今回も参加させていただきます〜!!
ライトノベルを中心にレビュー未満の感想を書いてます。時々ラノベ以外も。
現在、各電子書籍サイトにて「カドカワ祭ゴールデン」というKADOKAWA作品の大量割引セールが、そしてBOOK☆WALKERさんにて「カドカワ作品45%コイン還元+最大1万円以上購入で更に10%還元」というフェアをやっています。前述のセールの対象タイトルの割引率は50%OFFなので(セールトップで最大70%OFFになっておりますがラノベは半額のみでした)、コイン還元と合わせると80%くらいお得に買える計算となります。
というわけで普段はオススメし辛い長編ラノベを布教するチャンス!!!と思いました。コイン還元+10%のところまで買いたいけど数千円足りない!とかそういうときにひょいとこの記事の存在を思い出していただけたら幸いです。基本的に総計20冊以上のロングシリーズばかりですが、端数に入れやすいよう、全体の巻数や途中巻まで買う場合どこまで買うのがオススメかなども併記しております。あと振り返ったらめちゃくちゃ富士見ファンタジアが多かった。あそこ短編含めるとかんたんにシリーズ巻数膨れるからな……。
数千円足りないなら買わないほうがお得だとかそういうふうに我に返ってはいけない。
あけましておめでとうございます。
今年もこのブログをよろしくお願いいたします。
10年代ベストを作った際に「やはり1年分のまとめは下半期まとめとは別にほしいな…」とおもったので2019年読んで面白かったラノベのまとめです。ぶっちゃけこの後に投稿するであろう「好きラノ2019下期」とネタがかぶる予感がするのですが(投票は12日までですよ!)、自分がこれから期日までに何冊か読んで顔ぶれ変えてくれることを信じて!!
なお、10件ぴったりだったのでこの記事の内容をほぼそのまま「マニアック・ライトノベル・オブ・ザ・イヤー」にも投票してきました。投票は明日までなので10タイトル思いついた人が居たら投票してくると良いと思います。
2010年代ベストも頑張って書いたのでよんでね!
無事に魔術祭典のメインウィザードに選ばれたシスティーナと、アルザーノ代表の総監督に抜擢されたグレン。学生たちが華やかな闘いを繰り広げる平和の祭典の裏では、戦争を起こそうとする派閥の陰謀が渦巻いていて…。システィーナ達の成長を感じさせる魔術祭典本戦の様子と、水面下で蠢く陰謀をグレン達が阻止する裏の戦い、両面から描かれるそれぞれの駆け引きが楽しかった!
学友達と比べると突出してるけどグレン達の戦いに入れてしまうと(ぶっちぎりの速度で成長を続けているとはいえ)背伸び感が否めなかった、これまで色んな意味で相手に恵まれなかったシスティーナが自分と同格かそれ以上の他国の少年少女達と全力で凌ぎを削り合う様子にワクワクが止まらない。窮地に陥っても冷静な判断をして、自分で抱え込むだけではなく仲間を、そして外で奔走するグレンを信頼して戦う彼女の様子が頼もしすぎたし、実力はあるけど度胸は年相応の少女かそれ以下だった頃の彼女を知っていると感慨深くなってしまった。また、システィーナの裏に隠れて目立たないけどしっかり帝国代表に食い込んできたギィブルの成長ぶりに個人的には大興奮でした。最後まで素直になれなかった彼こそが一番グレンの戦闘スタイルを忠実に受け継いでいるという展開、胸が熱くならないわけがない。それにしてもエレンはすっかり百合担当になってしまったな……。
華やかな魔術祭典の裏で蠢く、平和を乱そうとする陰謀とそれを阻止しょうとするグレン達の戦いも良かった。何より、かつての失敗を経てひとつ「わがまま」になり、精神的にも一回り大きくなったルミアの成長劇が印象的でした。強大な敵を前にしても動じず、自らの壁を一つ乗り越えて大切な物を守るために戦う彼女のすがたに胸が熱くなる。最近は結構システィーナの成長が主体になっていた感があったけど、ヒロイン争奪戦的な意味でもまだまだ予断を許さない感じのルミアの猛攻が楽しかったです。
魔術祭典の決着は次回に持越し、グレン達の水面下の戦いもまだまだこれから…という状況で黒幕その人が出てきちゃうのかーー!!次回への引きがバッチリ過ぎて続きが楽しみで仕方ない。
企画元:ラノベ人気投票『好きラノ』 - 2019年上期
今回も参加させていただきます。割と今季は新作頑張って読んでたので多めに投票してみました。コメントは控えめなので気になったら感想記事の方に飛んでいただければ幸いです(ネタバレと興奮したオタク特有の読みづらい長文には注意してほしい)
Twitterからの投票も受け付けられてますのでお気に入りの作品があるかたは是非ご参加ください。
リィエルの一件を乗り込え、ようやく訪れた平穏。女王陛下の尽力により数十年ぶりに開催されることになった魔術祭典に、アルザーノ帝国魔術学院、聖リリィ魔術女学院、クライトス魔術学院―アルザーノ帝国の各地から有力生徒たちが結集する。「世界の大舞台で魔術の腕を競い合ったお祖父様が見たという光景を、この眼で見たいんです!」その中には、もちろんシスティーナの姿もあり―。帝国代表の覇を競う中、因縁の少女・エレン=クライトスと再会することになるのだが…。選抜会に潜む卑劣な陰謀、そして失われゆく自分たちの未来を解放するため、システィーナは天高く飛翔する! (「BOOK」データベースより)
数十年ぶりに開催されることになった魔術祭典。学院の代表候補に選ばれたシスティーナは、最優秀選手を目指してやる気十分。そんなシスティーナや学院の生徒達を微笑ましく見守っていたグレンだったが、システィーナの元婚約者であるレオスの妹・エレンの登場をきっかけに何かが狂い始めて……。
システィーナの魔術師としての「成長」を数値の上でも実戦でもこれでもかというほどにみせつけてくる序盤の魔術祭典が超楽しい。なんというかこれまでは周囲が色んな意味で「規格外」すぎて、システィーナが成長していることは解ってもそれがどれだけ凄いことなのか伝わりづらい部分あったと思うんですよね。同年代の学生だけの中で、実力を出せる状態で競わせるとこんなにぶっちぎりで強いんだな……作中でも言われているけど「努力する天才」の本領発揮、恐ろしすぎでは。
そして今回マジで凄いなと思うのは、システィーナがメインの回ではあるのですがシスティーナは最後まで事件の全容を一切知らないままということなんですよね。一週間の閉じた輪に閉じ込められて誰にも相談出来ずに解決策を見いだせず腐りかけていたグレンと、気の遠くなりそうな年月をループの中で過ごして摩耗していったエレンの二人を、そして危うく取り返しのつかなくなりそうだった世界を、事情を一切知らされないまま完璧なまでに救ってしまうシスティーナがマジでヒーローすぎる。
これまでどんなにしんどい状況でも鮮やかに事態をひっくり返してきたグレンが囚われた絶望の輪廻があまりにも重く、だからこそ決して出しゃばる事なくグレンを支え、力になってくれるシスティーナが頼もしすぎる。だからこそ、これまでどんなに頼りにしても「教え子」でしかなかったシスティーナに、グレンが掛けた「相棒」という言葉があまりにも破壊力高くて、胸が熱くなってしまいました。それまでの閉塞した展開が嘘のようなグレンとシスティーナのコンビ戦闘も最高だった……。
次回への引きもバッチリで、続きが気になる。本っっっっ当にこのシリーズは安定して面白いなもう…!!
「5000万あったんだぞ、どうしてそれが0になってんの!?」“アーサー王継承戦”に備え、一緒に住む提案をした凛太朗に、瑠奈はあろうことか凛太朗の全財産を使い込み屋敷を買うという相変わらずのロクでなしっぷりを発揮する。そして出会う次なるアーサー王候補は―「師匠!お久しぶりです」凛太朗がかつて戦い方を教えた弟子のエマ=ミシェーレ。エマに仕える“騎士”ラモラック卿の圧倒的な実力に劣勢を強いられる瑠奈は「貴方、凛太朗の身請けにいくら出す!?」まさかの保身と金儲けに走り始め!?納得できないエマは瑠奈と凛太朗を賭けて、王としての器を勝負することになり―。(「BOOK」データベースより)
凜太朗の弟子を名乗る少女・エマ。“アーサー王継承戦”に参加するためにこの町にやってきた彼女は、実力ならトップクラスの円卓の騎士ラモラックを連れていた。凜太朗を慕うエマと凜太朗を振り回す瑠奈は、いつしか凜太朗を巡って王としての器を競うことに。
ぶっちぎりの強さを持つ円卓の騎士・ラモラック卿を相手に一度は苦境に立たされながら、史実をなぞった展開と凜太朗らしい意地の悪いひっかけで追い詰めていくのがとても楽しい。というか、他の作品だと強キャライメージが強い気がするガウェインが割とポンコツ感漂わせてるのが新鮮でした。戦いで疲弊してるところを多人数で襲撃したってそりゃあラモラックにも恨まれるし、この仲間にしれっと混ざっているモードレッドやアグラヴェイン、一体どんなキャラになってしまうんだ……。それでも、そんなガウェインもいざとなればしっかりキメてくれるのが大変美味しかったです。
一方、何故かエマと瑠奈が凜太朗を取り合って恋の鞘当て(?)が始まってしまう学園パート。ラモラックからの後方支援を受けてポイントを稼ぎまくるエマと、そのエマに心配されるほど見事に地雷を踏みまくっていく瑠奈の空回りっぷりが楽しすぎるんだけど、それはそれとしてラモラックの「おしゃれ」に対する価値観が説得力ありすぎてすぎて身につまされるな……「オシャレは他人への気遣い」という言葉、心に刻みます……。ラモラックは色々な思惑があってエマの《騎士》をしているのだけど、この辺りの描写が本当に楽しくて、100%悪意でエマに近づいたとも思えないんだよなあ。
恋愛的にも継承戦的にもぶっちぎりの強敵ラモラック&エマの登場に凜太朗と瑠奈のコンビも解散の危機か──と思わせておいて、すれ違ってばかりいるように見えながら結局最初から最後まで心は結びついたままだったふたり。エマの過去とそれに対する凜太朗の悔恨は衝撃的だったけど、最後はなにもかも懐の深い瑠奈の元にまとめて抱き込まれるラストにほっこりしました。
どんな強い敵でも、一度倒してしまったら強引に味方にしてしまう暖かさと懐の深さこそが、彼女が「王」たる所以であり凜太朗が瑠奈に仕える理由なんだろうな。ロクでなしだが芯は強くて真っ直ぐな瑠奈と、なんだかんだで瑠奈を高く評価している凜太朗の主従関係が良かったです。
企画元:ラノベ人気投票『好きラノ』 - 2018年下期
安定の滑り込みですいません……Twitterからの投票も受け付けられてますのでお気に入りの作品があるかたは是非ご参加ください。一部「2018年のまとめ」と被ってる部分がありますのでそのへんは適度に短めにしていきます。
それは突然にやってきた。後期学期がスタートし、学院が浮き足立つ中、リィエルが教室で倒れてしまう。病名、『エーテル乖離症』―。『Project:Revive Life』の産物であるリィエルに訪れた寿命。その治療のため、方々手を尽くして残った一縷の望みは、特務分室の持つ極秘資料だが―。新室長・サイラス=シュマッハから交換条件として言い渡されたのは、女王陛下暗殺を企てた逆賊アルベルトの討伐で!?「外道に堕ちたってんなら…やつをぶん殴るのは俺の役目だ」その偶然は運命の悪戯か。リィエルの命を救うため、そしてアルベルトの真意を問いただすため、愚者のグレンは帰還する! (「BOOK」データベースより)
『寿命』で倒れたリィエルを救う道を模索していたグレン達の元に突然現れたのは、グレンの古巣である特務分室の新室長及び新顔の面々。半ばリィエルを人質に取られる形で特務分室に復帰させられたグレンに言い渡された任務は、女王暗殺を企んで逃走中の元相棒・アルベルトの討伐で……!?
《愚者》グレンvs《星》アルベルトの元相棒対決、というあらすじからしてもうよだれが止まらない期待度が限界突破という感じなのに、序盤のストレスフルな展開からして全てが彼らの対決を盛り上げるために用意されたといわんばかりのこの感じ。こんなのもう、好きに決まってるじゃないですかーーー!!!
グレンの本気をして歯が立たなかった特務分室新顔の三人をねじ伏せ、《世界》セリカにすら比肩するともいわれる圧倒的な強さを見せつけたアルベルトに対し、グレンが元相棒であるというアドバンテージを駆使して互角の戦いをしていく展開が熱い。というか新キャラのチンピラ三連星の存在が完全にアルベルトの強さを見せつけるために使い捨てられていくの、いっそ清々しいぞ。手の内からお互いの呼吸までを知り尽くしているのはグレンもアルベルトも一緒で、一歩も譲らぬ戦いの中で相棒への「信頼」が上回った方が辛うじて勝利を掴む、という展開にニヤリとして、そこから始まる泥沼の殴り合いがベタといえばベタなのですが最高に楽しい。いやもうほんと、こんなん好きに決まってるじゃん……(2回目)
そんなグレン達の戦いを囮にして、イヴとシスティ、ルミアの女性陣三人が黒幕と対峙する展開も良かったと言うか、序盤から実家という重圧から解き放たれたイヴがかっこよすぎるし有能過ぎてやばい。色々とふっきれた彼女の生き生きとした姿にちょっとほっとする反面、11巻くらいから完全に他ヒロインを食ってきてる感じある。まあ今回はあらゆる意味で『教師』としてのグレンはお休みだったので、次巻以降に期待か。
しかし終わってみるとすっかり敵の手のひらの上で踊ってしまった感が凄く、予想以上に厄介な敵も登場し、一枚岩だと思っていた上の方が予想外の動きを見せていたりするのですが……そんな中、グレンとの命がけの「喧嘩」を経て少しだけ良い方向に変化したアルベルトの姿で〆るのがまた良かったです。もうほんと、感想が書ききれないくらいに楽しかった!面白かった……。
ここ数年、「好きラノ」への投票でお茶を濁してしまいがちなのですが、今年は割と今年発売でない既存作を後から追いかけるパターンが多かったので、「今年面白かったラノベ」を別にまとめることにしました。
なろう系の人気やコミカライズがWebで読めるレーベルが増えた関係上、発売日に関係なく面白かった作品を後から追いかけることがしやすくなったような気がします。今年は特に割と「なろう」から遡るパターンや、なろうで最初から最後まで読んだので感想を載せてない作品が多くあったので、いろんな「変化」を実感した一年だった気がします。