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今からでも書ける!?読書感想文にお薦めしたい10冊のライトノベル

さてさて、夏休みも残り1週間となりました。
夏休みの宿題に追われる学生さんも多いと存じますが、いかがお過ごしでしょうか。
昨今では読書感想文のコピペが社会問題になったりしているようですが、
当ブログにも「(作品名) 読書感想文」で検索された方が少数ながらおられます。

うちのブログでの、栄えある読書感想文検索数第1位は「ミミズクと夜の王」です。無難な選択ですね。
そして、第二位は「終わりのクロニクル」でした。本気ですか。
あの分厚いシリーズを読んだことにしようとする根性はある意味立派ですが
先生がうっかり内容を知っていた場合、色々と気まずい思いをすることになりそうです。

というわけで、当サイト的にお勧めな読書感想文にお薦めな10冊のライトノベルをご紹介。
せっかくなので残りの5日弱、素敵な読書体験してみませんか?
(え?宿題忙しくてそんな暇ない?それはごもっともで……)

【ご利用上の注意】
・中学・高校生向けです。小学生にはあまりお勧めできません。
・基本的に1冊完結物を取り上げていますが一部シリーズものがあります。
・感想のコピペはしないで、とりあえず読んでみましょう。どれもすごく面白いよ!
(つかコピペするくらいなら真面目な文学で感想文を書くべきではないかと思う…)
先生から題材について文句を言われても、当方は一切責任を負いません。




■ 「ミミズクと夜の王」
■著:紅玉いづき
■ページ数:269P
■危険度:★★★★
自分を食べてほしいと懇願する奴隷の少女・ミミズクと、“夜の王”と呼ばれ恐れられる魔物が出会い、森の中の暮らしを経て少しずつお互いの考えを変化させていく。児童文学的な独特の暖かい雰囲気を持つファンタジー作品。

 
「これ、ライトノベル?」と呟きたくなるほど正統派な童話的雰囲気を漂わせる一作ですが、だからこそ学生さんのうちに読んでほしいなあと思う作品。魔物達の、そして人間たちの温かさに思わず顔が綻んでしまう名作。ちょっと子供向け過ぎるかなあと感じたら、もう少し上の年齢層を意識した印象の「MAMA」もオススメ。
■ 「砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない」
■著:桜庭一樹
■ページ数:206P
■危険度:★★★★
“早く大人になりたい”と思うリアリストの少女と自分のことを“人魚”と言い張るちょっと不思議な女の子。田舎町を舞台に複雑な家庭環境を背後にもつ2人の少女が砂糖菓子のような甘い弾丸で現実に立ち向かおうとする物語。

 
直木賞を受賞した桜庭一樹のライトノベル。まだ大人になれない少女達が将来の不安や現実に立ち向かったり逃避したりする内容の作品が多く、同年代の中学・高校生には他人事ではない題材である分感想も書きやすいのではないかと。書影は絶版になった富士見ミステリー文庫版ですがハードカバーもあります。
※絶版ではないというご指摘を戴いたので修正しました。
■ 「図書館戦争」
■著:有川浩
■ページ数:345P
■危険度:★★★★
「メディア良化法」により超法規的検閲を持たされ“有害図書”を取り締まる検閲機関と唯一彼らに対抗する権限を持って武装した「図書館」の戦いと、図書館隊に入隊した一人の少女の恋模様を描く物語。

 
今年アニメにもなった有川浩の人気小説シリーズ。郁と堂上のLOVEについて論じるのもありですが、法律という名を借りた言葉狩りや、少年犯罪と読書傾向を結び付けようとするマスコミの動きなど本好きやオタクには身近な事件を元に書かれているのでそれに対する自分の考えを書いていくと字数を埋めやすいかも。なお、アニメ版はメディア良化法関連のネタが控えめで郁と堂上のラブコメ重視のつくりになっているので、感想を書く際の参考にするなら注意が必要。
■ 「連射王(上/下)」
■著:川上稔
■ページ数:(上)299P+(下)299P
■危険度:★★★★★
何事にも“本気”になれない高校生・高村コウは野球の試合の帰り、ふと立ち寄ったゲームセンターで一人の男性の姿に引きつけられ、とあるSTGの「ファーストプレイ・ワンコインクリア」を目指す。ゲームを題材にした青春物語。

 
題材が「シューティングゲーム」ということで大人受けはあまり良くなさそうですが、何かに本気で打ち込むことの尊さ・大切さを教えてくれる、紛れもない「青春小説」。竹さんの語るシューティングゲーム指南法は実際のゲームでも活用できると思われるので、今流行りの東方プロジェクト等でシューティングに興味を持ったゲーム好きにはぜひご一読して頂きたいところ(もちろん、ゲームによっての攻略法の違いはあるでしょうが…)。
■ 「とある飛空士への追憶」
■著:犬村小六
■ページ数:344P
■危険度:★★★★★
パイロットとしての腕前は高いが血統の関係で低い身分に甘んじている青年・シャルルが、次期皇妃を乗せて母国までの一万二千キロを単機で敵中翔破するよう命じられる。皇妃はかつてシャルルがひと時の邂逅を経て、ひそかに憧れていた少女で…。ひと夏の恋と空戦の物語。

 
空の青さと甘酸っぱくちょっぴりほろ苦い恋の味が印象に残る、夏休みに読むのにピッタリな1冊。二人の恋を重点に置くか、華やかな空中戦を重点に置くか、それとも二人を引き裂く政情や容赦ない現実に重点を置くかでも人によって様々な感想文を書くことができそうな1冊です。
■ 「“文学少女”と死にたがりの道化」
■著:野村美月
■ページ数:254P
■危険度:★★★★★
物語を「食べちゃう程好き」な“文学少女”天野遠子と半ば強引に文芸部に入部させられ、彼女の“おやつ”の物語を書く羽目になった元「覆面美少女作家」の少年・井上心葉。二人の周りで起こる様々な事件を“文学少女”が様々な文学になぞらえながら解決していく、ちょっぴりビターな学園ミステリー。

 
今月末でめでたく完結を迎える、“文学少女”シリーズの第一作。ミステリー要素も良いのですが、やはりこの作品のキモといえば遠子先輩の美味しそうな文学薀蓄。感想文にそれとなく「この作品で取り上げられた文学作品を読んでみたくなりました」とか書いておけばきっと先生のウケも良いに違いない!……と勝手に信じてる。
■ 「半分の月がのぼる空」
■著:橋本紡
■ページ数:228P
■危険度:★★★★★
ちょっとした病気で長期入院をする羽目になった少年・戎崎裕一がワガママで自分勝手だが死に至る病を抱える少女・秋庭里香と出会い、次第に心を通わせていく。二人の日常を描いた恋愛小説。

 
シリーズ自体は全8巻の長編シリーズですが、1巻だけでも物語は完結しているので感想文を書くだけなら1巻を読めば問題なし。普通に感動モノなのでお勧めということで。…危険度が高くなっている理由は単純にアニメ化されており、ラノベの中では知名度が高いから。いや、ほら題材が「アニメ化作品」というだけで色眼鏡をかける人いるしね。
■ 「DEATH NOTE ANOTHER NOTE ロサンゼルスBB連続殺人事件」
■著:西尾維新
■ページ数:178P
■危険度:★★★★
FBI捜査官の南空ナオミがお馴染みの名探偵“L”の助力を得て連続殺人事件を解決した事件をつづった物語。人気漫画「デスノート」のノベライズ小説。

 
ノベライズスキーとして、強引にノベライズからも1冊。「デスノート」は実写映画になったり…と全体的に一般への認知度が高い作品なので平気かなぁ、という方向で。ミステリーとしてのトリックに感想の重点を置けば、割とまともな感想文になりそうな予感。マンガ作品のノベライズというだけで色眼鏡をかけられる可能性が高いので、まちがってもツンデレなナオミたんモエーとかLが昔の少女マンガの話し始めた時には噴いた!とか感想書いちゃいけませんよ!

なお、ページ数は取り上げた10冊のうち最短の187Pですが、二段組になっているのでボリューム的には結構あるかも。挑戦する際は注意。

★★WARNING! 以下、素人にはお薦めできない危険ゾーン★★
■ 「ひぐらしのなく頃に」シリーズ
■著:竜騎士07
■ページ数:(シリーズものにつき割愛/現在「罪滅し編・下」まで11冊)
■危険度:★★★★★
昭和58年、田舎の寒村・雛見沢に引っ越してきた少年・前原圭一。すぐに仲の良い友人もできて楽しい毎日を送っていたが、とある連続殺人事件を知ってしまった事をきっかけにクラスメイト達の態度が変わり始めて…大人気ノベルゲームの小説版。

 
いろいろな意味でどうなっても責任とれない。
この作品を選んだのはひとえに物語の大筋把握を様々なメディアから可能ということです。小説版は原作ゲームの忠実移植らしいので、原作ゲームをプレイすれば大筋は簡単に把握できます。また、先生が「ひぐらし」プレイヤーでなければ漫画版から大筋を把握して感想書いてもバレないことでしょう。ただし、様々な少年犯罪との関係を散々取り上げられた作品なので、よほどうまく感想文を書かない限り、先生から心配な目で見られる危険性大。

敢えて「罪滅し編」まで読んだ感想を書いて、世間で誤解されがちなこの作品が真に伝えたい事を論じてみると面白い感想文が書けるかもしれませんが、うーん……正直先生の中での貴方の評価を下げたくないならやらないほうが良いです。
■ 「空の境界(上・中・下)」
■著:奈須きのこ
■ページ数:(上)337P+(中)511P+(下)528P
■危険度:★★★★★
とある事件をきっかけに2年間眠り続けていた少女・両儀式。彼女は自らの記憶と引き換えに、様々なモノの“死”を視ることができる力「直視の魔眼」を手に入れる。そんな彼女の周囲で様々な事件が巻き起こって……

 
感想文と一緒に、先生に原作本を貸し出すのがポイント。
とりあえず第一章「俯瞰風景」だけ読んでみて貰えば、この小説を読むのにどれだけの根性が必要となるか判る予感。…好き嫌いわかれるので、先生が普通にこの小説を読めてしまう可能性も否定はできないわけですが(ちなみに、私は初読時、この1章を読むだけで1週間かかりました)。
書いた人は……の人なので危険度は高いけど、一応ベストセラーにもなっているので奈須きのこの正体なぞ知らない!と言って押し通せば大丈夫な予感。今はDVDで3章までは内容の映像補完が可能なので、多少読みやすくなっているはず(映像があるかないかで、段違いに読み易さが変わる)。ただし、奈須さんの文章は非常に癖があるので1章読んでダメそうだとおもったら早めに挫折して、読書感想文は他の題材にすること。ドツボにハマると宿題が間に合わない可能性大。

何はともあれ、提出する先生の人物像を見極めるのも大事かも。
文学以外は本と認めないようなカタブツ先生にラノベなんか出したらとてもお目玉喰らうだろうし、逆に「読書感想文をきっかけに本に少しでも興味を持ってくれたら…」という先生なら結構どんな本でも、「楽しく読書ができました」という感想になれば喜んでくれそうな気がする。

あと、みんなの前で読書感想文の題材を発表するような事態になる可能性がある場合はうかつなタイトルは選べないですね!

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4 Comments

  • 「砂糖菓子?」の富士見ミステリー文庫は別に絶版ではないですよ。
    現在出版社に在庫がないだけ
    (新刊ではないのでそれほど需要がないから重版する予定もない)だと思われます。

    例えばゴシックがアニメになったりするとかすれば重版されるかもしれません。

    角川文庫とかで再文庫化されればそのときは絶版になるでしょうけど…

    通りすがり |2008/8/27(水) 21:17 | Permalink
  • 申し訳ありません、ハードカバー版が出た後、bk1とamazonの在庫がなくなったので既に絶版になってしまったのかと早とちりをしてしまいました。富士見ミステリー文庫の公式通販の方ではまだ在庫があるみたいですね。貴重なご指摘ありがとうございます!

    個人的には「砂糖菓子」の挿絵は結構好きなので、角川等から新装版が出ても残っていてほしいなあと思います。

    うらら |2008/8/27(水) 21:47 | Permalink
  • こんばんは。
    面白い企画ですね。
    自分もやってみようかなと思いましたが、勧められるようなラノベというと「ミミズクと夜の王」しか思いつきませんでした。
    読書感想文の題材でも問題なさそうなラノベって案外難しいですねぇ。

    「終わりのクロニクル」は内容的にアウト云々は置いといても、読もうと思うと残りの夏休みを全部費やしても無理な気がしますw

    秋空翔 |2008/8/28(木) 4:49 | Permalink
  • コメントありがとうございます?。
    先生にうけ良さそうなラノベ、というの自体は結構思いつくんですが、どの辺りまでがOKなのかの基準は先生によって変わってきそうなので、難易度3以上が別の意味で難易度高かったですね。特に4以上はちょっともうちょっと捻りたかったような…。

    「終わりのクロニクル」と「空の境界」は共に長さ的に今からチャレンジするのは無謀です。残りの夏休みを全部捨てるしかないw

    うらら |2008/8/31(日) 19:22 | Permalink