ページ 177 | 今日もだらだら、読書日記。

▼ 最近の記事

レジンキャストミルク5

[著]藤原 祐 [絵]椋本 夏夜

姫島姫・君島直子を狙った一件から暫く、平穏な毎日を送っていた晶達。しかし、屋上で殊子や蜜に言われた何気ない一言が晶の心を揺さぶる。そして同時に、少しずつ「非日常」の方が居心地良くなっていく自分に戸惑う晶。しかもそこに、明らかに怪しげな双子の転校生が現れて…
 

「私達はね…変わりつつあるんじゃない、終りつつあるんだよ」
という殊子の一言が印象的。

どんどん「日常」に馴染んでいく硝子とは対象的に今まで否定してきた「非日常」の方へ、自分でも気付かないうちに踏み込んでいってしまう晶。確かに硝子が「変化する」ことによって虚界渦が解放され、今回のような結果になったわけだから確かに“終りつつある”という表現は正しいんだなあと感じました。晶にとっては猛烈に皮肉な結末なのではないかと。

そして人知れず蜜たんハァハァ。
義手を巡っての硝子とのやりとりでの意外性たっぷりなドジっ子ぶりに思わず萌えた!!(*´д`)=3

今回の魅せ場はなんといっても晶の告白(訣別)と硝子の虚界渦開放だとおもいますが、どうしようもなくこの作品らしい告白の仕方で、確かに芹菜にとっては残酷なんだけど大好きです。
しかし本当にこの虚界渦の能力って残酷だよなあ…。

無限回廊の過去最大級の浸食によって、すっかり構図が「非日常」側に書き換えられてしまった感が拭えないですが、やはり気になるのは今後の良司&芹菜の動向でしょうか。良司についてはなんかどさくさに紛れて最終決戦の頃には自軍に居たりしそうだけど(笑)真実を知ってしまった芹菜がどちら側に動くかが個人的には楽しみです。

記事への反応
なにかあれば
  • わかる (0)
  • 面白かった (0)
  • 興味が湧いた (0)
  • 持ってる (0)
  • 買いました! (0)
  • ぱちぱちー (0)

イリーガル・テクニカ 1 さまよえる賢者

[著]後藤 リウ [絵]伊藤 ベン

500人以上の人口密集を感知すると天から熾光(シアノライト)という破壊の光が降り注ぐという現象によって文明が壊滅した世界。人々は500人以下の小さな集落を作り、そこで生活することを余儀なくされていた。とある事情で帝国から逃亡し、廃墟に残された資材を売りさばく「索資者」をしながら
旅を続けているカイタとヴィンデは、ひょんな事から小国の危機を助けることに…。
 

文明の滅んだ世界で、文明を復活させようとする「帝国」に抗う人々の物語…
という骨組みから見ると割合オーソドックスな物語ですが、
500人以上の人口密集に反応して破壊が起きる、という設定がツボでした。
一つのところに500人以上集まってはいけないという事は
逆にまともに戦争しようとしたら相手勢力の人数を踏まえて
こちらの人数も検討しなきゃいけないということで、その辺の駆け引きが凄く面白い。
ロボットのデザインや表現もかっこよくて惚れ惚れします。

ヴィンデのキャラが非常に好きです。
カイタはどちらかというと表面的には戯言系の低体温主人公なのですが、
彼とは正反対で人がよく割合熱血漢なヴィンデとはお互いをフォローしあう
良いコンビになってます。
暗い過去を背負っているのにそれを気にもかけない豪快さに燃え。
スレイヤーズ!のガウリィを思い出す良いキャラですね。
また、二人を追い掛け回すオェインも良い味出してます。

まだまだ沢山の謎がありそうなので、続編が楽しみです?。

記事への反応
なにかあれば
  • わかる (0)
  • 面白かった (0)
  • 興味が湧いた (0)
  • 持ってる (0)
  • 買いました! (0)
  • ぱちぱちー (0)

クビシメロマンチスト—人間失格・零崎人識

[著]西尾 維新 [絵]竹 

大学のクラスメイトの葵井巫女子に誘われ、彼女の友人・江本智恵の誕生日会に参加することになったぼくこと「いーちゃん」。和やかな時間もつかの間、翌朝江本智恵は絞殺死体で発見される。ほんの少しの後悔から捜査を始めるが…

 

殺人鬼こと「人間失格」零崎人識といーちゃんの会話が非常にツボ。片方が「傑作だな」と笑い、もう片方が「戯言だな」と笑わない。本当に似たもの同士でありながら鏡のように対照的に描かれる姿が印象的でした。

しかし、なんかストーリー自体は面白いんですがどうにも主人公に感情移入できないっつーか…いやほんと面白いんだよ?面白いんだけど…

自分以外の登場人物が全員「天才」という前巻と違い、メインの登場人物がある意味あまりにも普通の学生達であるが故に、いーちゃんの異常性が引き立ってます。殺人犯を「普通」と表現するのもアレな気がしますが、今回のメインキャラクターとなる3人は色々な意味で今まで登場した戯言シリーズのキャラクターから見ると凄く普通だし、犯人が犯行に至った動機も割合容易に理解できる。正直主人公サイドの考えの方が読めません。各事件の犯人は容易に想像がつくんだけど、主人公の行動は最後の最後まで全く理解が出来ませんでした(なんとなく、確かに彼女をワザと追いつめているような印象は持ったんだけど…)

そしてとにもかくにも巫女子ちゃんが印象的。
あんなことにはなってしまうけど、物凄く魅力的な女の子だと思いました。
ラストの台詞が印象的でした。嫉妬はあまりよろしくないけど、誰かに何の見返りもなしに無償の愛情を注げる女の子って凄く素敵だな。

記事への反応
なにかあれば
  • わかる (0)
  • 面白かった (0)
  • 興味が湧いた (0)
  • 持ってる (0)
  • 買いました! (0)
  • ぱちぱちー (0)

熱血感想ライトノベラー!

ネタ元:ライトノベル系トラックバック企画『熱血感想ライトノベラー』

熱血ということばに激しく惹かれました(´д`*)

最近読んだ小説を熱く語れ!という主旨の企画のようですが
全然最近じゃなく読んだ小説について熱く語ります。

それで、完結編まだー?



ダブルブリッド
[著]中村 恵里加 [絵]藤倉 和音(3巻以降:原田 たけひと)
 


■ 出会いのきっかけは?

 書店に並んでるのを見て衝動買い。
 確かジャケ買いだった記憶があります。
 それまでも確かにある程度ライト系の小説は読んでいたのですが
 電撃文庫系は一切手付かずだったのですよね。
 この小説以降、物凄い勢いで電撃文庫の新刊を漁ることに…

■ 好きなキャラは?
 
 優樹さんが好きです。
 でも太一朗君はもっと好きです。
 でも密かに虎司と安藤さんも好きです。

■ 好きなシーンは?

1巻ラスト、優樹の「君と私が今まで培ってきた友情は、今から死ぬ」というシーン。
「友情が死ぬ」というフレーズが衝撃的で印象に残っています。
また、優樹の真の姿を見て悲鳴を上げる太一朗の姿にも衝撃を受けました。

2巻冒頭、優樹と太一朗が酒を飲みに行って酔いつぶれて優樹におぶわれて帰って来るシーン。
このシリーズで数少ない平和な1シーン。妙に印象に残ってます。

8巻ラスト、虎司と安藤の会話。
死の淵に立たされているはずなのに、妙にピントハズレな二人の会話が好き。
この二人には是非幸せになってほしいです。

■ 他人に薦めるときのポイントは?

とりあえず4巻まで読め、話はそれからだ。
しかしグロ描写が苦手な人にはお奨めできない

■ セットで読むならどのラノベを薦めますか

・作者の文章をもっと楽しみたい人向け:ソウル・アンダーテイカー
  なんかこの人の文体が凄い好きなので。
  これもまた微妙に後がこじれそうな予感がして素敵。

・原田たけひと目当てで買った人向け:バイトでウィザード
  しかし、偶然にも後からじわじわと嫌な展開になるあたりとても似てる。
  特に段々登場人物が再起不能なレベルまで傷ついていく本編はとても鬱。

・いつのまにか仲間が…orz 派:「スレイヤーズ!」本編第二部
  最初の頃の破天荒っぷりはどうした!な一本。
  ラスト2冊のどん底ぶりは、まさに「これ本当にスレイヤーズ?」
  鬱展開どんとこーい!!な人に捧ぐ。
  ラスト2巻の展開は好きなんだけど、個人的には終り方微妙だったなあ…。
  でもダブルブリッドは円満終了して欲しいです…orz

・はいはいグロ描写グロ描写な人:インフィニティ・ゼロ
  ダブルブリッドと同じ方向のグロさを感じたのがこれ。
  話はKEY系だというのに すごく グロい です … 。
  「冬」のラストの描写は未だに読んでると吐き気を催します。でもそれがいい。

■最後に愛の告白をどうぞ

最終巻をいつまでも待ってます…(つд`;)
円満終了を目指してがんばってるという噂を聞いたので期待!!


とりあえずラノベ道に落とされた一番の原因がこの作品なので
熱く語ってみました。
キャッチコピーと動物は思いつかないので削りました…
動物…蛇とか、ナメクジとか、そっち系…?

でもこの感想の書き方、面白かったので余裕があればまたやってみたい。
出来れば今度はフルメタか終わクロあたりで…(笑)

記事への反応
なにかあれば
  • わかる (0)
  • 面白かった (0)
  • 興味が湧いた (0)
  • 持ってる (0)
  • 買いました! (0)
  • ぱちぱちー (0)

月魚

月魚

[著]三浦 しをん

 


で結局、瀬名垣と真志喜はデキてるの?

というわけで、どこかのラノベ系ブログでこの記事とめぐり合い、とりあえず古本屋で購入してきました。
BL好きで一部有名(らしい)三浦しをんさんの小説。

古本屋を営む真志喜と古本の卸しをやっている瀬名垣の、二人の友情?物語で、古本に関する二人のこだわりや小さい頃に犯してしまった過去に対する清算など、普通に面白い内容となっています。特に後半の勝負のシーンでは、登場人物達の古本にかける情熱が伝わってきて、凄く良い。

ただ、真志喜が露骨に、腐女子が描くBL小説の受っぽいのが、どうにもこうにも気になります。
この露骨度は先月散々ツッコミを入れた「HYDRA」の比ではありません。艶やかとか嫣然ととか、明らかに男性には普通使わないであろう修飾語の目白押しで語られる真志喜たん。

さすがBL小説布教の第一人者、三浦先生…判っていらっしゃる。
男のツンデレは萌えますよね!!!(聞いてない)

実際男性の方がこの小説を読んでどう感じるのかは定かではありませんが(しかし「ちょwwこんな男現実にいないからww」みたいな感想になりそうな予感)、なんというか読んでいると同類のかほりがプンプンします。腐女子って隠しててもオーラでてるよねー、みたいな。

…とまあ腐女子視点から語らせていただきましたが内容は普通に面白いし、確かにこの微妙な関係は男女では表現できない関係だと思います。読んだこと無いけど、「マリア様が見てる」が百合小説ではないのと多分同じようなものかと。"本人達意外には妖しく見える、でもきわめて健全で親密な人間関係"とでも言うのでしょうか。まあぶっちゃけ後ろの短編は露骨にそっちのケがあるキャラクターが登場しますが!!

個人的にやおい一歩手前の男の友情小説は大好物なので美味しく戴かせていただきました。次は是非直木賞受賞作の方にチャレンジしてみたいと思います!




「昨夜はよくお休みになれました?部屋が寒かったかしらと気になってたんです」
「いえ、熱いぐらいでしたよ」

瀬名垣は湯気を顎に当てつつ、澄まして答えた。炬燵の中で、真志喜の強烈な蹴りがスネに入った。





(  д)       ゜゜

ヨ、ヨモヤヤハリ…

記事への反応
なにかあれば
  • わかる (0)
  • 面白かった (0)
  • 興味が湧いた (0)
  • 持ってる (0)
  • 買いました! (0)
  • ぱちぱちー (0)

“文学少女”と飢え渇く幽霊

[著]野村 美月 [絵]竹岡 美穂

文芸部のポストに投函されていた謎の手紙。
犯人を捕まえる為、夜の学校に張りこんだ二人は
自分のことを「幽霊」だと名乗る謎の少女と遭遇する。

 

相変わらず遠子先輩やななみのキャラクターと、遠子先輩の文学的薀蓄が冴え渡るシリーズ第二段。薀蓄を垂れるあたりはMissingの空目を髣髴させますが、遠子先輩の文学の薀蓄は表現が文学的で、凄く良い。

っていうか遠子先輩の表現が上手すぎで、このシリーズ読んでるとお腹空いて来るのは私だけですか。
このシリーズ、決して夕食前に読んではいけない(笑)

本当にこの遠子先輩の表現力にあやかりたい所です。こういうブログを書いてると特に。ああいう表現がスラスラ出てくる遠子先輩、憧れる。あやかりたい…!!
そして例によって例の如く「嵐が丘」を読みたくなりました。

ストーリーは、もう各所で言われている所だけど本当に終盤がすばらしい。
雨宮蛍と黒崎の決して結ばれない片想いの結末。
二人を見守り続けた少女の、誰にも聞かれることの無い独白。
そして文芸部に投函された手紙の真の意味…。
きっと「彼女」にとっては最善であっただろうけど、涙無しには語れない、物悲しい物語でした。

とりあえず、続編が物凄い楽しみです。

記事への反応
なにかあれば
  • わかる (0)
  • 面白かった (0)
  • 興味が湧いた (0)
  • 持ってる (0)
  • 買いました! (0)
  • ぱちぱちー (0)

終わる世界、終わらない夏休み 芹沢和也の終末

[著]あきさか あさひ [絵]東条 さかな

世界が終るといわれている日の4日前。生徒も先生も来なくなった教室に、いつもと変わらず登校した主人公は同じように登校していたクラスメイトの亜美に「世界の終末を食い止めよう」と持ちかけられる。二人で捜査をしていくうちに二人はこの世界が4日の間でループしていることに気付くのだが…
 

というわけでループものです。

世界最期の4日間を繰り返すうちに世界滅亡の原因が明かされていき、最初はどちらも本当に世界を終末から救おうなんて真面目には考えていなかったんだけど、世界を救う為に色々と策を尽くしてみたり、また主人公やその友人達の間に起こる危機を回避しようとしたりと奮闘するうちにどこか後ろ向きな主人公の考えが変わっていくというところがなんか好き。

ループもの自体がそれっぽいというのもあるけど、なんとなく全体的にビジュアルノベル系のアドベンチャーゲームをプレイしているような印象で、元々そういうのが好きな私はすぐにストーリーに引き込まれました。「歌月十夜」とか大好きなので(結局それか)。この小説が影響を受けたらしいゲームも、どこかで見かけたら是非プレイしてみたいです。

あと、何よりもヒロインの亜美が凄い可愛い。
元々こういうタイプのキャラは大好きなのですが、破天荒で突飛な行動や情に厚い性格など、全てがツボ。ループ3回目最終日近辺の二人の行動には胸を打たれるものがありました。

物凄い気になるところで終られてしまったので、次巻発売が楽しみです。

記事への反応
なにかあれば
  • わかる (0)
  • 面白かった (0)
  • 興味が湧いた (0)
  • 持ってる (0)
  • 買いました! (0)
  • ぱちぱちー (0)

アストロ!乙女塾! 星のプリンキピア 下

オンライン書店ビーケーワン:星のプリンキピア 下星のプリンキピア 下

発売:2006.8
発行:集英社
[著]本田 透 [絵]うろたん

普通にめちゃくちゃ熱かった。

しかも

ラストは何気に泣かせ展開…(つд;)

1・2巻までの某エロゲ系ラブコメっぷりはどこへやら。
普通に熱いバトルで、普通に熱い姉妹愛で、ついでに普通に歴史ネタSF。
円・晶・茜の3姉妹の姉妹愛には本気で感動しました。
しかし、一応ホノカも加えてあげて…!なんか正直この作品で一番報われてないのは茜じゃなくてホノカなんじゃないかと思う。本人はあんなに3人を意識してるのに、3姉妹からは妹だってことすら忘れ去られている予感が…良いキャラなので是非最後は美味しい所を持っていってほしいのですが。

1巻では本当にただのひきこもりでアキバ系の変態駄目人間だったヒカルが一人の「男」として立派に成長し、自分が変わるきっかけを作ってくれた人達のために命をかけて闘おうとする姿は本当にかっこよかった。逆に、自分が変わったことを自覚している分以前のダメダメだったヒカルに戻ってしまうかもしれない、という恐怖は相当のものだったのではないかと思います。

でもほんと、漢になったんだね…感動したよヒカル…
外見は女だけど(笑)

個人的にはいかにも意味ありげに出てきた伊達鏡子先輩の動向がきになるところ。あと次回は是非ホノカに光を!!もっとあの子活躍させてやって下さい!!

というわけで、全体的にすっごい私好みの展開ではありましたが2巻までのあのお馬鹿ノリを思い出すと素直に喜べないのはどうしてか…ちょっとあのノリが、また見たい気がしなくもなく…。

記事への反応
なにかあれば
  • わかる (0)
  • 面白かった (0)
  • 興味が湧いた (0)
  • 持ってる (0)
  • 買いました! (0)
  • ぱちぱちー (0)

涼宮ハルヒの憤慨

オンライン書店ビーケーワン:涼宮ハルヒの憤慨涼宮ハルヒの憤慨

発売:2006.5
発行:角川書店
[著]谷川 流 [絵]いとう のいぢ
今回は短編集です。
春休みのエピソードが中心となりましたが、次巻は2年生編突入なのでしょうか?

「編集長★一直線!」
新生徒会長にたきつけられて、SOS団が文芸部の活動として部誌を製作する話。
全体的には「涼宮ハルヒの溜息」を思い出させますが、短編(中編?)になっている所為か「溜息」の時のようなだるだる感がなくて普通に楽しかったです。
ちなみに生徒会長は例によって古泉プロデュースの出来レース(ネタバレ)なのですが、あのワザらしい生徒会長キャラは林水先輩悪役バージョンという感じで素敵です。

みくる、長門、キョンの3人の書いた文章が凄くらしくてツボ。
鶴屋さんやハルヒ、古泉の書いた小説も読んでみたかったなあ。
特に長門の短編がツボ。てっきりいつもの解説の時のノリで淡々と小難しいSFを書くのかと思ってましたが(笑)

しかし、ハルヒも長門も変わったけど、一番変化したのはキョンなんじゃないかな。序盤はひたすらイヤイヤ動いてたっぽいキョンの、ラストの4行には思わずジーンとしました。

「ワンダリング・シャドウ」
同級生に持ちかけられた依頼で、犬がどうしても近寄らないという謎のポイントを調査することになったSOS団一行の話。「編集長?」と比べるとどうにもパンチが弱く、良い意味でも悪い意味でもいつも通りのハルヒな内容。

でも今回は長門の「禁則事項」発言で何もかもどうでもよく…。
ちょ、長門、マジ可愛いよ!!


長門の可愛さもさることながら、SOS団を通して少しずつ周囲に打ち解けていくハルヒと、その姿を以前よりも暖かい気持ちで見守っているキョンの姿が非常に良いです。今回の「禁則事項」な長門といい、各キャラクターの変化が凄く自然でしかもどんどん良い感じになっていくのが非常にツボ。

昨今のハルヒ人気に便乗してまとめて読んでみたシリーズだったのですが、今は次巻以降が純粋に楽しみです。

記事への反応
なにかあれば
  • わかる (0)
  • 面白かった (0)
  • 興味が湧いた (0)
  • 持ってる (0)
  • 買いました! (0)
  • ぱちぱちー (0)

レゾナンス 1 夕色の墜落

オンライン書店ビーケーワン:レゾナンス 1レゾナンス 1

発売:2006.9
発行:角川書店
[著]山原 ユキ [絵]矢野口 君
MPという精神寄生体に寄生されてしまった少年少女達の話。

『MP』という単語を終盤まで何の説明もなしに使われて、なんとなく単語の意味はわかるんだけどここまで隠すという事は裏の意味でもあるのかと思い、物凄いそれを気にしながら読んでたら結局何も無かった。がくり。正直この単語を最初の方で解説してしまっても何の支障もなかった気がするのですが。なんか気になって序盤は殆どストーリーに集中できなかったよう。

序盤物凄い後ろ向きな主人公のモノローグにうんざりしたりもしましたが、その気持ちがヒロイン?の少女との出会いや高校での生活によって少しずつ変化していくところは面白かった。あと蓉子さんがいい具合に醜悪で良いです。人によって感じ方の変わってくるキャラだと思いますが、「バイトでウィザード」の家長的な厭らしさを感じます。読み終わったときは蓉子と主人公の関係に正直嫌悪感しか抱かなかったんだけど、時間が経ってから考えてみるとある意味ここまで醜い関係をしっかり書けるのもすごいなあと。心からの依存ではない依存関係というか、なんか兎に角お互い信頼しあっていないのに依存してる関係というのか…。

しかし、後半のベッドシーンはいらなかったと思うんだけどなあ。
若者特有の短絡的な部分を描きたかったのかもしれないけど、唐突過ぎてポカーンとした。

なんというか、総評するとつまらなくは無いのですが肌に合わない話でした。
中盤の学園生活部分が良かっただけに、後半は登場人物に醜悪さばかり感じてしまって。
好き嫌いが分かれそうなストーリーだとおもいます。

記事への反応
なにかあれば
  • わかる (0)
  • 面白かった (0)
  • 興味が湧いた (0)
  • 持ってる (0)
  • 買いました! (0)
  • ぱちぱちー (0)