「ベタ惚れさせてから離婚しろ」という命令変更を受けて困惑するフェルと突然の彼女の態度軟化についていけてなくて動揺するクロウ。そんな中、クロウの兄・ジルフォードがやってくる。彼はとんでもない土産を引き連れてきていた。しかも、フェルにとんでもない爆弾を投下してきて!?
フェルの微笑ましいデレ作戦も恐ろしく可愛いんだけど、嫁のデレを信じられずに動揺する旦那様が微笑ましすぎてやばい。フェルの正体どころか内面の動きまで理解した上で手のひらの上で弄んでると思ってたのに、予想以上にフェルに冷たくされてたの真に受け止めてた!!!なんかもう距離の縮め方がもどかしいバカップル化してる2人が本当に微笑ましいんですけど、個人的にはクロウのどえすが足りない。ほんと、あのどえすっぷりが好きだったのになぁ……!!!
ジルフォードに指摘され、今更ながら「クロウが自分の正体に気づいてる可能性」に気づいてしまうフェル。自ら振り返って「なんで気づかないと思ってたんでしょう…」な彼女の動揺ぶりがかわいすぎるんだけど、一方で前巻ラストの展開といい、ジルフォードには不穏なフラグが立ちまくってるのでどうなってしまうのか。
そんな中現れた(というかむりやり送還されてきた)クロウの弟・紫龍公ユアン。なんというか、典型的なボケだらけの中の唯一のツッコミ。領地の経営で行き詰まり、理想と親族の間で板ばさみになる彼は本当に良い意味であの兄弟の中では貴重すぎる常識人タイプなんだなあ……。ユアンやジルフォード&ミゼルカの決意を見て、たとえ報われない想いだとしてもクロウの為に精一杯できる事をしようと決意するフェルが可愛かったです。
しかし、ラストの酒酔いフェルは色んな意味で反則だとおもうんですよ……!!定番の展開だけどどうせ記憶には残るまいと好き勝手しちゃう旦那様ズルい。これまでにない糖度の高い展開に打ち震えました。2人とも可愛いなあ……!!!
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(仮)花嫁のやんごとなき事情 〜離婚の裏に隠れた秘密!?〜
前巻からの続き。シレイネ姫本人から身代わり解消を言い渡されたフェル。故郷に帰ろうと考えるがシレイネの体調を心配して一端黒龍城に戻ることに。ところが、召使の姿で遭遇したクロウから城に引き止められてしまい、召使「フェル」として城に留まる事に。ところが今度はクロウがシレイネが別人ではないかと疑い出して!?というお話。
ずた袋仮面のインパクトが!!!ここの所の展開がかなり「シレイネ」寄せというかラブコメ寄せだった気がするので、久しぶりに破天荒なフェルの勇姿を見た気がします。恩人であるシレイネ様の危機となったら自らの危険も顧みず(怖いけど)飛び込んで行っちゃうフェルかっこ可愛い。
これまでの物語では不気味なヤンデレ臭ばかりを漂わせていたシレイネ様の素顔が可愛かった!蓋を開けてみれば、本当の自分を見せることを怖れるシレイネ様も一人の恋する乙女。正直、本命・フェルなんだとばかりおもってたので意外な流れでした。そしてなんかわかりやすく火花を散らしてる義兄弟が可愛かったです。
でもシレイネ様黒幕だとばかり思っていたので今回の展開はとても意外というか最後に出てきたあのひとで色々叫ばざるをえない。フェルとクロウの関係もあわせて、今後どうなっていくのか楽しみです。
しかし、個人的にはフェルがクロウへの気持ちを自覚する前の本気の嫌がりっぷりがとても好みだったので今回の展開はちょっと残念でもあり……なんだかんだで元鞘もどった感じなので2人の関係性がどうなるのかは次巻読んでみないとわからないですけど。店舗特典ペーパーやフェア冊子で読んだ短編くらいのじゃれあいの距離感が一番好みなので、あの編の短編まとめて短編集出してくれないかなあ。
(仮)花嫁のやんごとなき事情 -離婚の前に身代わり解消!?-
ついに自分の気持ちを自覚してしまったフェル。お仕事の為に気持ちを忘れようと頑張るけどその行動は空回りするばかり。そんな中、突然本物のシレイネ様が現れて、フェルはお役目解消を言い渡されてしまい……。
口から砂糖はけそうなレベルの糖分の高さに悶絶してたらやっぱりこのまま両想いにはさせてくれなかった…!!タイトル通りの離婚解消展開だけど、シレイネ様の思惑とは反対に恋の障害を乗り越えてむしろ堅くくっついちゃった感がある今回。ラナが可愛すぎて生きるのが辛い。
ずっとにおわされてきたフェルとシレイネの持つ「秘密」にいよいよ迫る展開でそういう意味でも盛り上がって来てるなあ。色々な意味で手ごわそうな「シレイネ様」だけど、クロウが自分の好意が誰に向かっているかを明確に自覚して、その上で動く覚悟を決めたことにニヤニヤせざるをえません。決着は次巻回しっぽいのでそちらでどうなるのかとても楽しみ!
しかし、好きを自覚しててんやわんやするシレイネ(フェル)と妙に優しい旦那様というやりとりもすごかったけど、終盤の意地悪黒竜公に振り回されて慌てふためくフェルはやはりかわいい。苛めたくなる男前女子は世の宝なので、これからも適度な糖分のままつかずはなれず頑張って欲しいです!!!
(仮)花嫁のやんごとなき事情 -離婚できずに新婚旅行!?-
自分と顔がそっくりな王女・シレイネの身代わりで隣国の“毒龍公”クロウの元に嫁いだ庶民の娘・フェル。さくっと離婚して大金ゲットの筈がなかなか離婚できないばかりか、今度は新婚旅行に行く羽目になってしまって!?なシリーズ第3巻。
穢して!!!しまおうか!!!(床ドンッ)
巻を追うごとに独占欲が先走り、どこかの怪物王子様とは別の方向に残念な方向に進化していくクロウがフェルを手のひらの上でころがしてる様子が相変わらずもうすきすぎてたまりません穢してしまおうか!!!(挨拶)序盤のひざまくらでもうしんだと思いましたが、ラストの「穢してしまおうか」の破壊力で床が抜ける床ドン!!!
徐々にクロウへの気持ちを無自覚に募らせてきたフェルが可愛くて可愛くて……。離婚するという最終目的は揺らがないにせよ「離婚するにしても嫌われたいわけじゃない」と思ってたり、愛の言葉を掛けられてもそれが自分ではなく本来はシレイネが受け取るべき言葉だ…と考えてしまったりで、もう完全に気づかないのは本人だけ状態なのが可愛くてかわいくて!!
しかし、そんな女の子らしい一面を覗かせながらも旦那様の無実を証明する為に奔走する行動力はさすがでした。色々彼女のバックグラウンドにもなにかありそうな気配なんだけど、それはそれとして、やっぱり身近な人のために一生懸命になれる行動力こそが彼女の最大の魅力ですよね。ほんと、可愛いなあ。
次巻、いよいよフェルが自分の気持ちを自覚したところで遂にラスボスの風格すら漂わすあの人が動き出すのか!?色々な意味で続きが楽しみです。
(仮)花嫁のやんごとなき事情 -離婚できなきゃ大戦争!?-
病弱な王女・シレイネの身代わりとして隣国の毒龍公・クロウに嫁いだフェル。サクっと円満離婚して大金ゲット★のつもりだったのにクロウは緊急事態で口にしてしまった神誓をタテに絶対に離婚しない、と言い出した。円満離婚と報酬を掛けて、彼女はクロウの口にした勝負に乗ることにする。ところが、そんな中、孤児院の院長先生が祖国の使者としてやってきて……!?
壁ドン!!!!!これは良い壁ドン!!!!
すっかりフェルにメロメロ状態なのに、好き過ぎて残念の兆候まで見せているのに『シレイネ王女』に対しては一貫してドSな俺様を貫くクロウが好み過ぎて辛い。序盤の“賭け”の話しですっかり彼女の操作方法を把握して掌で転がしてる俺様っぷりにもニヤニヤしましたが、自由な彼女の翼を折って閉じ込めてしまいたいくらい好きなのに、彼女に嫌われる事を怖れて大それた行動に取れない、屈折した好意と強烈な独占欲が合わさった葛藤から来る壁ドン展開がもう美味しくて美味しくて……。
フェルがお金よりも何よりも大切にしている“家族”であるガウェイン先生が現れて、このままでは戦争になるかもと言われた挙句……の展開でうってかわって取り乱すフェルが可愛すぎる。だけど、その大事な“家族”を救う為と覚悟を決めたフェルはやっぱり男前でかっこよかった。今回もしっかりとクライマックスシーンでは魅せてくれました。ほんと、こんなに読んでいて爽快感のあるヒロインも珍しい。
恋に不慣れな彼女が不器用ながらも少しずつクロウのわかり辛い態度の裏にある本当の気持ちを感じ、惹かれていく様子がもうほんとうにもどかしくてたまらないんですが、フェルとシレイネの関係にもなんか色々ありそうだし、まだまだ二人が禍根なく結ばれるには問題が山積みという感じでこれをどうやってハッピーエンドにもっていくのかが本当に楽しみです。
っていうか最後に出てきたあのひとが予想以上に……こう…!!
(仮)花嫁のやんごとなき事情 〜離婚できたら一攫千金!〜
巨額の報酬につられ、守銭奴の鉄腕アルバイター・フェルが請け負ったのは自分とそっくりの王女・シレイネの身代わりとして隣国の皇子に嫁ぎ、離縁して戻って来いというものだった……というお話。
ドS男子×男前女子さいこおおおおお!!!
下女達に嫌がらせを受けても、仮とはいえ旦那に冷たい態度を取られまくっても庶民根性全開でへこたれないフェルがかっこいいそして可愛い!王女モードのシレイネがとんでもなくかっこよくて、本当にたまらない。これまでも何度も「入れ替わり」を体験してきたタマモノなのかフェルが元々併せ持つ男顔負けの行動力・潔さに王族らしい高潔さ・美しさが加わってもうどうしたら良いのか。特に201ページのアレは展開・挿絵も併せて転がらざるをえない。
王女の『シレイネ』と下女の『フェル』のときでガラっと態度の変わるドS皇子・クロウにも散々転がされました。この基本鬼畜・ドSなところに微妙なヘタレぶりと、冷たい態度の裏に隠された優しさのバランスが絶妙でたまらない。振り回してやったとおもったらいつのまにか自分が振り回されてるこの手綱握られてる感とか、終盤はすっかりフェルにベタボレな感じがにじみ出る発言の数々とか。本当にごちそうさまでした。
実際に離縁できずにこのままくっつくとなると、彼女が身代わりになっている本当のシレイネ姫はどうなるのかとか、彼女を送り込んだ祖国・ユナディア側にも色々思惑がありそうな感じだし、今後どうなってしまうのかとてもたのしみ。是非続刊をお願いします!凄く面白かったけど「花狩のロゼ」が事実上打ち切りになってしまったっぽいのが本当に悲しいのでこちらは是非2巻をお願いします!!
花狩のロゼ 歌姫は薔薇を殺す
家同士が仲が悪く、ロミオとジュリエットのような関係のクロードとロゼ。ロゼの婚約話を聞いて駆け落ちを決意した2人だが、その決意は花が人を喰らう災害“花嵐”によって引き裂かれた。男であるにも関わらず本来は女しか持たないはずの花を滅ぼす“歌姫”の能力を持っていたクロードは少女に扮し、喪った恋人の名を借りて歌姫を目指すが……というお話。
女装少年×●●少女。身体は可憐な美少女、しかし心は男前!!な主人公・クロードのツボ直撃具合がやばい。男前の女装少年は良いものです!良いものです!!あと従者であり親友でもあるミュゲとの背中合わせな親友具合がほんとうにやばいのです。ミュゲがクロードの事好きすぎて辛い!
そんな彼とパートナーを組む事になった“舞手”の少年・ノワールの正体と秘密はぶっちゃけわかりやすすぎるくらいわかりやすいのですが、こっちから見ていたらバレバレなのにお互い多少の違和感を感じつつも決定的なことにはならないまま物語が進行していくのがたいへんもどかしくニヤニヤする!
物語のラストでさりげなく上手いこと正体に気づかせないような仕掛けの影が見え隠れして、今後もこのもどかしい関係が続くのかと思うと胸が熱くなります。脇を固めるキャラクターもいちいち魅力的で、本当に続きが楽しみ。
ヤンキー巫女逢桜伝
ビズログ文庫の新人さん。周囲で評判良かったので手にとって見ました。元ヤンな巫女さん・梓が理系な半神・ヨシノの失踪した父親探しに付き合わされる羽目に……というお話。
最初はテンション高いキャラたちの会話をによによしながら楽しんでいたんだけど、父親探しが思わぬ村の秘密にぶちあたった辺りから一気に物語に惹き込まれました。それまでのノリがとてもドタバタだったので、特にギャップに惹き込まれた、というのもあるかも。
いがみ合い怒鳴り合い、一度は疑念も抱いた祖母との関係が、段々話を追うごとに暖かくなっていくのも良かったなあ。やはり怒鳴り怒鳴られる関係は変わらないんですが、少しずつ二人の会話から棘が抜けていくんですよね。退魔モノとしてもテンションの高いコメディとしても面白かったけど、さりげなく家族モノとしても楽しめるところが個人的にはポイント高かったです。
ギャグのところはとことんテンション高く、一方シリアスな場面では一転してかっこよく場面が描かれてるのも好印象。正直、ギャグ場面ではテンション高くて辛いところもありましたが……特にあのルーはどうかと思う。猛烈に読み辛い!!!しかし、あのウザいほど異様に高いテンションがあるからこそ、その後のシリアスシーンでの彼の言動が映えるというのもあるので、一概に「うざかった」といえないのが困りどころ。シリアスなルー神はとてもかっこよかった。
そしてヨシノ父かっこいいよヨシノ父。挿絵と地文で散々かっこいいところアピールしておいて、その後の行動に緑茶噴いたよ。そのギャップも素敵だよヨシノ父!
しかし「ヤンキー=●●●と■■■■■」という発想はなんか違いませんか!前者はヤンキーっつうよりレディースだし、後者は常備してたら割と犯罪だと思うんだ!個人的にはどっちかっていうと木刀とか…あ、釘バットは確かに雰囲気あるけど。
2023年に読んで面白かったラノベ10+1選
今年は!書いたぞ!!年内になァ!!!
というわけで今年もあと2時間ほどですがいかがお過ごしでしょうか。私事ながら昨日コミックマーケット103に遊びに来てくださったかた、ありがとうございました。なんだかんだで珍しく年末が早めに収まったので久しぶりに旧年中に今年のまとめを書いております。
本年、概ね50冊程度とちょっと控えめな読了冊数に収まってたのですがその合間に小説家になろうでひたすらシャンフロを読んでたりしたので読書ペース自体は落ちていないハズ……(どちらかというとブログの更新頻度の低下が酷かった)とはいえ結構わかりやすく手を出せないまま終わった新刊・脱落したシリーズが多かったので来年はもう少したくさん読んでいけるといいなあ。過去作やなろうにも読みたいものがたくさんある……。
今年読んで面白かった新作・新シリーズ
既存シリーズ
かなりや異類婚姻譚 蛇神さまの花嫁御寮
すっかり落ちぶれた華族に生まれた櫻子は、代わって権勢を誇る蛇神一族の御曹司と政略結婚するよう決められた。しかし結婚式当日、櫻子は夫である冬夜の手によって惨殺されてしまう……という未来を予知する。鳥神の守護を受ける櫻子は、「炭鉱のかなりや」のごとく危険な未来限定の予知能力に目覚めてしまったのだ。死を回避しようと決意した櫻子は、家族を巻き込み、婚約破棄から始まりあの手この手でフラグを折るが、「面白い女だ」と冬夜から溺愛されてしまい、何度やり直してもバッドエンド!? ハッピーエンドにたどり着くまでくり返す、蛇神に嫁いだ炭鉱のかなりや令嬢櫻子の“こんなはずでは”奮闘記!
落ち目の華族に生まれ、父の連れてきた浮気相手の子のせいで家族仲は最悪。更に彼女が異能に目覚めたせいで長女としての誇りまで奪われて……蛇神一族の御曹司・冬夜の元に嫁ぐことだけを心の支えに毎日を生きてきた……ところが、18歳の嫁入り当日、夫である冬夜の手にかかり惨殺され──という最悪な未来を見てしまった10歳の櫻子。殺されたくない一心で、婚約者との顔合わせの日になんとか破談に持ち込もうと画策するが、その行動が逆に冬夜の興味を惹いてしまい!?
未来視の少女と執着心つよつよな旦那様の異類婚姻譚
神の異能を受け継ぐ血脈が力を持つ架空の極東を舞台に、結納の日に婚約者に斬殺される未来を垣間見てしまった主人公が未来を変えるため奔走するお話。顔は良いがヤンデレ気質の婚約者やままならない家族関係を、制御できない未来視の異能に翻弄されながら軌道修正していく展開が面白かった…!!一周目では婚約者によく思われたいあまりに見せられなかった「素」の部分を婚約破棄してもらうために出したら、むしろそちらが相手方に刺さってしまい「おもしれえ女」として認識されてしまう……というある意味「やり直しモノ」では定番の展開ですが、そんな彼が執着心つよつよな蛇神の血を引く存在だったので溺愛されてしまってさあ大変。彼に恨まれて斬殺されるルートを回避したと思ったら今度はヤンデレ心中エンドが発生したりしてしまったりして、それも回避したと思ったら今度は別の方向から執着されて三角関係に……!?などと、ままならない未来のフラグ管理に悲鳴をあげるヒロインの櫻子が大変に微笑ましかったです。恋する人を定めたらひたすらその存在に執着してしまう──という蛇の異能憑きの設定が上手く生きていたなあ。最初に見た未来で櫻子は義姉に執着するあまり自分の立場をも放り出して自分を斬殺しに来た冬夜の姿を目の当たりにしてるわけなんですよね。その強すぎる執着を見た後で自分に恋する冬夜の姿を見ても(たとえそれが確定しなかった未来の話だとしても)すぐに信じられるかという話なわけで。かなり早い段階で相思相愛になっているのに未来視の能力のせいでなかなか彼に愛されていることを信じられない、未来視の能力故にその理由を伝えることも出来ずに苦悩する櫻子の姿が印象的でした。
そして冬夜との関係を改善しても、最初の未来で虐められていた義姉の良き理解者になっても、何故か改善しない未来。そもそもこれ、何が悪いのか…!?というところからはじまる、「それなら該当者全員で腹を割って話そうじゃないか」の流れには納得なんだけど、これまでため込んできた鬱屈が爆発してしっちゃかめっちゃかになったクライマックスが大好きすぎる。お互いに腹を割って放して拳を突き合わせて殴り合ってわかりあうの、完全に少女小説(少女小説ではない)の文脈じゃないんだよなぁーーーー好き!!!
異種族婚姻、ヤンデレ気質のヒーローに溺愛される展開、破滅フラグ回避の婚約破棄モノ……とここまで揃ってるのにここまで破天荒で(良い意味で)ハチャメチャな話になるの、さすが「(仮)花嫁のやんごとなき事情」の夕鷺かのう先生だなあ。大好き!!と改めて思った次第でした。いや本当に最高だったな!!そして続けようとすれば続けられなくもないお話な気がするので、続編が出ると良いなあ。
ところでこの作品が気に入った人は是非同じ作者さんの「後宮天后物語」を読んでいただきたいですよろしくおねがいします。ヤンデレヒーローと後ろ向き令嬢がババアだらけの後宮で繰り広げる異能バトルありの恋愛モノです。