が明かされたときも衝撃だったけど、明日菜の回想という形で語られる「一周目の世界」の姿が衝撃的。そしてそこから続く、終盤の展開に呆然。面白いっていうかもう、なんというか、この展開は凄い

『シェード』という言葉の意味と、「一周目」の光一達の姿を見た時の衝撃といったら。かつての世界の記憶をたった一人受け継いだ明日菜がどれだけの想いで『シェード』をつくり、この7年の間アルルの為だけにひたすら報われない孤軍奮闘を続けてきたのかと考えると、胸が苦しくなる。

一方で明日菜の記憶を覗いてしまったことで真実を知った光一が周囲の人々に励まされ叱咤され、再び立ち上がる姿が印象的でした。本当にどこにでも居る臆病な少年でしかないから、重すぎる現実には打ちのめされるし凹むし逃げ出したくなったりもする。それでもへっぴり腰でも前を向いて、日常と非日常、相反する両方を守ろうとする姿が熱く、頼もしい。

光一が「非日常」を愛するのと同じくらいにどれだけ「日常」を愛しているかが前半でたっぷり描かれているからこそ、終盤の展開が辛かった。ありとあらゆる意味で奪われていく「日常」の姿に、ただただ呆然とした。そして最後で明らかになったラスボス……『神』の正体がええええええええそうくるのかああああああ!?

しかし、こんなに面白いのに次巻で完結って……!!
光一の幼馴染達、明日菜と板介、すっかり光一と仲悪コンビとして定着した「能力泥棒」さん、そして思わぬ本性(?)を覗かせた矜持のアルル溺愛っぷり……と、メインキャラだけでなくサブキャラもどんどん魅力的になってきて、彼らの活躍をもっと見たい!と思うんですが……番外編でも短編集でもいいので、もうちょっと彼らの動く姿が見たいです。ついでにどんどん影が薄くなっていくロリ宮にも光を当ててあげてくださいお願いします。

5656(ゴロゴロ)!—Knights’ Strange Night

[著]成田 良悟  [絵]ヤスダ スズヒト

血塗れの鉄パイプを持った少女が、眠たげな瞳を揺らめかせ―ただ、語る。「島、今日も銃声が響いてる。いつもどおり。人、死ぬ。いつもどおり。犬と犬、戌井と狗木さん、殺し合う。いつもどおり。東区画のボス、変態。いつもどおり。昼寝仲間の殺人鬼、東区画の猫と刀使い、麗鳳兄さん、探偵の可愛くない弟、みんな、恋に不器用。いつもどおり。島、酷く混乱してる。…いつもどおり。結局、いつもどおり。島、今日もいつもどおり。ただそれだけ。だから私、いつもどおり、可愛い子、たくさん抱きしめる。ギュウ。暖かい。ぽかぽか。…眠い。寝るぅ。むにゅ…Zzz…」渾身の越佐大橋シリーズ短編集、登場。 (「BOOK」データベースより)

   個人的お気に入り度数

狂犬と猟犬が最早じゃれついているようにしか見えない(病気)

仲悪いはずなのに、出会ったら即殺し合いな殺伐関係のはずなのになんですかこの人たちのイチャイチャっぷりは!!!いや、確かに作中でもずっと殺しあってるだけなんですが殺し合いがじゃれ合いにしか見えないこの不思議……

「短編集」とはいうものの、様々なキャラの視点や無関係な事件を交えつつ最終的に1つの事件へと収束していくのが面白かった。いちゃいty殺しあう犬コンビも、リーレイの過去話も、八雲&ナズナの微笑ましい恋愛模様も凄く良かったのですが、個人的には麗凰とシャーロットの関係が微笑ましすぎて微笑ましすぎて…… な ん だ こ の ツ ン デ レ は 。

なんだかんだで島で出会った人の危機を捨て置けない戌井の変化とか、恋する乙女具合が微笑ましい潤さんとか、さりげなくデレてるイーリー姉さんとか、どこまでもニヤニヤの止まらない短編集でした。あと1冊短編集の出る予定があるようなので、そちらも楽しみです!

STEINS;GATE‐シュタインズゲート‐ 円環連鎖のウロボロス(2)

[著]海羽 超史郎  [絵]bob [表紙/口絵]huke [原作]5pb.×ニトロプラス

「跳べよぉおおおおおおおっっ!」タイムリープ・マシンと化した“電話レンジ(仮)”を使い、岡部倫太郎は「世界」に戦いを挑む。―椎名まゆりに降りかかる悲劇を回避するため。―その先に待つ、残酷な真実を乗り越えるために。想定科学ADV『STEINS;GATE』の知られざる世界線が描かれる、もうひとつの真実がここに。 (「BOOK」データベースより)

   個人的お気に入り度数

「シュタインズゲート」のノベライズ完結編。原作と細部の流れは違うけど、これもまた紛れもなく同じ『シュタインズゲート』へ至る物語。

かなり細部に渡って展開が変わってきているので、原作と同じ展開を辿っていてもまた新たな気持ちで楽しむ事が出来ました。初めてタイムリープしてどうしても8月13日を抜け出せないときの閉塞感は原作とおりに凄いんだけど、最後にまゆりと「彼女」を天秤にかけなければいけなくなった時のオカリンの葛藤は原作以上だった。散々二人ともを救おうとして失敗したオカリンが、血を吐くような気持ちで彼女にあの一言を伝えた場面では思わず涙が零れました。

フェイリス・ルカ子の話が大幅に削られた分、原作では徹底して蚊帳の外だったまゆりとダルにピントが向いているのも面白かったです。ていうか原作よりも「スーパーハカー」ダルの天才性が強調されていて、天才タイプの2人に囲まれて自らの凡人さを自覚していて時折無力感に囚われる岡部という構図が凄く好みだった。そして二人の天才に対して岡部自身は本当に「努力」の人なんですよね。様々な可能性世界での「彼」が様々な世界で途方も無い努力を重ねたことで見出した“シュタインズゲート”という可能性。そこに至るまでの軌跡を想像するだけでもやばい。オカリンがゲーム序盤で見た謎の「夢」の正体は別の可能性での自分自身の記憶だったんだろうなあ。あとバレル・タイターまじかっこいい(ネタバレ)

そして原作でも有数のトラウマシーンであろうアレ(ヒント: 幼 女 怖 い )は原作以上にヒドいことになってたなあ!!(一応褒めてる)挿入された挿絵の威力半端ない同世界線で「オカリンとクリスちゃんをくっつけるために」「がんばってる」まゆりの姿が描かれますが、よりによって綯のあのシーンで一緒に描かれるせいでホラー3倍増し。ぶっちゃけ、「あの」まゆりはタイムリープを繰り返した結果“狂ってしまった”まゆりなんじゃないかなあ……などと思ったりしました。問題はあの彼女が本当に“あの世界線上だけの存在”なのかってことなんだが。バレル・タイターがまゆりに関する警告をしたのは別の世界線での話って考えると他の世界線でもかなりの確立で“ああ”なってる可能性は……(以上ネタバレ)

900P近いページ数を一気に読ませる、ジェットコースターのような展開に感動。個人的には原作プレイしてから読むのを推奨したいですが、このノベライズ単独でも十分楽しめるお話になっているので「原作はやってないけどやろうかどうか悩んでる」みたいな人が読むのもアリなんじゃないでしょうか。



Steins;Gate(限定版) 特典 電話レンジ(仮)マスコット付ストラップ付き

でも皆原作もやるといいよ!!
かなり展開違うのでノベライズやったあとにプレイしても楽しめるよ!!




蒼穹のカルマ1

[著]橘 公司  [絵]森沢 晴行

蒼穹園上空、高度二千メートル。抜けるような青さ、絨毯のように敷き詰められた層積雲が広がる空に突如現れた不純物―空獣。その不純物を駆逐し、飛空するひとつの騎影。長い漆黒の髪を踊らせ、空を舞う鎧を身にまとい、空獣の血で空を彩る騎士・鷹崎駆真。「任務完了だ」落ち着き払った声を発し、いかなるときにも狼狽えることのない彼女の鉄仮面。ある日、彼女に空獣警戒の緊急任務が言い渡される。蒼穹園の空を護る彼女の返答はもちろん…、即座に拒否!?えっ、ええ!!その日、駆真には任務よりも大事なことがあった!!第20回ファンタジア長編小説大賞準入選作、暴走し、駆ける。 (「BOOK」データベースより)

   個人的お気に入り度数

ど う し て こ う な っ た 。

「表紙詐欺」「あらすじ詐欺」と噂には聞いていたけどこれは酷い(褒めてる)。空を駆け“空獣”と呼ばれる怪物を己の体術で狩る女騎士・鷹崎駆真が最愛の姪・在紗の授業参観に駆けつけるためにあれやこれやというお話。強力無比な力を持つ若き騎士だがどこまでも鉄面皮な彼女が、在紗が絡むとただの叔母バカになってしまうのが微笑ましすぎる。そして次の展開が読めないにも程がある。

姪がからんだときのカルマのむちゃくちゃっぷりには、富士見ファンタジア全盛期の「スレイヤーズ」みたいな勢いを感じて、なんというか懐かしかったです。しかしそれは置いておいてはるか彼方の方にぶっとんでいくストーリー展開が凄まじかった。表紙から見たイメージで内容を想像すると裏切られること請け合いです。これはやばい。

最後のほうでさりげなく今後へのフラグ立てみたいな展開もあったけど、これは色々な意味でこのままの雰囲気でどこまでも突っ走って欲しいシリーズだなあ。続編もそのうち読みたいです。楽しかった!

ムシウタ11. 夢滅ぼす予言

[著]岩井 恭平  [絵]るろお

“虫憑き”を捕獲し管理する最強の中央本部が何者かに侵略され、赤牧市が正体不明の霧に包まれた。史上最悪の事態の真相を確かめるべく、単身赤牧市に潜入した“かっこう”は、不完全な“虫”に襲われている少女を助ける。ミッコと名乗る少女は「私の家族が誰かを“喰べ”てしまったのかも」と“始まりの四匹目”が存在するかのような予言を告げる。街に不完全な虫が大量発生したいま、かっこうはこの世界を止めることができるのか―。 (「BOOK」データベースより)

   個人的お気に入り度数

かっこうさんピン表紙来たわあああああああああああ!!!!!

クライマックス目前のシリーズ本編11巻。正体不明の霧に包まれた赤牧市に単独で潜入した“かっこう”。そこで彼は不気味な光景と不吉な「予言」をする少女に遭遇し……というお話。表紙に偽りあらず、久しぶりのかっこうメイン話。

最初から最後まで息もつけないほどの超展開とドンデン返しの連続。ミッコ達4人を中心にした一見これまでと関係ないと思われるエピソードがこれまでの物語のひとつひとつと一気に結びついていき、“現在”へと繋がっていく展開には衝撃としか言いようが無かった。ミッコの正体はなんとなく中盤でわかってしまったけど、のこりの3人の正体がうわああああ。

そして「ムシウタ」という物語の「はじまり」とも言えるエピソードから流れるように「はじまりの三人」の1人・浸父との戦いに突入する流れが凄い。特環とムシバネが、そして現れたあの人が共闘して繰り広げる戦いに胸が熱くなる。かっこうによって引き出された、“虫”に憑かれ、様々な恐怖とプレッシャーに耐えてきた虫憑きの少年少女達の心からの叫びに、その感情に、圧倒された。

そしてドンデン返しにドンデン返しを重ねてもうひっくり返しはないだろうと思っていたら最後の最後で明かされたラスボスの名前にうわあああああああ!!!このヒキで、このヒキで次巻に続くとか鬼畜すぎます!!

もう本当に凄い盛り上がりなんだけど、明らかにこれで退場とかありえないだろう「あの人」とか、今回復活フラグをさりげなく立てた「あの人」とか、不確定要素が多すぎて次もバンバンどんでん返ししてきそう。今回全く出番の無かったあの勢力の人たちとか前巻意味ありげなフラグを立ててたあのひととか、あのキャラの復活とか、っていうかあのキャラが最終決戦に出てこないとかそんなわけないじゃないか!!とか、もうとにかく、次巻の最終決戦が楽しみです超楽しみです。

死神姫の再婚 始まりの乙女と終わりの教師

[著]小野上 明夜  [絵]岸田 メル

ついに迎える、初めての……!? 夫婦の「愛」からもう目が離せない!! 春の日差しが降り注ぐ王宮の中庭では、華やかな式典が催されていた。「宰相による国王暗殺」という衝撃的な事実が発表されると共に、ゼオルディス王子の即位が決定したのだ。戴冠式と結婚式が同時に行われ、王宮に滞在中のライセン一家も参列することに。興味津々のアリシアと苦々しい表情のカシュヴァーンだったが、そこに現れた予期せぬ人物の宣言により、事態は一変する――!! 緊迫した状況の中、死神姫と暴君夫、ついに念願の夜……!? 夫婦の「愛」が何よりも強い! 大注目の第10弾!!

   個人的お気に入り度数

死神姫と暴君夫、ついに念願の夜(大事なことなのでもう一度言います)

本編急展開すぎていろいろ大変なシリーズ第10巻ですが、正直前半のシリアス空気を華麗にぶっとばす終盤の破壊力が凄すぎる。アリシアの「差し入れは私」発言がかわいすぎるんですけど、それ以上にその差し入れでうっかり部屋に入れちゃうカシュヴァーンが残念すぎる。1巻では俺様系ツンデレだったのに、もう「残念」という言葉しか出てこない不思議でつまりこんな残念可愛い旦那様に誰がした。

……と、「おなかいたい」がパワーアップして「お腹こわれ」になるレベルの床掃除本領発揮な本巻なのですが、本編では地方伯vs新興領主vs「翼の祈り」教団の対立がついに表面化し、なかなか重い展開。特に教団側の策略で火に包まれたアズベルグの惨状、ディネロの悲痛な言葉には思わず胸が痛くなりました。

しかし、その一方でラストのアレをはじめとして、ティルナードとノーラの結婚お披露目があったり、不仲気味だったバルロイとのあれやこれやもあったりで、必ずしも暗い話ばかりではないのが救いでした。すっかりカシュヴァーンにも負けずとも劣らぬオノロケを発揮しはじめたレイデン夫妻と嫉妬に目覚めたアリシアのやりとりにもニヤニヤが止まらないのですが、バルロイとカシュヴァーンのハイタッチで死ぬかと思った。ハイタッチ……背中あわせ……不肖の師匠……悪友萌えは正義……!!

あちこちから火が上がる一方でまだまだ撒かれたばかりの火種も多く、動きを見せないシルディーン王家に加えてルアークを暗殺者として育て上げた「先生」の不気味な動きもあり。今後がどうなっていくのか良い意味で先が見えません。

生徒会の水際 碧陽学園生徒会黙示録4

[著]葵 せきな  [絵]狗神 煌

私立碧陽学園生徒会―そこは、美少女四人が集う楽園だが、世界はここだけではなかった!個性的な面々が揃う椎名真冬の1年C組。そして生徒会メンバー唯一の男性である杉崎鍵が、楽園のチケット「優良枠」を手にする前の1年F組。ここにきてまさかの新ヒロインも登場。 (「BOOK」データベースより)

   個人的お気に入り度数

本編完結目前にきて新キャラ大量追加!な短編シリーズ4作目。杉崎のライバルな女子が登場したり、おっとり系後輩女子が登場したり、杉崎にちょっとヤバいくらい心酔するクール系後輩男子が満を持して杉崎戦線に加わったりします(多少誇張表現)秋峰君が理想の生意気系年下攻めで困ります。

とりあえず適当にめくって最初の挿絵で噴き出したわけですが、まさか、某他社ラノベ作品の有名二次創作ネタ(涼宮ハル●コの憂鬱←ネタバレ)が普通に出てくるとは思わなかった……。

本編のぐだぐだな面白さもさることながら、杉崎の高校1年時代を描いた短編「すぎさきメモリアル」の破壊力がやばい。入学早々挫折を味わい、どん底まで落ち込んだ杉崎鍵が桜野くりむと出会ってギャルゲーを勧められるところから始まり、少しずつ成長して「優良枠」を得るまでに至るお話なんだけど、生徒会の4人だけでなく、ライバルやクラスメイト達にある時は突き放され、そしてある時は支え、支えられたからこそ現在の「杉崎鍵」があると思うと胸が熱くなりました。前のめりで不安定で危なっかしい姿も、これが現在の杉崎の礎となったのだと思うとなんだか感慨深かったです。

そしてさりげなく深夏と同じクラスになる前の杉崎と宇宙守の関係がヤバいんです。本編の二人の関係は仲は良いけどいがみ合いが基本な「悪友」ポジションだけど、1年時代は割と「親友」的というか、かなりストレートに好意的な感情をのぞかせるのがとてもオイシイ。この辺は真冬ちゃんと小1日話し合いたいです。あとがきが!あとがきが!!真冬ちゃんのカップリング嗜好が自分すぎてほんとこまる……。

あと、「盗聴知弦四変化」の知弦さんがデレすぎでどうしようかわいすぎる。普段ドSでクールな知弦さんが杉崎の挙動挙動にどぎまぎしてワタワタする姿にニヤニヤが止まりませんでした。これはひどいギャップ萌え攻撃!!

「あとがき」で杉崎が生徒会の18禁エロゲ化を希望しながらジンキの名前を挙げてるのに盛大に吹きだした。でもこれ、オリジナル主人公に全ヒロイン持ってかれるんだけど杉崎はそれでいいの…?


B0040EIQEYJINKI EXTEND Re:VISION 初回版ギガ 2010-11-26

by G-Tools

はたらく魔王さま!

[著]和ヶ原 聡司  [絵]029

世界征服まであと一歩だった魔王サタンは、勇者に敗れ、異世界『日本』の東京・笹塚にたどり着く。そんな魔王が日本でできること。それはもちろん“世界征服”!!―ではなく、駅前のファーストフード店でアルバイトをしながら生活費を稼ぐ、いわゆるフリーター生活だった!その頃、魔王を追って時空を越えた勇者エミリアもまた、テレホンアポインターとして日本経済と戦っていた。そんな二人が東京で再会することになり―!?六畳一間のアパートを仮の魔王城に、今日も額に汗して働くフリーター魔王さまが繰り広げる庶民派ファンタジー。第17回電撃小説大賞“銀賞”受賞作登場。 (「BOOK」データベースより)

   個人的お気に入り度数

勇者との戦いに敗れ、異世界に逃げ込まざるを得なくなった魔王サタン。その世界に潜伏し、元の世界“エンテ・イスラ”に戻り再び世界征服することを狙うが逃げ込んだ異世界“日本”には魔力と呼ばれるものがみつからず……というお話。

異世界では恐怖の魔王として恐れられていたはずなのに、日本ではマクドナルドの店員。六畳一間のマンション(とは名ばかりの安アパート)に参謀のアルシエルと男二人のアパート暮らし。今の目標はA級クルー!!というどこまでも地に足がつきまくりな設定が大変素敵。とりあえず戸籍を作るところから地道に始める魔王の姿が微笑ましいです。実際、魔力である程度人を操れるなら戸籍を作るついでに1万円ちょろまかしてそのお金で……とかじゃなくもっと上手い使い方があったんじゃ…!!と思わなくもないのですが、その辺は気にしたら負けです。

保健に入っていなくて病院で高額な医療費を請求された!とか、職務経歴がないとまともなバイトで雇って貰えない!とか、日雇い派遣の仕事が軌道に乗り始めたと思った途端に派遣会社が会社適用法とか、魔王勇者モノなのにこんなに身近な話題でいいのか……といいたくて仕方が無い様々なネタが身に沁みます。

その一方で、勇者を追いかけてきて今ではテレアポOLしてる勇者とのバトルとか、更に彼らの裏で蠢く陰謀とか……と、ちゃんと「魔王勇者モノ」な展開も用意されているのが面白かった。“魔力”の正体はある意味納得なオチだったけど、異世界に渡った魔王の性格が丸くなってしまった理由とかアパートの管理人さんの正体とか、まだまだ物語に裏はありそうな予感。これは是非続きを読んでみたいです。

ていうか男3人、六畳間暮らしの様子がとっても見たいので是非続編をお願いします!!!
個人的に、せっかくの男二人六畳間暮らしなのにアルシエルとの絡みがイマイチなのが残念だったんだ…!!

デュラララ!!×9

[著]成田 良悟  [絵]ヤスダ スズヒト

池袋を舞台に躍る、歪んだ愛の物語──。 さぁ、みんな一緒に──デュラララ!!×9
「情報屋だかなんだか知らないけどさ。ちょっと目立ちすぎだよね、折原臨也さん? ──でももう二度とお仕事できなくなるしねえ」  東京・池袋。少年少女たちが歪んだ友情の中で抗う中、折原臨也の許に一つの依頼が舞い込んだ。複数の組織に狙われつつ暗躍する情報屋だったが、ついに監禁されてしまう。さらに魔の手は双子の妹たちまで伸びていき……。  不敵に嗤う情報屋が手にした真実とは? 臨也の過去に何があったのか? そして、その時首無し(デュラハン)ライダーは──!?

   個人的お気に入り度数

シリーズ第9巻。池袋の影で起こったある事件と、それと共に語られる中学時代の臨也と新羅が出会ったときのお話。

「人間全てに興味がある」臨也と「人間全てに興味がない」新羅。似ているようで全く違う二人の奇妙な関わりが凄く面白かった!行動の全てが「セルティの為」な新羅をうっとおしいと思いながら、次第に興味を持っていく臨也の心の動きが面白い。ラストで語られる、臨也が新羅に対して抱いたどこか憧憬にも似たような感情が正直クリィティカルヒットなのですが。なにこの二人美味しい!!小学校時代の新羅と静雄のかかわりも気になるところ。

一方、池袋で起こった事件の方も最後までなかなか真相が見えてこなくて、面白かった。麻袋を被せられた人の正体はあれかなこれかな、と色々想像していたんですがなんだかんだでしっかり裏をかかれましたし。意外な人の繋がりや、意外な人の再登場にもびっくり。ていうかちゃんと臨也が憎たらかっこいいの久しぶりじゃないですk(強制終了)(8巻の「鍋」の残念さが忘れられないよ!!)

大人たちが物語の「裏」で引き起こした事件が、「表面」といえる帝人達の物語にどういう波紋を投げかけるのか、とても楽しみです。



random image random image random image random image random image random image random image random image