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闇の皇太子 宿命の兄弟

[著]金沢 有倖  [絵]伊藤 明十

「光があれば影もできる―この世を支えている“影=闇”の世界があるかもしれない」人好きされる后に紹介された、主神言という少年が告げた言葉。謎の言葉を不思議に思いつつ、なぜかとても懐いてくる言を京都案内していた后は、今まで目にしたこともなかった異形のものに襲われる!さらに“安倍晴明”なる(名前以上に行動が!)怪しげな人物が后を追いまわし始め…。后の周りに続々と集結する12神将とは?そして言の正体とは―!?個性的すぎる闇の後継者たちの物語が今、始まる。 (「BOOK」データベースより)

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噂には聞いていたけど予想以上にBLだった。

なんていうか、必要以上に物語に女子が絡んでこない不自然な世界観、という意味で大変BLだった。女子がいないわけじゃない(でも2人しかいない)けど、基本的にキャラクター相関がほぼ同性同士により構成されてることにびっくりした。というか開始100Pもいってないのに主人公がいつ押し倒されてもおかしくない気がする(ただし男に)というのもなんかすごいな!

愛情に飢えたブラコンヤンデレ弟×人の良いおにいちゃん、という組み合わせは大変美味しいんだけど、とにかく開始直後から弟→兄への愛情度MAXな上、その後かなり早い段階で兄もデレモードに突入してしまうのが個人的にはちょっと物足りず。特に言はギリギリ「一目ぼれ」ではないわけだから、もう少し激的な変化が欲しかったなあ。

后のデレに至っては、もう超常的な何かで説明しないと説明がつけられないレベルで……うーん。いくら困ってる相手をほっとけない性分とはいえ、弟とはいえ、初対面の相手に対してここまでデレてしまうのは不自然に思えるというか……ややデレ方が不自然だったので何らかの裏設定的な理由がありそうな気がするんだけど……あったらいいな…。とりあえずキャラクターの関係は結構好みだし、聞いた所によると結構巻を重ねると面白くなるらしいので2巻以降に期待してみます。

……后を女の子にしたらまだ乙女ゲー的展開で無理が無いのに、って突っ込みは野暮だよね?

本日の騎士ミロク5

[著]田口 仙年堂  [絵]高階 聖人

「じゃ、行ってくるね」なんでもないことのように言い、ミーヤー姫は戻っていった。一度はなんとか脱出できそうだった王宮―動く死者の群れと、邪悪なベトの魔導士が待つ地獄の中へ。「ミーヤー、俺も行く!」走り寄ろうとした俺、ミロクの腕をディアートがつかむ。わかってる。人質の命を救うためのギリギリの決断だって。ミーヤーの背中は凛としていた。でも、俺は聞いたんだ。祈るような声を。「…必ず、助けに来てよ」ゾンビVS赤目隊、反撃ターン開始。ベト編クライマックス。 (「BOOK」データベースより)

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4巻から続くペド編の完結編。

うーん、先月末に出た「魔王城」の方が猛烈に面白かったので比べてしまうのかもしれないけど、なんか盛り上がりに欠けるなあ。面白くないわけではないんだけど、今回は物語の焦点が完全にミロク&ジュジュではなくてミーヤー&ヴィジャに寄ってしまったからだろうか……ミーヤーの「種」の加護を受けたヴィジャが強かった分、主人公であるはずのミロク達が完全に脇役になってしまった印象を受けました。なんか今回のミロク、ヴィジャの後ろでドヤ顔してそうなイメージがあるんだよね……

他にも敵の作り出した「ゾンビ」達の扱いや末路とか、なんか全体的に「らしくない」というか、ちぐはぐな印象を受けてしまった。前巻のラストから胸のすくようなミロクの大活躍を期待してしまっていたせいもあるけど、ちょっと全体的に残念な感じでした。

しかし新たな赤目隊のメンバーとなったディアートはとても美味しいキャラだなあ。悪態をつきながらさらっと隊長の無茶振りをこなしていく姿にニヤニヤします。「なんでもこなす」赤目隊の個々の役割分担の話とかもとても面白かったです。

忘却の覇王 ロラン

[著]吉野 匠  [絵]望月 淳

戦争に終止符を打つための婚儀から王女を救い出す――王室警護隊長ロランの選択は、帝国の存続を揺るがす危険な賭けだった。失われた世界の遺物、LT兵器。歴史から姿を消した魔族。敵軍総帥アメンティの野望。さまざまな謎と思惑が交錯する中、ロランは自らの運命と出会う――。「レイン」シリーズの吉野匠が贈るファンタジー巨編、開幕。

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政略結婚させられそうになった王女の命により、彼女を結婚式場から盗み出した王室警備隊長ロラン。ただ逃げるだけなら簡単な頼まれごとだったのだが、エトワールは自分のせいで窮地に陥る母国を救い出せ、というとんでもない難題をつきつけてくる。危機的状況を打開するため、ロランはとんでもない計画を思いつくが……!?という王道ファンタジー。挿絵が「PandraHearts」の望月さん!!ということで久しぶりの表紙買いでした。

お転婆だけど心優しい王女・エトワールと腕利きだがやや(?)俺様なロランの(元とはいえ)主従とはとても思えないやりとりが美味しかった。わがままで自分勝手なように見えて実は心優しく責任感の強いエトワールと、なんだかんだで彼女の悲しむ顔を見たくないロランが時折見せるお互いへの気遣いにニヤニヤする。途中で二人の旅に加わったシオンを交えての三角関係なやりとりもポイント高し。

ファンタジーな世界観設定や本線の物語の展開にはあまり興味を持てなかったんだけど、まだまだ序盤という感じなのでこれから面白くなるのかなという気も。魔法の設定とか一部置いてきぼりをくらってる感が凄くあったんだけど、この辺は気にしてはいけないのか。

2巻を買うかどうかは、運よく発見できるかにもかかってる気がする。ガンガンノベルズってマジで、影が薄いというか売ってるところをあまり見かけないのですけど……。

天使から百年 魔人と主人と廃棄物

[著]野梨原 花南  [絵]ここのか

「あたしはカイの魔人で力。あなたの敵は、あたしがやっつける」魔人・フジシロユイカは、カイに笑ってそう告げた。「今すぐ理解して欲しいのは、あたしは、あなたのものだってこと」この世界にはロードリーという、敵がいる。異形の彼らに対抗する適性が認められ、ターヴィス学院に強制入学させられた、英雄の末裔の少女・カイ。戦うために、彼女は別の世界の魔人と契約した。光と共に現れた自分の魔人を見て、カイは思う。人を殺す敵に立ち向かうなんて、こわい。本当は逃げたい。ここよりマシなどこかへ行きたい。でも、できることがあるなら。―それをやるしかない。これは、世界に立ち向かう方法が見つからない、少女たちの物語。(「BOOK」データベースより)

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異形の存在「ロードリー」に対する適正のあると判断された人間たちを半ば強制的に生徒とし、それに立ち向かわせるため設立されたターヴィス学院に入学する羽目になったかつての英雄の子孫・カイ。入学式の日に突如現れたロードリーに立ち向かったところ、魔人を名乗る少女が現れて……というお話。

戦う事を忌憚し、自らを恥ずかしい目にあわせる(※戦闘シーンがとてもエロい)魔人「フジシロユイカ」に対して警戒と拒絶心丸出しなカイが少しずつ1人の少女としての「藤代唯香」に触れ、仲良くなっていく様子にとてもニヤニヤする。全体的に重苦しいものの漂う世界観の中、女の子二人ならではのキャッキャウフフなふれあいが一筋の清涼剤でした。

また、魔人システムの初成功例として常にロードリーと最前線で戦わなければいけないという過酷な運命を背負わせてしまった二人に対して、少しでも彼女達の負担が軽減されるようとする周囲の人たちの心遣いが温かい。特に同級生のジャンセンが微笑ましいのなんの。ユイカとの初対面でのヘタレ全開なやりとりには爆笑しましたが、ヘタレで役立たずながらも少しでも二人の役に立とうと奮闘する姿に心温かくなりました。

しかし、終盤の展開が些か急激すぎて、正直何がおきているのかさっぱりわからなかった……ユイカの住んでいる世界(=現実の日本?)に飛ばされた時は一瞬本気で何が起きたのか解らず。そして突然全ての始まりである時代の話に回想でぶっとんで……次巻はタイトル的にそのまま過去話なのか?うーん……とりあえず、次の巻で色々解らずモヤモヤしっぱなしなのが解消されるといいなあ。

それにしても、ユイカの戦闘シーンがエロい。
カイのキメ台詞(?)である「お帰しして」という言葉の上品さと、実際やってくる攻撃のエロさ・ユイカ側の台詞の下品さのギャップがさりげなく美味しいですね!

イリヤの空、UFOの夏 その1

[著]秋山 瑞人  [絵]駒都 えーじ

「6月24日は全世界的にUFOの日」
新聞部部長・水前寺邦博の発言から浅羽直之の「UFOの夏」は始まった。当然のように夏休みはUFOが出るという裏山での張り込みに消費され、その最後の夜、浅羽はせめてもの想い出に学校のプールに忍び込んだ。驚いたことにプールには先客がいて、手首に金属の球体を埋め込んだその少女は「伊里野可奈」と名乗った…。おかしくて切なくて、どこか懐かしい…。ちょっと“変”な現代を舞台に、鬼才・秋山瑞人が描くボーイ・ミーツ・ガールストーリー、登場。 「(「BOOK」データベースより)

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普通の少年が不思議な少女と出会うボーイ・ミーツ・ガール。以前一度1巻だけ読んだ事があったのですが、数年単位で放置していたので1巻から読み直し。

1巻の時点だと、伊里野が何か「普通の人間ではない」ことは伝わってくるんだけどそれ以上の事は判らず、いかにもワケありげな展開や台詞が目白押しで凄くもどかしい。とりあえず早く2巻を読めって事なんでしょうがもうちょっと1巻の内にネタばらししてくれても……と思わなくも無いなあ。

シリアスで謎だらけな1?2話よりも浅羽とイリヤのデートを様々な人が追跡する3話「正しい原チャリの盗み方 前編」のほうが楽しめたかな。なんだかんだといいながらかなり兄バカな浅羽妹やら奇人変人な天才型の先輩・水前寺やイリヤの周囲にいる人々のドタバタしたやりとりにニヤニヤしました。

とりあえず、なにはともあれ2巻…という感じのお話なので、続き楽しみ。

とらドラ・スピンオフ!3 俺の弁当を見てくれ

[著]竹宮 ゆゆこ  [絵]ヤス

北村の祖母が作った超豪華三段お重のお弁当を見て、竜児の主婦魂に火がついた!―表題作「俺の弁当を見てくれ」。忘れものを取りにみんなで忍び込んだ夜の学校で目にする、お馴染みの面々の残念な未来とは―「不幸のバッドエンド大全」。もしも竜児が定食屋を開いたら、お手伝いは北村でお客は大河と実乃梨だけ!?―「ドラゴン食堂へようこそ」。などなど海賊本掲載作から各種商品特典まで、文庫未収録の掌編・短編を完全網羅!もちろん書き下ろしもあります。超弩級ラブコメ番外編、再び登場。 (「BOOK」データベースより)

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文庫未収録の短編を中心に収録した短編集第三弾。面白い短編はもちろん面白かったんだけど、面白かったものとイマイチなものの落差が激しいなあ……特に電撃の特別冊子系に載った短編は「あれ?これだけ?」というものが多くてどこか物足りなかった。いえ、収録してくれるだけありがたいといえばありがたいのですが……

個人的に面白かったのは「不幸のバッドエンド大全」「ラーメン食いたい透明人間」。「不幸のバッドエンド大全」はPSP版「とらドラ!ポータブル」の限定版についていた短編なのですが、実乃梨と北村の「バッドエンド」の内容が本気でこわい。いろいろな意味で恐ろしい……大河と亜美の「バッドエンド」もある意味身近な恐怖で恐ろしいといえば恐ろしいなのですが、なんかあの子達はなんだかんだで楽しくやっていきそうなイメージが…。

書きおろしの「ラーメン食いたい透明人間」は、大河が転校した直後の能登と木原のお話。大河や竜児や亜美達のすぐ近くにいながらどこか彼等の「輪」のなかには加われなかった二人が、竜児や亜美に対して抱いていた複雑な気持ち、同じ位置で悲しみを分かち合えない悲しみみたいなものが胸を打つ。最後で精一杯の勇気を出した能登の行動にニヤリとしました。この2人は少しずつ距離を詰めていって幸せになって貰いたいなあ!

断章のグリム12 しあわせな王子(上)

[著]甲田 学人  [絵]三日月 かける

大きな黒い霊柩車のような不審な車。かつてこの車を見た翌日、隣の家族は忽然と姿を消した。その同じ黒い車が、密かに想いを抱く浅井安奈の家の前に停まっている。安奈はあまり幸福とは言えない学校生活を送っている可憐な少女で、趣味を通して最近少しだけ仲良くなってきたところだった。膨れあがる不安感に押され家の中に忍びこんだ多代亮介は、傷ついた安奈を連れ出して逃亡した。蒼衣が深い傷を抱えた一週間後。処分しそこなった“泡禍”被害者を探すため、瀧修司と可南子の工房を訪れた蒼衣たち。だが、可南子に対して雪乃は恐怖を感じずにはいられない。雪乃は“生き返り”という概念に疑問が隠せず、そして―。悪夢の幻想新奇譚、第十二幕。(「BOOK」データベースより)

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「葬儀屋」コンビの元で起きたトラブルが少しずつ大きくなり、やがて「童話」の泡禍に……というシリーズ第十二巻。

例によって上下巻構成なので現時点ではあまり触れる事がないですが、やはり一番大きかったのは蒼衣の「断章」に関するあれこれ。序盤にそれを「断章」として自らの力にしてからは殆ど忘れられたかのように思われた彼が抱え込んだ幼なじみに関する「泡禍」がとある事件をきっかけにして浮かび上がり、非常に不安定な状態に。もちろん、彼の抱える人格の歪みなんかは泡禍の所為なんだけど、それが事態を更に酷いほうへ持っていく気がして、不安で仕方が無い。「しあわせの王子」の泡禍以上にこちらのほうが心配……

とか思ってたら最後が!!!
ある意味でこのシリーズらしい、凶悪な引きにすっかり現実(?)に引き戻される思いでした。亮介の思いにはどこか異常なものを感じていたけど、それがこんな形で出てくるとは……とりあえず次巻を読んでからじゃないとなんともいえませんが、次巻が楽しみです。

ムシウタ 10.夢偽る聖者

[著]岩井 恭平  [絵]るろお

「あたしには“虫”を消しちゃう力があるんですよ」。南金山叶音がついた、ひとつのウソ。そしてカノンのウソを守るため、沢山のウソをつき続ける虫憑きの少女・環。その環の能力により、カノンの周りに虫憑きが集い始め、ついには“神”として崇めるようになる。そしてウソを完成させるため、ついにはハルキヨや杏本詩歌を生け贄に捧げることになり―。今、虫憑き世界を揺るがすトリガーが引かれる。(「BOOK」データベースより)

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約2年半ぶりの本編新作。カノンと環、二人の優しい『嘘つき』のお話。

カノンがついた「“虫”を消す力がある」という些細な嘘がどんどん大きくなり、最早取り返しのつかない所まで広がっていき、その「嘘」を突き通し、何の力も持たない親友を護るためには手段を選ばない環と、自らの元に集まってしまった人々を護りたいと思ってしまったが為に環と行き違ってしまうカノンの姿が痛々しい。お互いを思ってついた「嘘」が二人自身を傷つけていく姿が心に痛くて仕方ありませんでした。

“ふゆほたる”やハルキヨをはじめとして、多くの主要キャラ達が二人の元に集まる中、何気に完結した「bug」の話や本編6巻、7巻のキャラクターの話が出てくるのが懐かしい。特に『槍使い』について語るハルキヨの姿にはニヤリとせざるをえなかった。そういえば意味ありげに出てきた鯱人が結局どのくらいまでカノン達と関わったのかが気になるわけですが……これは今後への伏線なのかなあ。

そして珍しく「あの人」が出ないと思っていたら、最後で…!!やっとのことで望んだ『力』を手に入れたカノンと、最後に満を持して現れたもう1人の主人公の姿に思わず胸が熱くなりました。そろそろ大助の本編での活躍はあるのか!?次巻が楽しみ……というか次巻はもうちょっと早めにだしてくださ(強制終了)

しかし、最後にカノンが手に入れた能力、あの人によって与えられた能力だとおもうと……今後の伏線かなあ、と思わずにいられない。

もいちどあなたにあいたいな

[著]新井 素子  

なんだか変!いったい何が起きてるの?大好きな和おばさんは、愛娘を亡くして大きなショックを受けているはず、だからあたしが力づけなくちゃ。でも、それにしても。―何かがおかしい。澪湖は、その謎を探り始める。失われた記憶と、関係のなかで醸成され増幅される呪詛…著者ならではの軽妙な文体でつづる濃密な物語。 (「BOOK」データベースより)

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やっとの思いで生んだ子供を亡くしたばかりの和(やまと)の様子がどうもおかしい。小さな違いが積み重なって、どうしても「別人ではないか」という正体不明な不安がぬぐえなくなって……という些細な疑念つきをきっかけに、彼女の姪である澪湖が少しずつ彼女の過去と謎に迫っていくお話。

和を「やまとばちゃん」と呼んで慕う澪湖のほか、和の兄であり澪湖の父親でもある大介、母親の陽湖、という3人それぞれの視点から物語が描かれていき、その3人それぞれが和を支点にして全く違った想いを抱いているのが印象的。序盤の澪湖の思考展開はかの「おしまいの日」を思い出させるものがあって「またそっちのルートか!?」とビクビクした新井素子好きは私だけではないはず。

ちょっぴり不気味で不穏な雰囲気が漂う中、唯一の癒しだったのが澪湖の相談相手であり本作の『探偵役』であり、自称「オタク」の木塚君でした。何かと暴走しがちな澪湖を上手くいなしつつも否定せず、オタクならではの(?)中二病あふれるぶっ飛んだ意見を展開する彼の姿が頼もしい。正直途中から物語り本線よりも木塚君のイケメンっぷりが気になってしかたありませんでした。ていうか明らかにそれを「オタクだから」で片付けてしまうのは惜しい程の超ハイスペック+眼鏡を取るとイケメンってどういうことだ木塚君結婚してください。

正直、他の新井作品と比べてしまうとどうもパンチが弱いというか……微妙に物足りなかったかも。この手の新井作品が持つ共通の「黒さ」とか「救われなさ」みたいな何かが、本作の「探偵役」にしてヒーロー的役割を果たした木塚君の登場によって打ち消されてしまっているみたいな気が。終盤で明かされた和の正体と彼女の「不幸」には驚きましたが……。

本日の騎士ミロク4

[著]田口 仙年堂  [絵]高階 聖人

「だーかーらー!俺はジルサニアの騎士なんですってば!」「なんでジルサニアの騎士が竜に乗って来てんだよ!」「そ、それは俺がオウガンの出身だからで」「やっぱりオウガン人なんじゃないか!」だあああああっ!!剣バカの俺に、説明なんて求めんなッ!ジュジュを守って重傷を負ったトーラットを癒してもらうため、飛竜を駆り治癒魔法の発達したベト神聖国に飛んできた俺、ミロクとウサギのビスマルク隊長。でもいきなり不審者扱いされるわ、曲刀剣士ヴィジャにのされるわ、やけに色っぽいミーヤー姫に夜ばいをかけられるわ、案の定の大混乱。しかも翌朝大事件が勃発し!?何なのこの国、ジュジュ、俺、大人の段階上っちゃいそう。 (「BOOK」データベースより)

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前巻ラストで重傷を負ったトーラットを治療するためベト国へやってきたミロク&ビスマルクが、守るべき王女の居ない異国でまたもや謎のトラブルに巻き込まれて……なベト国編・前編。

赤目隊の女子組が全員居残り……ということで、なんとも男子率の高いお話だったなあ。ミロクと似たような立ち位置に居るミーヤー姫の護衛の少年・ヴィジャやら、今回意外な活躍を見せるディアートなどなど、メイン以外でも男子の活躍が目立つ巻でした。そして田口作品ではきっと珍しい、女子向けサービスも……!!やべえミロク受に目覚めそうだった勘弁してくださいごめんもっとやって

多勢に無勢な状態でもニンジン1本で切り抜けちゃうミロクはやっぱり凄いんだけど、今回は守るべき王女と、そして本来の獲物がもてない状態で本気を出せずもどかしい展開が多め。次巻ではジュジュとミーヤーの前で思う存分本気を出すミロク&ヴィジャが見たいなあ。あと色々な意味でトリックスターとなりそうなディラートに期待、超期待。あとはっちゃけ度合いが今回もおかしいあとがき……次巻も楽しみにしてます!!正直3巻のBLミロクのインパクトには勝てませんが今回のも散々笑わせてもらいましたw

それにしてもディラートとヴィクトルの関係について詳しく、小10時間ほどkwsk
ジュジュが同性愛説を揶揄した際のディラートの反応の仕方が正直かなりハンパなかったんですけど、いろいろな意味でカップリング的な期待をして良いのですか?