ページ 159 | 今日もだらだら、読書日記。

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ぼくと魔女式アポカリプス

[著]水瀬 葉月 [絵]藤原 々々

ぼくこと宵本澪は“普通”を嫌う高校生だ。人生は壮大な暇つぶし、学校では変人扱いされているがそれでも“変人”という型から逃れる事は出来ない—と思っていたが、ある日の放課後、引っ込み思案で普通の少女・砧川冥子に告白されて以来すべてが変わってしまって…
 

主人公の恐ろしいまでの中二病発言に危うく本を投げ出そうかと思ったけど、そこを我慢して読んだら凄く面白かったです。投げないでよかった。後2P主人公の独白が続いていたら多分投げてた気がしますが。

中二病で人生投げまくってる高校生がひょんなことから喪われた種の復活を願う魔術師達と、彼らの依代となった代替魔術師達がお互いが持つ“根源闇滓(ルート・アンシィ)”を奪い合うという血みどろの戦い「聖杯戦争励起節(エキサイテイション)」に巻き込まれてしまうというお話。全体的に物凄い欝展開まっしぐらですが、ストーリー展開自体はかなり王道なもので、例によって主人公も最後には中二病な自分が今まで疎んでいた“普通”の中にこそ大切なものがあったと気づくという展開になっています。

なにはともあれ、魅せ場は。ヒロイン・冥子の扱う「代償魔法」は自らを自傷する事によってその肉体を魔術に使うというものですし、こういう設定のお話ではお約束の、魔術を使う“代償”として自らを削るような展開もあり…で、どうみてもこのシリーズのラストは幸せにはなれないんだろうなあという予感がひしひしとしてきます。表紙に騙されないエロ養分もきちんと完備。特にラストで明かされる、“敵”の魔術師の正体とそれに慟哭する主人公の姿は凄く良かったです。凄くストーリーに引き込まれたし、魅せられたし、泣かされた。

ただ、一つだけ不満を申せばイマイチ強引な設定が多かったというのを感じました。特に冥子と巳沙希が代替魔術師となった原因がどちらも強姦絡みだったのには正直閉口したなあ。なんか、女の子でこういうネタだったら「とりあえず●イプしておけば可哀想だろ!!」って男の欲望が透けて見える気がして、女の読み手としてはよい気分がしませんでしたね。後者はまだいいんだけど、冥子が父親に強姦されて自殺したっていうのはもう、本当に理由がないと言うか安っぽいお涙頂戴のための設定って感じで…正直こっちは学校で虐められてるという設定があるんだから、それ絡みで良かったんじゃないかと思うと言うか、家庭の問題に持ち込む理由があまりないんだよなあ…。

キャラクター的には主人公のトランスセクシャル設定(←ネタバレ)も実にイイですしヒロイン勢もよい味出してますが、色々な意味で草太というキャラクターにツッコミ入れずに居られない。ちょっ…おま…ショタな外見で昼行灯な腹黒ってどういうこと!!その外見で数々の女の子達の母性本能を掻き立て、次々と虜にしていくという設定は実にけしからんです。更にその魅力で男まで食い物にしようとは…そ、そんな上目遣いで腕ハグされたって本当の生意気ショタッ子萌えには通用しないんだからねっ!…………じ、じじじじつにけしからんぜハァハァ(*´д`)



…ぶっちゃけ中盤で草太に代替魔術師容疑がかかった時(ネタバレ)、
草太×澪をかなり濃厚に妄想したのは乙女のヒミツです☆(ちっとも隠せてない)

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おと×まほ2

[著]白瀬 修 [絵]ヤス

母親と金色の猫・モエルから半ば強引に“魔法少女”をすることになってしまった少年・白姫彼方。今日もノイズと戦い、学校ではクラスメイト達に弄られる日々を送っていたのだが、突然魔法少女仲間のグレイスが戦闘中に行き倒れてしまう。更に、新たな“魔法少女”や巨大な敵まで現れて—!?
 

女装魔法少年が大活躍する魔法少女モノ第二段。なんか普通に魔法少女モノとして面白かったです。魔法少女モノとして。

しかし、1巻でも同じ不満を書きましたが、主人公である彼方がちっとも男性である意義を見出せていないのが「女装」魔法「少年」モノとしては痛すぎる。確かに全く彼方が男である事を意識していなかったであろうと思われる1巻から比べると作者の人もかなり意識して、一生懸命他の「魔法少女」達との性差を出そうとしてるんだけど、まだまだ弱い。そういう違いを出そうとする描写はあるんだけど、そこで描写される“性の違い”が、こっちにはちっとも伝わってこない印象を受けました。頑張ってる姿勢は評価できるんだけど、正直題材が難易度高くて料理できてないって感じがする。

元々ヤスさんの絵が完璧に女の子のグラフィックなのもあり、余程男らしい行動を取らないと女にしか見えないんですよね。髪の毛くらいはショートカットでも良かったろうに。んで普段は普通に男言葉で、変身中は髪の毛が伸びるくらいの設定にしても良かったんじゃないの?

ただ、見事に彼方と他の少女達の性的な立場が逆転してしまっているのは面白いですね。色々理由をつけてうっかり下半身を触ろうとしてしまうグレイスとか、元々百合属性をお持ちの幾瀬依とか、何かと彼方にイタズラしようとするいいんちょとか。特に恐らくこのシリーズで唯一?の常識人であろうグレちゃんがだんだん周囲(主にモエル)に染められてしまっていく過程は面白かった。この辺りの性の逆転が、唯一このシリーズが「女装少年モノ」である特徴と言えるんでしょうね。(ただ、露骨なセクハラ描写等の関係で大多数の男性相手に門戸を狭めているのもここだといえるから、実際これどうなんでしょうね…)

というわけで、相変わらずこのシリーズ、彼方が男だという現実を直視しなければ普通の熱血美少女バトルモノとして楽しく読めます。特に終盤では上位のノイズである存在“ディスコード”が登場し、グレイス達魔法少女の戦う理由も提示され、更には黒幕の存在まで提示され…と、非常に盛り上がったバトルが楽しめました。黒幕だった“彼女”については、前半から怪しげな言動が目立ったのでよもや…とは思いましたが、予想通りで。新魔法少女(?)である幾瀬依の戦う理由も凄くかっこよかった。ただ、彼方が戦う理由がイマイチ見えてこなかったのがモニョっとしたかな。

グレイスとモエルのでこぼこコンビが今回は最高に良い味出してましたね。モエル、ただのヘンタイ猫と見せかけていい奴だ。

まあでも今回のモエルの一番の名場面は、絶対にこれだけどな!!!↓

「まだまだだねグレ子。
 ———女の子のように見えて本当は男の子。重要なのはそこさ


ああ、作者さん…そこまで萌えポイントを判っていらっしゃるのにどうして女装少年がちゃんと描写できないのさ!!!(悶絶)

何はともあれ、魔法少女モノとしては普通に面白くなってきたし、張られた伏線がイチイチ美味しすぎなので(黒幕らしき彼女とか、3巻では大活躍?っぽい彼女とか…)次回もしっかり買おうと思います。ただ、やはり1巻で挫折した人が多いこの現実を鑑みると、こんなに正統派な美少女燃えバトルをやってるのに、彼方が男の子だという理由で門戸を狭めてしまっているのが勿体無く思えてしょうがありません。

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〈新釈〉走れメロス  他四篇

[著]森見 登美彦

斎藤秀太郎は変わった男だった。自分の才能に自身を持ち、万人を軽蔑し、いつ終わるともしれぬ小説を書き続けていた。時々麻雀に参加しては生活費を稼ぎ、大学留年の記録を一人伸ばし続けていた。そしてある日、「もんどり、もんどり」と叫びながら彼は姿を消した——その数年後、大文字山に出る化物の噂を聞きつけて見回りに行った警察官・永田が遭遇したのは…
 

ライトノベル名言図書館さんの感想読んで手にとった作品。読んだの大分前だったりするんですが、感想書くまでに盛大に時間が空いてしまったなあ…。

「山月記」「藪の中」「走れメロス」「桜の森の満開の下」「百物語」という5つの文学作品を元にした、近代文学リミックス集。メインとなる登場人物やストーリーに連続性は無いのですが“斎藤秀太郎”という一人の変人を軸にキャラクターがつながっており、前の4編で登場したキャラクターたちが最後の「百物語」で集うという構成になっていて、なかなか面白かったです。

どの作品も面白いんだけど、やはり一番面白かったのは表題の「走れメロス」でした。原作は文学に疎い私でも知ってるほどの名作で、男二人の熱い友情の物語…の筈なのに、何でこんなことになってるんだ(笑)これも一つの友情の形なのか…?(多分違う)

ライトノベル名言図書館さんでも触れられていますが、身代わりとなって捕まった友人が自信満々に

「俺の親友が、そう簡単に約束を守ると思うなよ」

と豪語する辺りがとても素敵です。なんか雰囲気はかっこいいのに実はこいつら、すごい馬鹿!という感じがめちゃくちゃツボに来ました。オチがまた実に素敵です。なんというか弁論部の固有結界に取り込まれてしまったとしか思えないw

残りの3作品は原作もおぼろげにしか知らないので、原作をどういう風に料理しているのかわからないのがちょっと残念でした。でも普通に単体のストーリーとして面白かったですね。

「メロス」がツボにハマったので、いつか時間が出来たら本屋大賞を受賞した「夜は短し 歩けよ乙女」も読んでみたいです。

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みずたまぱにっく。2  - This is MIZUTAMASHIRO!! -

[著]ハセガワ ケイスケ [絵]七草

忍がある日、涼橋寮のメンバー全員を巻き込んで「コスプレ部」を立ち上げるとか言い出した。当然生徒会には却下されるのだが、そこから何故か"薔薇の団"全員で廃部寸前の歌劇部と生徒会の五月祭での手伝いをさせられる羽目に。なしくずしに忙しい日々を送ることになったマシロだが、そこに思わぬ落とし穴が…!?
 

男の子みたいな女の子と美少女少年4人が織り成す、学園コメディ第二弾。相変わらず独特のほのぼの感と妙なテンションのギャグが絶妙にマッチしていて、読んでいて楽しいシリーズ。正直「しにがみ」路線よりもこっちの路線の方が向いてるんじゃないのか、とか思ってみたりして。

五月祭の準備でてんやわんやの中実力テストがあり、成績が下がって特待生の基準を下回ってしまったマシロに退学の危機が…—という話で、「エア・メガネ」こと千尋の過去も明かされます。この「特待生」の基準とか、改めて考えると凄い高い基準ですよね。例え1番の成績は取れていないといえど、普通にその基準をクリアしていたマシロって案外かなり凄い。

そして今回はマシロ自身の魅力が大幅にクローズアップ。最初の方は“薔薇の団”の一員になったマシロに近づけばお姉さま達に…という下心が大きくあったんだけど、“五月祭”で彼女自身の魅力に気づいた学生が多かったんじゃないかなと思います。周囲の態度の変化に動揺を隠せないマシロがまた可愛いですね。エアメガネには…元々メガネ属性皆無なのであんまりときめかなかったかな。ちょっと「エア・メガネ」を引きずりすぎという印象も否めなかったし。

まあ何を言っても個人的ベストヒットは 中盤の陽向なんですけども。 なんだか 物 凄 い 萌 え ッ 子 が 出 て き た ぞ !?二重人格萌えとしては物凄く何かを期待してしまうのですが。ここは一つ、早い事陽向メインのお話をやっていただきたく思います!!順当に行けば次は陽向の話になるはずだし、これは3巻が楽しみだぜうへへへへへ。

ところでやっぱりこの作品、かの少女漫画界に咲くドクダミの花・岡田あーみんの蝶名作ギャグ漫画「ルナティック雑技団」の影響を受けてるみたいですね。

「この問題はね、まずじーっと見てみるんだ。しばらくそうしてると文字列がぷっかりと浮かび上がってくるでしょ。そしたら、左脳で文字たちが決闘をはじめて、あとは、右脳が勝ち残った文字をたたえてくれるんだ。ソレが答えだよって!ね?簡単でしょ?」

……ここに天湖森夜がいるよう…。


4088537211ルナティック雑技団 (1) (りぼんマスコットコミックス (721))岡田 あーみん
集英社 1994-03

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夏コミでライトノベル本っぽいの配ってました

夏コミ参加された方、お疲れ様でした!
いやあやっぱり直前ギリギリになれないジャンルの本を作るとか、無茶するもんじゃないですね!

結局「突発ライトノベル本 お試し版」ということで12Pの薄いものを無料配布してました。別ジャンルのスペーだった割には貰っていただけたかと。貰ってくださった方ありがとうございます!

ブツの詳細はこんなかんじでした。
 ↓ ↓

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とらドラ5!

[著]竹宮 ゆゆこ [絵]ヤス

文化祭を控えたある日、いつものように夕飯の買い物をしていた竜児と大河の前に大河の父親が現れる。"大河とよりを戻したい"という父親の言葉を喜んだ竜児は、必死に渋る大河を説得して親子の関係を修復させようとする。大河も満更ではなさそうな様子だったのだが、それを聞いた実乃梨が意外な反応を示して!?
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うわ?今回ヤバイよ色々な意味で最高傑作??!!!!

今まで盛り下がり気味だった文化祭を盛り上げるため、生徒会が用意した最優秀クラスへの“ご褒美”につられて盛り上がる文化祭の裏で、大河と彼女の父親の話が進行します。なんだかんだいって父親の事で頭が一杯な大河を見た竜児が大河にヤキモチを焼いたり、そんな大河を巡り実乃梨と竜児が激突したり、竜児や大河の複雑な家族関係が垣間見えたり…と今までに無く重い展開が続きますが、そんな中でも各キャラクターの魅力がぎゅっと凝縮されていて、めちゃくちゃ惹き込まれました。

大河と竜児の関係ももちろんいつも通り良いのだけど、今回も4巻に引き続き亜美と実乃梨がめちゃくちゃ素敵です。特にラストの実乃梨の独白が、いかにも“恋”よりも女の子同士でワイワイやっていたい年頃の女の子の発言って感じでめちゃくちゃ可愛かった。「私、レズなのかな」には噴きましたがwあと、こういうときだけ喋り方がまともになるのも個人的にはツボだったり。

つかもう、4巻以降のみのりんの魅力は正直神がかってる!!

亜美はすっかり竜児に“気を使わなくて良い友達”ポジションを確立されてしまっているようで恋の戦線(笑)からは脱落気味?でも自動販売機でのやりとりでの亜美が凄くかっこよくて素敵でした。竜児も言うとおり、一人だけ一足先に大人になってしまった印象というか、離れた位置から皆を見ているようなお姉さんポジションが板についてきて凄く魅力的。逆に亜美ちゃん全開としか言いようが無いミスコンでの姿も忘れられないけどw

ミスコンの舞台で打ちのめされた大河が舞台上で強く立ち上がるシーンは凄くかっこよかったのですが、後の実乃梨の独白を聞く限り既に何度も受けた傷だからこそすぐに立ち上がれたというのが正解なんでしょうね。一番強そうに見えて、女性キャラの中で一番脆いのが大河なんだろうなあ。でもそんな彼女に少しでも早く近づきたいと障害を乗り越えて必死に疾走する竜児が凄く印象的でした。ラブコメなのに、めちゃくちゃ熱かった!!恋愛模様も大河に転ぶか実乃梨に転ぶか良い具合に混沌としてきて、先が読めません。ほんと続編が楽しみ。

しかし、ラストの北村の行動だけが少々唐突で微妙に不服。竜児と踊るものだとばっかり思っていたので実に不服ですよ。つか今回そんなフラグ立ってたっけ?竜児側に実乃梨フラグが立ったから強制的に大河イベントが変更されてしまったのか!?(違う)

スピンオフを見る限り、北村はすみれに…っぽかったし、本編でも今回はどちらかというと目立ってなかった印象なのですが。うーん、わからない。

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「なかのひと」年齢・性別解析からいろいろ妄想してみる。

「なかのひと」で年齢・性別解析が追加されてますね。
個人的にこのブログを読んでいる方の男女比率は結構気になっていたので早速眺めてみることに。


なかのひと
うわあ…予想はしてましたが、女性率低ッ
ジャンル的に男性率が高い事はある程度予想していましたが
せいぜい男女で6:4くらいはあると思ってましたよ!

巡回しているラノベ感想系サイトさんでも女性の管理人さん(だろうと思われる人)って言うと
「読了本棚」の月季さん「Reading*book」の各務桜花さんくらいしか思い当たりません。
やはり女性だとライトノベル(の感想)に関心のある人ってあまり居ないのかもしれませんね。
そういえば、同人腐女子サイトである本サイトの日記からこちらの感想にリンクを貼っているのですが、
ためしに調べたら1ヶ月に10アクセスも無いみたいです。
(アクセス数の違いもあるけど/あちらは日計20アクセスあるかないかなので)

ただ、アクセス解析の結果を見る限り女性読者はやはり
女性向けレーベルのライトノベルを好む傾向にあるのは確実だと思います。
毎月の「面白検索ワード」を書くために解析を見ていると
「○○×■■」とか明らかに女性向けな言葉で検索をかけてくるのは
高確率で女性向けレーベル(特に角川ビーンズ)ですからね。
管理人の性別以上に取り扱っているレーベルが関連しているのは確実でしょう。
したがって、電撃・富士見・角川スニーカーの感想が大部分を占めるうちのブログの女性率が
著しく低いのはある意味当然といえるかもしれません。

つまりうちのサイトの場合、「まるマ」と「彩雲国」の感想を書いていなければもっと女性率が低いということかー!

ビーンズ以外で明らかに腐女子率が高そうな検索ワードの多い作品は
殆どどんぐりの背比べ状態ではあるのですが意外にも「Fate/Zero」と「禁書目録」が多め?
「Fate/Zero」はイスカンダル&ヴェイパーがツボにはまった人が多い模様。
まあFate自体元々女性人気が高いエロゲーだしね…(そんな私も型月厨)

「禁書目録」だと一方通行受と当麻、ステイル関係の
カップリングで検索かけてくる人が定期的にいらっしゃるような気がします。

比較的女性人気の高そうな「ハルヒ」「キノ」と、「ムシウタ」は
普段は割合男女カップリングで検索かけてくる人が多いですね。
(でも多分CP表記で検索かけてくるのは高確率で女性だと思うんだよな…)

ところで7月の検索ワードですが、時間が無くてネタにする時間がなさそうです。
一言でまとめれば、皆、黒星先生のリクシズに脊髄反射しすぎ!!でしょうか。

そんなこんなで数値的に女性率の低いことが実証されてしまった当ブログですが、
今後も男性の目はあまり考えずに元気に腐ネタを拾っては
ハァハァしていく予定でありますので
生暖かい目で見守っていただけますようよろしくお願いいたします。
あ、偶然このブログを見た腐女子の皆さんは是非こっちのエントリも合わせて読んでラノベにハマってくださいね☆
(大分前に書いたネタなので、いろいろとつたない部分が多いですが…)

個人的には他のラノベサイトさんの男女比率はもちろんなのですが、
同じ女性管理人である月季さんとか各務さんのブログや、
女性レーベル感想率の高い男性の方のブログの男女比率が気になるな?とか思ってみたりっ。

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バカとテストと召喚獣 2

[著]井上 堅ニ [絵]葉賀 ユイ

試召戦争の最後で大ポカをやらかし、「畳に卓袱台」から「ござにみかん箱」に教室設備を落とされてしまったF組。身体の弱い姫路瑞希に至っては両親が体調や生活環境を心配して転校まで視野に入れている始末。彼女の転校を阻止するため、そして少しでも設備を良くする為に明久達は春の「清涼祭」で催される出し物の成功と、「召喚大会」での優勝を狙うのだが…?!
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勝てば老朽化した旧校舎の改修を行ってくれるという密約を学園長との間に取り付けた明久&雄二の文月学園最低コンビ、人呼んで『修学旅行のお土産コンビ』がタッグを組んで召喚大会に出場。一方で教室の設備(みかん箱&ゴザ)を少しでも改善しようと文化祭の出し物にも気合を入れるのですが、営業妨害や嫌がらせを受けて…—というお話。相変わらずのバカたちが繰り広げるバカ模様は絶好調。章始めの「バカテスト」も半分文化祭仕様で笑わせてくれます。電車の中でこの本を読むのは、人として駄目な気がするよー!!(←続きが気になってうっかりやってしまった)

1巻を読んだ時はバトル要素にあまり魅力を感じられなかったというか…アイデアは面白いけど単なる点数の見せ合いっこになってしまっている印象を受けたのですが、2巻ではそこらへんのバトル話が結構面白くなってきました。ある時は明久が《監察処分者》の慣れを逆手にとって自分よりもずっと点数の高い相手を打ち倒し、またある時は雄二が悪知恵を振り絞り……と愉快痛快な試合内容にニヤニヤ、時に爆笑。

そして何より、決勝戦の燃えっぷりは半端じゃありません。ラノベ界最低のバカが見せる一世一代の頑張りに、ひたすら胸をアツくするべし。マジで、あの点数を見たときには胸が熱くなった。ボロボロになっても仲間の声で立ち上がり、決勝戦の相手に立ち向かっていく明久に燃えた。正直なところ、このギャグコメでこんなに熱くなるとは夢にも思いませんでした。

アイデアの勝利でテンションの高い1巻、とにかくバカと熱いノリでどこまでも突っ走る3巻と比べて、試験召喚バトルメインになる2巻は全体的にお得意のギャグは控えめな部分がウィークポイントととられがちのように思われますが、ためしに1度読み返してみるともうとにかく見所満載で、凄かった。召喚大会決勝戦も最高ですが、拉致されたヒロイン達を助けに行った明久が、チンピラたちの非道な行いにマジギレするシーンはマジ最高。普段明久って、自分より年上のキャラには一貫して敬語を貫いてるというのに、本気でキレた時に一瞬だけ思いっきり本音が爆発する瞬間があるんですよね。そういう細かい燃えポイント発見してしまうと、ギャップ萌えとしてはもう……!!

……ああ、今こそ言おう。明久かっこいいよ明久!!!


【以下、腐女子発言注意!】


ちなみに、そんな圧倒的な「燃え」でお送りする2巻ですが、強烈な「萌え」の存在も忘れてはなりません。男性向・女性向どちらにも対応できる幅広いニーズにお答えして素晴らしいめくるめくる萌えの世界が貴方を待っています。

「性別:秀吉」という、ラノベ界の歴史に残る名(迷)言を産んだのもこの2巻です。最早男という性別を超越した秀吉の萌えはまさに萌えの新境地。しかもチャイナとか緊縛とかセクハラとか、殿方向けのシーンもばっちり完備されております。私も当然萌えました、萌え転げましたとも!!

そして同時に、2巻は明久の萌えキャラ化が始まった、記念すべき巻であります。正直、メイドさんになって正体気付いてない常夏コンビからセクハラ目線を向けられる明久のシーンだけでご飯10杯喰える。あと雄二と明久のコンビに最もスポットが当たった巻になるので、雄二×明久で友情カップリング萌えを楽しみたいなら2巻は絶対必読。そのカップリングを妄想しながら読むと、最初に女子更衣室に隠れてた明久と雄二が鉄人から逃げ回るシーンとか、明久と雄二が喫茶店のテーブルをゲットするために校内を駆け回るシーンとか、あのシリーズ最燃えエピソードともいえる決勝戦のアレとかが5味くらい違った味を持って貴女に襲い掛かるに違いありません。だ、だから「相棒」呼びは反則だと………(ブシャアアアアア)

更に決勝戦の後、雄二から語られる「あの」エピソードにいたってはもう正直貴様ら同棲してたのか!?毎晩どっちかの家でお勉強会だったのか!?一晩中ってつまりお泊り会だったのか!?今すぐ答えろ貴様ら!!!!!と熱く問い詰めたくなること請け合いです。井上先生、いつか是非とも、お勉強会の様子を事細かに書いてくださ……





結論:明久かわいいよ明久。
3.5巻の「僕とバイトと危険な週末」の明久に萌え転げた貴方、一度2巻を読み直してみませんか?

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バカとテストと召喚獣

 

「こんな教室は嫌じゃああっ!!」アホの明久は叫んだ。ここ文月学園では、進級テストの成績で厳しくクラス分けされる。秀才が集まるAクラスはリクライニングシートに冷暖房完備だが、彼のいる最低Fクラスの備品はボロい卓袱台と腐った畳だけ。明久は密かに憧れる健気な少女・瑞希の為、組代表の雄二をたきつけ対クラス戦争を始める。それは学園が開発した試験召喚獣を使い、上位の教室を奪うという危険な賭けだった!?第8回えんため大賞編集部特別賞受賞作。 (「BOOK」データベースより)

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上半期ラノサイ杯第一位の作品。「ライトノベル読もうぜ!」さんの感想を読んで以来、密かに気になっていたのですがラノサイ杯がキメ手になって漸く手にとって見ました。

噂には聞いてたけど噂を遥かに超えてバカだーーーっ!!!
なんていうかもう、とにかくバカです。バカとしかいいようがありません。バカな奴らがバカばっかりやってるお話です。やっばいこれはドツボ。

学園ではクラスの待遇に差を付け、その代わり下のクラスの生徒はテストの成績によって強さが決まるという“試験召喚獣”を使ったバトルを他のクラスに挑み、設備を入れ替える事が出来るという方式で生徒達の向学心を煽るシステムを採用しており、これがまた面白い。イマイチバトルシーンは迫力が無くて単なる成績の見せ合いっぽい印象は受けるんだけども、このシステムを考え付いただけでも90点はあげちゃう。だって自分のテストの成績で召喚獣の強さが決まるとか、下克上可能とか、すごく楽しそうじゃないですか!私だったら自分の召喚獣に腕輪装備させるために頑張って勉強しちゃう(かもしれない)よ!?張り切ってテスト受けまくっちゃうかもしれないよ!?日本の教育機関はゆとり世代対策として早急にこの「試験召喚システム」の実装を急ぐべきだっ!!

ひたすらバカな話ではありますが、成績がほぼ全てを決めてしまうシステムの中、最低な成績のFクラスが悪知恵を駆使して上のクラスを攻略していく姿は結構熱いです。こういう“明らかに敵わない相手に向かって勝ちあがっていく底辺の人々”というようなお話は凄く好き。これだけ持ち上げておいて、ラストにちゃんと恐ろしいオチをつけてくる辺りにも「ギャグ小説」としての一種のこだわり的な何かを感じます。あと、章ごとに差し込まれる「バカテスト」は本気で笑いが止まりませんでした。オバカ全開な回答も面白いんですが、それ以上に先生の冷静なツッコミに爆笑してました。

キャラクター的には瑞希や美波と明久のかみ合わないやり取りにもニヤニヤしていたのですが、大方のご推測の通り秀吉にハァハァですよー。個人的にはもう少し男の子らしさを強調してくれると萌えるのですが、まあでもああいう女の子だと見ても非常に好みなキャラクターでした。ただ、制服がブレザーで秀吉のカットがいい具合に上しか出ないもんで、男性だと思わせる要素が皆無なんだよなー。好きなキャラではあるのですがびしょーねんキャラとしては失格ですね。

そういえば瑞希が明久と雄二の関係を危ぶんでいるというシーンがありますが、個人的には秀吉×明久を押したい。

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Dクラッカーズ・ショート 1 欠片?piece?

[著]あざの 耕平 [絵]村崎 久都

「エリゴル」は自分の"細胞"を構成するメンバーの一人が組織を裏切っていると聞きつけ、追跡を開始した。実働部隊である自分達にとってオーナーですらないその裏切り者を始末するのは簡単だろうと踏んでいたのだが、逃げ込まれた遊園地でことごとく裏をかかれ…!?
 

「Dクラッカーズ」シリーズの短編集。各キャラクターの過去、本編シリーズを補完するような短編に、ファンタジアバトルロイヤルに掲載された未収録作品を収録してます。どの作品も楽しく読めましたが、個人的なお気に入りは梓と景の過去の一幕を描く「台風?storm?」、本編の内容を敵側から補完する「序曲?prelude?」、千絵に振り回される水原を描いた「休日?holiday?」です。

「台風?storm?」は今の関係とはちょっと違った二人の微笑ましい姿が見れて素敵でした。特に本編ではどこかミステリアスな魅力のある景ですが、この短編では素晴らしいヘタレという素顔を覗かせてくれます。いやあヘタレいいよヘタレ。

そして"ヘタレ"といえばいろいろな意味で最強なのが「休日?holiday?」。腹ごなしに街に出たら偶然千絵に会い、なしくずしに彼女の行動に巻き込まれて?…という、ヘタレ全開な水原のお話。元気爆発というか、もはや暴発気味の千絵に振り回される周囲の姿に始終笑いが止まりませんでした。本編がシリアスしてるので、こういう短編はすごく癒されるw

「序曲?prelude?」は本編1巻での"セルネット"側の動きを追うお話。梓に"彼女"が憑いていた原因とか、松崎祐子が細胞に抜擢されたり、真里奈が飛び降りた理由なんかが描かれて、なかなか面白かったです。そういえば松崎祐子が「"F"よしも下は嫌」というような場面がありましたが、これも何か理由がありそうですよね。水原辺りをライバル視してたとかありましたっけ?1巻読み返してみようかなあ。

読みきり版「Dクラッカーズ」はストーリーの大まかな内容は1巻と一緒なんだけど雰囲気とかがぜんぜん違って、その違いを感じながら読むのが楽しかったです。本編の1巻と比べると圧倒的に景のジャンキーなイメージが強調され、全体的に暗いです。ぶっちゃけ、最大の差は千絵が居るか居ないかってことなんだけど、彼女が出てこないだけでここまで印象が変わるとは。暗すぎて一般受けしなさそうな感じはするけど、こっちはこっちでかなり好みでした。

その他の短編もすごく面白くて、満足な一冊でした。今月発売される、本編の続きも楽しみ。

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