ページ 174 | 今日もだらだら、読書日記。

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メイド刑事3

[著]早見 裕司 [絵]はいむら きよたか

レディース時代の後輩、曜子から託された少女・ルカ。チームの中でもはねっかえりでもてあまされていた彼女はなんと、執事の朝倉さんの孫だった…!?さらに、潜入先のお屋敷には怪しい白メイドまで登場して…

 

とりあえずカラー挿絵見て一言。

つ、強いなあ…クイックルワイパー…
銃弾を跳ね返すクイックルワイパーってどんなだよ。葵姐さんかっこよすぎ(笑)

というわけで「スケバン刑事+家政婦は見た+水戸黄門」な燃えメイド小説第三段。
相変わらずお決まりの「メイドの一里塚…」には笑いがこみあげてきてしまいます。いや、真面目な顔して「メイドの一里塚…」って!!馬鹿だ!!

個人的には第7話の方が好きかも。ルカの為を思って敢えて彼女を突き放すレディース達、初めて“家族の情”に触れたルカの態度が少しずつ軟化していく所なんかは非常にツボでした。何より、ルカの前だとどうしてもレディース言葉に戻ってしまう葵さんに萌え。時々いきなりキレはじめる葵さんに萌え!!!

第8話は葵と彼女の両親の仇に関わる話。そして今後“宿命のライバル”となっていくであろう白メイド・貴美香との対決の話。今までのストーリーから比べるとグッとシリアス調になっており、個人的には普段のコミカルなノリの方が好きだったりしますが、これはこれで普通に面白かったです。ただ、このシリアスな雰囲気で「メイドの一里塚…」は浮くよ!!そして、ルカがシリアスな雰囲気をぶち壊していく所にこっそりとニヤニヤしてました。

次回は一巻一話の、初の長編らしいです。
これで葵VS木ノ上、貴美香の対決構図にそれなりの進展があるのでしょうか。長編はスケバン刑事における「年末スペシャル」みたいなものだと後書きに書かれていたので、5巻からはこれまでの短編スタイルに戻るのかな、とちょっと期待。シリアスも面白いけどやっぱりあの短編の1時間番組的積み込み具合が独特で凄く好きだし、今後が長編ばかりになってしまうのはちょっとさみしいので。

ところで、あとがき曰く「踊る?」シリーズで言及されてる“あの問題”ってスピンオフシリーズ第一弾のあれでしょうか?実はDVDもってるんだけど、切らなきゃいけない線が15本あると最早絶体絶命通り越してギャグだよねw

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クビツリハイスクール 戯言遣いの弟子

[著]西尾 維新 [絵]竹 

“ぼく”こといーちゃんは、突然現れた哀川潤に(かなり強引に)依頼されて澄百合学園という超お嬢様学校に潜入する事に。一人の女子生徒を保護し、始めは簡単に終るかと思われた依頼だが、しかし生徒たちから「首吊学園」と呼ばれるその学校、やはり一筋縄では行かなくて…!?
 

哀川といーちゃんのボケツッコミ全開のやりとりが凄くツボ。ツッコミ激しすぎですいーちゃん。是非このままツッコミの道を極めて頂きたいw「デスノート」小説版で見せた、Lとナオミのかけあいの原型をここに見た気がします。しかもジョジョだの某霊界探偵だの…講談社ノベルズなのに○英社ネタばかり使って大丈夫なんですか!?

相変わらずモリモリ人が死ぬこのシリーズ。
今回はメインヒロインの一姫ちゃんにスポットが当たりまくっていた所為か、他のキャラクター達が凄く扱いが小さかったというか…子荻ちゃんとか凄く可愛くて好みだったので殆ど見せ場の無いまま退場で悲しかったです。せめてもう少し出番を!!一姫の正体は途中でなんとなく直感で判っちゃったから面白みなかったかなあ…。

一姫にかつて自分が“壊した”友人の影を重ねてしまういーちゃん。周りが天才だからこそ彼らの存在に劣等感を感じて疎んじてしまうしまうその姿に、今までに無く等身大の、ただのひとりの人間としてのいーちゃんを感じました。2巻までがどうしても主人公に感情移入できなかっただけ、余計に。


まあ正直、あんまりそういうマイナスな感情の部分には感情移入したくないんですが…っ(笑)

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シュミじゃないんだ

[著]三浦 しをん

ボーイズラブ漫画にまみれた日常…。この語りつくせぬ愛を見よ! 5年にわたる『小説ウィングス』連載に加筆修正して単行化。BL初心者には、ガイドブックとしてもオススメ。書き下ろしBL小説も収録。
(オンライン書店bk1内容説明より抜粋)
 

第1回からいきなり一部の乙女達には禁断の世界である「リバーシブル」を取り上げてしまうあたりが非常に素敵です。リバーシブル思考で常に肩身の狭い思いをしている身としては全力で褒め称えたい。よくやった!!!

毎回設定された“お題”に従って三浦さん個人がオススメのBL漫画を紹介しながら熱く語るという、とにかく色々な方向で熱いエッセイ集。展開されるBL論自体はちょっとBLに夢見すぎな感じも否めない上、夢見る腐女子がWebサイトで情熱の赴くままにやっちゃう自分設定語りっぽく感じなくも無いですが、最近の少女漫画の描写に対する考えなど、思わず頷いてしまう部分も多かったです。特に「私達がボーイズラブ作品にエロ以上に求めているのは“関係性”」というのは大きく同意。以前から密かに言いたかった事なので「よく言ってくれた!!!」と大絶賛。

また、三浦さんの“いつでもどこでもBL妄想突入OK”な思考行動は、同じ腐女子として「ああ、わかるわかるww」と苦笑しつつ笑わさせていただきました。

ボーイズラブに関する評論的な文章は完全に個人の好みが入ってくるので難しいと思う。特に偏見ですが腐女子の場合“自分の好きな傾向の作品以外は許せない、見たくも無い”という思考の人が基本的に多いから、小説ウィングスに掲載されたこの連載も非常に賛否両論ある連載であったのではないかと思うのですよ。三浦さんの嗜好、どうみてもメジャー嗜好じゃないしな。

これでもかっていうほど“同族”にきびしい腐女子界で、批判も賛否ももろともせずに自分の好きなことだけを書き綴ったというだけでも、手放しで評価したいです。自分がどちらかというと(オヤジ受)以外は三浦さんの嗜好がツボに入れたっていうのもあるとは思いますが。

いや、いいよね?ケナゲ攻×ツンデレ受。
「仮面ティーチャー」は近いうちに必ず捕獲してきます。

巻末にはご本人が書いた“BL小説”が掲載。
こんなところでもしっかりご自分のシュミである
「オヤジ受」を貫かれる三浦先生に敬礼。
しかし、ぶっちゃけ最中シーンはないけど以前読んだ“月魚”の方が
なんともいえないBL臭が漂っていた気がするのは気のせいか?

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天空のアルカミレス 3 アルカミレスキラー・ガール

[著]三上 延 [絵]純 珪一

“グランテリオン”最高幹部の一人、グロスマンは部下で数多のアルカミレスを打ち倒してきた少女・毬子を拓也達の元に差し向ける。アルカミレスに非戦闘派のテリオンだった母親を惨殺され、アルカミレスに深い憎悪を抱く彼女は拓也達の背後関係を調査するために、東堂学園に乗り込むが…
 

お互い葛藤しながらも、戦いを通して接近する拓也と日向子の二人の関係が非常に青臭くて見ていて楽しいのに対し、テリオスの力に目覚めつつある不安と、拓也が本当に迎えにきてくれるのか不安に今にも押しつぶされそうな礼菜の姿が印象的でした。そしてレディ・バレットマゾ疑惑浮じょ…いえ、なんでもないです。

しかしやはりメインの3人よりも脇役の方が印象的。友典と毬子のなんともいえない微妙な共振関係が凄く良かったです。ラストの展開は凄くベタだったけど、ベタだけに良かった。グロスマンはこういう状況で出てくるからには……な人なんだろうなと思っていたけど激しく予想とおりな感じでしたし。そしてアパタスが凄くいいキャラですね(´▽`*)

バトルモノなんだけど、バトルそのものよりも互いのキャラクター同士の複雑な関係や、心理描写が凄く面白いこのシリーズ。難を言うなら主人公の印象が微妙に薄いのと悲しいくらいに戦闘シーンが印象に残ってないことでは。その辺は今後後半戦となっていくので、これからに期待?「シャドウテイカー」の戦闘シーンは結構盛り上がって好きだったんですけど。

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戦闘城塞マスラヲ Vol.1 負け犬にウイルス

[著]林 トモアキ [絵]上田 夢人

あまりの目付きの悪さと対人恐怖症のせいで就職活動をすれば書類段階で34社全てに断られ、すっかり引きこもりになってしまったヒデオ。親からの仕送りも無くなっていよいよ首を釣るしかない…という時、道端で拾ったノートパソコンから自称“電子の精霊”ウィルスのウィル子が現れ、なしくずしに「聖魔杯」という人と人ならざる者が戦う大会に参加するハメに…
 

ぶっちゃけ本当の就職氷河期は34社全部に断られるなんて普通でしたが何か!?

えー自分はあまり真面目に就職活動しなかったので知らないけど、私達が卒業した年が一番の氷河期で、そこまでレベルの低い大学出もないのになんでも50社受けて全部断られたとかそんな話がゴロゴロ転がってました。同級生達の生み出すダースベーダーも真っ青なドス黒いオーラが忘れられません。まあそれなりの企業を50社受けて全部蹴られるのと、バイトの面接34個受けて全部断られるとかそういう比較だったら、明らかに後者の方がありえないけど。

というわけで、変なツッコミから始まりましたが(笑)以前から気になっていた「お・り・が・み」の作者さんの新作シリーズです。
体力ゼロのひきこもり君がいきなりはては暗黒武術会か、バトロワか!?と思わせるような展開に「消閑の●戦者」的頭脳バトルを想像していたら、むしろイメージとしては「ア×トロ!乙女塾」(初期)だった罠でした。真面目なバトルどころか、バリバリのコメディ。

何でもありな1500人以上でのバトルロワイヤルながら、絶妙に上手いルール制限が敷いてあって、あまり殺伐とはしない仕組み。「消閑の?」と同じくらいこのルール設定が上手いなあと思います。下手をすればいきなり1500人で殺し合いとなってもおかしくない状況で「殺してはいけない」「拒否したかったら拒否できる」「ルールは基本的にバトル、しかしバトルじゃなくてもいい」っていう制限を加えただけでここまでまったりモードになってしまうとは。解説2人組の方が余程殺伐としてるよ、これ…(笑)

主人公がハッタリや運やその場のノリで強敵を倒していったり、強い相手に強敵と認定されてしまう展開はまさにミモノ。しかし時々突然熱い展開に突入したりするのがたまりません。特にレッドフィールドとのバトルには激しく燃えた。

あと時々さりげなーく織り交ぜられるパロディネタに笑いをこらえるのが大変。特に酒に酔ったヒデオが「新世界の神に(略)」と言い出すシーンには大爆笑でした。ここまでコミカルな作品は久しぶりに読んだので(乙女塾も最近はシリアスになっちゃったしね…)今後に期待です!!

「お・り・が・み」の続編に当たる作品で、前作キャラや設定もそれとなく受け継いでいるようなのでこれは是非「お・り・が・み」の方も読んでみたい。積読本消化したら…(笑)

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彩雲国物語 光降る碧の大地

[著]雪乃 紗衣 [絵]由羅 カイリ

医者を伴い、茶州へ舞い戻る秀麗。しかし住民達は“邪仙教”が広めた噂を信じ込み、奇病が秀麗の所為だと冷たい目を向ける。更に、石榮村へ向かった影月は邪仙教に捕らえられてしまい…!?

 

影月編完結。メインキャラクター達も精一杯頑張ったと思うけど、それ以上にシュウランや村の肝っ玉オバチャン達、そして貴陽の新人医達…と名前も無いような脇役が凄く光ってて良い。特に奇病を治療した際の新人医達の行動とラストのシュウランのセリフには思わずジーンとしてしまいました。秀麗が今まで官吏としてなしてきたことは確かに新しい風として朝廷(男社会)に影響を与えてきたけど、初めて同じ立場にいる女性達にその風を吹き込む事が出来たのかな、と思います。すごく感慨深かった。あとはやはり、ツンツンしつつも影月が心配でしょうがない香鈴が可愛くて仕方なかったですv

劉輝の出番は今回は非常に少なかったけど、単身で縹家の現当主と渡り合おうとする姿は非常にかっこよかった。ほんといい男に成長したよ劉輝…やはり以前のヘタレ馬鹿王な彼も好きでしたが。

あとやはりこの巻で大きなウェイトを締めるのはやはり朔洵。なんで生きていたか、とかは判らないけど彼に向かって影月がぶっちゃけトークするシーンが非常に好きです(笑)

肝心のラストですが…色々なレビューで書かれているけど、影月の最後はあんなんでよかったんですか、ねえ…?散々悲劇的に引っ張ってきて、そんな簡単にオチがつくっていうことに凄く違和感を感じます。最初からそうすればよかったのに?と(陽月的には本来そんなことをするようないわれはない、って言えばそれまでなんですが)

そこまでのストーリーが実に上手くまとまっている感じだったので、ラストの展開だけ凄く違和感感じまくりました。前巻での後書きはなんだったんだ…というのもあるし。

とりあえずここで大きく分けての「茶州編」は終了?
個人的にかなりの影月贔屓だったので彼らと会えなくなるのは切ないですが、今後の展開に期待です。

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彩雲国物語 欠けゆく白銀の砂時計

[著]雪乃 紗衣 [絵]由羅 カイリ

新年の朝賀のため、貴陽に戻った秀麗。茶州復興の為に影月とまとめたアイデアを実現する為に各部署との交渉を行う彼女だが、計画を実行するには秀麗の登用に最後まで反対していた工部が立ちふさがる。また同時に、彼女の元には大量のお見合い話が舞い込んできて…?
 

とりあえずうっかり飛ばしてしまった前編を今更読了。
「心は藍よりも深く」で結構重要なネタバレを総ざらい読んでしまってから読んだので、「ああ?あの設定知らなきゃもっと楽しめたのに…!」と思うことが多かったです。ちょっと残念…。

今回は今までとは違う「国王としての」劉輝がすごく印象的でした。国王としての責任や影響力を正しく自覚してしまっているが故にそれに縛られて生きなくてはいけない「劉輝」の孤独といいますか…が凄く切なかったです。いやでもほんと、最初と比べてイイ男になったなあ…と思う反面、序盤の子犬のような劉輝が好きだったなあとも思うのですが(笑)

個人的には工部VS秀麗の飲み比べが好きです。「心は藍よりも?」でここのくだりを見たときに「なんでこんな美味しい場面を文章化しないんだ!!」と思っていたので。いやあ、文章化されてましたねー、しっかり。これから続編を買うときはちゃんと確認することにしますorz

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ウィッチマズルカ 2 つながる思い

[著]水口 敬文 [絵]すまき 俊悟

生徒会長達を操っていたバックを調査している夏咲と未玖、ひなた。3人が調査している最中の堂本家に“約束の書を回収せよ”という新たな指令書が届けられる。かつて神末の家に補完されていたというその文書は、60年前に焼失しているはずなのだが…
 

中位の魔女という肩書きの所為で中々友達の作れないひなた、未玖を護る事でしか“姉”として存在できないと思い込む夏咲、そして夏咲に迷惑をかけたくなくて強くなろうと思う未玖…とすれちがっていたそれぞれの想いがタイトルの通り「繋がる」様子が凄く良かったです。ある意味定番だけどその青臭さに惚れる。自らの考えにすっかり固執してしまっている夏咲の心を解きほぐす母親の言葉にじーんとなりました。

メインのはずの未玖に秘められた力の謎とか正直どうでもよくて、姉妹愛とか友情とか親子愛にじーんと出来ちゃうストーリーで、凄く面白かったです。いえ、メインの話も普通に面白いんですけどね!?

個人的には未玖と打ち解けた後の、段々おかしくなってきたひなたのキャラにニヤニヤ。1巻では結構クールな優等生的イメージだったのに、今回はゴスロリ娘…というよりもコスプレマニア、というかラストにいたってはむしろ腐女子臭がプンプンします。いいぞひなた、もっとやれ!愛読書は「百合姉妹」に違いない。(笑)

青臭い女の子同士の青春ノリと、未玖に隠された謎と、ひなたたんのキャラで暫くは楽しめそう。続編が楽しみです(笑)

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彩雲国物語 心は藍よりも深く

[著]雪乃 紗衣 [絵]由羅 カイリ

新年。朝賀のため貴陽に戻った秀麗は影月と二人でまとめた懸案を実現させるべく、連日奮闘していた。しかし、そんな彼女の元に茶州でとある奇病が流行っているという報告が舞い込む。同時に現れた謎の新興宗教の教主“千夜”は秀麗の茶州州牧就任が奇病の原因だと人々を煽りはじめて…
 

影月の過去やその運命などが一気に明らかになる影月編。

あんな必死に勉強して状元及第したというだけあって、何らかの事情があるんだと思ってはいましたが、まさかこんな暗い過去があったとは…。しかし、彼の運命のゆくえも気になるところですが、それ以上に香鈴とのゆくえも気になります。二人とも可愛すぎです。

しかし個人的には影月の暗い過去話も良いのですが、それ以上に序盤のコミカルな部分がお気に入り。

特にどんどんギャグ担当になっていく黎深オジサマとかね!!
あの気まぐれオジサマに振り回される吏部の面々はほんと大変だよなあ…新人の珀明君に幸あれ。

ラストにかけての、商人達や官吏たちとの秀麗のやりとりはお見事。
特に全商連とのやり取りは非常に良い。すっかり秀麗の言葉に踊らされて、茶州に行きたくてウズウズしてる医薬担当にニヤニヤ。官吏達の前での秀麗の演説は、1巻で劉輝に語った「町民」として在った彼女の決意や覚悟を決して忘れないという強い志が感じられてじーんとなりました。実際最近の政治家には是非こういう初心や民の立場で物事を考えることを忘れないで頂きたいです。

次回で影月編も決着。今まで以上に厳しい綱渡りとなりそうですが、秀麗や影月が幸せになれるようなラストを期待したいと思います…………ってあれ?影月編って3巻完結じゃなかったですっけ?このままだと2巻で完結しちゃ………







え、なにこれ?よんでないよ?




Σ゜゜       (д )

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ギロチンマシン中村奈々子 義務教育編

[著]日日日 [絵]大出 長介

1人の科学者によりロボットが自我を持ち、その所為で人間とロボットが戦争をしている世界。ロボット達のリーダー的存在<チェシャ・キャット>を暗殺する為に送り込まれた15歳の少年兵士であるところの「僕」だったが、乗ってきた飛行機が撃墜されてしまう。ロボット達が感情を持つ為に作られた学園に忍び込んだ「僕」は、両腕の代わりに奇怪な武器を取り付け最強の処刑人と呼ばれる少女・中村奈々子と出会うが…
 

世間を騒がす日日日ですが、イマイチ読んで見たいなあ…という作品がなくてなかったことにしてました。しかも刊行ペース速いし。というわけで初日日日に挑戦。

この本を手に取った最大の理由は「表紙に斗貴子さんがいる!」だったのですが、レビューを見たら予想以上にいろんな人が同じ事を考えていたようでほっとしました(笑)

表紙やあらすじを見た限りシリアスなバトルものなのかとおもったのですが、予想以上にラブコメ。しかもコメの部分に比重かかったラブコメ。事態に翻弄されまくりの主人公の一人称でストーリーが進行するのでどこかシリアスにかけ、テンション高いままあっというまにクライマックスまで読み進んでしまいました。そして前半のどこか緊張感に欠けるノリが偉くテンション高かったので、クライマックスのシリアス展開にグっとくるものがありました。特にラストの彼女が…ある程度先が読めてしまったとはいえ予想以上に残酷で、ほろりとさせられてしまいました。

冷酷な殺人マシンと思わせておいてその実は照れ屋で引っ込み思案な奈々子、口が悪くて悟り気味な幼女・赤ずきん、天真爛漫なロボット少女・千紗…などと、キャラクターが個性的で凄く良かったです。個人的には赤ずきんの外見に似合わずめちゃくちゃ漢らしいキャラクターに惚れました。幼女なのにまるで極道キャラのような…仁義とか根性とか正義とかって言葉がバッチリきそうなキャラです。

続編があるようなので、そちらも楽しみにしたいと思います。

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