映画館の編成が変わるって言うんで、先週くらいに。
このままだと文字に残すのを忘れたまま内容を忘れてしまうので軽く感想残したい。
普通にネタバレ全開なんですけどもう見る人は見たよねって感じでいきます。
7編中唯一?オリジナルストーリーで語られる「その後」の物語。TYPE-MOONと科学ADVで育ったギャルゲーオタクの私、しょっぱなでこれでもかというほどわざとらしく尊さんのピアスが光ったあたりで展開を悟ってしまって始まった途端に「うわーーー歌月十夜だーー!!」って気持ちになってしまったんですけどすごく人が死んだり離別があるギャルゲーでよくある何故か全員生きてる後日談的お遊びファンディスクだった……でもそれがまたものすごい満足度の高いそれだった。いやだって、ダモクレスの剣も綻んでいない、万全な状態の各クランの王達がクランズマンを引き連れて夜になるたび激突するとか、泡沫の夢だとしても楽しすぎるでしょ…。地上波時代から崩れなかった作画が最高に良い仕事をしている。
世界の現実に気づきながらその夢に乗る人、気づかないまま夢に耽る人たちの中でやはりクロだけは事態を打開するために動き始めて。少しずつ夢の世界が「解体」されていくのが楽しい半面寂しくもあり。忘れられなかった想いを精算したり、縋ってみたり……という中でスクナの夢を見守る縁ちゃん達と、草薙さんを立ち直らせる八田ちゃんが良かった。八田は本当に「アニメ2期を経た八田」だったのでその成長ぶりにホロリとさせられる。結構序盤で気づいてる素振りがあったのとかも大変に良い。成長といえば、クロと縁ちゃんと一言様のお茶会の話もクロの精神的な成長がよく見れてめちゃくちゃ好きでしたね……。
そしてふっきれてない草薙さんの姿が本当に殴られる……十束の死からこっち、凹んでる姿を見せる暇もなかったよなと映画の赤を見て思ったのでその想いを精算するための物語があって本当によかった。ていうかこの映画、ぶっちゃけ一言で言うと草薙さんの夢セラピーですよね!?
あとは本当にアニメの後の話ということで別々のクランに身を置いた八田と伏見が戦場で喧嘩ップルしつつも背中合わせに戦ってくるの最高of最高だったんですけど!!!そうこれ!!!これが見たかった!!!!乱戦のときに名目上違うクランだけどいつのまにかスクナを前に共闘する流れになってたり(この辺は八田の見ている夢だからこその都合良さみたいなのもちょっと感じる。だって今後伏見と「共闘」する場面があったとしても、かつてのような異能を持って全力で戦う体験を彼らがすることは金輪際ないわけだから)、あとなんだかんだ昼のパートで自然に会って喋ってる八田と伏見大変美味しいです。ほんとアニメ2期ラストでこれまでの歪んだ依存関係を精算して別々の人間として関係を再構築した八田と伏見が好きで好きでってこれ映画の感想3回書いて3回とも言ってた。性癖もしくは萌えのサビなので許して欲しい。