“椎名 優” の検索結果 | 今日もだらだら、読書日記。

キーワード:椎名 優 (16 件 / 2 ページ)

サクラダリセット CAT, GHOST and REVOLUTION SUNDAY

 

『リセット』たった一言。それだけで世界は三日死ぬ。
異能を持つ人間が集う街・咲良田。記憶を保持するという特殊能力を持つ少年・浅井ケイと時間を3日間巻き戻す「リセット」という能力を持った少女・春埼美空は高校の「奉仕クラブ」の活動の一環として“死んでしまった飼い猫を生き返らせてほしい”という依頼を受ける。時を遡り、いなくなった猫を探し始めた二人だが……

スニーカー文庫の新人さんの作品。煽り文句で衝動買い余裕でした。この煽りはずるい!!3日前に時間を戻すことができるけど、リセットした分の記憶を持つことができない少女・春埼とリセットされた間の記憶を含めた記憶を保持できる少年・ケイのコンビが、猫探しをきっかけに大きな事件に巻き込まれていく…というお話。

物語も面白かったけど、それ以上に透き通るような爽やかな透明感と、独特なテンポで語られる綺麗な文章がとても良かった!椎名優さんのイラストがまた物語の持つ透明感を引き立てていて、作者・絵師・この組み合わせを選んだ編集併せての良いお仕事だなあという印象。個人的には、序盤はこのちょっと独特な物語のテンポと主人公&ヒロイン双方の視点から語られる地文に戸惑ってなかなか読み進められなかったのですが、文章に慣れてからはむしろこの感覚が心地よかったりも。

「3日前までで“セーブ”を取った任意の時間に時を巻き戻す」という、春埼の能力・『リセット』。使い方によっては死者すら生き返らせてしまう可能性を持つ万能能力なのですが、これには様々な制約があって、そこをうまく使いながら事件を紐解いていく。リセット前の世界で起きた事との些細な違いが徐々に大きな波紋となって、「前回」とは全く違った思わぬ展開に発展していくというのがなかなか面白かったです。ちょっと不思議な能力と心の傷を抱えた少年少女たちが思い悩みながら自分の思いを遂げる為に動いていく姿も印象的。

上手く言葉に表現できないのがもどかしいけど、ちょっと綺麗で爽やかで、残酷だけど優しい物語でした。無理やり例えるなら「ベネズエラ・ビター・マイ・スウィート」を読んだ時の感覚に近いかも。そして「中二系異能要素と暗黒成分抜いて硝子と晶が人助けするレジンキャストミルク」みたいな(意味不明)。

とりあえず、表紙やアオリにキュンとなれる人は、買って損はしないとおもうよ!!
2巻の刊行がすでに決まっているようなので、続きが読めるのがとても楽しみです。お勧め!


モーフィアスの教室4 黄昏の王女

[著]三上 延 [絵]椎名 優

ツグミの事件を解決した直人だったが、王国の『悪夢』が激化し、夢神の動向を感じ取れなくなってしまう。その間に『赤い目』は着々と力を蓄えていた。悪夢の中で夢神の“王”から『赤い目』の怪奇を解決すればかつて犯した“罪”を赦されると伝えられた直人だが…
   個人的お気に入り度数
シリーズ完結編。綺麗に、言い換えれば無難に終わったなあ。今までの三上さんの作品と同じように、全体的にちょっと盛り上がりに欠けると言えなくもないけど、それはもうこの人の「味」というかなんというか。はっちゃけ分が足りない!とおもいつつ、比較的短い巻数で綺麗にまとめてくれるのは嬉しいなあ、と思ったり。

直人の父・正宗の姉の仇である夢神『赤い目』の力により、なすすべなく町の人や身近な人々が呑みこまれていく様が圧倒的。「きっと最後で皆復活するんだろうなあ…」とか身もフタもないことを思いつつ、それでも圧倒されてしまいました。特に水穂と久世のおばさんの所に『赤い目』が乗り込んでくる場面は怖かったです。

直人と綾乃・棗の三角関係(?)がようやくすっきりしたところに落ち着いたり、直人vs『赤い目』の最終決戦の熱さもハンパじゃなかったですが、個人的にツボにハマったのは正宗。「俺の秘密基地(アジト)」という一言が今回のすべてを持って行きました。ちょ…おま……そのナリで「俺のアジト」って…しかも入口に堂々と貼って……様々な意味で最高すぎるよ!!ツグミの一件を振り切った後の変わりぶりや『赤い目』との闘いといい、最後の最後で一番おいしい所を根こそぎ持って行ったような気がします。何より「俺のアジト」の破壊力が(略)

綺麗な終わり方で満足のいく最終巻でしたが、個人的には最終巻を他のラノベ作家さんに書かせたらどんな風になったのかなあ?と夢想しなくもなかったり。いや、やっぱり波乱万丈大好きーなラノベラーとしては、「ヤンデレフラグ立ちそうで立たなかったクラスメイト(棗)」と「ヤンデレフラグ立ちそうだったのにあっさり沈静化したブラコン妹(水穂)」が惜しく思えてしまうんだよなあ…この落とし方は落とし方でアリなんだけど、それはそれとして二人のフラグが成立したバージョンを見てみたい。


モーフィアスの教室3 パンタソスの刃

[著]三上 延 [絵]椎名 優

綾乃の不興を買ってしまったらしく、ここ数日彼女と喋れない日々が続いていた。しかし、直人には何故綾乃が怒っているのか判らない。そんな時、棗と共にプールに出かけた直人は、謎の電話に呼び出されることに。そこで出会った女性・ツグミは自らが<夢神>であり、「赤い目」に感染していると告げる。同時刻、綾乃は“番人”の鍵・パンタソスを持つ少年に襲われていて…!?
   個人的お気に入り度数
水穂と綾乃の対立関係が前回で大人しくなって、人員が整理されてすっきりした所為か作者の前作である「天空のアルカミレス」と雰囲気が同一のものになりつつあるような…三上さんの地味な作風は嫌いじゃないのですが、赤い目と直人達との対決がどんどん前面に押し出されてきて、1巻の学園伝奇ホラー的な作風が薄くなってしまったのがちょっと残念。

「赤い目」の正体が明らかになったり、姉想いなもう一人の“扉の番人”・正宗が登場したり…とシリーズ的には転換地点といった印象のストーリーでした。ラストはベッタベタな典型的王道展開でしたがそれが良し。正宗は結構憎めないタイプのキャラなので、是非とも今後も活躍していただきたいです。

ラストでヒロインの一人である棗に思いっきりヤンデレフラグ立っちゃってた(笑)ので、次巻どうなるか楽しみ。「アルカミレス」のときはせっかくヒロインvsヤンデレ義理妹の三角関係に発展したにも関わらず中途半端な決着がついてしまったので、今回は思う存分ドロドロとした対決をしてくれることを期待します(不謹慎とか言うな!)一方で、綾乃の方にも十分不安定になりかねない火種が眠っているカンジなので、こちらも4巻以降の展開に期待?


モーフィアスの教室2 楽園の扉

[著]三上 延 [絵]椎名 優

教頭から注意を受けた綾乃が保健室に入り浸れなくなり、彼女が傍にいないと熟睡できない直人は困ってしまった。一方、綾乃は保健室に居られないならば…と直人の家に居候し始める。当然、彼女をよく思っていない妹の水穂が良い顔をする筈はないのだが、そこに新たな<夢神>が現れて…
   個人的お気に入り度数
しょっぱなから綾乃との同居にスネて、嫉妬しまくりで「最低」だの「ケダモノ」だのと暴言を吐きまくる妹・水穂ちゃんグッジョブ!!ツンデレ全開の態度も素敵ですがそのボギャブラリーにはとにかく感服せざるをえません。「 淫 獣 」なんて単語、普通の女子学生は中々出てこないと思います。

なんかなんだかんだ言いながらもあっさりと綾乃が周囲に<夢神>の事をばらしちゃったのはちょっぴり意外でした。個人的にはもうちょっと引っ張ってもよかったし、棗に対して綾乃の正体を偽ったのはその後の話で真実が発覚したときへの伏線だと勘違いしていたので拍子抜け。しかし、1巻であれだけ強気な一面を見せた綾乃の脆い一面を垣間見た気がして新鮮でした。

<夢神>の正体は序盤でなんとなく予想がついたように思わせておいて、最後でどんでん返されました。なんでもないあのエピソードが、ラストのそこに繋がるとは思わなかったなぁ…。何気にこのシリーズ、<夢神>の潜有者を推理するのが面白いです。上手い事裏切られて斜め横45度上を行かれる展開に、ニヤリとしてしまいます。

しかし、1巻がこれまでになく派手な印象だっただけに、2巻はその辺が安定しちゃったというかいつも通りよく言えば堅実・悪く言えば地味なイメージが……。いえ、安定して面白いのは良いことなのですが。今回は綾乃・水穂・棗の3人の関係に主眼が置かれていたから仕方ないのかな?とは思うものの謎解きの後はバトルもあっさり目だったのはほんと残念。個人的には  が最後で本性出して抵抗するみたいな展開になってもよかったと思うんだけどなあ?…。

キャラクター的にも綾乃の弱い一面が見れたのはよかったのですが、同時に1巻で強烈なインパクトを残したあの個性が緩和されちゃった気がしてなりません。その辺は今回露骨にヤンデレ化フラグ立てまくられてた棗さんが今後どうなっていくのかで相殺というカンジがしなくもないですが。

ここはひとつ、ラスボスが棗くらいの勢いで頑張っていただきたいです(何をだ)


モーフィアスの教室

[著]三上 延 [絵]椎名 優

岸杜直人は、悪夢に悩まされて寝不足の日々を送っていた。その日も保健室で睡眠を取っていたところ、赤い目をした怪物がクラスメイトを頭から食べてしまうと言う、グロテスクな夢を見てしまう。教室に戻った直人が見たのは、先ほどの夢に出てきたクラスメイトが目を覚まさずに病院に運ばれる姿で…
   個人的お気に入り度数
ぶっちゃけ表紙と作者名に釣られた衝動買いだったのですが、予想を遥かに越えて面白かったです。というか、三上さんの作品は「=純珪一絵」というイメージが強すぎて、他の人が挿絵担当すると買い逃がしてしまう…。

言うなれば「Missing」から都市伝説的な薀蓄と申し訳程度のグロを抜いて代わりにたっぷり学園異能要素を詰め込んだような物語です。現実化するために人間の魂を喰らうという、人間の強い悪夢が生み出した「夢神」が主人公のクラスを襲い、それらを封印する力を持った主人公が否応無しに巻き込まれていく…という結構典型的な学園異能ストーリーなのですが、とにかく描写が容赦ない。夢の中だから現実の出来事ではないとはいえ、見も蓋も無く人がバリバリ喰われますし、最後のほうは夢の世界血みどろだし……。そんな風景が、思うように身体の動かない悪夢として展開されるわけで、かなり恐ろしかったです。ただその一方で、悪夢の元凶となったとある人物の複雑で屈折した心情が凄い良かった。単なるどうしようもない悪役だと思っていたら、最後の最後で出てきた本当の本音がどうにも悲しいわやるせないわで…。

キャラクター的には、ヒロインにして幼馴染の高飛車少女・綾乃と直人の掛け合いが面白くて、かなりニヤニヤでした。綾乃さんヘタレヘタレ言い過ぎだよ!!更に「普通の人は寝ると魂を喰らわれる」→「そういうわけだから、皆今晩徹夜して!!」という発想を、平然とクラスの皆に命令する姿が漢らしすぎました。メインとなる夢神との闘いも面白かったんだけど、ぜひともコミカルな会話シーンも忘れないでいて欲しいなあと思うほどの素敵さでした。

幼馴染ヒロインの綾乃に、しっかり者のクラスメイト・棗と幼馴染をライバル視する妹(…ブラコン?)も魅力的で、主人公周辺の恋の行方についても今後どうなっていくのか楽しみです。とりあえず2巻にかなり期待。


「男子力」の高いライトノベル10選  ……という妄想。

「このライトノベルがすごい!2012」を読んでいてふと思いついたのでまとめてみる。

【 このエントリにおける「男子力」とは? 】

 男子キャラ/女子キャラランキングを比較して、男子が高順位なのに対して女子キャラのランキングが相対的に低い作品を示す。女子キャラのランク差が高ければ高いほど強い。だがしかし高いからといって特に何か良いことがあるわけではない。該当作品に自分が好きな物が多かったから便乗して布教したいだけの自己満足エントリです。


 参考にしたのは「このライトノベルがすごい!」2005年度版、2007〜2012年度版の計7冊。男女順位の分かれていないものは当方で女子のみの順位を算出しました。2006年度版は手元になかったためデータに一部抜けがあります。また、掲載年度とともにこれまで掲載された時の(多分)最高順位を併記しています。

 余談ですが全体的にこのラノの場合、投票者全体の男女比率が80%以上であるため、「男子に人気のある男子キャラが活躍するライトノベル」が多くなっているのではないかと思います。

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 下のほうになると割と強引にランクインさせていますがその辺はご容赦ください。
 ……それにしても、男子力高いはずなのにこの男子の表紙にいない具合……

歴代の男子キャラランキング覇者達

【2005〜2006年度版 男子ランキング1位】
いーちゃん (西尾維新「戯言シリーズ」)
男子:零崎人識(2007年度版男子3位) / 女子:哀川潤(2005・2007年度版女子16位)

「このラノ」初期の随一の人気男子キャラにして未だ新装版やら別シリーズやらで男子ランキングにちょくちょく名を連ねる「戯言遣い」。2007年度版では惜しくも2位でしたが、人識と共にTOP3を固めて見開きで戯言キャラが掲載されたりしていました。「戯言だよ」に代表されるどこか世界を斜めから見ているような言動と、そんな彼が世界を救うために動き出すという終盤の成長が見所。

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【2007年度版 男子ランキング1位】
佐山・御言 (川上稔「終わりのクロニクル」)
女子:Sf(2007年度版女子35位)

超かっこいい愛すべき変態。愛方の新庄に対して飛び出す数々のセクハラとバカップル具合もさることながら、Low-Gの全竜交渉代表として繰り出す交渉術と、終盤の演説のかっこよさにはもう惚れるしかないと思います。ところで愛方にしてヒロインの新庄君はこの場合どっちに投票したらいいんでしょうね……?

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【2008年度版 男子ランキング1位】
相良宗介 (賀東招二「フルメタル・パニック!」)
男子:クルツ・ウェーバー(2008年度男子10位) アル(2008年度版男子25位)
女子:千鳥かなめ(2008年度版女子5位) テレサ・テスタロッサ(2008年度版女子9位)

プロの傭兵にしてゴミ係兼カサ係。「ミスリル」の傭兵として仕事をこなす時の冷静沈着な兵士っぷりと、それとは裏腹に平和な日常に馴染めずトラブルばかり起こす残念っぷりが最大の魅力。数奇な境遇を辿り小さな頃から紛争地帯で育てられた彼が一人の高校生らしい感情を取り戻していく過程に胸が熱くなる。女子のランキング最高位もそれなりに高いんですが、宗介が2009年度まで連続でランキングトップ5入りしていたことを考えるとギリギリ「男子力が高い」と言っていいのかなあと。

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【2009〜2010年度版 男子ランキング1位/2010年度版女子7位】
木下秀吉 (井上堅二「バカとテストと召喚獣」)
男子: 吉井明久(2010年度版男子8位) 土屋康太(2010年度版男子19位)
女子:島田美波(2009年度版女子26位)

男子ランキング二連覇に加えて女子ランキングでもトップ10位入り経験を持つという最早意味のわからない記録を持つ第三の性別。ある意味もうヒロイン枠扱いでいいんじゃないのとか思わなくも無いけど、この作品って秀吉を「男子」として扱うとびっくりするほど女子のランキング入りがないんですよね。対して男子は秀吉・明久・ムッツリーニと3人がランクイン経験持ちというこの男子力の高さときたら……

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他、ランキング4位以下の中から男子力の高い(個人的判断)ラノベをピックアップ!

【2005年度男子4位】
オーフェン (秋田禎信「魔術士オーフェン」)
参考順位:なし

2005年度版だと実はギリギリ投票圏内だったことに驚愕しました。「スレイヤーズ」と共に富士見の黄金時代を築いたライトノベル。今年、会社を変えて復刊+新シリーズが始まりました。実は序盤しか読んでないのですが……本編の割りとシリアスなハードボイルド具合と、短編の振り回されっぷりがとても良いです。

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【2008年度版男子5位】
薬屋大助 (岩井恭平「ムシウタ」)
参考順位:なし  

多くの虫憑きを倒して畏怖される最強と呼ばれる虫憑きの一人。特環の虫憑き「かっこう」としての冷酷な姿は多くの虫憑きから畏怖の対象とされているけれど、それも不器用な優しさの裏返し。自分の身を削りながらも常に虫憑き達の戦いの真ん中を駆け抜け、自分の居場所が欲しいというささやかな夢のため、そして仲間達を一人でも多く守るために非情の仮面を被る姿が本当にかっこいい。

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【2011〜12年度版男子5位】
佐藤洋 (アサウラ「ベン・トー」)
女子:奢我あやめ(2012年度版女子16位) 槍水仙(2010・2012年度版女子26位) 

「終わクロ」とは別の意味で愛すべき変態。数々の強敵たちとの戦いを潜り抜けつつ数々のラッキースケベハプニングを巻き起こしつつ、白粉には腐小説のネタにされ、白梅に踏まれ、警備員のオッチャンに乾電池を挿入されそうになりながら半額弁当とSEGAに命を懸ける変態。ヒロイン2人の順位もそこそこ上がってきているのですが今後どうなるのかが楽しみだなあと思いつつとりあえず映像特典のためにベン・トーBD欲しいです(脱線した)

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【2010年度版男子5位】
杉崎鍵 (葵せきな「生徒会の一存」)
女子:桜野くりむ(2009年度版女子16位) 椎名真冬(2010年度版女子20位) 椎名深夏(2011年度版女子24位)

美少女だらけの生徒会でハーレムを目指す愛すべきバカ。ヒロイン達に弄られたり腐小説のネタにされたり(またか)…と色々残念な部分もあるけれど、その裏にあるのは意外に真摯な思いと大それた望みを実現するために常に欠かさない努力であったりする。言ってることとは裏腹にどこか憎めないしかっこいいから困る。ヒロイン達は女子ランキング10位以下でちょくちょく顔を覗かせてるんですが……あれ……知弦さn(うわなにをするやめ

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【2010年度版男子9位】
川村ヒデオ (林トモアキ「戦闘城砦マスラヲ」「レイセン」)
参考順位:なし

就職活動に失敗し続けているうちにおかしなPCを拾い、なしくずしに「聖魔杯」と呼ばれる大会に出場することになっちゃった引きこもり。就職活動にはネックだった、持って生まれた眼力と口先三寸でその場を乗り切っていくヒデオが、様々な強敵とのバトルを経て少しずつ成長していく姿が熱い。「聖魔杯」の前日譚となる「お・り・が・み」や彼の「就職」後の物語を描いた「レイセン」も楽しいです。

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【2010年度版男子15位】
葵・トーリ (川上稔「境界線上のホライゾン」)
参考順位:なし

同作者の「終わりのクロニクル」の主人公・佐山とはまた一味違ったカリスマをもつ愛すべき全裸。全裸だったり女装だったりセクハラだったりする。「不可能男」の二つ名をつけられ、自ら戦う能力は殆ど持ち合わせない彼が、しかし周囲の人間達を動かしてかつて愛した少女を「取り戻す」ため、世界を敵に回していく姿が胸に熱い。

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読了記録まとめ[2011年9月分]

9月のラノベ読了冊数は4冊でした。予想以上に読んでなかった。
境界線上のホライゾンを読もうと思いながら他の細々としたラノベに手を出し、オマケでBL漫画をオススメして貰ったのを読んだりして何が言いたいかというとホライゾンが全く進んでませんやばい。

今月読んだマンガピックアップ

忘却のクレイドル(1) (BLADE COMICS)
 発売ごとに読んでいたら設定がわからなくなってた「忘却のクレイドル」を1巻から通読。知らない間に普通じゃない身体に改造されてた少年少女達が廃墟となった島で織り成すお話……なんだけど、設定やキャラが複雑でこれは通読じゃないとなかなか判り辛いお話だったなあ。
 最後は「ナイトメア☆チルドレン」を思い出すようなちょっと切ない終り方で個人的にはとてもよかったです。



9月の読書メーター

読んだ本の数:27冊 / 読んだページ数:1994ページ
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生徒会の水際 碧陽学園生徒会黙示録4

 

私立碧陽学園生徒会―そこは、美少女四人が集う楽園だが、世界はここだけではなかった!個性的な面々が揃う椎名真冬の1年C組。そして生徒会メンバー唯一の男性である杉崎鍵が、楽園のチケット「優良枠」を手にする前の1年F組。ここにきてまさかの新ヒロインも登場。 (「BOOK」データベースより)

本編完結目前にきて新キャラ大量追加!な短編シリーズ4作目。杉崎のライバルな女子が登場したり、おっとり系後輩女子が登場したり、杉崎にちょっとヤバいくらい心酔するクール系後輩男子が満を持して杉崎戦線に加わったりします(多少誇張表現)秋峰君が理想の生意気系年下攻めで困ります。

とりあえず適当にめくって最初の挿絵で噴き出したわけですが、まさか、某他社ラノベ作品の有名二次創作ネタ(涼宮ハル●コの憂鬱←ネタバレ)が普通に出てくるとは思わなかった……。

本編のぐだぐだな面白さもさることながら、杉崎の高校1年時代を描いた短編「すぎさきメモリアル」の破壊力がやばい。入学早々挫折を味わい、どん底まで落ち込んだ杉崎鍵が桜野くりむと出会ってギャルゲーを勧められるところから始まり、少しずつ成長して「優良枠」を得るまでに至るお話なんだけど、生徒会の4人だけでなく、ライバルやクラスメイト達にある時は突き放され、そしてある時は支え、支えられたからこそ現在の「杉崎鍵」があると思うと胸が熱くなりました。前のめりで不安定で危なっかしい姿も、これが現在の杉崎の礎となったのだと思うとなんだか感慨深かったです。

そしてさりげなく深夏と同じクラスになる前の杉崎と宇宙守の関係がヤバいんです。本編の二人の関係は仲は良いけどいがみ合いが基本な「悪友」ポジションだけど、1年時代は割と「親友」的というか、かなりストレートに好意的な感情をのぞかせるのがとてもオイシイ。この辺は真冬ちゃんと小1日話し合いたいです。あとがきが!あとがきが!!真冬ちゃんのカップリング嗜好が自分すぎてほんとこまる……。

あと、「盗聴知弦四変化」の知弦さんがデレすぎでどうしようかわいすぎる。普段ドSでクールな知弦さんが杉崎の挙動挙動にどぎまぎしてワタワタする姿にニヤニヤが止まりませんでした。これはひどいギャップ萌え攻撃!!

「あとがき」で杉崎が生徒会の18禁エロゲ化を希望しながらジンキの名前を挙げてるのに盛大に吹きだした。でもこれ、オリジナル主人公に全ヒロイン持ってかれるんだけど杉崎はそれでいいの…?


B0040EIQEYJINKI EXTEND Re:VISION 初回版ギガ 2010-11-26

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読了記録まとめ[2011年1月分]

1月のラノベ読了冊数は再読含め7冊でした。

いや、実際「オススメされた漫画消化月刊」だったわけですが。珍しく少女漫画をたくさん読みました。漫画以外のの読了数が減ったのはゲームやってたからだけど。読みたい本は多々あれど、既に購入金額以上に置く場所の問題が深刻な今日この頃です。同情するなら書庫をくれ(切実)

そんな私の今月イチオシ漫画は「ドリームメディシン」です。夢の世界に逃避しようとする人間たちと夢と現実の狭間の世界で彼らに「夢」を見せる謎の少女・まゆらの物語。自分の漫画好きの原点ともいえるような作家さんが5年ぶりに新作を出したとなったら推さざるをえないよね!!単巻完結で部屋のスペースにもお財布にも優しいので皆さん是非読んでください。個人的には2話が神展開だと思うんです。

評判がよかったら、ひょっとしたら、2巻が出るかもしれないじゃない…!!


4088670949ドリーム メディシン (りぼんマスコットコミックス)椎名 あゆみ
集英社 2011-01-14

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