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豚王の最期



開発中止になった時はこんなサブタイトルだったなあ…。

というわけで、MOTHER3クリアしました。



ラストバトルでボロ泣き。

今こそ1のキャッチフレーズ「エンディングまで、泣くんじゃない。」が出動する時だと思ったがエンディングたどり着く前に何度かなきそうだった。

以下この作品の感想に関しては、ネタバレをしてしまうと面白さ半減だとおもうので、全力をかけて保護色化します。既にクリアした人&全く興味無い方のみどうぞ。

以下ネタバレ >>

まず、私の中では主要キャラクターが死んだ時点で「(私の定義付けの中での)MOTHERシリーズ」ではないな、という位置付けで。今まで戦闘シーンですら、敵を「殺した」という表現を嫌ってきたこのゲームで、主要キャラが複数死ぬという時点で色々な意味で1&2とは別作品と考えた方が無難。

事実、1&2と全く切り離して考えれば近年稀に見る名作ゲームだと思います

■個人的に良かった所
 ・きっと良い意味で前作とは別物
 ・ストーリー、各キャラの台詞回しは傑作級
 ・2は敵が弱すぎてだれたので、強い事は悪い事ではないと思う。
 ・さりげなく2のリミックスなBGMにハァハァ。
 ・スリープ機能とか、その辺のこころ使いは嬉しい
 ・悪い人はいない、という感じの世界観で、和む。
 ・セーブと回復ポイントが多い+スリープ機能で、短い時間でやっても割合大丈夫。
 ・全滅から復活すると取得アイテム・経験値が持ち越せるのは嬉しい。

■個人的に駄目な所
 ・一部前作とは別物すぎて、前作ファンとしてはきつい
 ・マップが狭い所為かキャラクターの自由度が極端に低い。PKテレポートが消えたのは痛恨。
 ・敵が強すぎてレベル上げ必須でだれる。それなりにレベル上げをした状態で、パーティの平均HPが300前後なのに敵から普通に3ケタ喰らったりする。あとサウンドバトルとHPのドラムロールシステムは明らかにミスマッチだとおもう。
 ・2を露骨に思い起こす仕掛け満載で、ある意味萎えた…なんかあそこまでやられると2ファンに媚びてる気がして。しかし、その割に2のいいところは踏襲できてない部分多いんだよねorz
 ・最後までSP回復アイテムは敵からしか取れない。御蔭でSPを極力制限する必要が出て主人公が攻撃PKを使う事が本当に無かった…使ってない攻撃PK多すぎ。
 ・逆に、ストーリー展開上雷に弱い敵ばかり出現し、ヒロインのPKは終盤サンダー以外いらない状態。
 ・悪い人は居ない…裏を返すと悪役に同情の余地ありすぎで、後味悪い。今回はポーキーにすら同情。
 ・アンドーナツ博士…何故こんな冷酷キャラに。8章の最後とかやばい。なにがあったの?
 ・常時金が足りないので、折角用意されている無駄アイテムなんかを買う余裕が全くない。最終章まで回復アイテムを満足に買う金すらなかなかたまらなかった。2は「おとん、どこからそんな金を!!」と叫びたくなるほど金があまったものですが(笑)
 ・犬が使えなさすぎなんですが。
  ついでにサルの存在意義が激しくわからない。
 ・メガネの発明少年ドコー?2のジェフの発明システム好きだったのになあ。シールドキラーとかチューチューマシン使いたい~。敵にはあるのに…。


…とまあこんなところでしょうか。駄目な所が多い気がするのはきっと目の錯覚。

ポーキーは最後の最後で本当にかわいそうな奴だなと思ってしまった。メカポーキーの発言が案外本音だったりするんじゃなかろうか。あとロクリアの正体は衝撃だったな…なんというか、自分で打ったホームランの玉に後ろから激突した気分。

ラストバトルはストーリー自体の展開と、「一体主人公以外のキャラクターの存在意義はなんだったのか」という療法の意味で涙が出ました。「皆で力をあわせて悪い奴をやっつけよ~!!」な展開ではないのね…なんか、基本的な冒険パートは少年と少女と~みたいなノリなのに、最後だけ仲間は全部ほっぽって家族愛全面に押し出されてしまったので、本当に主人公にとって仲間ってなんだったんだろーなーとか…。

その辺はまあ置いておいても、ラストバトルはかつてなく泣けます。ラスボスの正体は普通にやっていけば途中で薄々感づいてしまうと思いますが、それを予め理解していても衝撃的なラストバトルかと…(大分ミスリードされるけど)


タイトルがタイトルだけに「お母さん」の不在がここまでゲームを変えてしまうものなんですかね…。最初から最後まで重いと言うか、それまでの作品にあった世界が危機に陥ってるのに、一歩戦場を離れると緊張感の無い世界が広がる、みたいなノリは全く無いといっても良いかと。一言で言えばストーリーは「糸井重里のMOTHER2」よりは「久美沙織のMOTHER2」に近いものがあります(笑)

あと、これは容量の関係なのか、2にあった「お遊び要素」が凄い少ない気がする。2の新聞読み上げサービスとか写真屋とか好きだったんだけどなあ…2はエンディングの後、世界中をテレポートで回って各キャラクターの反応を見て回ってそこだけで何時間も遊んだんですけどね。てか2にこそスリープ機能ほしかったな。

音楽は鈴木さんじゃなくなって賛否両論あるようですが私は結構好きでした。EDのシリーズメインテーマメドレーとか、機械キャラとの戦闘の曲とか好き(笑)

8章の「良い人温泉」と、ラストダンジョンで父親が倒れた時に吐いたセリフを聞いた時は、無性にゾっとした…。そしてキマイラ研究所の鬼ごっこスリルありすぎ。


やはり、この作品はMOTHER1&2とは比較してはいけないんでしょう。
というか、2から12年、ファンの方も過剰な期待をかけすぎたのかな…。やはり2発売当初からのMOTHERファンとしては、「こんなのMOTHERじゃない!」って思う部分が凄く多いんですよ…。

ソフトとしては名作だと思うので、まだ作品自体を知らないという人は是非やってみてください。鬱展開好きな人は特に(笑)
2周目は攻略本が出てから腰をおしつけてやろうと思います。取り損ねたアイテムや気がつかなかったミニイベントとか結構あるみたいだし。


あ、これからやる人に忠告。

今までのMOTHERのつもりで、最初のキャラ名入力で萌えキャラの名前とか入れると、痛い目見るよ!!!

私は痛い目をみた…いきなり大変な事になった…つか好物の設定とか本当に最初しか使われてねえ_| ̄|○







さて、原稿やるか…(まだ終わってないのかよ)

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