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2009年下半期ライトノベルサイト杯投票します。

ラノサイ杯に投票します。今年は既存:新規で4:6です。新規部門がとても豊作だった……
しかし、10作品中「女装ネタ含作品:4、百合:2、TS:1」って何だこれ自分歪みなさすぎる。

■ 2009年下半期ライトノベルサイト杯 開催のお知らせ(平和の温故知新さん)
↑詳しいルールや投票の仕方等はこちらから↑


既存部門


■ バカとテストと召喚獣6.5/7(6.5巻感想/7巻感想

女装祭り萌ええええええ!(6.5巻)+悪友バッテリー燃ええええええ!(7巻)
アニメから入った人は原作を読んで雄二と明久の悪友燃えにゴロンゴロンすればいいです。本当に、7巻ラストの明久がかっこよすぎて悶えました……もう言葉などいらぬ。あと6.5巻の雄麗ちゃんは素晴らしすぎると思います。ごついのに美女とか反則…!!

萌えも燃えもラブコメもBLも標準装備でまさしく「全方位向け」なバカテスの今後が本当に楽しみ。
【09下期ラノベ投票/既存/9784047261952】
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■ 死神姫の再婚 孤高なる悪食大公 (⇒感想

糖度の高さが尋常じゃない、今全力でイチオシの少女小説。
奥様LOVEを隠し通せなくなってきたコワモテツンデレ旦那様のデレッデレぶりと、恋に疎い奥様の「おなかいたい」にキュンキュンしましょう。彼等の周囲で繰り広げられる恋愛模様も見逃せない。

普通に男性ラノベ読みにも読んで欲しいシリーズ。
【09下期ラノベ投票/既存/9784047260658】
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■ SH@PPLE?しゃっぷる?(⇒感想

甘酸っぱく糖度高めな入れ替わりラノベ、が段々すごい展開に…!
主人公・雪国を巡るヒロイン達、「入れ替わり」によって発生した様々な行き違いの清算が一気に押し寄せて本当にすごい展開に…この怒涛の展開は終盤の「とらドラ!」を思い出す。ベクトル的には似てるよね。

主人公たちが全員幸せな未来へたどり着けるよう祈ってます。
【09下期ラノベ投票/既存/9784829134634】
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■ 騎士は恋情の血を流す The Cavalier Bleeds For The Blood(⇒感想

しずるさんvs統和機構な上遠野作品スピンオフ。
物凄く久しぶりに読んだ上遠野作品でしたがすごく面白かった!ブギーポップシリーズ及び「しずるさん」シリーズを読んでないと入り辛い、という難点はありますが中盤までのMPLS対決な展開から、一気に「しずるさん」の世界へと物語が切り替わっていく様子に圧倒されました。

でもとりあえず、普通の「しずるさん」の続編も読みたい、って言ってみる。
【09下期ラノベ投票/既存/9784829176818】
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新規部門


■ 紫色のクオリア(⇒感想

圧倒的なスケールで繰り広げられる、百合SF。
生き物全てを「ロボット」という形で視る少女の「友達」になった主人公。たった一人の大切な親友を救うため、人間を越え時空を越えて無限の並行世界へ拡がっていく……というお話。とにかく「圧倒される」というのがある意味全て。本当にすごかった。

しかし、何気にラストの展開は色々深読みしてしまう…っ!
【09下期ラノベ投票/新規/9784048679046】
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■ 384,403km あなたを月にさらったら (⇒感想

ドジッ娘策士と子悪魔天然ヒロインの繰り広げる、ちょっとえっちなガールズラブ。
正直百合エロはちょっと……とおもってたんですが、これは本当に良い百合だった!!前半は主人公のドジッ子具合に、後半はヒロインの手玉に取り具合と女の子二人のキャッキャウフフ具合に大変ごろごろします。

しかし、本当に理世×美由紀のリバシエロをどうしてカットしたし
【09下期ラノベ投票/新規/9784829665152】
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■ ぐらシャチ(⇒感想

ほのぼの……だと思ってると痛い目を見る、ガールミーツ未確認生物。
ちょっととっぽい主人公が言語を解するシャチと出会う、ほのぼの異文化コミュニケーションもの……だとおもったらいつも通りの中村恵里加で大変ホッとしました(待て)全く異なる習慣を持つシャチのグラと普通の少女が奏でる不協和音と、部外者でありながらその二人を繋ぎ合わせた一人の少年の姿にほっこりしました。

ダブルブリッド好きなら迷わず読むべし。読んだ事ない人は中村作品入門として是非。
【09下期ラノベ投票/新規/9784048681476】
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■ ラ・のべつまくなし ブンガクくんと腐思議の国 (⇒感想

「等身大の」腐女子像が心地よい、正統派ラブコメ。
最近ラノベに出てくる腐女子というとイタいところを誇張してるキャラ多すぎ!と思ってたのですがこの作品のヒロイン・明日葉は本当に等身大の腐女子ヒロインで、もうそれだけでニヤニヤできました。腐女子とラノベ作家とか、Twitter小説とか色々イマドキのネタを詰め込みました感はあったけど、中身は本当に直球な甘酸っぱいラブコメで、楽しかった!

今度出るらしい続編も楽しみです。
【09下期ラノベ投票/新規/9784094511673】
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■ ラッキーメイド天くん(⇒感想

大好きな女の子の為、一生懸命な主人公が一途で可愛い「女装少年」モノ。
ミエミエに狙ってる総受け男の娘モノかとおもいきや、主人公が意外にちゃんと「恋する男の子」していてすごく良かった!男のプライドも捨ててでもヒロインを守ろうとする主人公の頑張りにはニヤリとしました。色仕掛けのシーンがすばらしいです。すばらしいです。

あとは、伏字使わなくていい表現方法をしてほしい…面白いのに勿体無い。
【09下期ラノベ投票/新規/9784894259546】
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■ 魔王様げーむ!(⇒感想

あまりにも歪みない「紳士(という名の変態)」な魔王様が素敵すぎるTSモノ。
「姿形が女の子なら中が元・男でもオールオッケー!!」というあまりにも女子に対して歪みなさすぎる魔王様が素敵すぎて惚れた。元男なのに女にされてしまった主人公のウブな反応や少しずつ女としての自分に順応していくと同時に理不尽な感情に捕らわれて悶々とする姿も良かったです。

個人的に物凄く2巻が読みたい作品なので、売れて欲しい…!!
【09下期ラノベ投票/新規/9784059035428】
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【告知】コミックマーケット77参加します。

無事コミケのスペースをいただけました!12月30日(2日目) 西ホール「み」18aになります。
ちょっとラインナップが増えてしまったので、目次を作ってみました。読みたいところに飛んでください。

新刊その1)「バカのおと バカとテストの再録本」
新刊その2)「とある性別への戯れ歌」
新刊その3)バカテス原作未読者向け(?)布教本 New!
既刊案内
オマケ New!

詳細・本文サンプルは続きを読むからどうぞー。
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ラッキーメイド天くん

 

1億円でお金持ちに「買われて」しまった大黒天(あまね)。でも彼を買ったのは小さいころ結婚の約束をした伊集院千早お嬢様だった! 千早は天にメイドとして働くことを強要。メイド服に身を包んだ天は清楚で愛らしい女の子に大変身! その日からメイドとして働く天だが、どうも彼の遺伝子が狙われてるらしく、あちこちから迫られ大ピンチ! 天の運命は!? (公式サイトより)

個人的お気に入り度数

父親の作った巨額の借金のカタとして売られてしまった男の子が、幼馴染の女の子の家で女装メイドとして働く事になる…というラブコメ。

また昨今の女装子ブームに便乗した男の娘モノか」とあまり期待せずに手に取ったのですが、これが予想外に良かった!ちょっと「女装メイド」になるまでの展開を強引に感じたのですが、女装少年モノとしてはお約束のイベントはしっかりとこなしつつも、意外に天がきちんと「男の子」として描かれているのがポイント高かったです。予想外に可愛い自分の姿見てキュンとなったりしてる一方で、無防備なヒロインの姿に理性と男としての本能が葛藤してる姿が妙にコミカル。

また、中盤から天をめぐって繰り広げられたお嬢様二人の経済戦争がなかなか面白かった。株の話はとんとわからないので普通に知らない世界の話を知る事そのものが興味深くもあったのですが、状況に流されそうになりながらも、千早を護ろうと一生懸命になってる天くんの姿がちゃんと男の子らしい主人公してて、とても可愛い。というか、色仕掛けのシーンが素晴らしすぎると思いました。胸の中で悪態付きながら千早の為に色気を振りまく天くんかわいいよ天くん。賑やかせ&お色気要員かと思われたメイドさん2人組の意外な活躍も面白かったです。

しかし、「ふたかた」読んだ時も思ったけど伏字だらけのド直球エロワードの数々はなんとかならないのでしょうか。今回は特に、内容的に結構直球でエロい展開が出てくるので、いっそ美少女文庫で読みたいと思ってしまう部分もしばしばで、エロ部分をカットしたエロゲーをやっているような気分に…。もういっそ美少女系のレーベルから出してガッツリエロも入れれば良かったと思うんです。女装子受なら、ギリギリ美少女文庫でもOKなはずだ…!!むしろHJなら性的イタズラくらいまでならOKなんじゃないですか、と呟いてみる。

ていうか、あんまり伏字多すぎると、もうエロいを通り越して雰囲気ぶち壊しなんだよー……
「●ックス」を「えっち」と言い換えるだけでも相当受けるイメージが緩和されると思うのですが。
ラノベとしてのわかつき作品に一番足りないのは、地文と女の子の「恥じらい」だと思う。


384,403km あなたを月にさらったら

 

美由紀は幼稚園の頃に同じ組だった理世にずっと片思い中。私立小学校に進んだ理世と公立の学校に進んだ美由紀は離れ離れになり、月と地球にいるようなさみしさを感じていた。そんな彼女の念願が叶って理世の通う私立女子高に進学するが、理世はとある先輩の「お気に入り」になっていて…!?

個人的お気に入り度数

ティアラ文庫、創刊ラインナップ以来のジャンル:「百合」。みりおんぐらむさんの感想がきっかけで手にとりました。主人公が、幼稚園児の頃から好きだった女の子を今度こそモノにするため、エスカレーター式のお嬢様学校に進学する…というお話。

主人公のキャラが楽しすぎて、最初から最後までニヤニヤが止まらなかった!これまで読んだティアラ文庫のラインナップの中でも最高に楽しめたかも。本人はあくまで「策士」のつもりでいるんだけど、考えていることがすぐに顔に出てしまったり、大事なところであっさり計略が破たんして茫然としたり……という壮絶なうかつな子っぷりが微笑ましい。「コードギアス」のルルーシュの女の子版、という言葉が脳裏をよぎったとかよぎらないとか。

また、美由紀の恋人である理世が非常に良い性格してる。おっとりした天然娘かと思わせておいて、予想外に客観的な視点を持っている、作中で何度も表現される通り「猫みたいな」女の子。彼女と美由紀が結ばれた後は理世の視点からも物語が語られるのですが、しょうもない計略を巡らせてはすっ転ぶ美由紀の姿と、そんな彼女をふりまわす天然小悪魔っぷりに笑いが止まりませんでした。

唯一、残念なのはティアラ文庫では定番の事ながらかませ犬ポジションの押しが不自然に弱い事。
特に恋敵であるまりあ先輩にはもうちょっと頑張ってほしかったな。良いキャラだったのに。
美由紀と理世が結ばれたとたんに完全に出番がなくなるのは正直どうかと思う。

あと、
理世×美由紀(with酒)を、どうしてカットしたし
せっかくエロありレーベルなんだから、そこはしっかり収録すべきだっただろおおおおお!


俺の妹がこんなに可愛いわけがない4

[著]伏見 つかさ [絵]かんざき ひろ

前回の一件の後、「これが最後の人生相談」と言いだした桐乃。しかし、彼女はなかなか「人生相談」の内容を京介に明かそうとしない。そんな中、京介は天敵でもあり桐乃の親友であるあやせから相談を受ける。桐乃へのプレゼントをゲットする為、コスプレ大会で優勝を狙う二人だが…!?
   個人的お気に入り度数
いや、ここでルート選択に「麻奈美ルート」がないのは常識的に考えておかしい
みんな何いってんだよ京介の嫁は麻奈美でしょ?妹とかゴスロリ邪気眼とか、所詮恋愛戦線においては脇役ですよ。特に黒猫とかどう考えてもかませだからこそ輝くキャラだとおもうんだけどなあ…黒猫メインヒロインルートとか、好きなキャラだからこそやめておいてほしい。ああいう子は報われないからこそ萌えるんだ…!!!

……というわけで、第一部完的な内容の「俺妹」シリーズ第四弾。基本的にはいつも通りの内容ですが、全体的に今回はラブコメ寄せ気味。桐乃と黒猫がデレ大勢入ったり、エロゲーの深夜販売に行かされたり、例によって京介が良い兄貴っぷりを炸裂させたり……うーん、話としてはいつも通り面白かったのですが、同梱のアンケートハガキの内容が意外すぎて、最後の最後ではがきの内容を見て「なんだかなあ」って思ってしまった。

自分の中ではこの物語の区分ってそもそも「ラブコメ」じゃない。京介と桐乃という兄妹関係が物語のメインでありながら、京介には麻奈美というれっきとした恋愛対象がいて、彼女が物語の本筋から切り離されているという事自体が、この物語の本筋が「ラブコメではない」事の象徴だと思ってました。なので、今回の「桐乃ルートか、黒猫ルートか」みたいな質問には非常にモヤモヤしたなあ…。そして個人的に、黒猫好きだけど黒猫ルートはないなあ……特にああいう但し書きをされている以上、絶対にありえないなあ…つか桐乃がいなくて黒猫がメインの話になるなら、それもう「俺妹」じゃないとおもう。

個人的にはやはり、今後も桐乃メインで京介の嫁は麻奈美で…という今の状況を維持してほしいけど、4巻ラストの展開からすると現状維持はありえないのかなあ。1巻だけ黒猫編をやってその後また桐乃メインの俺妹に戻るとか…うーん。次巻がどういう展開になるのか、楽しみのような、不安なような。あと、兄貴が覗きこむのを拒否った桐乃の深淵をもっと覗き込むべき。そ、そっちの属性はないのかと思ってたら兄に対して秘匿してただけだったのか桐乃!!個人的には真面目に「そこんとこkwsk!!!」と思ったよ!!というか桐乃の腐女子ネタが出るまで、黒猫ルートでお茶を濁すなんて私が許さないんだからっ!!

ところで例のTwitter逆批評企画の桐乃が

きりりん
@kirino_kousaka
 コミケ、どのサークルさんをまわろうかな。(2009-08-11 23:56:51)link
きりりん
@kirino_kousaka
 「俺の妹」の同人誌とかも、あったりして……。(2009-08-11 23:57:26)link

とか言ってたんですがコミケのサークルカットでざっと調べたところ、俺妹同人誌って半分以上エr(ゲフンゲフンゲフン)



追記Twitterで桐乃が質問タイムしてたのでちょっと質問してみた

うらら
@urarai
 @kirino_kousaka 4 巻で京介が更なる深淵を覗きかけてましたが、桐乃さんは腐女子属性もあるんですか?(2009-09-29 01:34:35)link
きりりん
@kirino_kousaka
 @urarai そーゆーのはないかな。(2009-09-29 01:41:30)link

公式に否定されたーーー!?<桐乃腐女子説
いやまさか、質問はしてみたものの本当に答えてくれるとは思いませんでした。そして腐女子じゃないのか(´・ω・)ショボーン
それにしても、なんというフレンドリー企画……


今月のまとめと読了記録[2009年7月分]

7月に読んだ本は17冊でした。
凄い少ない!ッって思ったけど先月先々月が多かっただけなのか。

2009年7月のページアクセストップ4

解析を眺めたら、去年書いた今からでも書ける!?読書感想文にお薦めしたい10冊のライトノベルという記事に超アクセスがあって、「そういえば世間はもう夏休みなのだなあ…」としみじみおもった今日この頃でした。

余談ですが今年読んだ作品の中で読書感想文書きやすそうなラノベとして、猫耳父さんを推してみたい気がする。挿絵がおかしいだけで、内容は割合読書感想文向けな予感。


 
紫色のクオリア
⇒感想

GENESISシリーズ
境界線上のホライゾン2(上)
⇒感想


ラノベ部3
⇒感想

生徒会の六花
碧陽学園生徒会議事録6
⇒感想


今月は凄く「紫色のクオリア」のターンでした!自分でも今月読んだ中では回心のクリーンヒットだったと思っているので、予想以上に世間の評判が良くてニヤニヤ。とりあえず2009下半期ラノサイ杯の新規部門は1枠埋まったなって感じですね!!

境界線上のホライゾン2(上)」は、厚さのせいで注目度は高かったけどあまりにもハードルが高くて前評判を調べる人が多かったんじゃないかと予想。ハードル高すぎて、自分が捕捉している範囲で下巻読了までたどり着いたラノベ感想サイト管理人は未だに数えるほどしかいないような気がしますし…なんだかんだいって面白いんですけど、やはりこの分厚さは業が深すぎる。

そして完結編の「ラノベ部3」とアニメ化を前に盛り上がる「生徒会の六花」。ラノベ部完結編は周囲のラノベサイトを見ても飛びぬけて評価が高いようで、今から下半期ラノサイ杯が楽しみ。生徒会の六花は会長がエロ過ぎますが当然十巻では性的な杉崎が拝めるんですよね?

2009年7月に読んで面白かった本


真・運命のタロット9
《世界》。
⇒感想

黒椿姫
雷鳥の暗殺者と公爵令息
⇒感想

魔女っ子サラリーマン

⇒感想

嘘つきは姫君のはじまり
恋する後宮
⇒感想


前項で新刊でお気に入りだったヤツ殆ど取り上げてしまって、4枠全部が少年向けラノベ以外で埋まるという結果に…!しかし、運タロ読み終わったのってまだ7月だったんだな…

もうとにかく、今月最初にして最大の衝撃だったのが「真・運命のタロット9 《世界》」。特にエピローグを読んだあとは暫く、放心のあまり半日くらい何も手がつけられなかったという状況に。様々な時間軸が交錯しておりなす様々な予想外な展開は、とても少女小説とは思えない密度と難解さを持っていて、とにかく色々凄かった。少女小説読み以外の人も読めばいいと思うよ!!むしろ第三部が切実に読みたいです…。

中盤のエロい小説強化週間(違)から、「黒椿姫(ティアラ文庫)」「魔女っ子サラリーマン(プラチナ文庫アリス)」。ティアラ文庫は3冊読みましたが、黒椿姫がぶっちぎりだったなあ。腹黒か増せ犬・ヒースコートが良い味出しすぎでした。続編読みたい。魔女っ子サラリーマンは、BL特有のファンタジー感があまり得意でない私でも楽しめる、正統派少女漫画系(?)ボーイズラブ。ネットで続編が連載中らしいので、近いうちに読みたい…!!

嘘つきは姫君のはじまり 恋する後宮」は一途でまっすぐな次郎君・ツンデレで不器用な優しさを持つ蛍の宮が素敵過ぎてとてもきゅんきゅんします。平安スキーとしては続きを読むのが楽しみでたまりません。しかし、そろそろ真幸にも光を当ててほしい気がする。

2009年7月の読了記録


なんかラノベ以上にマンガが控えめだったなあ…
あ、今月はなんといってもパンドラハーツ最新刊が凄かった!!!
アニメも凄い面白くなってきてるので、皆読めばいいのにと思う。かなりスロースタートなので6巻くらいまで一気読み推奨ですが、お膳立てが出来てストーリーが本格的に動き始めると面白いのなんの。そして読めば読むほど新しい伏線を発見してニヤニヤできる仕様がすばらしい。ラノベラーとも相性が良いであろう中二病全開マンガです。
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ラノベ部3

[著]平坂 読 [絵]よう太

留学生のリアを加え、それでもいつもどおりまったりとした日々を過ごすラノベ部の面々。ある日、漸く自室の片付けがひと段落したリアが文香達に教えてもらった書店に向かったところ、意外な人物と出会って……
   個人的お気に入り度数
ライトノベル部こと「軽小説部」の面々が部室で他愛もないことを語り合ったりする学園小説シリーズ、完結編。今回はラノベ部内を駆け巡る恋愛戦線に大きな動きが!?

小ネタ一杯で軽いノリで楽しめる文章の数々には相変わらずニヤニヤが止まらないのですが、やはりリレー小説の破壊力の高さが異常。人が変わるごとにどんどん勝手な方向に変わってしまう物語も凄いんですが、今回は何より文香パートが酷い。漢字の少ない、子供のような文体とはうってかわったグログロな展開に噴出しました。っていうか今回の文香は隠し切れない黒オーラ出てた気がするんですがきのせいですか!リアの気持ちに気付いた途端告白したり…と、この作品で一番黒いのは実は彼女なんじゃないかという気がしてきた……

竹田を巡る恋愛戦線は駆け足で終わってしまっていてなんだか物足りない部分も多かったですが、ずっと文香に自らの正体を隠していた暦が…とか、いろいろな部分にきちんと決着がついていってスッキリした終わり方ではありました。(しかし、文香と暦の見開きカットは正直必要だったのか…?ここは普通の1P挿絵でよかったと思うんだけど)それにしても、暦は様々な意味で将来が心配です。文香の妹と共に変な方向に足を踏み外さないようにしていただきたい…

そして堂島かこいいよ堂島。彼の“日常系”作品に対する考察は自分の趣味嗜好とも繋がるものがあって面白かった。個人的には、このシリーズではやっぱり堂島が好きだったので、彼の出番が結局最後まであんまりなかったのはちょっと残念です。

元々小ネタの集合体みたいなラノベなので、マンネリと言われる前にまとめてしまう方が綺麗な終わり方なのかもしれないけど、盛り上がってきた恋愛戦線とか暦の小説家としての・少女としての成長はもうちょっと長い時間をかけて眺めていたかったかも。あと1?2冊くらい読みたかった気がするなあ。特に女性陣3人に振り回されるヘタレ竹田、という構図がもうちょっと見たかったなぁ!!あとラストで出てきた暦の母親が素敵すぎなんですが彼女の出番は!

最後までニヤニヤほわほわ、楽しく読ませていただきました。
次回作もこんなノリの日常系ラノベになるそうなので、そちらもちょっと気になる。楽しみです。

最後に、自分の見つけたもので、元ネタ作品が明記されていなかった系のネタ一覧。
今のところネタまとめやってる感想記事がなかったようなので……ほぼ自分用まとめメモ。
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猫耳父さん

 

妻を亡くして反抗期の娘と二人暮しのエロ漫画家・日村賢一郎(38歳)は愛猫・“ネー”が死んだ夜に中途半端な願いをかけてしまったせいで、猫耳・猫尻尾の生えた萌えキャラオヤジ(!?)になってしまった。娘のななこや妹の二葉の手を借りて猫耳を消そうと奮闘するが、そんなとき、家の外で事件が持ち上がって…!?

個人的お気に入り度数

「週刊アスキー」の連載小説をまとめた表題作に、書き下ろし短編を加えて文庫化した作品。

38歳の猫耳オヤジというインパクト猛烈なミスマッチぶりに惹かれて手に取ったのですが、主人公である賢一郎の猫耳姿というキモさを存分に活かしつつ、それでいて物語本線は父娘の心の交流にペットを絡めたハートフル・ホームコメディという、いろいろな意味で奇跡的なバランスの作品でした…元が非ライトノベル雑誌で連載されていた作品という特色からか、サイズが小さい挿絵が大量に挿入されていて、どんどん挿絵でイメージ補完してくるのが素敵です。そして挿絵の回数が多い分、思う存分猫耳親父のキモイ姿が描かれているところがとても好印象でした。特にラノベだと、こういう萌えを狙えない挿絵は優先的にカットされる傾向がある気がするので…

その一方で、『愛猫の死』と『父親の萌えキャラ化』という“事件”をきっかけに、すれ違っていた父娘の心が少しずつ近づいていく姿が丁寧に描写されていて、家族モノとして普通に良いお話でした。特にネーの火葬前後の父娘のシーンはなんともいえない寂寥感があって、そこに1Pまるまる使った挿絵が非常に良く映える。終盤では燃え展開もあって、そしてさりげなく泣かされました…。

同時収録の「未来の世界の犬型ロボット」は、高名な科学者の父親を持つ娘と、彼女が父親からプレゼントとして貰った犬型ロボット・“宇田川さん”のお話。こちらも形は違いますが不器用な父親と娘の関係に犬(ロボットだけど)を加えた家族モノで、短いながらもきゅんとさせられるお話でした。

家族モノとかが好きならこれは読むべき!そして父親のキモい容姿に惹かれて買っても割と損はしません。オススメ!!


電撃文庫RPG Cross of Venus+電撃学園RPG文庫

電撃学園RPG Cross of Venus
[制作]アスキー・メディアワークス
電撃学園RPG文庫
[著]時雨沢 恵一、五十嵐 雄策、おかゆ まさき、水瀬 葉月、橋本 和也、三雲 岳斗、支倉 凍砂、成田 良悟、竹宮 ゆゆこ
[絵]黒星 紅白、しゃあ、とりしも、さそりがため、さめだ 小判、和狸 ナオ、文倉 十、ヤスダ スズヒト、ヤス
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電撃学園RPG Cross of Venus(通常版)
「電撃学園」に通うごくふつうの高校生である主人公と彼の幼馴染・キズナが肝試しをしようと夜の学園に赴いたら購買でメロンパンを貪っているシャナと遭遇、なしくずしに「絶夢」と呼ばれるなぞの存在との戦いに巻き込まれ、電撃文庫作品の人気ヒロイン達と共に作品世界を回りながら物語の改ざんを阻止ていく…というお話。90年代のなかよし読者としては、高瀬綾の「くるみと七人のこびとたち」とか思い出します。

アクションRPG仕立てな作りのゲームで、難易度・易で20時間前後で(隠しボスを除いて)クリア。全16章で各章1?2時間くらいでクリアできるので手軽といえば手軽なのですが、とにかく終盤に入るまでラスボスの手がかりが殆ど掴めないまま「絶夢」の手先と戦うばかりの展開になるので、ちょっとフラストレーション溜まるかも……個人的には、9?15章が丸々蛇足に見えたのですが、気のせいですか…(ぶっちゃけ1?8章のボリュームをもう少し上げて、全作品世界回り終えたら即ラスボス戦、で十分だったと思う)

全体的に良くも悪くも「電撃文庫ファン向け」のアイテムというか、あまり出来のよくないキャラゲーの域を脱してない。8章×2だから8つの作品世界を2回ずつまわるのかと思ったら、一通りの世界を回った後はそれっきり登場の無い世界もあったりして、結構扱いの違いが顕著です。舞台としては「禁書目録」、敵役としては「シャナ」関連が贔屓目で、逆に「ドクロちゃん」と「とらドラ!」の世界には結局ラスト除いて1回ずつしか行かなかったなぁ…。

ただ、最終章のお話の展開は結構好きです。主人公に生徒会シリーズの杉崎鍵から名前を取って「すぎさき」と名づけたら、反響死滅兄さんみたいなの出てきて爆笑したけど。王道といえば王道なんだけど、崩壊する世界で、大切な人達がヒロインたちに次々に想いを伝えていくという展開は結構泣ける。さ、桜君がいい人になってるよ!!!(失礼)

ただ、ああいう展開にするなら、ラスボス相手に負けたら特殊バッドエンドほしかったよーな……わざわざクリアした後に負けに行った私の立場は。

全体的にやっつけ仕事というか、ファンアイテムだから出せば売れるだろう的思考が透けて見えるというか、「もうちょっとここを頑張ってくれれば…」みたいな部分が多くてその辺は残念なのですが、ファンとしてはそれなりに楽しめる1本でした。個人的には、せめてななめ移動くらいさせてくれよというのと、電撃カードのカットインはもうちょっと頑張ってほしかったくらいかなあ…

あ、でも最後にもう一つだけ言いたい。亜美の扱いが酷すぎる。
仲良し5人の中で唯一セリフも出番も無いと思ってたら、一応サブヒロインのはずなのに、最終章でセリフなしの雑魚中ボス扱いで絶夢の傀儡として量産されてた(←亜美ちゃんスキーは見ないほうが幸せです)ってどうなのー!

電撃学園RPG文庫
電撃学園RPGの初回特典としてついてきた、短編アンソロジー。

もはや学園とか完全スルーして、いつも通りの「キノの旅」な時雨沢恵一といつも通りの「とらドラ!」な竹宮ゆゆこ、「電撃学園」の要素を織り交ぜつつも(多分)いつも通りの「乃木坂春香」を描いている五十嵐雄策、舞台が「電撃学園」なだけでやってることは基本的にいつも通りホロとロレンスのイチャイチャな支倉凍砂、ゲーム本編についての反省とか愚痴とかをテンション高いキャラ会話主体で薦める三雲岳斗とおかゆまさき、未登場作品の自キャラを電撃学園に紛れ込ませて他作品とクロスオーバーさせてる水瀬葉月、橋本和也、そして成田良悟という感じ。どうでもいいけど、現代に紛れ込んだホロが割りと真面目にイヅナにしか見えません。夜はPC、昼は購買の店番しながらゲーム三昧なホロて……


個人的にはクロスオーバー組が全体的に好きだったかも。特に水瀬さんの短編で出てくる、フィア&ホロのやりとりが最高。長い年月を生きるホロの貫禄と母親のような優しさがラストのやりとりであふれてくるような気がしました。成田さんの短編はオタクが電撃学園に紛れ込んじゃったヨ!!という素晴らしい内容。大河にサイン貰おうとするとか、オトコマエすぎます。

あと、三雲さんの短編が……地文なしの「生徒会の一存」になっちゃってるよー!電撃のみならず別会社の作品にまで手が伸びる、いろいろな意味で恐ろしい1編でした…本当に、暫く笑いが止まらなかった。特に直前の橋本さんの短編で、いい子全開な操緒を見ていると、こっちのツッコミキャラ化してる操緒とのギャップが……

しかし、同じような楽屋裏オチをやったドクロちゃんのほうも「サバトちゃんとシャナと大河とルイズを一同に会させて、会話させたい」発言を筆頭に色々大暴走でしたが。最終巻で出たキャラはさすがに出せないと思うよ!!