友達との罰ゲームで、発言が「電波」なせいで敬遠されている美少女・貴家雲雀に告白することになってしまった楠木将臣。どうせ成功しないだろう……と思っていたのにOKを貰ってしまった!?噂通り電波ゆんゆんな彼女だが、付き合ってみたら自分の前だけで特別な顔を見せてくれるようになって……あれ結構普通に可愛いかも……?
こんな主人公にヒロインが惚れないわけないだろ!!!(何度でも言う)
自称異能力者の少女と「普通」に憧れる少年を中心にして繰り広げられる物語。懐かしのセカイ系や現代学園異能バトルの気配を感じる前半、一転して世界の本当の姿が明かされていく後半……色々と懐かしくて新しい物語が良かった!とにかく電波ゆんゆんしているヒロインの語る「世界観」を理解はできないてもひとつも否定せず、等身大の少女として共にあろうとしてくれる主人公の姿があまりにも好感度高かった。異界の存在を頭から信じるわけでもバカにするのでもなく「俺が知らないだけでそういう世界もあるのかもしれない」と考えてくれるのあまりにも凄い。こんなん惚れないわけがないやろ……。
時に電波な世界観を語ったり主人公の感知できないところで異能バトルしたり、時には普通の高校生男女のようにイチャイチャしながら徐々に関係を深めていく姿が印象的でした。理解してくれるわけがないと考えていたのに普通に受け入れてくれた主人公にときめいてしまい、年齢相応の少女としての一面を見せてしまい、それを普通に受け入れてくれてまっすぐに好意を返してくれる主人公に更にときめいてしまい……の繰り返しがとにかくくすぐったい。いやこんなん惚れないわけがないやろ……。
いやもう本当に、昔ながらの現代学園異能やセカイ系の空気感を出しながらもとにかく主人公に対してこんなん惚れないわけないだろ!!!という気持ちになってしまうの、良い意味で令和のセカイ系だった。翻弄されるわけでも否定するわけでもない、主人公の好感度が高すぎる。
ヒロインを救うために「普通」すら踏み外す主人公が良かった(こんなんヒロインが惚れないわけないだろ)
物語は異能バトルすら踏み台にして主人公カップルの蜜月が続いていく前半から、少しずつ彼女の語るセカイについての真実が明かされる後半に。急展開と言うよりも少しずつおかしくなっていく物語がしんどかったです。もう完全に両想いになっているはずなのに告白のきっかけが「罰ゲーム」だったことを知られてしまってギクシャクしたり、彼女の語る異界がただの妄想ではないことが明かされて……ちょっとしたすれ違いのはずが修復できるかわからないところまで悪化してしまって。
でも、消えてしまいそうなヒロインを助けに行くのはやっぱり主人公の役目で──しっかりと彼女の手を掴んで、現実に掴み上げる姿に胸が熱くなりました。いや本当に良かった……最初から最後までこんなん(ヒロインが)惚れないわけないだろ以上のコメントが出来ないくらい良い主人公だった。
主人公の悪友が大変に良かった(語彙力消失)
私は主人公を手のひらの上で転がしつつ時には利用しつつそのひたむきな姿に憧れずに居られない、頭が良いばかりに損ばかりしていて主人公に激重感情を持っている主人公の悪友とかいう概念が大好きなわけなのですが、本当にこの物語の主人公の悪友がそういう感じで……自分の大切なものを守るために主人公を利用しようとして、お互いの譲れないもののために殴り合って……最高じゃないですか……ああ……。いや本当にこの二人の関係性もとにかく好きなんですけど、あと個人的に地味に気になるのは彼らのもうひとりの親友・かすかのことなんですけど。彼女の台詞のフォントまわりの話ってなんか説明あった……?な、なかったよね……?この辺、今後への伏線なのかなんなのかとても気になる。異界がある世界だし、実はテレパシーで喋ってるとかそういう設定でもおかしくはない気がするんですけど……。









