“師走 トオル” の検索結果 | 今日もだらだら、読書日記。

キーワード:師走 トオル (16 件 / 2 ページ)

ファイフステル・サーガ3 再臨の魔王と草原の灰エルフ

 

かつて魔王戦役にて魔王軍に与した灰エルフの子孫たちが、“魔王の左腕”を奪還すべく五芒国へと再び侵略を開始する。灰エルフたちの鍛え抜かれた弓の腕と馬術によって、フライスラントの地に多くの血が流れ、兵たちが敗北を重ねる戦況にカレルが、ヴェッセルが動き出す―。「心に正直になれ。どうして欲しい?一晩中これを続けて欲しいのか?」灰エルフ族長のひとり“天秤の担い手”ギルセリオン。圧倒的な武と、女を堕とす術を持つ新たな英雄は、来るべき『セシリアの死』を起こす元凶か、それとも未来を変える存在か―。かくして歴史の表舞台に英雄は揃う! (「BOOK」データベースより)

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魔王再臨の兆しをうけ、灰エルフ達が五芒国に侵入した。圧倒的な騎馬能力を持つ彼らはアレンヘムと戦争中だったフライスランドを徹底的に蹂躙していく。フライスランド総督から和平及び援軍の要請を受けたカレルはヴェッセルに和平の仲介を頼むことに。一方、灰エルフの族長の一人・ギルセリオンはひとり、他の灰エルフ達とは別行動を取っていて……。

これまで「夢の中でセシリアを殺す存在」というどこかふわふわした輪郭しかなかった灰エルフに生き生きと肉付けされていく流れが楽しく、第三の主人公的な存在であるギルセリオンが圧倒的な力で立ちふさがる人間たちをねじ伏せ、それと並行して女を抱くことで版図を広げ情報を得ていく姿がまるで別の物語を読んでいるよう。魔王とも他の灰エルフ達とも異なる視点を持った彼の存在は今後の物語において大きな意味を持ちそうで、どんなふうにカレルやヴェッセルの物語に関わっていくのか楽しみで仕方がない。しかしあの一晩で陥落させられた領主の娘のアレの話とか色んな意味でどういう流れだったんですかねえ!?流石に夜の床でメロメロになってしまって手のひら返したという流れだとは思えないんですけど、そのへんに描写ないので若干どういうふうに受け取ったら良いか悩むよな…。

英雄、色を好む」を体現したようなギルセリオンのスケコマシ一代無双旅の後にカレル・セシリア夫妻の朝のイチャイチャ風景を読むの、温度差が凄くて口から砂糖出る。巻を重ねるごとに嫁バカになっていくカレルと、徐々に人前で憚らなくなってきた旦那に振り回されるセシリアがかわいすぎるんですが!!あと、ヴェッセルから漂う隠しきれない残念感が好きです。猛暑の中お外に出たくないヴェッセルさん……。

侵攻してきた灰エルフを撃退する流れ、セシリアの「夢」を元手に何度もデッドエンドを繰り返して生き残る道を模索していく流れは前2冊と比べるとめちゃくちゃざっくり割愛だったのが残念だった反面、その試行錯誤描写が削られた分恐ろしくスムーズにカレルの手のひらの上で事が運んだように見える。なるほど実際の泥臭い努力とは裏腹にこんなにもスムーズに策を立てているように見えるのかと。一応味方になったけどまだまだ痼の残るフライスランド総督の、カレルの手並みを見ての反応にめちゃくちゃ笑ってしまった。これは確かに「夢で予習してる」って知らなかったらこういう反応になるよなあ!

それにしても、次巻は子供大好き(ロリコンではない)コルネリウス隊長と幼女と政略結婚の縁組とかいうもう明らかに(コルネリウスが)荒れそうな流れだし、あとミーリエルの方も……これ流れ的に「エルフは多重婚イケる」って話まであったし側室フラグなのでは!?とおもってるんですけどどうなんですかね……楽しみすぎるんですけど、ほんとなんとか頑張って4巻が出て欲しい……あとがきの話は他の所で散々愚痴ったので割愛しますが、これで3巻打ち切り喰らったらほんと、ギルセリオンの真意もわからなくなってしまうしおおよそ最悪にキリ悪い所で終わるなあと思うのでよろしくおねがいします……。


ファイフステル・サーガ2 再臨の魔王と公国の動乱

 

「許せないわ。わたしたちの結婚式であなたを殺すなんて」フライスラント軍の撃退に成功したカレルだが、その武勲とセシリアとの結婚を快く思わない何者かの暗殺が計画される。「こうなったら未来を変えるべく行動するしかない」犯人の手がかりを求めてカレルはドワーフの国へ向かうが、黒幕の策略はすでに二重三重に仕掛けられていた!そして公国に広がる動乱は、二人の英雄を引き合わせることに!「カレル、おまえにはせいぜい苦労してもらうとしよう。なに、少しぐらいなら手伝ってやる」カレルとヴェッセルの邂逅は歴史を大きく動かす―!(「BOOK」データベースより)

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フライスランドとの冷戦状態が続く中、自分がセシリアとの結婚式の最中に毒殺される未来を見てしまったカレル。僅かな手勢を連れて調査を始めるが、見えてきたのは領内の「身内」の裏切りで……『自分が死ぬ未来の夢を自分と伴侶に見せる』という能力を駆使して、未来の魔王との戦いに備えていくシリーズ第二巻。

前回は中ボス的な立ち位置だったコルネリウス隊長の味方としての序盤の無双っぷりが大変良かった。前巻に散々(夢の中で)殺されまくった相手というだけにその実力は折り紙付きで、それが味方というだけでも頼もしくて仕方がないのですが、小柄で寡黙なヒットマンで戦いとなればぶっちぎりの強さを発揮するけど○○好き……とか、色々設定盛りすぎじゃないですかねーー!?ヴィルの件で、後ろから威圧を掛ける姿に思わずニヤニヤしてしまった。

一方、戦士としてはそこまでの強さではないカレルの「将」としての器が試される後半。前巻と違ってセシリアの「夢」による助けもなくてあっちもそっちも敵だらけの中、倍の量の敵軍を蹴散らしていく展開が爽快でした。勝つだけなら練度もあってそこまで難しい話ではないけど、いかに「味方」に損害を与えずに勝つかという視点は一軍を率いる将としての視点だなあと。なにしろ、未来の魔王との戦いを考えたら今目の前にいる敵だって「味方」になる訳ですもんね。

などといろんな建前もあるんだけど、結局は「セシリアを悲しませたくないから」犠牲を少なくする方向で策を練るカレル、実に思春期の青年という感じで良いですよねえ。すっかりセシリアの膝枕に味を占めてしまった彼の童貞臭い発言がイチイチ可愛い。一人寝の夜を寂しがるセシリアの姿にも思わずニヤニヤしてしまって、とても世界の未来を賭けた政略結婚からはじまった関係とは思えないラブラブっぷりが最高でした。そして結婚式の後の初夜のやりとりがもう可愛すぎて……初夜の詳細早くお願いします!!!!

そして今回なんといっても欠かせないのは1巻から中心人物として描かれてきたカレルと、もうひとりの主人公ともいうべき摂政ヴェッセルの邂逅。もういろいろな意味でニヤニヤが止まらない展開だったのですが、ヴェッセルの方も留守を開けている間に話が大きくなって色々大変なことになっているような!?これはいろいろな意味で3巻が楽しみ。


ファイフステル・サーガ 再臨の魔王と聖女の傭兵団

 

「わたしも、あなたを夫として受け入れるわ」これより二年の後、古の魔王再臨し、人類は滅ぶ。絶望の未来を塗り替えるため、“アレンヘムの聖女”セシリアと婚約し、最強の傭兵団“狂嗤の団”の団長となる道を選んだカレル。“アレンヘムの聖女”が持つ『自分の死を夢見る』という悪夢に希望の力を見いだしたカレルは、死の運命を回避する力を持った英雄として五芒国平定のため動き出す。一方その頃、幼くして女王の座を引き継いだ妹のため、暗愚を演じ続けていた王子ヴェッセルも権謀術数に長けた英雄として歴史の表舞台に姿を現す。玉座の頂を目指す英雄たちの叙事詩が今、幕を開ける! (「BOOK」データベースより)

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アレンヘム公国の聖女・セシリアは2年後に魔王が復活し、自分が殺されるという予知夢を見てしまう。本来ならば人類が一致団結して臨まなければいけない事態だが、アインヘルム公国は隣国フライスランドと緊張状態にある。絶望的な事態を打開し、全ての国を一つにまとめるために提案されたのは、セシリアと最強の傭兵団“狂嗤の団”の団長の息子・カレルを婚約させることで……。

セシリアが見せる『自分が死ぬ時の夢』を鍵に、事態を打開していく展開が面白い。彼女の見せる未来は普遍的な未来ではなく行動の結果回避することが出来るので、夢を見ることでその死因を考察し対策を立てていく……という展開が楽しかった。

そしてカレルとセシリアの政略結婚でありながらも初々しいカップル具合がめちゃくちゃ好き。少しずつ段階を踏むように二人の心の距離が近づいていくのにきゅんきゅんするんだけど、その一方で初めてが同衾だったり、膝枕だったりとどこかアンバランスな距離感にときめいてしまう。政略結婚だったがゆえになかなか恋仲という感じになれないのが、もどかしくて可愛かった。

ふたりの他にも登場するキャラクターがいちいち魅力的で、彼らが動いているだけでも惹き込まれてしまう。特にカラー口絵からして裏主人公感をビンビンに出してる王子・ヴェッセルの食わせ者感は相当で、もっとがっつり絡んできて…!!と思わざるをえません。あと個人的には屈強な傭兵団の中で異彩を放つ歴代最強の切り込み隊長・コルネリウスとか是非掘り下げていただきたいです。男子の話ばかりしてますが女の子も可愛いのでホント新しいキャラが出るたびにニヤニヤしてしまいました。

物語自体は長い冒険譚のさわりという感じで、彼らが絶望的な未来と大きな敵にどうやって立ち向かっていくのか、とても楽しみです。


僕と彼女のゲーム戦争5

 

伊豆野宮学園に、珍しいお客がやってきた。甲斐ヶ原女学園の祇方院つかさ。関東ゲーム部ネットワークのメンバーである彼女は、天道しのぶに「学校対抗戦」への参加を呼びかけにきたのだった。ゲームでの勝負が大好きな天道は、二つ返事で快諾し、現代遊戯部は1泊2日の学校対抗戦へ参加することに。だが、ある問題が発生!伊豆野宮学園以外の参加校7校は、すべて女子高。ということは…男は岸嶺ひとり!?果たして無事に一晩過ごせるのか、岸嶺? (「BOOK」データベースより)

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 ドキッ☆女の子だらけのセレブゲーム合宿、前半戦。合宿1日目は個人戦ということで「みんGOL」「ぷよぷよ」「東方Project」が登場。表紙の先輩がどうみてもただの霊夢です本当にありがとうございました。

 杉鹿と鷹三津+αの岸嶺争奪戦が激化しはじめたところで漸く天道先輩とのフラグが立ちましたよ!?いやまあ、個人的にあんまりハーレムラブコメに持っていかれるとキツイんだけど。それでも、自分を「男」として見てくれていない先輩に向かって岸嶺が一世一代の告白をするのには思わずニヤニヤしてしまいました。真っ赤になる先輩可愛いな!!

 ゲーム描写は……“魂転生”でゲーム世界に入り込んでしまった「みんGOL」、元々ゲームのルール自体が単純な「ぷよぷよ」は凄い楽しく読めたんだけど、「東方花映塚」のゲーム描写がガチ過ぎてちょっと理解追いついてなかった…。花映塚も一応1人モードはやったことあるんだけどなあ。

 元々割と、初期の巻は岸嶺が毎回の用に“魂転生”を発動させてゲーム世界に入り込んでしまっていたので難しいルールとかわからなくてもそこそこ楽しめたのが、ここにきて割とガチなゲーム描写が増えて理解がおいつかなくなってきた感じ。前回のスパIVAEはともかく今回の東方は、確かに元々ストーリー自体にのめりこむようなゲームじゃないし、現代遊戯部内での人間関係に主眼を宛てて行くなら“魂転生”展開が減るのは仕方ないのかなあ。個人的にあの能力が面白くて読んでいたので、今回は能力発動が1回しかなかったのが残念。

 「ぷよぷよ」はまさにこの作品に出て来た「ぷよぷよ知ってるけどSUNまでしか分からないゲーマー」だったので、フィーバーのシステムが凄い面白そうでちょっと普通にやってみたい。いや、コンパイルじゃなくなってからキャラデザがどうしても受け入れられなくて……げふげふ。華麗に14連鎖キメて杉鹿をけちょんけちょんにする鷹三津さんがマジおとなげない。

 本筋とは関係無いけど、ゲーム勝負で負けが込んで一番最初に天道先輩にやらされた「スペランカー」を持ち出す岸嶺に、地味にニヤニヤしました。


僕と彼女のゲーム戦争4

 

前回の雪辱を果たそうと、ライバルの駿河坂学園電子遊戯研究部から挑戦状が届く。部長・天道をはじめとした現代遊戯部の面々は、その挑戦を喜んで受け、決戦へ向けて動き出す。岸嶺も猛特訓を始めるのだが、思うように上達しないことに不安を覚え、ある決心をする。それは、強者どもが集まるというゲームセンターでの武者修行なのだが…。(「BOOK」データベースより)

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 前巻の展開を受けて、ライバルの駿河坂学園電子遊戯研究部との格闘ゲーム対決をすることになった岸嶺達。チーム戦とはいえ、個々の技量が試されることになる格闘ゲーム対決という事で、一番の初心者である岸嶺の特訓をはじめるが…というお話。

 まるまる1冊「ストリートファイター」回。プロゲーマー監修による、格ゲー脱初心者講座は確かに役に立つし、面白いと思うんだけどもうこれラノベというよりもラノベ調の格ゲー技術解説書だよなーという気持ちがどうしても。ライバル校の面々との手に汗握る攻防や敗北展開など、物語上は凄くアツくなるお話だったのでもうちょっとこの解説部分をすんなりまとめてくれないものかと思ったのも一度や二度ではありませんでした。

 でも同時に、この解説部分なしにいきなり「EXセビキャンからコアコパに繋いでうんぬん!!」みたいなことやられたら本を壁にぶんなげるレベルだったとおもうし、格ゲーみたいに歴史もあってファン同士の暗黙の単語とかあるとこのくらい解説がないと仕方ないんだろうなあ……

 次巻はまた色々なゲームをやっていく3巻までの流れに戻るそうなので、次巻を楽しみにしたいです。


僕と彼女のゲーム戦争3

 

杉鹿まどかの加入で、ようやく四人のメンバーを揃えることができた、現代遊戯部。ついに夢への第一歩を踏み出した彼らが向かったのは、ジャパン・ゲーム・バトル・チャンピオンシップ──通称JGBCのチーム戦が開催されている会場。チーム戦ならではの難しさに直面しながらも奮戦する現代遊戯部の面々! そして岸嶺は試合会場で、意外な少女と運命の出会いをするのだった……!?電撃マオウ7月号からコミック連載もスタートする、いま注目のシリーズ。第三巻となる今回も、あの人気ゲームが実名で登場するぞ! 乞う、ご期待!!

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僕と彼女達のゲームハード戦争

 1巻から存在を匂わせてきた図書室の少女にして幼馴染の「みやびちゃん」登場……したのはいいんですけど任天堂好きの天道先輩、箱○派の杉鹿、そしてセガ信者のみやびちゃんとなんか色々揃っちゃった感が凄い。これでソニー信者が居れば完璧ですねわかります。

 初回登場から岸嶺への恋愛度MAXなみやびちゃんと1巻かけてじっくりフラグ熟成した杉下との板ばさみハーレム展開炸裂な「ファミリーフィッシング」話にニヤニヤする。しかし、恐らく本命ヒロインじゃないかと思われる肝心の天道先輩が1ミリもデレないな……LOVEの欠片もみあたらない。

 女子の華麗な活躍に押されて隠れがちだけど、初期はただの変態なイメージが強かった瀬名先生の隠れた策士ぶりが大変美味しい。色々とスレスレな方法で敵を翻弄したり、個性豊かなメンバーをまとめあげる司令塔具合が頼もしい。女子の活躍の裏をしっかり支える男性陣2名、という構図が大変美味しかったです。

 次巻は、ライバル校のゲーム部と格ゲー対決話になりそう。格ゲーはある程度やったことあるし、そういう意味でも楽しみです。っていうか他校にまで版図広げてヒロイン増えちゃうのか!?


僕と彼女のゲーム戦争2

 

転入先の高校で、ゲーム部こと現代遊戯部に入部した岸嶺健吾。美人生徒会長・天道しのぶや変態教師・瀬名と一緒に、岸嶺は刺激的なゲームを次々に体験する。初めて挑戦したゲーム大会では惨敗したものの、岸嶺はなんとか立ち直り、天道や瀬名とともに目の前の課題にとりかかる。ゲーム大会のチーム戦に参加するには、部員が一人足りないのだ。四人目のメンバーを探す彼らの前に現れたのは、強気な金髪ロリ巨乳の少女だった…。有名ゲームが実名で登場する話題の人気シリーズ、待望の第2巻。リアルなゲームプレイシーンはエキサイト必至。 (「BOOK」データベースより)

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 新キャラ登場+FPS・TPS対決回。宵闇の魔術師さんとのリベンジバトルは近いうちにあるだろうなとおもってたけど予想以上に早かったですね。中二病系社畜っぷりが光ってる。

 FPSやTPSは全くやった事ないんだけど、未プレイでも十分楽しめました。Haloでポイント貯めてヘリ呼ぶのめちゃくちゃ楽しそうだな!!まどかの複雑な事情を知り、未熟ながらも負けられないゲーム対決に挑もうとする岸嶺が主人公らしい熱血ぶりで、かっこいい。典型的なツンデレ娘の杉鹿が様々なハプニングやバトルを経てデレていくのも可愛かったです。

 しかし、オマケで載ってたラグについての話は、正直ゲームやってないと全くわからないネタで、正直読んでても何が面白いのか全く解らなかった。「そのゲームをやってなくても楽しめる」のは凄く強みのシリーズだと思うので、こういう話ちょっと……となってしまう。まあ、だからこそ「あとがき」の後ろにあるんでしょうし興味が無ければ読み飛ばせってことなんでしょうけど。


僕と彼女のゲーム戦争

 

数年前まで女子校だった高校に転入した少年、岸嶺健吾。周囲が女子ばかりというハーレム環境にもかかわらず、人づきあいの苦手な彼は、唯一の趣味である読書に没頭し、静かに暮らしていた。しかし、いままで無縁だった部活動に参加することになり、彼の高校生活は波乱万丈なものへと変わっていく…。彼が入部したのは、現代遊戯部―つまりはゲーム部。美人生徒会長や変態教師という心強い(!?)仲間に支えられ、岸嶺は思わぬ才能を発揮するのだった。平凡だった一人の少年の、刺激的なゲーマー人生が、いま幕を開ける。 (「BOOK」データベースより)

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 本が好きで好きで、集中すると物語の世界に「入り込んで」しまう岸嶺は、ある日先生に言われて特別待遇で2年前に共学になったばかりの伊豆野宮学園に転入する事に。クラスの女子生徒からは遠巻きにされ、読書に集中できると思ったのも束の間、なぜか変な教師と美人の生徒会長の2人しかいない現代遊戯部に勧誘されてしまう。

 これまで殆ど食わず嫌いをしていたゲームに触れた岸嶺が、ゲームという物語が持つ媒体の本とは違う「自由さ」に惹かれ、少しずつ夢中になっていく姿にどっちも好きな身としてはとても楽しい。特に、「スペランカー」に天道先輩が即興でこじつけた物語の世界の続きを岸嶺が更に広げていく様子にニヤニヤした。

 ゲームは殆どやった事がない初心者同然の岸嶺だけど、のめりこむとゲームの世界に「入り込んでしまう」事で発揮する強い集中力を買われて、結局正式な現代遊戯部のメンバーになる事に。大きな才能の兆しを覗かせるもののやはり初心者は初心者、という感じの彼が始めての大会でボロ負けし、悔しさと執着を憶えていくのがとてもよかったです。今後の成長展開が凄く楽しみ。

 ゲームが大きな市民権を持ち、各地で頻繁にゲームの大会が繰り広げられている、現代とはちょっとだけ違った現代が舞台。ゲームで対戦するのが大きなウェイトをしめてくるので対戦ゲームがメイン。正直この手の対戦ゲームは殆ど触れた事がないので解らないジャンルなんだけど、丁寧な解説や臨場感溢れる描写でゲーム勘が無くても十分楽しめる。とはいえ、ゲームやってたほうが楽しめるんだろうなあ……2巻まで読んだところやはりTPSとかFPSと呼ばれるジャンルのゲームがメインで語られていくっぽいのですが、今回の「スペランカー」みたいなゲームの話も時々やって欲しい気がする。

 流石にこういうコンセプトの物語だと難しいんだろうけど、RPGとかをプレイした場合にどうなるのかもちょっと気になるんだよね。流石に対戦要素皆無のゲームだと難しいかもだけど…。


ネコのおと リレーノベル・ラブバージョン

[著]新井 輝、築地 俊彦、水城 正太郎、師走 トオル、田代 裕彦、吉田 茄矢、あざの 耕平 [絵]駒都 えーじ、さっち、しのざき あきら、村崎 久都、緋呂河 とも、若月 さな、深山 和香

富士見須高校に通う高校生の健一は、ある日机の中で妙な“学級日誌”をみつけた。日記に書いた未来の内容が何故か現実となってしまうノートのお蔭で人々にはネコミミが生えるわ、現実と虚構の世界までごっちゃになってきて…!?ネコミミメイドで眼鏡ッ娘な美少女作家・吉田茄矢は世界を救う事が出来るのか!!…………アレ?
 

富士見ミステリー文庫と一部ファンタジア文庫の人気作家達が繰り広げる、リレー小説企画…電撃の「ドクロちゃんです」で更に悪乗りしてしまったような話。ストーリー展開はもう滅茶苦茶で3話目の水城正太郎先生のパートからは楽屋オチまで横行し始め…と色々な方向でしっちゃかめっちゃか。きっとさぞかし世間の評価は真っ二つな事でしょう。っていうかどこが「ラブバージョン」なのか判らないから!!いいぞいいぞ、もっとやれー!!!

妙な学級日誌に翻弄される2話までもさることながら、脱線して楽屋オチが横行し始める3話以降が激しくツボ。ある者は生みの親に反旗を翻し、ある者は協力し…的な作者とキャラクター達の「食うか食われるか」な関係にニヤニヤしつつ、その懸け合いに散々爆笑させていただきました。

リレー小説ならではの脱線具合や作者陣のお遊び具合もさることながら特筆すべきは吉田先生&あざの先生パートの富士見ミステリー文庫の自虐ネタ

「それともこれは富士見須を亡き者にしようとする○撃文庫の陰謀ですかっ。」
「まあ、うちって○撃に狙われるほど大きくないしさー」
「あ、あいつはマジひどいんだよ。だって、あいつ、○○文庫で書いたんだぜ?


○撃文庫ライバル視されまくりwwwww
最期のは何気にHJ文庫らしいですが。

「うちは富士ミスだよ?本格的なミステリーなんて誰も求めてないんだから。


編集長自らこの発言。自らのレーベルの存在全否定です。
最早“ミステリー文庫”としての存在意義はどこへっ!?
(…ミステリーより“L・O・V・E寄せ”らしいですが…)

自虐といえば、山鹿弁護士と一緒にやたらとカプコンの某裁判ゲームがネタにされていましたが、これにも自虐ネタの香りを感じるなあ…。


軽い○スノートパロディで始まり、楽屋裏に次ぐ楽屋裏を繰り返し、そしてラストは死体出まくりの自虐オチ。確かにプロの書く一つの“小説”としてはとんでもない型外れかもしれませんが、今期一番笑わせていただいたのもこの作品だと思います。基本的に全シリーズを読破していなくても全然楽しめるストーリーとなっているので(っていうかスイマセン、キャラクターの出てきた話って「タクティカル・ジャッジメント」以外読んだことありません…それどころか参加してる作家さんの作品も「さよなら、いもうと。」と「HYDRA」しか…!!)いわゆるギャグ小説・馬鹿小説と呼ばれるたぐいに目がない人には兎に角オススメ!!



あ、「学園キノ」と「ドクロちゃんです」がダメだった人はオススメできません。


ところで、風見先生が「きるらぶ」のどのキャラと連れ立って歩いたのかが微妙に気になる。


タクティカル・ジャッジメント 逆転のトリック・スター!

オンライン書店ビーケーワン:タクティカル・ジャッジメントタクティカル・ジャッジメント

発売:2003.1
発行:富士見書房
[著]師走 トオル [絵]緋呂河 とも
人気法廷ゲーム「逆転裁判」に毒味を与えて小説にしたような印象の小説。後半のどうにもならない状態からの逆転劇はまさに逆転裁判をそのまま文章にしたような感じでテンポも良く、面白かったです。

普通の推理モノ小説のように犯人探しがメインではなく、“無罪を勝ち取る”ということが主目的というだけでこんなに印象変わるんだなあ。
また、陪審員制度や予備審問を導入した近未来日本の法廷が舞台という設定なので法廷の空気を自分達に向けることもポイント。
法律の穴を縫ったスレスレの切り抜けなどは手に汗握りつつ見守ってしまいました。近所のバアチャンだの友人だのが次々弁護するところとか最高w
あと探偵の影野氏とか、あの年でバリバリの共産主義者な皐月がなかなか良い味出してます(笑)

この陪審員の制度は現在日本でも「裁判員制度」が施行されるのされないので話題になってますが、そのへんのメリット・デメリットも結構判りやすく解説されていたのでこれを機会に手を出してみては?