アクセル・ワールド1 黒雪姫の帰還 | 今日もだらだら、読書日記。

アクセル・ワールド1 黒雪姫の帰還

 
HIMA

デブで虐められっ子の中学生・ハルユキは昼休みのたびに学内ローカルネットに潜り込み、人気の無いスカッシュゲームで鬱憤を解消する日々を送っていた。ところがある日、いつもの場所に向った彼を待っていたのは生徒会副会長にして校内一の美少女・通称“黒雪姫”と呼ばれる少女だった…!

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電撃文庫の新人さん。校内一の美少女から「ブレインバースト」という、意識だけを“加速”させた世界でプレイヤー同士が戦うと言うちょっと不思議なオンライン対戦格闘ゲームを受け取った冴えない主人公が、彼女を護るために奮闘するというお話です。

幼馴染も美人な先輩もわかりやすいくらいに好意丸出しなのに、それを「僕のことを哀れんでいる」「こんな僕が彼女と対等の位置に立つなんて…」と解釈してしまう序盤の態度には正直かなりもどかしいものを感じましたが、デブの虐められっ子で、勉強もスポーツも出来なくて、唯一の友人とも言える幼馴染2人には劣等感丸出しで、自らを助け出してくれた“黒雪姫”に対してはひたすら卑屈で……というハルユキが“黒雪姫”との出会いによって本当に少しずつ良い方向に変わっていく姿がとてもよかったです。そして主人公の(リアルでの)容姿が、かなり絶妙なんだよな。「醜い」というまでではないんだけどちゃんと「デブで」「ちっさくて」「かっこ悪い」という点を備えた容姿になっていて、確かにこれで美人な幼馴染なんかと並んだら劣等感むき出しにもなるだろうなーという感じ。解説ページでの川上稔デザインな主人公も正直かなりツボだったのですが、正直あれは可愛すぎると思うんだ。私ならお持ち帰りしてしまいたい、あのちまいの!!!

オンラインの「“体感”対戦格闘ゲーム」とも言うべき「ブレインバースト」のゲームシステムや、2秒程度の時間を30分にも引き延ばす『加速世界』の設定も非常に面白かったのですが、実は個人的にツボに入ったのはヒロイン・黒雪姫だったりします。古風な言い回しや様々な場面での行動力、「かっこいい女性」としての黒雪姫と、主人公に自分の気持ちを解ってもらえなくて年相応に憤ったり幼馴染と良い雰囲気になったハルユキに嫉妬して、その自分の気持ちに狼狽する、という少女らしい一面とのギャップが正直たまりません。主人公を振り回すポジションでありながらしっかりと王道なヒロインやってるとこが最高!

まだ今後の敵となっていくであろうキャラクター達とはまだ邂逅してないし、「1」と銘打たれている時点でとりあえず続編は確定っぽい?ので、続きがとても楽しみです。

あと、「終わりのクロニクル」「境界線上のホライゾン」の川上さんが繰り出す「解説」はファン的にはとても必見だと思います。ていうかもうこれ短編だし!「解説」じゃないし!!

そしてカワカミデザインのハルユキが激しく可愛い件について。
大事なことなので二度ry
いや、作品の雰囲気としてはHIMAさんのデザインの方が正解だとは思うんですけどね。

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コメント

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  5. 暗い海 より:

    お久です!受験成功です!

    そして受験終わって初読の作品。
    やっぱ電撃の大賞は手堅いなぁ、と。
    今回の電撃は個人的にコレと雪螳螂が良かったです。

    解説(?)で爆笑してた自分はもう終わってんだろうな。色んな意味で。

  6. うらら より:

    コメントありがとうございます。毎度返信遅くて申し訳ありません…。
    アクセルワールド、面白かったですね。これと雪螳螂しか買ってない私はとても安定志向……。

    解説はいろいろな意味でヤバイと思いました。川上稔伝説…