ページ 154 | 今日もだらだら、読書日記。

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行けるかどうか判らないけど


多摩地区自主法政祭(11月2日?4日)にて『古橋秀之・秋山瑞人講演会』を開催いたします。
(法政大学SF研究会 in hatena)

法政の多摩キャンバスといえば、家からバスで一本じゃないですか。
あの辺りのバスもようやくSuicaに対応したことだし、
何も無ければ日曜日に出かけてみようかな。

しかし…

*古橋先生、秋山先生の著作持参にて一人一冊でお願いします。

一応「イリヤの空」を2巻まで持ってる秋山作品はとにかく
古橋先生の本を1冊も持っていないという壮大なトラップが!

えっちょっ、週末までに何か探して1冊読んどくか…

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Dクラッカーズ・ショート 2 過日 ?roots?

[著]あざの 耕平 [絵]村崎 久都

「情報屋」の水原が組んだ相手は、ブルーのウィンドブレーカーを身に纏い、凶暴な悪魔を操って「ウィザード」と恐れられ始めた少年・物部景だった。派手で、一見無茶そうに見える景の行動に不安を抱く水原だったが、彼らの活躍を聞いたセルネットは、予想もしない大物を差し向けてきて…!?
   個人的お気に入り度数
「Dクラッカーズ」シリーズの短編集第二段。コンビを組み始めた頃の水原と景の騒動の話や景と甲斐氷太の初対決、セルネットの執行細胞トリオ誕生秘話などなど物語のはじまりを描いた短編のほか、幼い頃の梓達を描いた短編やいつもは強気な千絵が覗かせる弱音の話、各キャラクターの過去話を中心にとにかく美味しい短編が目白押しとなっています。

とりあえず、子供時代の梓と景が可愛すぎる。現在以上に押しの強い梓が、今以上にヘタレな景をつれまわす姿は見ていてほほえましいのなんの。「夜道」でのやりとりも良かったんだけど、様々なキャラクターがさりげな?く登場する「夏祭り」は本当に最初から最後までニヤケ笑いが止まらなかったです。ラストはちゃんとラブラブな展開で落としてくれるのも嬉しいポイントですね?。

シリアス方面の短編では、甲斐氷太との初バトル「狂犬」も面白かったのですが、景と水原の出会いを描いた「相棒」がドツボ。ヘタレながらも必死に景の役に立とうとする水原の姿が非常に印象的でした。そして二人の前に立ちふさがる敵がまた、いかにも憎めない“悪役”という感じのキャラクターで良いんですよね。本編には登場しないのがちょっぴり残念だと思うほど魅力的なキャラクターだったと思います。

ラスト近くの「Dクラッカーズ・ショート・ショート」は、5巻「追憶」ラストで景が“王国”へ向かった後に、残された面々が決意も新たに「実践捜査研究会」を再結成するという内容で、次巻への期待がいやがおうにも高まります。次回は遂に執行細胞・女王との直接対決…ということで、ますます来月発売の最新刊が楽しみになってきました…!

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天元突破グレンラガン 2

[著]砂山 蔵澄 [絵]品川 宏樹 [原作]GAINAX

螺旋王配下の四天王の一人・チミルフをなんとか倒し、ダイガンザンを手に入れた「大グレン団」。しかし、その戦いで祓われた犠牲はあまりにも大きかった。特にシモンとヨーコの落胆は激しく、自暴自棄になったシモンは大グレン団の中で孤立してしまう。そんな中、戦闘中にラガンのコントロールが効かなくなったシモンは奇妙なコンテナばかりが広がる谷に不時着して…
   個人的お気に入り度数
アニメの「第二部」にあたる部分を描いたノベライズ第二段。1巻の突き抜けるような熱さが控えめになってしまっていますが、その分前回とは別の方向で面白くなってきました。

精神的主柱でもあったカミナを失い、途方にくれるシモンとヨーコが謎の少女・ニアの真っ直ぐな信頼をきっかけに立ち直っていくという過程がすごくツボでした。特に立ち直ったシモンの売り口上がまたかっこいいのなんの。前半ずっと鬱々した展開が続くので、後半の成長したシモンの姿が余計頼もしく感じました。

ただ、個人的にニアのキャラクターはいまいちピンとこなかったかも。なんか微妙に信頼の仕方がおしつけがましいというか、信頼の寄せ方が少々無責任すぎるように感じてしまい…なんでもシモン一人に任せておけばいいってもんじゃないだろという気がしてしまって。信じることが何より難しいあの状況の中、結局彼女の無条件の信頼がシモンを立ち直らせたのは確かなのでしょうが、ちょっとあの信頼の置き方は怖いなあという気がしてしまうのでした。彼女に魅力を感じられるかどうかで、物語への移入度がぜんぜん変わってしまうような予感がするのでちょっと残念。アニメを見ればまた違ってくるのかなあ…。

むしろ大グレン団へと襲い掛かる螺旋王配下の四天王達が非常に魅力的に描かれてます。この辺の心象描写は小説版オリジナルらしいとのですが…特にチミルフを失ったアディーネのくだりとか、目の敵にしていたカミナの死を知ったときのヴィラルのなんともいえない複雑な心情なんかはすごく上手く表現されていて、魅力的でした。とにかく敵それぞれのドラマがすごく素敵だったので、この辺目当てに買うのは十分アリかと思います。

でもやはり他所の感想なんかを見てると、ある意味当たり前かもしれませんがアニメの副読本として読むのが正しい楽しみ方って感じはしますね?…一部アニメで脳内補完していかないと物足りない部分を感じました。もちろん、アニメを知らなくても普通に楽しめることは楽しめるんですけども。

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RIGHT×LIGHT 空っぽの手品師と半透明な飛行少女

[著]ツカサ [絵]近衛 乙嗣

船の事故で両親と妹を亡くした啓介は、妹の手を掴めなかった「右手」で掴んだ物を消してしまうという呪いにも似た力を得る。事件以来孤独を恐れ、周囲に怯えながら生きてきた彼はある日、自らを魔術師と名乗る半透明な少女・アリッサに出会い、何故か彼女にとり憑かれる羽目に!?
   個人的お気に入り度数
過去の事件がトラウマになってしまって、周囲の顔色をうかがいながら生きてきた主人公が前向きで正義感の強いアリッサと出会って変わっていくというとても素敵なボーイミーツガールものでした。最初は謎の“仮面”達に襲われているアリッサを見ても助けようとすらしないくらい臆病で酷薄だった啓介が、気持ちがいいくらい真っ直ぐなアリッサの物言いに共感して過去の自分を取り戻して、さらには過去の事件のトラウマから解き放たれていく…という過程は凄く直球な青春物語という感じでとっても素敵。

色々とトラウマとかグログロした展開もあり、魔術師達の話だけあってエグい展開も多少はありますが、表紙イラストから印象的な「空」のイメージが良く似合う、とても爽やかなお話でした。エピローグも綺麗にまとまってて…特に主人公が自らが作っていた「壁」を自覚する所なんかは凄く良かったです。

個人的にはいささか主人公の後半の行動がかなり唐突過ぎるのと、後半になるにつれて露骨に奈須きのこ臭がプンプンしてくるのはどうかなーと思ったりしますが、まあ面白かったので無問題です。よく判らない所でやたらと強調文字を使うのがちょっと厨臭いとか、後半の行動原理がもうどうしようもなくどっかの衛宮士郎だろとか、多分ツッコミしちゃいけない部分。強調表現は、地の文で十分に表現できていたと思うんで余計な事しない方が普通に良かった気がするんだけど。

ただ、「魔法」と「魔術」の定義の違いのあたりは、ちょっと説明不足気味なものを感じたかも。前述の奈須きのこ作品をはじめとして既存の作品でもそういう設定の作品がちょくちょくあるようなので説明不要と思われてるっぽい印象を受けましたが、そういう知識がまったく無い人には判り辛かったんじゃないでしょうか。

そんなこんなで全体的にバトルシーンがちょっとイマイチな印象を受けたのですが、ボーイミーツガールものとして読むと非常にツボな作品でした。イラストも雰囲気に合ってて、文句なし。続編が出るか、新作が出るときには是非ともバトル分薄めにした少年少女の成長物語を読んでみたいなあ。

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お狐サマの言うとおりッ!

[著]かたやま 和華 [絵]風都 ノリ

兄と共に父の遺した剣術道場を営みつつ、貧乏ながらも慎ましやかに暮らしていた桐緒はとある満月の夜に白猫を助けることに。翌朝、その白猫をつれて彼女の家に現れた男・紗那王は自分のことを九尾の狐だといい、猫を助けてくれた恩返しにこの家に憑いてやる、と言い出して…!?
   個人的お気に入り度数
江戸時代を基にしたパラレル世界で、九尾の狐・紗那王にひょんなことからとり憑かれてしまった桐緒を中心に繰り広げられるラブコメです。

直情型で色恋沙汰にうとい桐緒が超偉そうで余裕たっぷりな紗那王やその周囲の妖怪達に振り回される姿が素敵でした。一見男勝りな桐緒だけど、内心では女の子らしい優しさを覗かせてくれるのがなんとも可愛い。そんな桐緒に対して「恩返し」だのなんだのといいながら、気がつけばすっかり御主人様気取りな紗那王の方も、主人である桐緒の無鉄砲な行動をさりげなく心配している様子が要所要所でうかがえてニヤニヤしっぱなし。二人の関係が凄く微笑ましくて、ツボでした!

そしてそんな二人を見守る脇役達も良い味出してる。なかなか進展しない二人を暖かく(?)見守る桐緒の兄・鷹一郎もさりげなくかっこいいし、紗那王のお付きでやんちゃざかりの化け猫少年などなど…魅力的なキャラクターが目白押しで、とにかく飽きさせません。

ただ、個人的には黒幕の正体があからさま過ぎるほどにあからさまだったもんで、その辺だけもうちょっとひと捻り欲しかったような。それでさえそのポジションのキャラは敵になりやすいのに行動が露骨に怪しくて、出てきて5Pもしないうちに「きっとこいつが黒幕に違いない!」とか思ってしまったのはちょっと切なかったかも…(そして見事予想通りの展開に…)

しかし世界観といいキャラクターといい見事ドツボな作品だったので、少し落ち着いたら続編もチャレンジしてみようかと。同じ作者で江戸時代を元にした作品がもう1シリーズあるとのことなので、そちらも気になります。

あと、表紙買いした作品の中では久しぶりに挿絵が非常にツボ。元々挿絵の人は同人の方で予めそれなりに知ってる方だったので元々不安は持ってませんでしたが、「和服にフリル・レース」なんていうある意味ミスマッチになりかねないファッションも上手いこと違和感無く可愛く表現していて、素敵でしたー。

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されど月に手は届かず 魍魎の都

[著]本宮 ことは [絵]眠民

春宮・師貞親王が夜な夜な悪夢に魘されている、と親王の乳母をしている母から相談を受けた橘則光は、陰陽師に協力を仰ごうとする。加茂家から当代きっての陰陽師・安部晴明を紹介してもらったところ、妖怪退治で有名な源頼光とその四天王が遣わされてきて…
   個人的お気に入り度数
諸事情により本編より先に出ていたというシリーズ番外編です。本編でも少しだけ話題に上った橘則光が頼光四天王と共に東宮に障っている妖怪を退治する……というお話。

諾子もちょっとだけ登場して、二人の出会いが今度は則光側から描かれたりするのでその辺のリンク具合が結構面白かったです。ただ、私の場合本編から先に手をとったのですが、この番外編は本編の後に読んだ方が明らかに正解な印象でした。こちらから先に読んだら「なんで諾子はここしか出番が無いんだろう?」って感じになりそうですし、本編でネタ振りされてるからこそ面白かったという部分が多いようにも感じます。ドラマCD化のためだったらしいとはいえ、ちょっと勿体無い使い方だなあ。

そんなわけで本編に登場した個性豊かなキャラクター達の魅力については語るまでも無いのですが、綱とは違う方向のキレモノ美形・源頼光やご本人の登場は無いものの美味しい所をもってきまくりな安部晴明が地味に素敵です。そしてますます謎が深まる稀代の陰陽師様の素顔が非常に気になります。で、出るよね!?

ちなみに頼光四天王では公時がだいすきです。
次に好きなのは貞通です。
判りやすいですか、そうですか。

後半は東宮に憑いていた妖怪、そして綱達と「鬼」との戦いがメインになってきますが……下敷きにされている原典がまた、自分の好きな物語の中でも複数の作品から下敷きにされているなじみのある物語で、原典も読んだ事無いのに思い入れありまくりな私はとにかく脊髄反射しまくりでした。というかもう本当にこのシリーズ、時代設定と下敷きになってる人物・事件がいちいちツボすぎる。よりによって「大江山」なんて!!茨木童子だなんて!設定だけで萌え死ねる…!!

挿絵はこちらの方のほうが平安っぽくて好きだったりします。
本編の挿絵、ポップで可愛くて確かに本編の作風には合ってると思うんですが……明らかに、露骨に平安じゃないパーツが平然と描かれているのが平安時代萌えとして許せない…特に諾子の服装。なんで十二単の下からフリルがのぞいてるのかと小一時間問い詰めたい。

ところで問題のドラマCDに好きな声優さんが出演されてて、物凄く気になります。
その人が則光役だったら正直即買いだったんだけどな…!!

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アビスゲート 1 果て見えぬ淵の畔に

[著]神坂 一 [絵]芳住 和之

クラウスと叔父のルグナードは傭兵として仲間達と山賊退治に向かう。ところが、山賊達は目の前で邪悪な“海”・アビスゲートに飲み込まれ、依頼料が出なかった事に腹を立てた傭兵仲間の一人が依頼主を刺殺してしまう。二人はアリサという少女と共に、依頼主を殺した男を追う羽目になるのだが…
   個人的お気に入り度数
正直スルーする気マンマンだったのですが「DOORS」が面白すぎたので思わず買ってしまいました、神坂一の新シリーズ。「スレイヤーズ」「ロスト・ユニバース」のような不思議な力が満ち溢れた異世界を舞台にしたファンタジーものです。

しかし、どうしても上記2作品を中学・高校生時代にリアルで追いかけていた人間としては主人公が「盗賊虐めが趣味の貧乳天才美少女魔術師」だの「祖母コンでマントマニアな刃物マニア」くらいキャラがトんでないと物足りない気分になってしまうのです。あと妹が触手とか。

今回の主人公・クラウスは確かに多少ヘンな所はあるけど(魔力を使うと●●になる…という設定には噴いたw)凄く正統派なキャラクターでした。以前家族をアビスゲートの災害で失ったらしい描写があって、その為アビスゲート災害には過剰に反応してしまうっていうくらいで、それ以外はいたって普通。……彼のキャラは「スレイヤーズすぺしゃる」で毎回依頼を持ちかけてくる依頼人達よりも余程薄い気がする。

でも「キャラクターが濃くない」以外は流石ベテランというか、安定した面白さでした。轟音と共に、突然海が現れて世界の一部を飲み込んでしまう災害“アビスゲート”や、その仲から現れる異形の怪物たちという設定は面白かったし、バトルも結構熱いし、主人公クラウスと謎の少女アリサもなんかの伏線がありそうで……と、普通にファンタジーを読みたいならかなり楽しめる作品だと思います。とにかく“アビスゲート”という災害の設定が面白くて、異形の怪物達のおぞましさにゾクゾクしながら先を読み進んでいきました。

ただ、ひたすら濃ゆいキャラクターたちの破天荒な行動に振り回されるような展開を楽しみにしていたので、ちょっと個人的に「読みたい」と思っていた神坂作品とはズレていたかもというのが印象だったり。

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魍魎の都 姫様、出番ですよ

[著]本宮 ことは [絵]堤 利一郎

歌人・清原元輔の末娘である諾子は父と共に、時の権力者である藤原兼家の家で催される「宵庚申」の宴に招待される。気が乗らないながら宴に参加した諾子だが、彼女の事を田舎者と馬鹿にした相手の女性が突然亡くなってしまう。犯人として濡れ衣を着せられそうになった諾子は自ら事件解決のため捜査に乗り出すが!?
   個人的お気に入り度数
久しぶりにコテコテの平安モノなラブコメが読みたくなってうずうずしていたら「bookslines.net」さんの物凄く楽しそうな感想が目に入って衝動的に購入。「十二国記」は友人に借りたし、中学時代はティーンズハートしか読まなかったのでホワイトハート(X文庫)は初体験だったりします。

うわぁ?やばいヤバイたのしい面白い!!魅力的なキャラクター達といい、時代背景といい、ピッタリすぎるほどにツボポイント直撃でした。元々、十二単とか狩衣とか藤原氏とか陰陽師とか安部晴明とか源頼光&頼光四天王あたりはもう、名前が出ただけでも無条件でときめくポイントなので、とにかく時代背景だけでもニヤニヤが止まらなかったりするのですが!!

そして、ヒロインである諾子の破天荒でお転婆な行動がめちゃくちゃ可愛い。勉学が大好きで学の高い自分に自信と誇りは持っているけど、自分が美人ではない事や男と違って大学に行けないこと、鄙つ女(田舎者)であることに物凄いコンプレックスを持っていて、その為ますます虚勢を張ってしまう姿がとにかくなんだか可愛く思えてしまうんですよね。そして彼女とまるで正反対で文官一族に生まれたのに武術が好きという粗忽者・橘則光との初々しいコンビの姿がひたすら微笑ましい。ツンデレ全開のお姫様の姿に始終萌え萌えさせてもらいました。

この他、気障で典型的な権力者の息子という趣きの道長様や、とにかく個性豊かすぎる頼光四天王など、個性豊かなキャラクターがとにかく素敵。ミステリー仕立ての本編も凄く面白いし、諾子の正体があの才女ということは?…って考え始めると続きにどういう展開が待っているのか楽しみでなりません。個人的にはもう一人の才女さんとの対決も描いてほしいなあ。とにかく、続編が楽しみすぎる1冊でした。

余談ですが「頼光四天王」というと、今まで読んだ作品の影響で物凄く「悪役」イメージだったので彼らが一応味方な設定(今後裏切らないとは限らないけど)というだけでかなり新鮮で胸がときめいたりします。いや、頼光四天王の存在を知ったのが夢来鳥ねむの「緋翔伝」だったりするので、物凄く悪役なイメージなんだ…(「緋翔伝」はかなり神漫画なので、絶版でさえなければ全力で布教したい作品の1つなんですが…)。

番外編では橘則光と四天王がメインと聞いたので、切実に読まなければと思いました。四天王いいよ四天王。

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鉄球姫エミリー

[著]八薙 玉造 [絵]瀬之本 久史

王女ながら自ら大甲冑を纏い、「鉄球姫」という二つ名で呼ばれる少女・エミリーは跡目争いを回避するため辺境の古城で静かに(?!)暮らしていた。しかし病弱な弟王に代わり彼女を王位に据えようとする動きは後を絶たず、遂には親王派筆頭である貴族が彼女に暗殺者を送り込んで…
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勝気で傲慢で自己中で超下品(強調)な王女・エミリーがお付の護衛騎士や装甲侍女達とお下品な会話をしながら辺境の地でそれなりに平和に暮らしているという話…だと思っていたら、序盤のお下品でコメディな展開から一転、真っ逆さまに殺伐で血みどろで欝なお話になってしまいます。グロくてバイオレンスな展開が苦手な人は拒否反応を示しそうなのですが、その辺りさえ大丈夫なら非常に面白かったです!

序盤では王女のあまりに唯我独尊まっただなかな発言に正直閉口したりしましたが、その発言の中に王女なりの自尊心とか意地みたいなものが見え隠れし始める頃から一気に面白くなりました。意地を張って修道院入りを見送っているうちに取り返しの付かない事になってしまい、それを悔やんでいるのに、人前でそれを言えないエミリーが意地らしくてそして可愛く思えて、一気に惹きこまれます。特に城攻めに遭ったときにエミリーが呟いた本音(傍にいないマティアスに向かって「妾も修道院のこと、考えていなくもなかったのだぞ」的なセリフの部分)なんかは胸に堪えました。

そして彼女達を襲った"亡霊騎士"と呼ばれる暗殺者の側にもまた彼らなりの"事情"があって、快楽のために殺すとかではなく生きるために仕方なくやっている…というのがまた。彼らが"亡霊騎士"に身を堕とす切っ掛けにはまた切ないドラマがあって…というのが素敵でした。作中で行われる殺人は本当に容赦なく、登場人物の生存率は限りなく低いという展開が続くのですが、どんなに酷い展開でも敵側を憎むことが出来ませんでした。

圧倒的な力を持つ強敵である亡霊騎士達に、独りで立ち向かう王女の姿が凄く熱かったです。ただ、キャラクターたちの会話(特にエミリー)は非常に面白いんだけどバトル描写がイマイチ読み辛くて、イマイチ何が起こっているのかわかりづらかったのが残念だったような。描写が多すぎて文章が読み辛いというかテンポが悪いというか…ううむ。

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積読についていろいろかんがえてみる


部屋を片付けたついでにこれ以上積読本を増やさないよう、リストを作成してみました。

我が家の積読本リスト。
リストの順番は作者別順不同。特に読みたい順ではない。

平均月20冊弱しか読まない人間に、80冊の積読本はあまりにも多いですorz
バイト先が古本関係なんで、気がつくと増えている…。
ていうかこんなに秋田禎信と西尾維新溜め込んでどうする気なんだ。

「イコノクラスト!」は2巻まで一応読んでいるのですが、内容を完全に忘却しているので全巻積読リスト行き。「R.O.D.」も1巻の内容忘れてるので読むなら1巻からかなあ…ていうか、1巻だけ読んで2巻積読ってパターンが多すぎます。1巻が可も無く不可もなくという状態だと、2巻以降は買うだけ買って積読に行く可能性が高いみたいです。

あとネットの古本屋関係は送料無料範囲まで強引に本買わないと結構全体的に高くなってしまうから、積読本作りやすいなあ…。1500円とか2000円でも文庫本だけにすると5?6冊は余裕で買えますしね。(ちなみに電撃のハードカバー系と刀語は、ほぼ全部中古…)

とりあえず、今月は新刊も少ないので地味に消化していきたいと思いますが、何かこの中でオススメなシリーズがありましたら教えてください。
で、出来れば読みやすいやつを……w

「ばいおれんす☆まじかる」「魔女式アポカリプス」の2シリーズは
個人的に結構気になってるので早めに手を出す予定。

【追記】
せっかくなので、この積読本リストの中身がどういう本で形成されているのか、具体的に考えてみる。


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