“秋” の検索結果 | ページ 12 | 今日もだらだら、読書日記。

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行けるかどうか判らないけど


多摩地区自主法政祭(11月2日?4日)にて『古橋秀之・秋山瑞人講演会』を開催いたします。
(法政大学SF研究会 in hatena)

法政の多摩キャンバスといえば、家からバスで一本じゃないですか。
あの辺りのバスもようやくSuicaに対応したことだし、
何も無ければ日曜日に出かけてみようかな。

しかし…

*古橋先生、秋山先生の著作持参にて一人一冊でお願いします。

一応「イリヤの空」を2巻まで持ってる秋山作品はとにかく
古橋先生の本を1冊も持っていないという壮大なトラップが!

えっちょっ、週末までに何か探して1冊読んどくか…


積読についていろいろかんがえてみる


部屋を片付けたついでにこれ以上積読本を増やさないよう、リストを作成してみました。

我が家の積読本リスト。
リストの順番は作者別順不同。特に読みたい順ではない。

平均月20冊弱しか読まない人間に、80冊の積読本はあまりにも多いですorz
バイト先が古本関係なんで、気がつくと増えている…。
ていうかこんなに秋田禎信と西尾維新溜め込んでどうする気なんだ。

「イコノクラスト!」は2巻まで一応読んでいるのですが、内容を完全に忘却しているので全巻積読リスト行き。「R.O.D.」も1巻の内容忘れてるので読むなら1巻からかなあ…ていうか、1巻だけ読んで2巻積読ってパターンが多すぎます。1巻が可も無く不可もなくという状態だと、2巻以降は買うだけ買って積読に行く可能性が高いみたいです。

あとネットの古本屋関係は送料無料範囲まで強引に本買わないと結構全体的に高くなってしまうから、積読本作りやすいなあ…。1500円とか2000円でも文庫本だけにすると5?6冊は余裕で買えますしね。(ちなみに電撃のハードカバー系と刀語は、ほぼ全部中古…)

とりあえず、今月は新刊も少ないので地味に消化していきたいと思いますが、何かこの中でオススメなシリーズがありましたら教えてください。
で、出来れば読みやすいやつを……w

「ばいおれんす☆まじかる」「魔女式アポカリプス」の2シリーズは
個人的に結構気になってるので早めに手を出す予定。

【追記】
せっかくなので、この積読本リストの中身がどういう本で形成されているのか、具体的に考えてみる。


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DDD2 Decoration Disorder Disconnection

[著]奈須 きのこ [絵]こやま ひろかず

オリガ記念病院から退院したばかりの石杖アリカは、高校時代の友人霧栖の主催する野球ゲーム「SVS」に参加することに。同じ頃、そのゲームの参加者が次々に殺害されるという事件が起こっていた。アリカは事件の犯人?"シンカー"と呼ばれる"悪魔憑き"を祓うよう依頼を受けるのだが…
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相変わらず奈須きのこの文章は立ち上がりが壮絶に読みづらいというか…ビジュアルノベルの時は気にならない、独特の文章が読み薦めるのを元気良く妨げるのはいい加減なんとかなりませんか。この勿体つけた綺麗な表現は凄く好きなんだけど、いっぺんに読めない。序盤は本当に5行進んで3行戻る状態で、他の作家さんの3倍は時間かかったような気がしますorz

今回は「シンカー」と呼ばれる悪魔憑きとの野球対決をするという、アリカが初めての悪魔を祓ったエピソード。前評判で知ってはいたけど、なんだかとっても青春小説でした(笑)ただ、一心に野球に執着した少年と、あっさり野球を捨ててしまった少年が長い時間を越えて一騎打ちをする話…かと思いきや例によって裏にはドロドロとしたエピソードが隠れていたりして、面白かったです。「シンカー」の母親のエピソードも「スラッガー」が野球を辞めたきっかけとなるエピソードも凄く良かった。

しかし、個人的には後半の2つの短編の方がお気に入りだったり。っていうか「FOMALHAUT」で秋星がのたまうキメゼリフにうっかり燃えてしまった私はセンスが80年代ということなのでしょうか!そしてなんといってもツボなのは、最後の短編。アリカの妹である最凶妹・カナタが遂に…というエピソード。

正直、カナタたんに激しく 萌 え る 。

超暴力的なヤンデレ妹・カナタたんは3巻で大活躍しそうな予感がするのでとっても楽しみです。いろいろと。あの無邪気極まりないラストの対戦表がツボすぎだっ!!「時間とか止められても。」とか惚れる。

しかし、対戦表ラストに明らかに見逃してはならなげな名前が含まれていた気がするのは気のせい?妹VS秋星激突フラグ!?


今日の早川さん

[著]COCO

SF者の早川さん、ホラーマニアの帆掛さん、純文学読みの岩波さん、ライトノベルファンの富士見さん、レア本好き(そして本人の存在もレア)の国生さん。本好きの女の子5人が繰り広げる、マニアな日常を描いたブログ発の4コマ漫画。

   個人的お気に入り度数

うわあ?、ラノベ読みの富士見さんよりも、SF者で非モテ女の早川さんにひたすらシンパシー。特に、オタ話をしないよう心がけてるのにパンピーが微妙な琴線に触れる話題を…ってネタとか、自分で想像してイライラしてしまった。あと積読関係のネタは胸にズキズキくる何かがありますね。

全体的にネタはSFネタに偏っていて判りづらい部分もあったけど、ジャンルは違えど皆共通の悩みを抱えて生きているんだなあとしみじみ感じてみたり。そして本マニアネタも良いのですが、「女の子の非モテ」ネタっていうのがなかなか希少に思えて面白かったですね。女オタクがメインの話って結構あるけど、考えてみると女オタの非モテをここまで軽妙にネタにしているのは初めて読んだような気がするので。

SFネタは私も高校生時代は半端にSFにハマった時期があって、そんな時代を懐かしく思いながら読みました。
…といっても私の場合はSF者を名乗るには程遠く、「倒凶十将伝」と秋山完、あとエッセイ好きつながりで椎名誠のSFを頑張って読んでいたくらいなのですが。海外SFに至ってはアシモフを3冊で挫折、クラークは死ぬ思いで「2001年宇宙の旅」だけ読んで挫折、サイバーパンクに至っては序章で速攻挫折した経歴の持ち主ですが。個人的にはマキャフリーの「歌う船」シリーズが好きでした。これは時間があったらいつか読み返したいシリーズの1つです。

考えると高校生時代は図書館をフル活用していた所為か、純文学・洋書・古典・歴史小説・エッセイ・SF・ライトノベル…と幅広く読んでいた気がします。今は図書館に行くと返すの面倒だし、ラノベの積読が大変な事になっているので他ジャンルは殆ど手をつけてません。

いやあもうほんと、積読が100冊前後ある時点でお察しください。

ところで。

「ところであんたたちが今日買った本だけど、好きな人に見せられる?」

(『レジンキャストミルク』『扉の外』『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』…)
ダークなバトルモノ、人間関係ドロドロな似非バトロワ、ヤンデレ
無理無理無理無理


万が一オタOKな彼氏が居てもちょっぴり見せたくないラインナップです本当にありがとうございました。


コードギアス反逆のルルーシュ STAGE-1-SHADOW

[著]岩佐 まもる [原案]大河内 一楼/谷口 悟朗 [絵]木村貴宏/toi8

大国ブリタニアにより征服され、“エリア11”と呼ばれるかつての日本。ブリタニアの皇子であったルルーシュは無残に殺された母の復讐と、光を喪った妹・ナナリーの幸せを護る為に父王への反逆を決意する。謎の少女・C.C.により“ギアス”という能力を手に入れた彼は仮面を被り、黒の騎士団という組織を率いて義姉であるエリア11総督・コーネリアに戦いを挑むのだが…
 

人気アニメ「コードギアス」のノベライズ第二弾。「STAGE-0-ENTRANCE」ではメインキャラクターの過去が描かれましたが、2巻となる「STAGE‐1-SHADOW」ではアニメ本編の9話くらいの内容をノベライズしているようです。

うーん、ストーリー自体は面白いし、ノベライズ自体としての出来具合はかなり成功だと思うんだけどなんでこれ、放映中に出さなかったんですかね。たしか「STAGE-0-」が発売された時点でアニメが既に終了しており、ノベライズにより興味を惹かれることは惹かれたのですがDVDをレンタルするほどじゃないなあ…と放置してたんですよ。特に前巻は過去編であるため、そこまでアニメへの興味には至らないのですが、この巻ではアニメの内容を、結構重要な部分を飛ばしていきなりノベライズしているので、アニメを知らない人は置いてきぼりな部分が結構…。

というか「STAGE0」の前に「STAGE1」を出してしまってでもこちらを早めに読みたかったです。以前酷評した「銀色のなんとか」ってアニメがノベライズされたのと同じくらいの時期にこれが出てくれたら、確実にその後アニメ見たと思いますよ。

なんかどうしてもノベライズ→原作へ手を出す事の多い自分としては、読む際に「どれだけ原作ファン以外の人間を原作へ引き込めるか」という部分を重要視してしまうのですが、それを考えるとこの本は内容的には合格なのですがどうしても時期が悪いです。今月末放送のSTAGE24&25が発売されるからそれに合わせてるんだろうけど…それまでに地上波でもスカパーでもいいから再放送してくれないものでしょうかね。やっぱDVD借りて見ようかなあ…。

ノベライズ…というか、やはりこの本の発売時期については色々ツッコミたい部分が多いですが、ストーリー的にはいい具合に原作を知らない人間に興味を持たせる程度に色々と匂わせながら、原作アニメファンを主眼にすえた、面白い作品に仕上がっていると思います(アニメファン的にどうなのかは、自分では原作見てないので他所様の感想から推測)。

特にれっきとした「ロボットアニメ」でありながら、主人公であるルルーシュの持つ能力が“相手の目を見る事で一度だけどんな命令でも絶対服従させる”という、ロボットを介さない能力である(ルルーシュ自身もロボットには乗るものの、お世辞にも優秀なパイロットではない)というのが斬新で面白かったです。なんか個人的には、戦略シミュレーション的な、デスノのような頭脳ゲーム的外伝小説が出たら是非読みたいかも。冷酷を装っているけどスザクやナナリー等自分の大切な仲間は失いたくないと思っているところも非常に好感触。

また、C.C.はDVDのジャケットとかを見る限りクールな不思議少女という印象だったのですが(そしてそのイメージはあながち間違ってないんですが)、その反面ピザが大好きでルルーシュの家計を圧迫しているなんてエピソードが入ってたりして、予想以上に漢らしい女の子でした。彼女とルルーシュのやりとりは結構コミカルで面白かったです。

結局読んでるうちにどんどん原作アニメへの興味がわいてきてしまったんですが、やっぱ次巻を買うかどうかはそれまでにアニメを見ているかどうかに掛かってしまいそうです。秋からアニメの第二期も始まると言う事だし、それまでに一回通しで見たいです。


ゼランディーヌ 性悪ないばら姫

[著]嬉野 秋彦 [絵]緋鍵 龍彦

両親を亡くし、家出同然で上京してきたひなこ。降りる駅を間違え、財布をスられ、お気に入りの傘を電車に置き忘れた挙句、変質者に襲われそうになった所を何でも屋を営む美女・ロジーヌに救われる。財布を無くしてしまった事もあり、暫く彼女の仕事を手伝うことにさせてもらうのだが、「何でも屋」の所長・すめらぎは超自己中な美少女少年で…!?
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女装美少年が私を呼んでいたんですよ。

「おと×まほ」といいこいつといい、今月は女装少年強化月間ですか?それとも遂に女装少年の時代が来てしまったということですか?(ありません)そういえば同じく今月発売だった「クィーンズ・ブレイド」のノベライズも女装少年が主役のようですが!

というわけで、とことんついてなくて巨乳でドジな田舎娘・ひなこが倣岸不遜でワガママな美少年・すめらぎと出会い、謎の奇病“ゼランディーヌ”を巡る騒動に巻き込まれるというお話。ゴスロリメイド服着用ボク喋りというとことん狙いまくりに見えるすめらぎ君ですが、中身は非常に漢らしい……というかむしろ非常にオヤジっぽい。喋らなければ、行動しなければ可憐な美少女なのですが、その実情では常にひなこにセクハラする機会をうかがい、女の敵には全力で制裁を下し、挙句にはちょっとイっちゃった笑顔で日本刀を振り回す。もうなんというかこのギャップが溜まりません。女装少年モノにかかせないのはやはり外見と中身のギャップです。

帯からして「女装少年モノ」を全力で押し出した作品なのですが、割合ストーリー的には王道な展開。ヒロインポジションにはドジな天然娘、サブキャラクターにクールビューティという感じでちゃんと女の子萌え分も押さえ、その他周囲のキャラクターもかなり濃い分女装少年という要素がいい具合に溶け込んでいます。さあ女装少年に萌えろ!という作風ではないので「可愛くてもやはり性別の差はでかいぜよ」という方も普通に楽しめるかと思います。

その点、今月「可愛ければ性別なんてどうでもいいじゃないか!」という感想を各所で生んだ「おと×まほ」とは良くも悪くも対極をなす作品ですね。新レーベル創刊等で存在が霞みがちな印象ですが、かなりお薦めです。

…余談ですが、この作品がツボに入った人は是非↓こちらも。女装少年萌え布教の一環として宣伝してみます。いやあ、恐ろしく女装少年モノとしての方向性が似ていらっしゃる(笑)

オンライン書店ビーケーワン:まりあ・ほりっく 1まりあ・ほりっく 1
遠藤 海成
メディアファクトリー(2007.2)


タロットの御主人様。

[著]七飯 宏隆 [絵]YUKIRIN

占いの名門・四阿家の後継ぎである秋人は、才能はあるのに「これほど当たらないのもある意味才能」と言われるほどの落ちこぼれ。ところが、ひょんなことから秋人は祖母が封印したと言う不思議なタロットカードの封印を解いてしまう。各地に飛び去ったカードは人間に憑依して秋人を命を狙ってくると言うのだが、真っ先に幼馴染の結夏が取り憑かれてしまう。彼女に宿ったカードの力を封印するには、秋人の××が必要で!?
 

古の魔術師クロウ・リードクロウ・クルアッハが遺したタロットの封印をうっかりといてしまった主人公が、カードを再び封印する為におばあちゃんの作った「カードの番人」ケロちゃんジブリールやカードに取り憑かれてその力を得た幼馴染の結夏達と奮闘するお話です。一言で言えば、カード●ャプターさくら全盛期に絶対エロゲーメーカーが一個くらいは作ってそうなお話です。

エロゲばりのハーレムシナリオにエロゲンガーやってそうな挿絵画家がつけた絵と、上から下までエロゲーの雰囲気がもれなく楽しめます。主人公の顔を描かないのはいくらなんでも狙いすぎだと突っ込みたい。

表紙のイラストに惹かれて買った私が言うのもアレなのですが、挿絵がなんていうかダメダメ。絵が好きじゃないとか言う話以前に、シーン選択がなんかおかしい。カードの力に操られた結夏が襲ってくるシーンとかに挿絵が無くて、その後のロリ巫女式神に挿絵があるとかもうね…。絵師の人は挿絵向けじゃないと思うのですよ。美少女のアップばかりで、動きのある「場面」を何も描いてくれないのには絶望した。挿絵で見たい場面が結構沢山あったのに残念すぎる。あと貧乳な事を気にしているという幼馴染がどうみても巨乳な件についてとか。

凄く安定した面白さはあるのですが、逆に言うとどこが面白いかというのがイマイチ印象に残らない。更にエロゲにしか見えない挿絵とCCさくらをエロゲに改変したとしか思えないストーリーが気になって「面白かった!!」と言い切れないところが凄く残念。確かに粗筋を読んだ瞬間に「これ、なんてCCさくら?」って思ったのはあるんだけど、ここまで露骨な展開だとなんだか…。

こういう基本設定がある以上、タロット22枚全員女の子なんでしょうねえ。
ここで敢えて2人くらいは男を持ってきたら褒め称えるんですけどね。
女装美少年とかでもいいし、個人的にはいっそギャグに走ってメイ●ガイ系でも良いです(笑)

ストーリーは受け入れられませんでしたが、キャラクターは非常に魅力的。王道ではあるけど可愛らしいヒロイン達の行動にニヤニヤさせられることも多かったですが、プロローグで提示された「1年後の秋人」と現在の秋人のギャップが、これから彼が大きく成長していくんだということをさりげなく示唆していて非常に先が楽しみになってしまうのです。これだけ欠点を感じているのに「続きを読みたい!!」と思わせてしまうのは見事でした。

でも2巻を買うかどうかは……そのときの財政次第だな…。せめて挿絵画家をなんとかしてくれたら多分2巻以降も確実に買うんだけど…。


Fate/Zero Vol,1 -第四次聖杯戦争秘話-

[著]虚淵玄 [原作]TYPE-MOON [絵]武内 崇

“魔術師狩り”を得意とする衛宮切嗣は己の悲願を果たす為、アインツベルンに取り入り聖杯戦争に参加する。一方令呪を宿した7人のうちの一人、言峰綺礼は自らが聖杯戦争に参加する理由を見出せずに居た…。「Fate/stay night」の10年前に起こった第四次聖杯戦争をニトロプラスの虚淵玄が描く!?
  個人的お気に入り度数
Fate/Zero Vol.1 -第四次聖杯戦争秘話- (書籍)
ちょっ、ライダーが漢らしすぎwww

冬コミでの列の凄まじさにドン引きして結局秋葉原とらのあなで委託入った日に買いに行きましたが予想以上に面白い。ていうかコミケ購入特典にキャラクターマテリアルがあるなんて知らなかったよ…鬱_| ̄|○

Fate本編から10年前、セイバールートでちょろっと語られた“第四次聖杯戦争”を舞台にした、いわばstay nightに至る為の公式外伝小説。元々居るキャラクター達は勿論のこと、Zeroのオリジナルキャラクター達が実に良い味を出していて、ぐいぐいストーリーに引き込まれます。何よりもツボかったのはやっぱりウェイバー&ライダーコンビ。バッドエンド前提の重苦しいストーリーの中、彼らの漫才としかいいようのない掛け合いに物凄く癒されます。ていうか本編の慎二(仮だけど)といいZeroのウェイバーといい…ライダーのマスターってヘタレがデフォですか?

基本的には本編をプレイしていなくてもZero単体で充分楽しめる内容になっていますが、現時点で最終ルートに関するかなり重大なネタバレが幾つかありますので、個人的には本編をクリアしてから挑む事をオススメします。いや、やっぱり最終ルートのサプライズは是非ネタバレしないで読んで欲しいな。ファンとしては。

Fate本編をクリア済みだとどのキャラが死んでどのキャラが生き残るのか大体つかめてしまうので、その辺を踏まえて読むと非常に切なく思える部分も多いです。特にアイリスフィールや雁夜の行動が印象的。彼らがその後待ち受けている運命を考えるとどうしても…。あとはやはりFateのキモである熱いバトルは健在。特に口絵でも描かれているランサーvsセイバーは本編以上の清清しい熱さを見せてくれます。熱いバトルが好きな人には是非本編あわせてオススメしたいシリーズです。

しかし折角「TYPE-MOON」と「ニトロプラス」という企業が企画した作品なので、できれば同人誌という形ではなく一般流通に乗せて販売して欲しかったなあと思いました。同人という形だと手に入れる手段も限られるし、値段も(確かに同人誌としてはかなり安いお値段なのですが)一般書籍の値段を踏まえると物凄く高くて、ハードルが高い。凄く面白い作品だけに、もったいないなあ…と感じます。

予想以上の面白さに大満足です。正直文字媒体にすると物凄い癖がある奈須さん本人のノベライズよりも読みやすくてよかったんじゃないかなとか思ったり。続編はまた秋葉原に買いに行くんだろうなあ(笑)


半分の月がのぼる空 Looking up at the half‐moon

[著]橋本 紡 [絵]山本 ケイジ

風邪をこじらせて長期入院を余儀なくされた戎崎裕一は暫くすると余暇をもてあますようになった。病院を抜け出したことがバレて病室に軟禁されていた裕一は、看護婦の亜希子さんからとある少女の話し相手を頼まれる。彼女?秋庭里香はとんでもないワガママで、でも死に至る病を抱えていて…
 

病院を舞台にしたボーイ・ミーツ・ガールストーリー。ツンデレ少女の里香とごく普通の少年・裕一が織り成すラブコメ…かとも思いましたが、後半に進むにつれて二人の周りに“死”の影が付きまとうようになります。

橋本紡さんの本は「リバーズ・エンド」しか読んだこと無いのですが、こういう少年少女の描写とか、しっとりとした雰囲気が凄く良いなあ、と思います。裕一と里香のやりとりとか、亜希子さんとか他の病室の人々とのやりとりが凄く読んでいて楽しいというか、和む。他のラノベのようにあまり大きな事件が起こったりはしないのですが日常描写で魅せてくれる作家さんだなあ、と。基本的に日常描写よりもハチャメチャな展開の方がツボにくる私ですが、橋本さんの描く日常描写は凄くツボです。

ただ、個人的にはこれがシリーズとして8巻まで続いたというのがちょっと信じられないというか…1巻完結でも十分綺麗な気がするんですが、2巻以降がダラダラにならないといいんだけどなあ…。あと、クライマックスが何度読んでもリバーズエンドに見えます(待て)

「リバーズ・エンド」の1巻は凄く良かったのに2巻以降が凄く蛇足っぽくて正直要らないなあと思っていたので少し警戒してしまいます。2巻まで購入してあるので続きを読むかどうかは2巻を読んでから決めたいと思います。

しかしギャルゲーの主人公に「ゆういち」ってなまえが多いのはデフォ?


我が呼び声に応えよ獣 魔術士オーフェンはぐれ旅

[著]秋田 禎信 [絵]草河 遊也

かつて《牙の塔》という魔術組織に身をおいていた魔術士・オーフェンは魔術の失敗で恐ろしい怪物の姿になってしまった姉弟子のアザリーを追って組織を抜け、副業で金貸し屋をやりながら彼女を探すという生活を営んでいた。今日は金貸し屋の顧客である地人の兄弟に「金儲け」の話があると言われ、のこのこ出かけていったのだが…!?
 

超今更ですが買ってみました。何か良くも悪くも「スレイヤーズ!」と同じく現在のライトノベルの原点というか、それに近い印象を受けました。よく言えば「古きよき時代の?」で悪く言うと現在の時代から見ると「ありがち」、なんだよなあ。何かと比較される「スレイヤーズ!」と比べると特に目新しい要素も無く金貸し屋という設定の割にはストーリーも至極シリアスで、良くも悪くも現在のライトノベルのファンタジー系バトル作品としては王道な感じのストーリーで、文章のテンポも良いので安心して楽しめました。

地人の兄弟やクリーオウの存在がちょっとした息抜きというか、3人が出てくると一気にシリアスな空気が崩壊する所が個人的には良かったです。短編の方が面白いと薦められた事があるので、そちらもあわせて読んでいきたいと思います。

しかし、マジクは無理してここで出さなくてもよかったんじゃ…微妙に何度かアニメを見ていたので「これから活躍するのかな?」と思ってみていましたが、何もしらないで読んだら彼の存在自体が意味不明だったに違いない。