“深遊” の検索結果 | 今日もだらだら、読書日記。

キーワード:深遊 (7 件 / 1 ページ)

スレイヤーズ 25周年あんそろじー

 

ファンタジー小説の金字塔『スレイヤーズ』刊行25周年を記念して、『スレイヤーズ』を愛してやまない作家陣が贈るアンソロジーが登場だ!原作者・神坂一はもちろん、秋田禎信や日日日、さらに『デスマーチからはじまる異世界狂想曲』の愛七ひろ、『ライジン×ライジン』の初美陽一、『デート・ア・ライブ』の橘公司ら豪華作家陣が書く特別短編、そして豪華イラストレーター陣の描く特別イラストも収録!『スレイヤーズ』を長年応援してくれたファンへの感謝を込めた1冊。読んでくんないと、暴れちゃうぞ! (「BOOK」データベースより)

個人的お気に入り度数

 すごい久しぶりに読む気がする、「スレイヤーズ!」の25周年アンソロジー。この手のアンソロジーはよくも悪くも当たり外れが激しいイメージなんだけど、どの短編も凄く楽しく読めました。リアルタイムにスレイヤーズの原作やアニメ追った世代になら是非薦めたい一冊。

 正直、25という文字に衝撃を隠せませんがアニメから入った世代なのでまだ大丈夫です(何が)アニメがはじまったときにすでに1部最後までいってたから……相当時差あるから……。

■秋田禎信「ゼフィーリアの悪魔」
 リナがまだ旅立つ前、子供時代。性格に問題アリで学校をたらいまわしにされ、最終的に魔道士の学校にやってきたリナが同級生に怖れられたり振り回したりするお話。落ちこぼれの問題児かとおもいきや冷静な分析力をのぞかせたり、子どもとは思えない機転を効かせて周囲の敵をなぎ倒していくあたり、魔道がなくてもリナはリナという感じのお話でした。そしてオチの1Pにニヤリとしてしまったり。

■日日日「ミリアンヌの肌」
 まだリナと出会う前のゼルガディスが、ひとりの少女と出会うお話。スレイヤーズ本編に雰囲気の近い、ちょっと後味の悪いシリアス話。本編のシリアスで物悲しい雰囲気もなんのその、出番そんなに多くないのにヌンサの存在感が高すぎてズルい。しかもこの魚人が無駄にかっこいいのがズルい……!!ちょっと萌えちゃったじゃないですか…!!

 しかしこれ、原作でヌンサがゼルガディス側につかなかったことを考慮すると、凄く萌えるんですけど。一度は同じ目的の為、心を通わせた仲だとおもうんだけどなあ。ほんと個人的には美味しい話でした。

■愛七ひろ「リナ=インバース討伐!」
 こちらはスレイヤーズ「すぺしゃる」のノリに近い、短編設定ベースのどたばた話。容赦なく周囲の人間やナーガをこき使いつつ、自分ひとりがいいとこ見ようとするリナちゃんまじえげつない。全部は分からなかったんだけど、「すぺしゃる」の方を読んでいればニヤリと出来るのであろうキャラクターがいっぱいで、とても愛を感じる二次創作という印象でした。も、問題は既刊が多すぎて細かいキャラを覚えてないことなんですけど、私が!!スレイヤーズすぺしゃるは既刊冊数多すぎて、なんというかファン愛が試される……。

■初美陽一「呪術遺跡の偽愛戦争」
 ゼルガディスの身体を元に戻すためとある呪術師の遺跡に向かったら何故か呪術師の遺したゴーストにカップルと振る舞うように迫られて……!?という、ゼルガディスとリナのラブコメ未満のコンビ話。キャラが途中から完全に崩壊してるんだけど、勢いでどんどん先を読まされてしまうかんじは凄い。ゼルがラブコメラノベばりのツッコミ担当系ムッツリ助平にされているのはある意味壮観……だが両者ともキャラは崩壊している(大事なことなので)

 個人的には、リナが凄くゼルの前で「オンナ」だったのがなんというか不思議な感じで、そこだけどうしても引っかかってしまった……こ、これが二次創作における「解釈違い」というやつか……!!(多分非公式の本当の「薄い本」なら普通に美味しくいただいたと思う)

 ところで、著者コメントからゼルガディス好きなの伝わりすぎてアニメのリアルタイム世代としてジワジワ来る……仕方ないですよね……あのグリーンリバーライトボイスに人生狂わされた人きっといっぱいいますよね……。

■橘公司「冥王フィブリゾの世界滅ぼし会議」

 タ イ ト ル が ズ ル い 

 とりあえずこのタイトルにホイホイされて買ったといっても過言ではないのですが、タイトルでピンときたらホイホイされて良いと思います!!(絶賛)混沌の海という名の「あとがき世界」で冥王フィブリゾとそのゆかいな仲間たちが今後の世界滅ぼし活動をどうするかという事を話し合うという内容なのですが、ベースがあとがき世界線なので最初から最後までヒドい。そしてメタネタまで織り交ぜつつ話の腰を折りに来る魔竜王ガーヴいいかげんにしろ!!!(褒め言葉)

 スレイヤーズどころか神坂ファンタジー作品の共通世界観に言及しはじめたり、アニメやら原作のツッコミを入れ始めたりとあまりにも自由すぎる短編でした。笑いすぎて腹筋痛い。あとヤシガニはやめてあげて!!!アニメ界に残る黒歴史のことはふれないであげて!!オチのぐだぐだ感といい、スレイヤーズのあとがき好きなら間違いなく楽しめる感じのお話でした。これはタイトルに一本釣りされてよかった。

■神坂一「スレイヤーズいんたーみっしょん リナ=インバースの記録」
 第一部中盤、アメリアが旅の途中で万が一があった時のために記録を残しておこう!と言い出す。しかし、彼女が書き始めた「記録」はいろいろな意味で間違いだらけのシロモノで……!?というお話。アンソロジー内ではあんまり出番の少なめだったアメリアの正義節が炸裂すぎて可愛い腹筋つらい。短いお話なんだけど、久しぶりに本編一部の4人が勢揃いしてワイワイやってるのを見るのはどこか感慨深いものがありました。最後のあとがきも当時のそのままで懐かしすぎた。


今月のまとめと読了記録[2009年6月分]

5月に読んだ本は22冊でした。
普通のラノベ3倍分の容量のアレがあったにもかかわらず、普段の平均からすると割合多め。それでも先月から引き続き、とても読み残しの多い月でした……「アクセルワールド2」はいつか時間を見つけて読みたい所存です。

2009年6月のページアクセストップ4


 
サクラダリセット
⇒感想

 
バカとテストと召喚獣6
⇒感想

これはゾンビですか?1
はい、魔装少女です
⇒感想

GENESISシリーズ
境界線上のホライゾン2(上)
⇒感想


乙一絶賛で話題を呼んだスニーカーの新作「サクラダリセット」が大人気。椎名優さんの挿絵がぴったりの、透き通るような透明感を持った青春モノでした。これは普通にオススメ。

そしてまたうちのブログの中で「バカとテストと召喚獣」の時代が来ている……!?
正確には本の感想ではないので除外したのですが実は4位くらいにドラマCDの感想記事がありました。アニメ化効果で盛り上がってきたのかな?7月はFBオンラインの方でバカテスアニメの最新情報が出るらしいし、8月は短編集発売で、まだまだ暫く盛り上がってそうですね。文月学園オンラインも楽しみ。

先月から引き続きゾンビ大人気。なんだかんだいって2巻読んでないんだよな…

境界線上のホライゾン2上」は一週間がかりでなんとか読みきりました。正直エベレスト山にでも登っている気分だったよ……今月発売の2下のほうが分厚いんですけどねorz

2009年6月に読んで面白かった本


 
猫耳父さん
⇒感想

 
SH@PPLE-しゃっぷる- 6
⇒感想

運命のタロット13 《女教皇》は未来を示す
⇒感想

 
NO CALL NO LIFE
⇒感想


とりあえず今月色々とインパクト強かったのが「猫耳父さん」!!少年の女装挿絵すらためらう傾向があるライトノベル界で、ここまでガッツリと猫耳親父を描ききった作家さんと編集さんを絶賛したい(元々、連載雑誌が非ライトノベル誌だったから、というのはありそうですが…)話自体も家族モノで普通に良かったよ!

SH@PPLE-しゃっぷる- 6」は私が密かに大好きな胡蝶の宮のターンすぎて困った。6巻ラストに載ってたマンガ版のキャラデザも凄い可愛かったのでそちらにも期待したいです。…ところで、ドラマCDは買うべきなのでしょうか…個人的には釘宮理恵使うなら蜜じゃなくて雪国・舞姫の二役にしていただいて思う存分少年声を聴きたかったような気がしなくもないよ!

現在絶賛強化中の「運命のタロット」。真の方の「悪魔」も面白かったけどやはり最高に燃えたのは第一部最終巻である「女教皇」かな。これから真シリーズもクライマックスに入っていくので、どんな展開になるかとても楽しみ。

そして今更ながら、発売日に買って以降ずっと積んでた「NO CALL NO LIFE」がツボ直撃だった!何故もっと早くに崩さなかったんだ私……!!今月文庫版も発売されるようなので、未読の人は読んでみるとよいのではないかと思います。退廃的で殺伐とした青春が素敵だよ!!

2009年6月の読了記録


なんか物凄く少女漫画強化月間だった気がする。
というか「NGライフ」「キラメキ☆銀河街商店街」という私の中の2大胸キュン少女漫画が完結してしまって、もう私来月からどうしたらいいの!!という気分です。敬大かっこよかったよ敬大。

あと、今月はラノベ系の画集が多くて死ぬかと思いました。山本ヤマトさんと深遊さんの画集を買ったよ!時期が被ってなければヤスさんのとらドラ画集もちょっとほしかったなあ……
続きを読む


今月のまとめと読了記録[2009年4月分]

4月に読んだ本は14冊でした。
電撃新刊を2冊削って、なんとか新刊扱いで買ったものはほぼ全部読んだよという状態……「電撃学園RPG CoV」「スーパーロボット大戦K」をずっとプレイしてたのもあり、今月は本当に本を読んだという気がしないなあ。ちなみに「スパロボK」はまだ中盤で、本日「とらドラポータブル!」が来たので来月もこんな状態でのんびりやっていくのではないかと……来月は比較的冊数も少ないですしね。

というか、そろそろいい加減「文学少女」と「彩雲国物語」読まないと!

2009年4月のページアクセストップ4


生徒会の五彩
碧陽学園生徒会議事録5
⇒感想

俺の妹がこんなに可愛いわけがない3
⇒感想

 
バカとテストと召喚獣6
⇒感想

 
とらドラ10!
⇒感想

半年にわたる「とらドラ!」祭りにようやく終焉が……

代わりに人気高かったのが、アニメ化決定+新刊発売効果の「生徒会の五彩」「バカとテストと召喚獣6」。検索ワードのTOP2もこの2作品でした。ちなみに検索語句TOP3は「ひめ+ぱら」だったんだぜ。生徒会とバカテスは元々現在シリーズ継続中のラノベの中でも5本の指に余裕ではいる作品なのですが、今までの既刊の中でも会心の面白さだった!どっちも主人公が最高に「男」を魅せてくれたよ!!!

俺の妹が?3」も、シリーズ3作目ながら波に乗ってるなあ。ネット人気が他の作品よりも飛びぬけて高い、というのはあるんだろうけど…3巻では沙織と黒猫がついったったーだったというのが最大の衝撃だったように思えてなりません。

2009年4月に読んで面白かった本


断章のグリム10
いばら姫(上)
⇒感想

 
本日の騎士ミロク1
⇒感想

ソードアート・オンライン 1
アインクラッド
⇒感想

迷宮街クロニクル2
散る花の残すもの
⇒感想

今月はつばさ版スレイヤーズ2巻とか杉井光新シリーズとか、全体的に面白い作品が多かった気がします。ていうか「バカテス6」「生徒会の五彩」が自分の中ではつきぬけすぎだったのですが、それを置いておいても今月は面白い作品が多すぎて困った!

断章のグリム10」は面白かったというより、衝撃が大きかったというか、感想サイトの各所で「芽が、芽がぁぁぁぁぁ!」って悲鳴が上がりまくってたのが印象的でしたw下巻でどうやってオチをつけるのか、とても楽しみ。

本日の騎士ミロク」は主人公の返り血具合と、仲間の一人・フェリサのキャラクターのインパクトがいろいろな意味で凄かった。というかフェリサが喋った時には思わず緑茶噴いたよ!「魔王城」シリーズも好きだけど、どちらかといえばこちらの方が楽しみかな。舞台となるジルサニア国の皆さんのアットホーム感が個人的にはかなりたまりません。

色々言いたいことはあるけど、そんなのとりあえず置いておいても面白かったよ!なのがネット小説発の「ソードアート・オンライン」。なんか色々物足りなさを感じてしまったのは、やはりネット小説から文庫化される際に削られた部分があったのかしら、とか今は亡きネット小説版に思いをはせる日々。続きが出るようなので気になった部分がそちらで補完される事を楽しみにしてます。

そして同じネット小説発の「迷宮街クロニクル2」。中盤で起こる、とあるパーティが遭遇した取り返しのつかないハプニングの場面があまりにも衝撃的で……ていうか、また応援企画に参加するの忘れたorz 応募フォームに半分くらい項目書いたのになあ……ああ、颯爽と登場して颯爽と死にたかったのにっ!

2009年4月の読了記録

例によって感想書いたラノベ以外。
続きを読む


ラノベ絵師130人ソートを作ってみた

ラノベ作家140人ソート」に触発されて、ラノベ絵師130人ソート作ってみた。

このラノ2008のランキング「イラストレーター部門」に掲載されている作家+イラストレーター別作品リストの作家から少女小説関係の人だけ抜きました。(そっちまでカバーすると大変な人数になりそうなので……少女小説側も誰か作ってください☆(他力本願))
あんまり多いと時間がかかって大変かと思っての措置だったんだけど正直130人でも十分きついですね!!というか絵師の名前からラノベの作品名が結びついていない場合が予想以上に多くて、物凄い大変でした……。

【7/6追記】
「絵師名から担当作品が出てきません!」という意見がとても多かったので、
絵師名←→担当ラノベ作品の大雑把な対応表及び絵師名の下に担当作品の表示される低難易度バージョン作成しました。よかったらご参考にどうぞー。
基本的に自分のサイトの一覧からデータを出してるので、あまり参考にはならないかもしれませんが。


ちなみにテストでやったときの私の結果はこちら(30位まで)↓
1 原田たけひと(たけひと)
2 椋本夏夜
2 四季童子
4 さとやす(TENKEY)
5 近衛乙嗣
6 あずみ冬留
7 いとうのいぢ
8 えれっと
9 葉賀ユイ
10 黒星紅白(飯塚武史)
11 純珪一
11 武内崇
13 竹岡美穂
14 灰村キヨタカ(はいむらきよたか)
15 結賀さとる
15 るろお
17 山本ヤマト
18 藤原々々
19 山本ケイジ(超肉)
20 倉藤倖
20 佐々木あかね
22 白身魚
23 東条さかな
24 あらいずみるい
24 G・むにょ
26 2C=がろあ?
26 藤倉和音
26 ヤス
29 深遊
30 翠川しん

ちなみにラノベ作家140ソートはこんなカンジでした。順当すぎて噴いた。


今月のオススメと面白検索キーワード[2008年4月分]

4月の読了冊数は18冊でした。それなり。

2008年4月の人気(?)感想4選

「とらドラ!」に始まり「生徒会の一存」「彩雲国物語」「“文学少女”」…と注目作品の乱発でここ数ヶ月続いたバカテスバブルに漸く陰りが見えてきました。とはいうものの来月はバカテスは新刊発売なわけですが。

とらドラ7!
⇒感想

彩雲国物語 黎明に琥珀はきらめく(⇒感想

バカとテストと召喚獣
⇒感想

“文学少女”と神に臨む作家
⇒感想

アニメ化が決まり、最新刊の内容が月初めから大きな反響を呼んでいた「とらドラ!」がぶっちぎり。そしてそのぶっちぎりのアクセス数の倍半分強をたった3日で稼いだ「彩雲国物語」は相変わらず新刊出るたびにアクセス爆発起きすぎです。1月のバカテス、2月のフルメタのような大爆発は起きないのですが、新刊が出た前後1?2ヶ月は高確率でアクセスランキングが彩雲国で占拠されます……。

3位、2007年12月以来、うちのアクセスランキングトップ3から一度も落ちたことがないバカテス。来月は最新刊発売なので、間違いなくバブル再到来でトップ圏内にどーんと食い込むことでしょう……まあヤフーの検索結果上位という点を差し置いても、ここんとこ毎月、派閥表作ったり2巻感想書き直したり、女装まとめエントリ作ったり動画作ったり…と何かしらバカテス関連でネタ記事書いてますから、その影響か。来月は基本的に「感想記事は本の感想のみ」という原則まで破ってドラマCDの感想書く気マンマンだ!!明久は瑞希の婿で雄二の嫁!

あやうくバカテスがワンツーフィニッシュ決めてしまうところだったのですが、ギリギリで4位浮上してくれた「“文学少女”」。ファミ通文庫は毎月微妙な時期に出るからこういう統計取ると結構損してる気がします……流人くんはヤンデレ。

2008年4月に読んで面白かった本


L 詐欺師フラットランドのおそらくは華麗なる伝説(感想

黄昏色の詠使い6 そしてシャオの福音来たり(⇒感想

生徒会の二心 碧陽学園生徒会議事録2(⇒感想

図書館内乱
⇒感想

今月は富士見Fが豊作すぎました!

その月の新刊を3冊買って3冊全部オススメとか初めてじゃないだろうか。「黄昏色」は女装ネイト補正が多大に入っていることは否定しませんが。とりあえず新シリーズということで、今月一番オススメの1冊は「L」と言って見ますよ!!続編楽しみだ?。

残りの1冊は、「衰退しました」と「図書館シリーズ」で悩んだ挙句、手塚兄弟萌えパワーで「図書館内乱」が制覇しました。……俺、魍魎の都読み終わったら図書館シリーズの続き読むんだ……

2008年4月の面白検索キーワード


今月もバカテス自重。

続きを読む


鋼殻のレギオス

[著]雨木 シュウスケ [絵]深遊

大地は汚染され、そこで生きていけるのは“汚染獣”と呼ばれる怪物だけになってしまった世界。人類は意思を持って移動する「自律型移動都市」に暮らしていた。武芸の道を捨て、新たな生きる道を模索するために学園都市ツェルニへやってきたレイフォンは、生徒会長の陰謀により転校初日に武芸科に転科を強制され、自衛小隊に編入させられるのだが…
   個人的お気に入り度数
作者さんの前作「マテリアル・ナイト」が肌に合わなかったので新シリーズも敬遠していたのですが、夏コミで買ったレギオス本とか、以前書いた生徒会長キャラまとめエントリでオススメ頂いた事もあり、1巻だけ買って長い事積んでました…のを、ようやく読了。

えーと、マテリアルナイトの感想でも散々書いたんだけど、この人の文章、すっげー読み辛い。自分以外にこういう感想を聞かないんで、肌に合わないのかもしれない。とにかく、読んでいてなかなか設定や描写が頭に入ってこない。テンポ悪い。特に前半の学内での模擬試験?の時の戦闘描写の判り辛さは格別で、何度読み返しても描写が浮かんでこなかった…自分でも酷いと思うんだけど、特に読み飛ばした訳でもないのに「あれ、ニーナいつ怪我したの!?」状態。ラストバトルは結構あっさりかたがついた所為か、まだマシだったけど…。キャラや物語もイマイチツボに来なかった前シリーズと違って、今回は物語も設定もキャラクター達もかなりツボに来ただけに、ただひたすら読み辛いのだけがネックでした。

キャラクター的には女の子勢も凄くいいんだけど、主人公・レイフォンの萌えキャラっぷりはかなりのもの。葛藤しまくりのヘタレくんなのに実は反則レベルの最強キャラで戦闘モード入ると冷静沈着キャラ(むしろ冷血キャラ?)になっちゃうそのギャップとか、悟っているように見せかけておいて後半で覗かせる精神的な幼さとか、もう最高でした。漫画版を先に読んでたので、はなからレイフォン萌え補正が働いてしまった事は否定しないけれども。ラストバトルの圧倒的な闘いっぷりは、「無茶苦茶だーーー!?」と思いつつもうっかり惚れてしまいそうw

噂に聞いてた生徒会長のカリアン氏も良い「悪役」で実に良かったし、「自立歩行する都市」という世界設定も面白かった。また、レイフォンとは対照的に自らの夢に向かって一生懸命な女の子達が凄く愛らしい。あと、リーリンからの手紙のシーンはマジで最高です。リーリンは本気で本編再登場希望で!ストーリーを引っ掻き回してくれそうだ!

そんなこんなで物語自体には凄く興味を持てたので、機会があれば2巻以降も読んでみようかと思ってるんだけど、本気で作者さんとの相性が最悪という予感がするので、どうしようかなあ…ほんと、あの読み辛さがなければ今すぐにでも2巻買って来る勢いなんですが。



余談ですが、深遊さんの描く漫画版はかなり最高でした。
私のようにシリーズを読もうか否か悩んでる人はとりあえず漫画版に手を出してみると良いかと。ある程度本編ネタバレもありますが、それに見合う面白さはあると思います。

レイフォンかっこいいよレイフォン。

 


円環少女(1) バベル再臨

[著]長谷 敏司 [絵]深遊

魔術を見ただけで消してしまう人間たちが住み、“地獄”と恐れられる地上に堕とされた魔術師の少女メイゼル。この地獄から抜け出すには、地上で魔術を悪用する魔術師たちを100人倒さなければいけない。彼女は監視役の武原仁と共に魔術師たちと戦いを繰り広げる。
 

とにかくこの作品の醍醐味といったらヒロインのメイゼルが可愛い事だと思うんですが(笑)ツンデレな行動やドSな行動にもかなり燃えましたが特に「せんせ」って呼び方が可愛い!ロリ属性が全く無い私までうっかりキュンとなった!

まさに「ツンデレ」ヒロインの王道。しかしツンデレ通り越して思いっきりサディストなヒロインな気もしますがそれはそれで良し。同性の同級生を涙目にそそられる姿なんかヒロインとしてどうかとおもいますがそれもそれで(略)

メイゼルは論外ですが脇役の女性陣が非常に良いです。十崎京香の豹変ぶりや神和瑞希のツンデレっぷり、そして敵側ですがジュルベールやエレオノールもかなり好きでした。

特にジュルベールは女狐中の女狐という感じで非常に良かったです。こんなの誉めてもどうかと思うけど死に様が見事すぎです(笑)

対してストーリー的の根幹的にはかなり重いです。魔術師達と人間達との深い差別や溝とかサブヒロイン?のきずなと父親の関係とか。また、魔術のシステム的なところが結構細かくて長ったらしい。結局魔法システムなんか半分位しか理解しないで読んでた気がする。レビューサイトの殆どで浅井ラボや川上稔と同系統に分類されてましたがその辺は思いっきり同感ですね。「終わクロ」の1巻の読破に散々てこずり、「され竜」は序盤でリタイアの私には魔法設定の解説あたりで結構だれの来る作品でした。

ただし、後半はそのだれを払拭するかのような急展開に急展開を重ねた展開だったし、逆に言うとこういうシリーズは基本設定の説明の終わった2巻以降が勝負だと思うので続編がかなり楽しみな作品です。